ゾフィーに転生をしましたがウルトラ戦士たちが女性でした   作:桐野 ユウ

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ゾフィー子ども化再び(エース&タロウ編)

ゾフィーside

 

大隊長ことケンさんに連れられて再びこの家へとやってきた。この家に来るのは本当に一度目の子どもになった時以来になる。

 

「マリー、エース、タロウ、帰ったぞーーー」

 

「お帰りなさい、あなた。それといらっしゃい、ゾフィー」

 

「お世話になります、マリーさん。」

 

マリーさんにお辞儀をした後、家の中へと入るとエースとタロウがすでに帰っていた。そして、タロウは私の姿を見るや否や走りだして抱き付いてきた。

 

「ゾフィー兄さん!!」

 

「ぐおおおおおおおおおお!!!」

 

タロウの大きな胸が当たって苦しんでいると、エースが彼女の後ろに近づいてハリセンを出して頭を叩いてくれたので、何とか脱出できた。

 

「何やっているのよ、あんたは!!」

 

「だって小さい兄さん抱きしめることできるの今しかないんだよ!?」

 

「だからと言って、いきなりこんなことしないの!!」

 

二人が喧嘩を始めてしまった。マリーさんの方を見ると笑っているし、ケンさんの方も嬉しそうにしている……なぜだろうか?そして、私は仕方なく構える。

 

右手を高く上げて左手を合わせた後、ゆっくりと降ろしていき、光エネルギーをチャージ。

 

「ん?」

 

「え?」

 

「ストリウム光線!!」

 

「「きゃあああああああああああああ!!」」

 

私が放ったストリウム光線が二人に当たった。当然威力は抑えている。全く私の目の前で喧嘩をするんじゃありません!!

 

「ご、ごめんなさい」

 

「すみませんでした……」

 

二人が謝ったので、私は許すことにした。そして、私は隊長としての仕事をしようとした時、ケンさんに資料をとられてしまう。

 

「け、ケンさん・・・・・・」

 

「私の家に来てまで仕事をするのか、ゾフィーよ?」

 

「ですが・・・・・・」

 

「どれどれ、これは私がしておくからお前はゆっくりとするんだ」

 

「すみません」

 

「お風呂に入ってきなさい。エースとタロウ、仲良くゾフィーと入るのよ?」

 

「「はーーーい」」

 

まじですか!?エースとタロウと入れというのですか!?二回目ですよね!?二人はお構いなしに私をお風呂場の方へと連れていく。大きな二人に小さい私・・・・・・これじゃあ、地球人に捕まった火星人だよ。

 

「さーて、ゾフィー兄さんの…ぐふふふふふふふふっ!!」

 

まってタロウ、なんで野獣の眼になってるの?ってか待ってエースもなんでさ!?

 

「すみません・・・・・・ゾフィー兄さんのこと好きな人が多すぎてなかなか呼ばれないものでして・・・・・・それでたまっているのですよ(笑)」

 

「笑いながら来ないでくれ!!」

 

こうしてお風呂場で襲われてしまう私、しくしくしくしく(ノД`)・゜・。さてそんなことがあった次の日、隊長室でエースとタロウが秘書の代わりをしているが、トレギアが心配だからとついてきてくれた。

 

「トレギア、いくらなんでも心配しすぎだよ!!」

 

「いや・・・・・・あなた、不器用にもほどがあるでしょ?ゾフィー隊長を絶対に困らせると思っているから」

 

「観念をしなさいタロウ、トレギアの方が一枚上手ね」

 

エースの言う通りかもしれないな。

 

「さてトレギア、何か報告をすることがあるかい?」

 

「はい実はゴライアンさんが・・・・・・」

 

「ゴライアンがどうしたのだい?」

 

「えっとその・・・・・・」

 

何か言いずらいことでもしたのかあいつは?

 

「大暴れをして敵宇宙人の基地を一つ壊滅させたことです」

 

「「「え?」」」

 

「フレアさんからの情報なので間違いないと思います。これが報告書です」

 

私は受け取った資料の中身にはこう書いてあった。この間からある場所にて敵性宇宙人・・・凶悪宇宙人ドルズ星人がいると思われる場所を捜索をするようにゴライアンとフレアに頼んだのだが・・・・・・まさか“壊滅させる”という報告を受けるとは思ってもいなかったので頭を抱えてしまう。

 

「・・・・・・ありがとうトレギア、まさかゴライアンが敵基地を壊滅させるなんてね・・・・・・以前よりもパワーアップをしていないか?」

 

「私もそう思います、ゾフィー兄さん」

 

「うんうん」

 

エースとタロウも首を縦に振っている中、私はため息をつきながら仕事に取りかかる。次はゴライアンなのでさらにため息が出てしまうが仕方がない。そして、タロウに話をする。

 

「そういえばタロウ、タイガは?」

 

「タイガはトライスクワッドのメンバーと共に宇宙を飛びまわっていますよ。ゾフィー兄さんがいる時はいないのは確定ですね。」

 

「あんたね・・・・・・」

 

「仕方がないよ、姉さん、一応聞いたもん」

 

そういって2人が話をしている中ゾフィーはある資料を見て目を通していた。

 

(惑星「アルテミス」にて敵性宇宙人が侵攻している。至急援軍を求める、か・・・・・・ウルトラサインで近くにいるウルトラウーマンを派遣させよう)

 

ゾフィーはウルトラサインを飛ばして惑星アルテミスに飛ぶように指示を出した。一応警戒のためウルトラウーマン,グレート,ジャックに対して飛ばしたのである。

 

彼女達が惑星アルテミス付近をパトロールをしているのを知っていたからである。仕事を終えたゾフィー達、家へと戻りエースの手料理を食べた後、一緒に眠る……3日目は何事もなかった。

 

「ようゾフィー!」

 

「ゴライアン、君だったねそういえば」

 

「おうよ!じゃあ連れて行くぜ?」

 

「って待てええええええええええ!!私は荷物でなああああああああああああい!!」

 

ゾフィーを肩にかけてそのまま去っていくゴライアンをエースとタロウは苦笑いをしながら見送るのであった。




次回「ゴライアン編」

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