ゾフィーに転生をしましたがウルトラ戦士たちが女性でした   作:桐野 ユウ

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ウルトラマンダークルシフェルについて

宇宙警備隊隊長室──ここにウルトラ兄妹が集結した。ヒカリから渡されたウルトラブレスレットを左手に装備したゾフィーがまず口を開く。

 

「皆に集まってもらったのはほかでもない。エタルガーを復活させたあのウルトラマンダークルシフェルについて話しあおうと思う」

 

「ダークルシフェル・・・・・・強大な闇の力を持った相手ね」

 

「復活させたエタルガーは、ニュージェネーレーションを始めメビウスたちを捕まえるまでに強化されていた。ゼロでさえも押されていたからな・・・・・・それをゾフィー、お前が倒さなければどうなっていたか」

 

「いずれにせよ、奴は厄介な相手ということだけは間違いない。各自警戒を取りながらパトロールを続けてくれ」

 

「「「了解!!」」」

 

姉妹達は立ちあがり、パトロールへと向かう為に部屋を後にする。そんな中、ただ一人残ったヒカリがゾフィーへ声をかける。

 

「ヒカリ、どうした?」

 

「・・・・・・ごまかすな。お前から感じる闇の力はどういうことだ?」

 

「・・・・・・あっちで話をしよう」

 

ゾフィーは、隊長室の隣にある私室の方へとヒカリを招く。そして、彼女と共に中に入り、施錠した。それからゾフィーは、彼女が椅子に腰掛けたタイミングでお茶を用意する。

 

「さて、どこから話をしたらいいかな?」

 

「なぜお前から闇のエネルギーを感じるんだ。しかもこのエネルギー・・・・・・あのベリアルそのものだ。まさか……!」

 

「察しの通りだ。私の精神世界にベリアルさんがいる。みんなには隠していたが・・・・・・消滅しないで私の中にとどまっているんだ」

 

「なぜだ、ゾフィー!?そいつがこの国で何をしたのかわかっているのだろう!?」

 

「わかっているさ。だがそれでも私は彼女を滅ぼすことはできない・・・・・・私にとって彼女は、武術や生き方を教えてくれたもう一人のベリアル…ベルさんでもあるからだ。そのお陰で、エタルガーとも互角以上に戦うことができたしね」

 

「・・・・・・なるほどな。普段は闇の力を抑えて私達にも感じさせないようにしているわけか」

 

「そういうことだ。悪いがヒカリ・・・・・・」

 

「わかっている。このことは誰にも言わないさ」

 

「すまない」

 

ヒカリが部屋を後にすると、ベリアルの幻影が現れる。

 

『バレてしまったな』

 

「いつかは気づかれると覚悟してました。それに、ヒカリなら安心ですよ」

 

『それならいいが……気を付けろよ?』

 

「わかっていますよ、ベリアルさん。」

 

ベリアルの幻影が中に消えたのを確認をしてゾフィーは立ちあがり、隊長室を後にする。彼はブラザーズマントをもらったときのことを思いだした。あれは暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人との最後の戦い「第二次ウルトラ大戦争」の後のことだ。自分からタロウまでの6人が、大隊長室に呼ばれ、中に入るとウルトラの父が待っていた。

 

「やぁお疲れ様だね、皆」

 

「ウルトラの父、私達をお呼びをしたのは?」

 

「お前達六人にマントを渡そうと思ってね。マリー…」

 

「はいこれが“ブラザーズマント”というものです。」

 

全員がそれを手にして、羽織った姿を見せる。ゾフィー自身、このマントを賜るとは思ってもいなかったので感謝しつつお礼を言った。

 

あの時のことをふと思い出していたゾフィーは、前からやってくるウーマンを見て、ため息をつきながら掴んだ。

 

「こら!」

 

「うわーーーーゾフィー隊長!離してええええええええええええ!」

 

「はぁ・・・はぁ・・・ぞ、ゾフィー兄さん・・・ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

 

「お、お疲れ様、タロウ」

 

「全くいたずらにもほどがあるわよ!!」

 

「ご、ごめんなさいぃぃぃ!」

 

彼女は宇宙警備隊の隊員候補だがいたずら好きでタロウも困っているのは聞いていた。その娘の様子を間近で見たので、ふふと笑いながら見送ると、ウルトラコロシアムへ向かう。そこで、ゼロがゼットと模擬戦をしているのを見かけた。

 

「甘いぜゼット!」

 

「まだまだ行くっス!!」

 

ゾフィーはブラザーズマントを外してゼロとゼットのところへと行く。

 

「ぞ、ゾフィー隊長!?」

 

「ゾフィー隊長!?」

 

「やぁ二人とも頑張っているね。ゼロ・・・・・・前の約束を覚えているかい?」

 

「もしかして!?」

 

「あぁ手合わせ願おうじゃないか。ゼット・・・・・・君達は危ないから離れていてくれ。メビウス教官!」

 

「は、はい!みんな退避するんだ!!」

 

メビウスの指示を受けてコロシアムの戦士たちが下に降りた後、ゾフィーとゼロは構える。

 

「いくぜ!!」

 

ゼロはダッシュをしてゾフィーに殴りかかる。彼女が放つ拳をゾフィーは腕でガードをする。

 

「であ!は!!」

 

「ふ!シェア!」

 

ゼロが放つ連続攻撃をゾフィーは受け止めると投げ飛ばす。彼女は反転をしてウルトラゼロキックを放った。

 

ゾフィーは両手を前でクロスさせてウルトラゼロキックをガードをする。

 

「流石ゾフィー隊長だ」

 

「お前もなゼロ、ならば・・・・・・」

 

ゾフィーのウルトラブレスレットが光りだしてウルトラランスを出したのを見て、ゼロもウルティメイトブレスからウルトラゼロランスを出して身構え、お互いに突撃する。

 

連続した槍の突きをゾフィーは繰り出すが、ゼロは弾いて、ウルトラ念力を使いゾフィーを吹き飛ばす。ゾフィーはウルトラランスの姿を変えてブレスレットブーメランを構えて投げつける。

 

ゼロは頭部のゼロスラッガーを放つがブレスレットブーメランにはじかれる。

 

「な!!」

 

ゾフィーはそのまま走り、弾いたゼロスラッガーを掴んでゼロに蹴りを入れてスラッガーをつきつける。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「さぁどうする?」

 

「降参だ…」

 

「そうか」

 

ゼロスラッガーをゼロに渡してから、ゾフィーは彼女を立ちあがらせると見ていた全員が声をあげた。ゾフィーとゼロの激突を見ていた戦士候補生達は早く訓練しようとばかりに模擬戦を開始した。

 

「流石ゾフィー兄さんですね!」

 

「メビウス、私は何もしていないよ?」

 

「いいえ、候補生達には良い刺激だったですよ?ほらこんなに張り切っているのですからね。ふふふふふ」

 

「師匠!!私達もやりましょう!!」

 

「いいぜ!あたしも負けっぱなしじゃいられねえからな!!」

 

「鬱憤晴らしですか!?ひどいっす!!」

 

ゼロに引きずられるゼットはゾフィー達の方を見て「助けて」と目で訴えるが、ゾフィーとメビウスが両手を合わせて合掌したのを見て諦める。ゾフィーは、そこからウルトラコロシアムを後にして食堂の方へと向かうと、丁度エースが料理を作っていたので声をかける。

 

「エース、頑張っているね」

 

「これはゾフィー兄さん、まぁ北斗の影響もありますが・・・・・・本当私変わりましたよ。」

 

「そうだな。昔なら『料理なんて鍛錬の邪魔になる』って言っていた子が・・・・・・今じゃ料理長だからね。」

 

「まさかここまで地球の料理が浸透するとは思ってもいませんでしたが・・・・・・姉さんたちが地球の料理を思いだして食べたいと言ったときはどうしようと思いましたけど・・・・・・今じゃ普通に皆食べていますからね」

 

「そうだね」

 

ゾフィー自身も前世で食べていたものを光の国で食べられるとは思ってもいなかったので嬉しかった。勿論、現在もこの食堂には通っており食べている。

 

昼食後、彼は隊長室に戻りトレギアが持ってきた書類を確認していた。

 

「・・・・・・ふーむ惑星アルトリアとベルグルス付近で謎の現象、か・・・・・・」

 

「はい、隊員達の報告からして、デビルスプリンターが原因じゃないかと思われます」

 

「わかった。調査のためにウルトラ戦士を派遣させよう。誰がいいだろうか・・・・・・」

 

「そういうのはエースさんやフレアさんが適役ではないでしょうか?それからゴライアンさんも最近気合が入っておりますから……」

 

「そうだね。三人にこの調査を任せるとしよう」

 

ゾフィーはエース,フレア,ゴライアンに惑星アルトリアとベルグルス付近の調査を任せて他の書類を確認し始めた。




次回 惑星「アルトリア」及び「ベルグルス」付近にやってきたエースとフレア、ゴライアンの三人。だがそこに現れたのは!

次回「因縁の相手!」
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