ゾフィーに転生をしましたがウルトラ戦士たちが女性でした 作:桐野 ユウ
「はい!というわけでやってきました!私の家です!」
「久しぶりだなぁ〜、ここも」
宇宙警備隊隊長ゾフィー……現在はウルトラウーマンヒカリによって再び子どもの姿にされてしまい、彼女達の家にお邪魔をすることになった。しかも今度は薬の効き目が長い為、3日ずつ預けられる形だ。彼自身「三日もかー」と思いながらメビウスが用意をした椅子に座り、ウルトラパットを出して調べ物を始めた。
「あー、仕事ですか!?」
「仕事じゃないよ・・・・・・実は報告書が今来てね。ジャンヌのことだよ。」
「ジャンヌって確かアムールの教え子の?」
「そう、君と同じくあの改造バキシムを倒した子だよ」
「あの超獣ですか!?私も苦戦して、アドバイスをもらってやっと勝てた超獣・・・・・・」
「そうだ。最初はやられてやられて傷だらけになっていたよ。途中で逃げだしそうにもなった。だけど彼女はあの地球で出会った少女のことが好きになったからね。必死にバキシムに突進をして最後は光線で倒したよ」
ゾフィーは見ていた、何度もボロボロになりながらも改造バキシムに挑む彼女の姿を・・・・・・メビウス以上に半人前な訓練生見習いが戦って戦って戦い続けて見事に倒したのだ。
彼女に改造バキシムを倒すことを課したのはゾフィーだ。アムール達は猛反対すると思い、黙っていた。
「・・・・・・ゾフィー兄さん、それはアムールも怒りますよ。私だってそうです!あの子は!」
「わかっているさ。訓練生見習いに無茶な課題だったってことぐらい・・・・・・だがそれでも正解だったと私は思う。あの時に亡くなった彼女のお兄さんのことを考えるとね・・・・・・」
「兄さん・・・・・・」
空気が暗くなってしまったことを反省したゾフィーは、ウルトラパットを収納し、ゆっくりと寝転がった。
ぐでーとした姿を見てメビウスはふふと笑いだす。
「いつもはシャキンとしているゾフィー兄さんがだらけていますね(笑)」
「仕方ないさ。この頃マイナスエネルギーやデビルスプリンターの影響が大きいからなかなか休むことができなかったからね。それにアブソリュート・タルタロスが動かないのも不穏だったしな」
「確かにそうですね」
ゾフィーはメビウスの家から空の方を見上げてみているが今は子どもの姿になってしまっているのでどうすることもできない。そこで、メビウスに連れられて彼が行く場所・・・・・・それは!お・ふ・ろ・場だ!!
「やっぱり入るのかい!?」
「当たり前じゃないですか!もうお互いに裸を見た仲じゃないですか!」
そういってメビウスに浴室へ連行されると、裸(人間態)とされ、一緒にお風呂に入る。ゾフィーは、はぁとため息をついた。
「ため息をつく必要あります?」
「はぁ・・・・・・ってなるよ。いくら何でも裸を見たとはいえね」
人間態となったゾフィーは、両手などを動かして弱体化を嘆きつつ、「三日も何をすればいいのだろうか」と思い彼女の方を見た。
「うーーーーん」
ぷるんとDカップの胸が揺れる。メビウスは、自分をチラチラ見ているゾフィーのムスコが大きくなっているのを見てふふと笑った。
「えっと、メビウス?なんで迫ってくるのかな?」
「いや子どもの姿でも大きいなと思いまして・・・・・・さーて上がったらヤりましょ?」
「嘘・・・・・・!」
お風呂を上がりゾフィーはメビウスの布団の上で・・・・・・
次の日、ゾフィーはメビウスと共に光の国を歩いていた。昨日の一件もあり、じーっと睨む。
「す、すみません・・・・・・」
「全く・・・・・・まさか子どもになってまで君に襲われるとは思わなかったよ。」
ブツブツぼやきながら歩くゾフィーを見て、メビウスも苦笑いを禁じ得なかった。
そして二人はウルトラマンカフェに入った。どうやらメビウスの奢りのようだ。
「・・・・・・・・・」
ゾフィーは調べ物をしながら、コーヒーを飲んでいたが、前よりは苦くなかった。味覚まで子どもに戻っていないことにホッとしたが・・・・・・昨日のように成す術もなく襲われてしまう不安を感じながら、次の相手のことを考えていた。
「まだ先の話ですよ?」
「わかっているさ……って、心を読んだね」
一日目以降は、このように出かけたり、カレーライスを食べたり、思い出話をしたりしながら普通に過ごした。そして、三日後、フレアがメビウスの家にやって来た。
「よう、ゾフィーを迎えに来たぜ」
「あ、はーい。」
メビウスはゾフィーをフレアに託す。彼女自身もふふと笑いながら連れて帰ったのであった。
次回「ゾフィー子ども化再び(フレア編)」