ゾフィーに転生をしましたがウルトラ戦士たちが女性でした 作:桐野 ユウ
「ルシフェル・シュート!」
後ろから追いかけるゾフィーに向かって、ルシフェルは黒い光弾を放つ。回避したゾフィーは返す刀でスぺシウム光線を放つも、躱されてしまう。そして、二体の超人は、ペンダントが放つ光に、導かれていく。
「もう少しだ・・・・・・もう少しで着くぞ!!」
(アースラに眠る“超兵器”・・・・・・一体どのようなものなのか・・・・・・)
気にはなるが、まずルシフェルが悪用することだけは阻止しなければならない。
一方、ゾフィーのウルトラサインを確認したウルトラの父は、ウーマンを筆頭としたウルトラウーマン達に惑星アースラへ出撃命令を下していた。
「アースラの超兵器か・・・・・・」
「ヒカリは何かを知っているの?」
「全てを知っているわけじゃありません。ただ、その威力は銀河を一つ滅亡させるほどのものだったと聞いています。その力を恐れた先代の王が封印を施すくらいに……!」
「皆、急ぐわよ!!」
「「「「はい!!」」」」
話は惑星アースラに戻る。目的の場所に到着したらしく下降を始めたルシフェルに対して、ゾフィーはウルトラランスを構える。
「ルシフェル!大人しくペンダントを返してもらうぞ!!」
「うるさい!超兵器を使い、お前を倒してくれる!!」
「無駄だ!超兵器は王家の血がなければ使うことなどできない!お前にとってはただの飾りになる!」
「それはどうかな?」
ルシフェルは闇のエネルギーを放出した。
「!!」
ペンダントを経由した闇のエネルギーが崖に当たると崩れていき中から巨大なロボットが現れた。
「あれが・・・・・・超兵器・・・・・・!」
「あははは、これが超兵器なんだね。素晴らしいよ!さぁ今こそ僕がその力を!!」
ルシフェルが超兵器に近づこうとしたとき、超兵器の目が緑に点灯し、ルシフェルへ剛腕を振るう。
「が!?」
「自己防衛システム・・・・・・そんなものが搭載されているのか!?」
そして、超兵器は、ゾフィーに向かって目からビームを放ってきた。回避したゾフィーは先代の王が封印した理由をはっきりと理解した。
「自己防衛システムは、『王家以外の全てを脅威と見做し、王家以外の全てを滅する』まで止まらないようだな・・・・・なるほど先代陛下のお考えは正しかったわけだ」
「おのれ・・・・・・闇のエネルギーで奴を制御してくれる!!」
ルシフェルは、諦めずに、残っている闇のエネルギーを全開にして超兵器に向かって放つ。闇のエネルギーを受けた超兵器は、目の色が緑色から赤色へと変わっていき、咆哮しながら、ゾフィーに襲いかかる。
「ぐ!!」
『ぐおおおおおおおおおおおおお!!』
剛腕を躱したゾフィーは、Z光線の構えからゾフィースラッシュを放つが、超兵器のボディの前に砕けてしまう。
「いいぞ!いいぞ!もっと暴れろ!超兵器!!」
しかし、超兵器は振り返ると、ルシフェルの方へ近づいていく。
「な!?やめろ!!」
そのままルシフェルを掴んで力を込めていく。
「ぎゃあああああああああ!!やめろ!!離せえええええええええええええ!!」
今のルシフェルに抵抗をするだけの力は残っていなかった。起動時や制御時に闇のエネルギーをほとんど力を使ってしまったからだ。そんな小さき者に対し、超兵器は情け容赦なく拳に力を加えてゆく。
「ぎゃあああああああああああああああああああ!!」
骨が砕け散る音が聞こえ、やがてルシフェルの声は聞こえなくなる。そのまま超兵器は崖に叩きつけた先には、無惨な姿となったルシフェルが“あった”。
“ルシフェルだったもの”に一瞥もくれず、超兵器は街の方へと向かおうとしていたので、ゾフィーは巨大化する。進行を阻止するために突進するが超兵器のボディの頑強さに逆にゾフィーが吹き飛ばされてしまう。
「どあ!?まだだ!!」
ジャンプをしたゾフィーがゾフィーキックを放つも、超兵器はボディに届く前に彼の足をつかんで投げ飛ばす。
「がは!!」
このままではアースラの街が破壊されてしまう……!
その時!超兵器の足元に光線が放たれて、超兵器はバランスを崩した。
「今のは・・・・・・!」
「無事かしら、ゾフィー!!」
「ウーマン!それに皆も来てくれたのだな?」
「あれが超兵器・・・・・・」
「あれはルシフェル!?」
「ズタボロ・・・・・・」
「あぁ、支配しようとして逆にやられてしまった!みんな気を付けろ!!」
超兵器は起き上がり、ウーマン達にビームを放ってきた。回避したウーマンとジャックはダブルスぺシウム光線を放つが超兵器は両腕でガードをする。
「行くわよ、アストラ!」
「はい、レオ姉さん!!」
「「であああああああああああああ!!」」
レオとアストラはダブルキックを放つが逆に吹き飛ばされてしまう。
「「きゃあああああああ!!」」
「レオ!アストラ!!」
「いったいどうしたら・・・・・・」
超兵器の堅固さ、そして多彩な技に、ウルトラ戦士達は苦戦を強いられる。
「大鉄塊以上、か・・・・・・」
セブンもアイスラッガーを弾かれてしまう。すると突然、超兵器の動きが鈍くなったので、何事かと見やると、王家のペンダントを取り戻したアナタシアが立っていた。
「私はアースラ女王アナタシア!!王家の命令です!動きを止めなさい!」
超兵器は、アナタシア…王家の命令とルシフェルに刻まれた全てを滅ぼさんとする命令が激突し、煙を噴き出した。
「ゾフィー叔父さま!!今のうちに超兵器を破壊してください!!」
「だがそれでは・・・・・・」
「構いません!!このような兵器は存在してはいけなかったのです・・・・・・だから!!」
「・・・・・・・・・・・・」
ゾフィーは改めて超兵器を見やる。自身のM87光線ではおそらく破壊をすることができない。
「ゾフィー、私達のエネルギーをあなたに!」
「あれを使うのだな?」
「えぇ!!皆、スクラムを組むわよ!」
「「「「おう!!」」」」
ウーマン達はゾフィーの周りに立ち、彼にエネルギーを託す。超兵器の動きが止まっているうちにゾフィーは構える。
「グレートM87光線!!」
ウーマン達のエネルギーを託されたグレートM87光線が超兵器の装甲にぶち当たる。しかし、超兵器は光線を受けながらも歩を進めようとしていた。
「流石惑星アースラの超兵器と呼ばれているだけはある!だが!!私は負けるわけにはいかない!!宇宙警備隊隊長として!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
威力が上がり超兵器の胴体に穴が空いた。グレートM87光線を解除した時、超兵器はそのまま火花を発生させて後方へと倒れて大爆発を起こす。
倒れそうになったゾフィーをウーマンとジャックが支える。全員のカラータイマーの点滅音が聞こえる。
「全くあんたはいつもいつも無理をするわね!」
「はははは・・・・・・すまないな」
「全くです!今回はウルトラサインが上がったからわかりましたけど、もし上がっていなかったら・・・・・・と思うと私は・・・・・・」
「ジャック・・・・・・すまないが二人共もう大丈夫だ。」
立ちあがったゾフィーは、アナタシアの場所へと向かい、膝をついた。
「アナタシア、ありがとう・・・・・・君がいなかったら危なかった。宇宙警備隊を代表して、感謝するよ・・・・・・」
「いいえ、お礼を言うのはこちらです。ゾフィー叔父さまがいなかったら・・・・・・超兵器が悪用されていました・・・・・・アースラの民を代表して、感謝致します、宇宙警備隊隊長ゾフィー」
「は!!」
ウルトラマンダークルシフェルは自ら起動させた超兵器によって滅ぼされた。超兵器もゾフィー達によって破壊される、二度と悲劇を引き起こすことはないだろう・・・・・・。
次回 ウルトラマンダークルシフェルを倒したゾフィー達、それから数日後ゾフィーはある惑星に降りたった。
その場所は惑星オーラ―と呼ばれる場所だ。突然として謎のウルトラサインが上がったので彼はやってくると突然として黒いマスクの戦闘員達が襲い掛かってきた。
次回「襲い掛かる戦闘員」
「こいつらは!!」