ゾフィーに転生をしましたがウルトラ戦士たちが女性でした 作:桐野 ユウ
光の国の港ウルトラスペースポート──大隊長を務めるケンを始め、ベル、ウルトラ兄妹たちもブラザーズマントを纏い見守る中、グレート達が護衛するアースラ女王の船が着陸する。そこから船の扉が開いてアースラ女王が降りたった。
「ようこそアースラ女王陛下」
「大隊長、5日ぶりですね」
「はい、ですがアースラ女王自ら光の国へ来られるとは・・・・・・」
「友好を結んだ時はあなた方がこちらへ来てくださいました。なら女王として私が行かなければ意味がありません」
「そうですか……とりあえずこのまま出ますとあなた方にはここの光が強力ですから、この入国バッジをお渡し致します」
「ありがとうございます、大隊長」
二人が話をしている中、ゾフィーは緊張していた。なにせ相手は女王だ。今まで彼が相手をした親善大使の中でも女王クラスとなれば、コメット16世ぐらいなので、新しい友好関係を結んだ星の代表に失礼がないようにと力んでいるのである。
すると女王がゾフィーの方へと走ってきて彼に抱き付いた。
「!!」
「ゾフィー叔父さまあああああああああああ!!」
「「「「「「!!」」」」」」」
「・・・・・・え?」
「お忘れですか!?私です!!」
「・・・・・君は、アナタシアなのかい?」
「はい!!」
ゾフィーが女王の顔をよく見ると、彼の記憶にあったとある幼い少女と今の女王の顔が一致した。アースラという星のことを考えなおすと、「星の名前をアースラに変えた」という話をケンから聞いていたことを思い出した。だがそんな彼女を抱きしめているゾフィーを見て黙っていられない者たちがいた。
「ねぇゾフィー、女王様とどういう関係なのか」
「「「「「教えてもらおうか?」」」」」
「み、みんな、落ち着くんだ!かつて、私も大隊長とともに星を訪れたことがあってな。その時に出会ったのがアナタシアなんだ。まさかあの子が女王様になるとは思ってもいなかったよ」
ゾフィー達は、アナタシア達を光の国へ案内してから、彼女達が泊まる場所に到着した。ゾフィーは護衛のためにレオ姉妹、エイティと共に残っている。
「それにしてもゾフィー叔父さまが宇宙警備隊隊長を務めているなんて…」
「あぁ、君と会った時はまだ一般隊員だったからね」
ゾフィーがアナタシアと仲良く話をしているのをレオ姉妹、エイティはじーっと見ていた。
「なんか仲良しじゃないですか、ゾフィー兄さん」
「えぇ、アナタシア女王様は小さい時にゾフィー兄さんと遊んだことがあったそうですよ」
「そうだったんだ。でも、これやばくない?女王様の顔見てよ」
アストラの指摘で、二人はアナタシアの顔を見ると確かに“乙女の顔”をしているので、「「「これってまずい気がする!!」」」と戦乙女たちは感じたそうな。
そして、ゾフィーは相変わらずの鈍感なため気づいていないのであった。
(ゾフィー叔父さま。あの時よりもさらにかっこよくなっておりますわ!!私のハートがまたしても射貫かれてしまいましたわ!!)
「そういえばお父上はお元気かい?」
「・・・・・・父は亡くなりました。」
「なんと、すまない・・・・・・ご冥福をお祈りするよ」
「ありがとうございます。ゾフィー叔父さま・・・・・・」
「それにしても、立派になったなアナタシア、小さい時の君は泣き虫だったのをよく覚えているよ」
「は、恥ずかしいですわ。でもこれもゾフィー叔父さまが鍛えてくださったおかげでもありますわよ?」
「そうかい?」
「えぇ!!」
彼は「鍛えてたっけ?」と考え込む。地球の遊び…鬼ごっこやかくれんぼ、だるまさんが転んだくらいしかしてない気がする。しかし、彼女の目が光っていたのでゾフィーは苦笑いをして、流すことにした。
それから夜となり、ゾフィーは光の国の夜空を見上げていた。プラズマ太陽が夜の状態になると、地球で戦ってきたウルトラ戦士達は懐かしい地球を思いだすのだ。
「まさか光の国も夜を迎えるなんて……」
「あぁ、プラズマスパークのコアの出力を下げて夜に見えるようにしているんだ」
「これもまた素敵ですわ」
「そう言ってくれると、嬉しいよ・・・・・・」
ゾフィーは彼女が泊まる部屋の前におり、眠るまで話し相手をした。彼女が眠る時、彼は彼女が眠ったのを確認し、「おやすみ」と一声かけて、交代する。
「お疲れ様です、ゾフィー兄さん」
「ありがとうエイティ、今は彼女は寝ているからね。悪いけど、少しだけ仮眠をとるよ。」
そういって、ゾフィーは仮眠室の方へと移動して寝ることにした。
次回 仮眠室で眠るゾフィー、起きるとなぜかアナタシアが抱き付いていたので驚てしまう。
次回「ゾフィーとアナタシア」