最高の選手を目指して!   作:銅英雄

12 / 47
同期組の歯車は少しずつ狂い始める……。

6月のある試合。1軍の試合なんだが、俺達は寮のロビーにあるテレビで観戦している。

 

「先輩達皆頑張ってるねー!」

 

「ああ。俺達も早くあそこに合流したいぜ」

 

同期組では既に佐藤君が1軍に内定しており、既に救援も何回か成功している。今日の試合は芦沼さんの通算120勝が掛かっている試合だ。

 

「エースの芦沼さんも今日調子良さそうだよね!」

 

「7イニングで2失点……。かなり良い結果だよね。リードもしてるし、このまま通算120勝行くかな……?」

 

「そんな芦沼さんもここで降板みたいだな」

 

「あっ!昴君が出て来るよ!」

 

「すばるんは何度も救援に成功してる出世頭だし、ウチ等同期組としても鼻が高いよね!」

 

佐藤君は全国未経験だと言っていたが、かなり良い球を投げるんだよな。小浪や鋼さんとはまた別の緩急使いだ。

 

 

カキーン!!

 

 

「えっ……?」

 

「ツーラン打たれちゃった!?」

 

「同点になっちゃったな……」

 

同点になってしまった事によって芦沼さんの勝利投手の権限が失われてしまった。佐藤君的にはかなり気まずいだろうな……。

 

『ゲームセット!!』

 

試合はなんとかホッパーズが勝ったが、勝利投手は佐藤君だ。罪悪感半端ないだろうな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やあこんにちは。芦沼ですよ。今日はボクの通算120勝が掛かった試合だったんだけど、ルーキーの佐藤君に勝利投手を持って行かれちゃいましたよ……。

 

「す、すみません芦沼さん。芦沼さんの120勝の掛かった試合だったのに……」

 

「まぁそういう事もありますよ。その代わりですが、佐藤君が勝利投手になったじゃないですか」

 

「でも……!」

 

佐藤君はまだ何か言いたそうですが、ここは会話を切り上げてしまいましょう。

 

「はいはい。この話はこれでおしまい!ボクの120勝目はまたの機会!それで良いでしょう?」

 

とりあえず切り上げて部屋に戻りましょう。とはいえ悔しいものは悔しい……。今日はふて寝と洒落込みましょうか。

 

「すみません!すみません!」

 

背後では未だに佐藤君が謝罪していました。

 

2点リードだったのが、新人投手の失点によって追い付かれ、そのまま勝利投手の権限を奪われる……。今日の試合展開はボクが狩村さんの通算150勝が掛かった試合で勝っちゃったあの時を彷彿とさせますね。

 

(そうなるとボクはズルズルと連敗街道を突き進む事になりそうですね……。因果応報かな)

 

ボクの予想通り、ここからボクは通算120勝までの長い道のりを歩む事になる……。つまりここから連敗し続ける事になる。

(0)アンケート埋まらなかったので、投稿延期……。次回の投稿3月15日予定(少し投稿頻度を上げるかも?))は……?締め切りは投稿予定日の3日前

  • プロ野球編
  • 大学野球編
  • メジャーリーグ編
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。