最高の選手を目指して!   作:銅英雄

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鈴木一真は同期のチームメイトの壁の高さを知る

山崎さんとはあの日から時々一緒にランニングをするようになった。同じ捕手としての苦労話なんかにも花が咲く。

 

今もこうして一緒にランニング中だ。無論試合では敵同士だが……。

 

(まぁ片や女子校とはいえ全国優勝経験のある正捕手、片や甲子園にも行けなかったドラフト下位指名のベンチギリギリのブルペン捕手でマジン~)

 

このくそ生意気な魔人の言うように、俺と山崎さんとではキャリアの差があり過ぎる。でもこうしてプロの世界に入り込めば対等な関係……だと思いたい。同い年だし対等だよな?

 

「遥ちゃんは元気にしてる?」

 

「まぁな。俺達同期を引っ張っていってるよ」

 

そういえば山崎さんと雷轟さんは同じ高校出身だったか……。2人がいた新越谷高校は今は全国4強の常連となっている。

 

(新越谷は女子校だけど、絶対に俺がいた高校よりも全然強いだろ……。山崎さんと雷轟さんがいた世代で夏2回、春1回も全国大会で優勝してるんだろ?)

 

(格の差が如実に現れているでマジンね~)

 

もうこの程度の煽りじゃなんとも思わなくなっちゃったぞ……。

 

「遥ちゃんは本当に凄いんだよ。高校から野球を始めたみたいなんだけど、頭角をいきなり現したんだ」

 

「えっ?そうなのか?」

 

雷轟さんは2軍の4番で固定される程のスラッガーだぞ?野球経験は高校生からなのか!?どんだけ才能に恵まれてるんだ……?

 

「まぁ当時の新越谷は部員数がギリギリだったけど……」

 

「いやいや。それでも充分凄いだろう。即戦力級だったんだろ?」

 

「まぁ打撃は凄かったけど、守備……特に捕球方面がお粗末だったから、夏大会までは代打起用だったよ」

 

「……そういえば2軍の試合でも雷轟さんはいくつかエラーしてたな。もしかして今でも守備が苦手なのか?」

 

「データで見る分には大分マシになってると思うよ。高校1年生の時点では要所でポロポロしちゃってるし……」

 

雷轟さんはセンスの塊だと思ったけど、まぁどこかしらにしわ寄せが来るものなんだな。

 

「そんな遥ちゃんも2年の中頃にはすっかり4番としての風格も付いてたよ。遥ちゃんがいなかったら、チームもあそこまで勝てなかっただろうしね」

 

「そうか……」

 

(俺の同期でチームメイトはかなり高い壁に登っているみたいだな。追い付くのには時間が掛かりそうだ)

 

それにしても山崎さんは雷轟さんの事を相当良く思ってるみたいだな。楽しそうに話す話す。というかそれを俺が聞いても良かったのか?

 

(案外現状の雷轟遥を知ろうと情報収集してるのかも知れないでマジン?)

 

その可能性は捨て切れないだろうな。だから完全に心を許す訳にはいかない。

 

(そういえば小浪君は元気にやってるのかね……?)

 

元チームメイトの事を楽しそうに話している山崎さんを見て、俺は昔バッテリーを組んでいた小浪悟の事を思い出していた。

(0)アンケート埋まらなかったので、投稿延期……。次回の投稿3月15日予定(少し投稿頻度を上げるかも?))は……?締め切りは投稿予定日の3日前

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