Fate/beyond material Ⅰ:サーヴァント三騎士編
【セイバー】
真名……
性別……男性 身長……160cm/53kg
属性……秩序・悪・天 血液型……A型
イメージカラー……青・黒
マスター……
筋力 A 耐久 C(D) 敏捷 A 魔力 B+ 幸運 B 宝具 A+
聖杯にかける願い…… 聖杯戦争に勝利すること
【クラス別スキル】
対魔力……A(C)
A以下の魔術はすべてキャンセル。
事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。
騎乗 ……-
飛行スキルの代償として、騎乗スキルは失われている。
【保有スキル】
神性…… B(D)
神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。天照大神の直系とされる。(セイバーそのものの神性はBだが、本人が自覚なし+神嫌いのためランクはD。しかし神剣の加護によりB)
偽装…… C
偽装による認識操作。
ただし己、またはマスターを偽装・隠ぺいする場合にのみ有効。
直感…… A(C)
戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。
研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。
飛行…… C
死後、その魂が白鳥となったことに由来するスキル。自由に空を跳ぶことができる(ある程度の助走が必要)。宝具を十全に使う場合は、地面に足をつかなければならない。
魔力放出…A
武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、 瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。
【weapon】
『草薙剣/天叢雲剣』
二銘で一振、一振で二銘の剣。草薙剣の形態は白銀の諸刃の剣で、火打石と一体化しているため火属性を持つ。通常時は天叢雲剣が鞘、戦闘時は草薙剣の焔により気化して蒸気となり剣全体を覆っている。『幻想返し』の特性を持つため、この剣を振り回したり打ち合ったりした個所の魔力を無効化・はぎ取る。(四次ランサーのゲイジャルグに近い)
天叢雲剣の形態は草薙よりも長い諸刃の剣であり蛇行剣。鋼は黒く水の縁取りがなされている。セイバー以外で剣を所持している者が負った傷をいやす。心臓ぶち抜かれても平気。しかし傷を負ったあとに持たせても回復はせず、悪化を留める効力に止まる。
セイバーが持つ場合は、剣を持っていなかった時に負った傷も、剣を持てば回復することができる。
天叢雲剣自体は、生み出した葦原国に蔓延る悪神どもを排除するために
【宝具】
「我が身を焼く、焔などなし」
『
ランク……B+
レンジ……1~99 最大補足 1~100人
種別……対軍宝具
相模国にて国造の火計を迎え火により跳ね返したことによる、幻想返しの剣。通常自から攻撃をしかけ真名を解放すると、白い浄化の炎で相手を焼き尽くす。しかし最大の力を発揮するのは、相手の最大出力の宝具を真正面からうけ止める時。その場合は相手の宝具使用魔力+セイバー自身の炎を纏わせて相手に跳ね返す。返すタイミングはぎりぎりであればあるほど効果は高い。(チキンレース宝具……いやなんでもない)
また、跳ね返す敵の宝具は一撃がわかりやすいほうが効果は高い(ベストは青セイバーの「エクスカリバー」みたいなもの。固有結界とかは微妙)。あまりに敵宝具のランクが上すぎるとうまくいかない場合あり。令呪などの補助が必要。セイバー曰く「綺麗に決まると爽快感ヤバイ」
「八雲立つ出雲八重垣、其は暴風の神よ」
『
ランク……A++
種別……対城宝具
レンジ……1~99 最大補足 1000~人
草薙剣が名を変える前の姿。草薙剣の性質は炎であるがこちらは水。通常時は草薙剣の炎で霧状になって草薙剣を覆い、真名秘匿の役に立っている。天叢雲剣そのものはヤマトタケルの持ち物ではない。川の氾濫の化身である八岐大蛇の尾から造られた「天候を御し豊穣と破滅をもたらす剣」。それは人の意思の介在しない、神の神による神のための神造兵装であり素戔嗚尊の持ち物である。
セイバー曰く「これは借り物」で、神霊ではない彼にはこの神剣を完全に使いこなすことができず、神剣を発動させるのみである(スイッチのオンオフはできるが、強弱の調節ができない)。暴風・台風の神素戔嗚の力と氾濫する川の水神でもある八岐大蛇の力を、与えられた神命で束ねて放ち朝敵を討つ光の刃(とかいてビームと読む)。力そのものは神剣に全て込められており、それを制御し光に変換するのは使用者の魔力と神性頼みである。
前述のようにセイバーは神霊ではない為、完全に使いこなすことができていない。
ゆえに、束ね漏れた素戔嗚と八岐大蛇の力がそのままの姿――まさしく氾濫する河川と嵐、洪水となりレンジ内を破壊し尽くす。セイバーそのものの属性が炎であるため、噴出する膨大な水は全て熱湯となっている。
「暴風の
『
ランク……EX
種別……対国宝具
レンジ……1~99 最大補足 10000~人
何らかの方法でセイバーの神格を素戔嗚と同レベルに引き上げることで、荒ぶる水神の力を完全に敵を討つ光に変換することができる。元々天叢雲剣の担い手は素戔嗚だが、彼は一度天照に剣を献上しているため、その際に太陽神の加護をも得て熱線ビーム宝具と化している(見た目は青いビーム)。天照素戔嗚のデュオ宝具
その鳴き声は国中の山を枯らし、海や川をことごとく干上がらせた素戔嗚の膨大なエネルギーを反映して最大威力は『全て呑込みし氾濫の神剣』の1000倍。只本来は神霊のもの、つまりは神代使用を想定しての武装のため、現代における展開ではたとえ素戔嗚であっても部分展開に留まってしまう。
天叢雲剣……四尺半くらい(130CMくらい)。デカい。セイバーの身長……160CM
草薙剣………三尺ないくらい(80CMくらい)。エクスカリバーより若干短い。
『
ランク……A+
種別……結界宝具
レンジ……- 最大補足 1~???
日本武尊の道を切り開くため、その身を海に投げた弟橘媛の伝説が結晶化したもの。形状はもちろん櫛。宝具はセイバーを如何なる障害・万難からも守護する、四種各八枚計二十四枚の障壁。「神から日本武尊を救う」という伝説ゆえに神性に対して特防を示すが、伝説ゆえに「日本武尊」を護るためにしか機能しない。なお使い方としては障壁として行使するほかに、櫛を破壊することで秘められていた膨大な魔力を行使することも可能(魔力量はセイバーの霊核が完全破壊されても全快まで回復させられる程度の量)。基本的に無色の魔力だが、「日本武尊を救う」という指向性を持っているため、彼以外が櫛を壊しても使用することができない。しかし宝具は「壊れた幻想」であるため、一度破壊してしまうと修復には長い時間がかかってしまう。
【戦法】
セイバーのくせに思想はアサシン寄りで、マスター殺し推奨をしてもいる。
防戦・撤退戦には不得手な方。まつろわぬ国々・悪神からすれば日本武尊の所業はまぎれもなく征服者のそれであり、基本的に生前は自分から攻めてかかる戦いがほとんどだったため。戦術はあるが戦略はない。生前からしても「死ねばいいのに」という無茶振りを腕力で片づけてきたタイプだから、彼に全任せにするのはわりと危うい。
アルトリアを前のめりに殺意を上げた代わりに防御力を失ったセイバーな感じ。搦め手が好きな割に、敵の搦め手にはやや脆弱かも。
【外見】
(一言で言えば)男の娘
少年とも少女ともつかない中性的な美貌の持ち主。無愛想。女装にためらいなし。
召喚時の姿は衣袴に旅装のマント。必要に応じて魔力で鎧を編み上げる。
肉体的最盛期は二十五歳前後だそうだが、何故か成長期を迎える前の姿で現界している。日本武尊自体の戦闘力は人間の体の成長には影響されないため、本来肉体的最盛期はあってないようなものである。ただし戦闘経験は歳を重ねただけ増えるので、セイバーの感覚としては成人してからが「戦闘的最盛期」。しかし彼の場合成長=ウツになっていく過程でもある。精神的に一番健やかだったのは征西帰路のため、その時期を優先して反映し少年の姿で現界している。
【備考(性格・その他)】
真名……日本武尊。
出典……『古事記』『日本書紀』
時代区分……人代(神話時代)
日本書紀では「日本武尊」、古事記では「倭建命」。またの名を日本童男・倭男具那命(ヤマトオグナ)。景行天皇の第二子で、母は播磨稲日大郎姫(はりまのいなびのおおいらつめ)。幼名を小碓命(オウスノミコト)。
幼少から武芸に秀で、父天皇の命を受けて西の熊襲健、出雲健を討ち、その後僅かな手勢と共に東国十二国の荒ぶる神々とまつろわぬ者どもを討ち東国の平定を成し遂げる。しかしその帰路において伊吹山の神を討つ際に、剣を持たずに向かった為に呪いを受け大和への道半ばで没する。享年三十歳。
日本書紀と古事記で大幅にキャラ変しているが、当SSでは古事記90%。日本書紀ヤマタケは「ありえたIF」のヴァージョン。
基本的に真面目、愚直。仕事はキッチリこなす完璧主義の犬系サーヴァント。ただし赤王的な子犬系ではなく、主人以外に吼えまくり主人にぶっ叩かれてしょげる番犬系。
生来のコミュ障(大体キャス狐の大本のせい)。生前言葉によって神の怒りを買うことが多かったのは、偉ぶっていたのではなく「思ったことをストレートに言ってしまう質」だったせい。
聖杯自体への望みはないが、目的は「他陣営サーヴァントの皆殺し」で、要するに勝つこと。実はまだ死んでおらず、死の直前に「日本最強を証明してから死ぬ」=「日本が消滅するまでに成立する英霊全てに勝つ」という世界との契約で、日本の英霊が召喚されうる儀式には優先的に呼ばれる。故に聖杯戦争以外の儀式にも数度呼ばれている。
また、場所と時間は違うが聖杯戦争にも参加したことがあり、その時はアサシンだった時には勝者になったこともある。勝利者とはなったが、根源を求めたマスターは自殺。その時の記憶があるため、根源に至る為には「サーヴァントが皆殺しにされる」ことを最初から知っていた(聖杯の仕組みを知るわけではないため、確信ではなく「春日の聖杯でもその可能性はある」というレベル)。上記のように確信はなかったためにそのことについてギリギリまで言及することはなかったが、殺されるにしても自分以外のサーヴァントが消えた後になるのでセイバーの願いにも障りはないため、マスターに自害させられても構わないと思っていた。
「最強を証明する」――その願いの根本は「自分に「最強」を望んだ者たちの為に、自分はこの国で最強であると立証した後に死ぬ=大事な人の願いを叶えたい」こと。
とにかくその願いの元戦っていたが、「結局生前の仲間が本当に最強を望んでいたかはわからない」ことを悟り、たとえ生前の願いが叶えられなかったとしても、自分の生を受け入れることを決めてマスターと己を救うために剣を取り、聖杯戦争の勝者となり本当の死を迎えた。
小碓命は、「天津神の神威が薄れぬうちに、神々がまだ影響を及ぼせるうちに、この秋津島の他の神々を駆逐して国を安定させてしまいたい。なら今のうちに、その役目を果たせる者を誕生させるべきだ」と神武東征の後を継ぐべく、強制的に先祖帰りさせられ戦闘能力のみに特化された、メイドバイ天津神々のデザインベイビーである。先代東征・神武天皇において神々は「知識を与えすぎた」と反省した為、日本武尊には自分が人ではないモノであることを知らせず、生まれながらの神命も教えずに葦原国へと生まれさせた。日本武尊改造時のモデルは素戔嗚尊(先代神武天皇のモデルは忠実な建御雷だったが、それの転生体をしてあの体たらくだったため、「じゃあいっそ素戔嗚」と開き直った天照たちの発想による)
もとより神の力は人代においてあまりにも異質過ぎ、人々におそれられることは目に見えていたから、小碓命は何の憂いもなく(というよりそれしかすることがなく)悪き神々を駆逐するだろうと目論んでのことだった。つまり最初から日本武尊は「叛逆の芽と悪神共を刈り取る」最強の
本来の神性は高い(B相当)ため、見方が大局的かつ俯瞰的になりがちであると当時に剣(道具)――一つの目的の為に存在する――ため、視野が狭く特定のことにこだわりがち。ゆえに「街ひとつ消し飛んでも、この国が亡ぶわけでない」と言いながら碓氷明の些細なことを気にするのである。
セイバーの神性が低いのは自分の「神の血」への意識の薄さと、勝手に体をいじくった天津神々への無意識下の反発と妻をぶんどっていった海神への嫌悪、つまりは神嫌いの為である。
セイバーは東征の過程であまり表情を出さないように心がけるようになったが(最強たるもの慌てたり泣いたりすべきではないという考えの元だが、これが周囲とのコミュニケーション不足に拍車をかけた)、素の性格は神話の素戔嗚に近い。
余談ではあるが、仮にセイバーが世界との契約を続行して目的を達成することは可能。しかしその場合、ほぼ確実に精神崩壊を起こして本当に戦闘機械に成り果てる。「日本が滅亡するまでに成立する全ての英霊に勝つ」ということは、「英霊となった彼の生前の父親や叔母、果ては妻を殺す」ことをも意味する。大事な人たちの願いを叶えたかったのに、その大事な人たちを殺さなければ願いを叶えられないというジレンマの果てに殺害を選んでしまったら、もうあとは転がり落ちるだけである(愉悦)。
あと死ぬ直前の姿ではなく少年の姿で現れているのは、霊体化できない以外は聖杯によって他のサーヴァントに準じさせられている春日聖杯の仕様のため。本来戦闘力を「修行や鍛錬」によるものよりも「生まれ以ての機能」としてもつ日本武尊は、「最盛期」という基準は意味を持たない。
召喚の触媒は熱田神宮の草薙剣。ちなみに他の陣営が草薙剣を使わない限り、明は触媒なしでも日本武尊を呼んだ。
【他適正クラス】
もしかしたら全クラスいけるのではないだろうか。暗殺するし父から槍もらってたりニンニク投げたりもするし。しかし最適はセイバー。
*
【アーチャー】
真名……
性別……男性 身長……175cm/65kg
属性……秩序・中庸・人
イメージカラー……紫
マスター……
筋力 C 耐久 D 敏捷 C 魔力 B 幸運 A+ 宝具 A+
聖杯にかける願い ……真の幸福とは何かを問う
【クラス別スキル】
対魔力……C
魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。
大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。
単独行動…C
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。
【保有スキル】
黄金律……B
人生において金銭がどれだけついてまわるかの宿命。
大富豪でもやっていける金ピカぶりだが、出費も多い。
飲水の病…D
生前からの呪い。糖尿病。他サーヴァントと比較して傷が治りにくい。
また視力への影響があり、索敵能力がダウンしている(逆に視覚から影響を及ぼす魔術に対する抵抗力は上がっている)。
言上げの弓A
アーチャーの放つ弓に幸運補正をかける。
敵とアーチャーの幸運値に開きがあればあるほど、弓は必殺となる。
【宝具】
「我は皇統を助けし者 我は皇統を保護し者 我は皇統を長らえし者」
『
ランク……A
レンジ……2~3 最大補足……1人
種別……対神宝具
真明解放を条件に、対魔力を貫通し神性を持つサーヴァントの肉体を拘束し操ることができる(強さは令呪一個分前後)。神性の中でも、特に天照直系の神性を持つ者に強く作用する。神性が高ければ高いほど拘束力も上がるが、消費魔力も倍増する。
ただしアーチャーはあくまで臣下として天皇に仕えており、かつ神殺を成したものではない為、命令で拘束対象自身を傷つけさせることはできない(EX.自害を命じられない)。
また拘束だけでなく、対象の強化も可能(天皇と貴族に調和が取れれば、政治がうまく回ることの具現)。要するに対神専用令呪。
由来は己が孫を東宮位にするが為、東宮となった敦明親王に対し東宮の証である『壺切御剣』を渡さなかったこと(後に敦明親王は自ら東宮位を降りている)。
というかこの宝具、あんなに最後まで出張ってくるとは……。
「この世をば わが世とぞ思う 望月の 欠けたることも なしと思へば」
『
ランク……A+
種別……????
レンジ……1~99 最大補足 300人
あまりにも有名な「この世をば~」の和歌を詠った、アーチャーの権力の絶頂期を心象風景として再現する、魔法に近い大禁呪である固有結界。展開されている間、風景は夜かつ満月で桜が舞う。アーチャーのパラメータは各1ランクアップ、かつ幸運値はEXとなる。
アーチャーの言上げは、莫大な幸運値により因果の逆転を引き起こして結果を先に得、現実となる。さらに必要とされる経過を省略する為、結果を引き起こすために必要な動作を不要とする。固有結界内において、アーチャーの言葉は発された時点で「真実」であることが確定する。別名「スーパー望月タイム」。発動時には「この世をば~」を詠唱としなければならない。が、アーチャー的にこの歌は「テンション上がりすぎてやらかした」歌のため、本人はあんまりこの宝具を使いたがらない。
かつ、「人生最高の時」は何度も起こっては「最高」ではなくなり「普通」に堕す。そのためこの宝具を開帳すればするほど、因果律へ及ぼす力は薄くなり、最後には宝具自体が使えなくなる。アーチャー曰く「一度の戦争において、精々三回が限度」。
初見が一番強く、かつ意識的に操れる未来視でもなければ予見不可、正統なキャスター並の因果律干渉魔術でないと防御もできない完全なる初見殺し。
【戦法】
正体が正体故に、血や死を穢れとして忌み嫌っている。だからあまり戦いたがらないが、本人に強い願いがある為ちゃんと戦ってくれる。自分の力は正確に把握しているので、まずは他の陣営と同盟を組みながら強い相手を撃破して行こうと計画している。ぶっちゃけ、同盟相手に戦わせようとしているフシがある。宝具は全然弓じゃなくて剣と固有結界だけど、まあアーチャーだし。あとパラメータが少し残念なのはマスターのせいです。でも比較的高い方だと思われる。
【外見】
(一言で言えば)優雅なオッサン
優雅なオッサン。バッチリ衣冠束帯で召喚され、それで戦う。常に余裕を感じさせる振る舞いで、スーツを愛用する。中肉中背。イケメンかと言われたらそうでもない。
【備考(性格・その他)】
真名……藤原道長
出典……史実&『御堂関白記』『大鏡』『栄花物語』
時代区分……平安時代
平安時代中期の公卿。摂政(日記は『御堂関白記』という名前が一般だが、関白になったことはない)。父兼家の末っ子であったため、兄に隠れて目立たない存在だったが疫病の大流行で当時の太政官の大半が死去したことを切っ掛けに、政争を経て左大臣となった。当時の帝に娘を入内させ子をなし、天皇との姻戚関係がものをいう世界で「一家三后(一つの家から三人の皇后を出す)」という未曽有の繁栄を築き上げた、王朝政治の最高峰。聖徳太子の生まれ変わりだとか部下(?)に安倍晴明、源頼光とその四天王、紫式部など。むしろ部下の方がサーヴァントっぽいともっぱらの噂。ちなFGOにでてきた頼光は道長家の家司(筆頭執事みたいなもの)である。まじか。
マスターがマスターなこともあって、人生の先達者的な雰囲気を醸し出すことも多いが基本は狸親父。本来は結構癇癪持ちだったり人の好き嫌いが激しかったりするが、生前特に執政者であったときはそこそこ抑えていたらしい(引退後、というか出家後は解き放たれたのか結構横暴)。聖杯戦争に置いては自分の気持の赴くまま動く。
能天気に見えるが、細かいことに気が付く方でかなり空気が読める(あえて外すときもある)。鷹揚に見えかつ気にしていないように振る舞うが、人に言われた悪口や批評などをちゃんと覚えていて生涯忘れないクチ。要するに、第一印象から受ける鷹揚な印象よりめんどくさい内面をしているが、半分くらい生前政治家だったゆえの癖。文学趣味持ちなので、現代の図書館や本屋は結構好き。源氏物語の続き読みたさに生前紫式部の部屋を荒らした前科がある。
マスターに忠誠を誓うかと言われればそうでもなく、完全にマスターの人格・能力次第。本人曰く「私が英雄とは異なことを申す」というわけで、自分を英雄だとは思っていない。
ちなみに男がマスターの場合と女がマスターの場合で扱いに歴然とした差がある。
聖杯に掛けた願いは「本当の幸福とは何か」を問うこと。生前あまりにも「幸運」に恵まれてしまったがゆえに、幸福とは何かを見失ってしまっていた。自分の人生を受け入れる為に、その答えを聖杯に求めたが過程でマスターである土御門一成を裏切る。しかし、再び合い見えた一成によって命を絶たれると同時に、彼から問いの答えを得る。
召喚の触媒は自筆日記『御堂関白記』。千年前の権力者かつ自筆ということで国宝になった。
【他適正クラス】
セイバー(壺切御剣が宝具にあることからワンチャン)
アーチャーなのは『大鏡』における逸話から。
*
【ランサー】
真名……
性別……男性 身長……180cm/70kg
属性……秩序・中庸・人
イメージカラー……渋茶
マスター……ハルカ・エーデルフェルト
筋力 B 耐久 A 敏捷 A 魔力 C 幸運 D 宝具 B
聖杯にかける願い …… 尋常なる戦いそのもの(聖杯には願いがない)
【クラス別スキル】
対魔力……B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法を以ってしても傷つけるのは難しい。
【保有スキル】
無窮の武練A
ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。
心技体の完全に近い合一により、いかなる地形・戦術状況下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
心眼(真)……B
修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
無傷の誉れ…A
生前戦場で一度も傷を負わなかった逸話から得たスキル。
無窮の武練・心眼と合わさり判定B以下の物理攻撃を無効化する。ただし一度大きなダメージを負うと、直すのに多くの魔力を要する。
【宝具】
「この槍、掠れば死ぬぞ」
『
ランク……B
レンジ……2~3 最大補足……1人
種別……対人宝具
止まったトンボがそのまま切れて死んだという逸話を持つ槍。
宝具を発動し、攻撃を行い相手に僅かでも(服を掠めるだけ・髪の毛の一本を切ったなどでも)当たった場合、『急所を貫いた』という結果に書き換える一撃必殺の槍。心臓ではなく『急所』のため、確実に霊核を破壊する。
この宝具から逃れるためには因果を書き換えるほどの幸運持ちであるか、または直感をも含めた完全回避を行うしかない。
ちなみに通常攻撃時にはランサーの意のままに自由自在に伸びたり縮んだりする(1メートル~6メートル)。生前、自分の体の変化によって長さを変えていた逸話から。
『
ランク……D
レンジ……1 最大補足……1人
種別……対人宝具
ライダーが生前身に着けていた漆黒の具足。重々しい見た目とは裏腹に軽量にできている。兜の鹿角が印象的でそれだけで真名がわかってしまう。ちなみに常時展開型宝具なので、真名解放は必要ない。マスターの魔力を余分に消費することにより、スキル「無傷の誉れ」を強化する。スキルだけではBランクまでの物理攻撃の無効化だが、この鎧を身に着け魔力を得ることでAランクまでの攻撃を無効にできる。セイバーの魔力放出が魔力消費によって攻撃力を上げるスキルならば、こちらは魔力消費で耐久を引き上げる限定礼装である。
【戦法】
現界時の願いゆえに、十全の力を発揮するのは小細工なしの一対一。しかしスキル・生前の逸話的には全サーヴァント中最も潰しが効く。撤退戦・他サーヴァントとの共闘・ガンガン敵を責めるもなんでもござれで、ランサーらしく堅実な戦いが得意。ちょっと宝具が地味だが、反撃は不可能なので強いと思う。
しかし面倒なことに本人は全力VS全力を所望するから、宝具のぶつかり合いを望んでいる。俊敏値が高いので、速攻で敵を片付けるのがいい。あと真名を名乗りたがる。三河武士めんどくさい(関係ない)
【外見】
(一言で言えば)ガチムチおっさん
筋肉隆々の三十代おっさん。普通に歩いてても「レスリングの選手?」とか「自衛隊の人」とか思われる外見。サーヴァント補正で別にちょんまげじゃない(?)。有名な兜と鎧は勿論持っているが、ここぞと言うときにしか身に着けない。通常時は鎖帷子で動きやすさ重視の格好。
【備考(性格・その他)】
真名……本多忠勝
出典……史実
時代区分……戦国時代~江戸初期
戦国時代から江戸初期にかけての武将であり大名。徳川四天王・徳川十六神将・徳川三傑に数えられ、紛れもない神君徳川家康の功臣。幼いころから家康に仕え、初陣のときに叔父から「この首をとって戦功にしろ」と言われたが「自分だけの力で武功をとってやる」と本当に敵の首を取り、姉川の戦いでは一万に対し一騎駆けをするなど、武功の話に暇がない。名前の「忠勝」は「ただ勝つのみ」からで、家康からもらった名前。
生前忠義を尽くしきったので「今も昔も儂が仕える殿は生前の殿ただ一人」と言ってはばからない。マスターは彼にとって目的を同じにする仲間という感じだが、根はやっぱり義理堅いのでマスターが明らかに邪悪でなければ裏切ることはない。むしろ墓場までついていってくれる。生涯五十以上の戦場を駆け抜けて無傷を誇った武勇が有名だが、武将としての采配も得意で、かつ関ヶ原後に桑名領主として名を馳せたこともあり領主としての才能もあった。セイバーが只管に個人戦闘力を上げて殴りまくるのに対して、もう少しあれやこれやと器用なのがランサー。ただそれだけ器用であったが故に、関ヶ原後にもう「世の中に武者が必要とされていない」ことも理解しそのために武者であった己が家康に遠ざけられたことも承知していた。しかし根本では武者であるために煩悶は死ぬまで残り続けていた。故に願いは聖杯になく、「ただ強いものと戦いたい」。セイバーが最後に行ったように、彼は戦闘で死にたいと思っていたかは微妙だが、武者にとっては「戦場のなくなった世界で生き続けるより、戦場の中で死ぬ」というのは幸福であることも間違いではない。
基本的に快活、裏表のない益荒男で一本気、真面目。セイバーに良く構っていたが、容赦がない事は共通するものの二人の戦闘に対するスタンスはかなり違う。敵に容赦はないが、「死ねばみな仏」と思うランサーは敵を尊重する念を持つ。全鯖で屈指の常識派ではあるがめんどくさい三河武士であり、忠義の在り方もセイバーとは異なる。主君だろうと自己主張は激しいので、たとえ家康相手でも「儂を倒してからにしてくだされ!!」など険悪になる事も辞さない。全く余談だが親ばか。召喚の触媒は蜻蛉切。
当聖杯戦争においては最初からマスターと不和(というほどではないか?)であり、全力での勝負を望みながらもサーヴァントよりもマスターたちの思惑に振り回されつづけてしまった。自害せよ、ランサー!
さらに余談だが真ハルカ・エーデルフェルトとの相性は良かった。
【他適正クラス】
ライダー(愛馬の黒鹿毛をつれて)
だいたいこんなイメージで書いてますというイラスト
fate/beyond【日本史fate】サーヴァント設定
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=42850146
fate/beyond【日本史fate】マスター設定
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=42850399
fate/beyond【日本史fate】 設定・第一幕完
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=45476356
materialは全部で三騎士編・四騎士編・マスター編・用語集の予定です。