最高の選手を目指して!   作:銅英雄

18 / 47
同期組2軍は気分転換に遊びに出掛ける⑥

前回までのあらすじ。気分転換に遊びに来た俺達は雷轟さんの提案によって雷轟さん母校……新越谷高校へと足を運び、新越谷高校主将の猫神さんの提案によって少数野球をする事になった。気分転換の筈なんだが……?

 

「野球選手の気分転換は野球なんだよ!」

 

雷轟さんが言ってる事はよくわからないが、まぁ野球をやってるのが1番落ち着くのも事実だしな……。

 

(まぁなるようにしかならないでマジ~ン)

 

実際その通りである。本当にムカつく事に……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ボール!』

 

初球はウエスト球。黒江さんの盗塁警戒なんだろう。俺の立場でも同様のサインを出すだろうな。そして2球目……。

 

「走った!?」

 

「1球テンポをずらしてきたね!」

 

黒江さんはここで盗塁を試みる。しかし……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ボール!』

 

山崎さんはこれも読んでいる。ここで黒江さんを刺すつもりだな。

 

「流石珠姫先輩……。プロ入って更に読みが鋭くなりましたね。でも……」

 

(嘘!?速……!)

 

 

ズバンッ!

 

 

『セーフ!』

 

「双葉ちゃんの足を甘く見てましたね。かつて川越シニアの韋駄天と呼ばれていた黒江双葉の走塁と盗塁を……」

 

今新越谷にいる人達は黒江さんが二盗を失敗するとは全く思っていなかったようだ。山崎さんの肩は相当強いと思うが、それでも黒江さんは余裕で間に合うのか……。

 

「双葉ちゃんも二塁に辿り着いたし、あとは先制点を取るだけですね!」

 

「……盗塁は阻止出来なかったけど、そんな簡単にホームに着かせないよ!」

 

新越谷の選手同士(山崎さんはOG)が睨み合う。実際分があるのはこっち側だと思うが、果たして初野さんはどう攻めるのか……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

1球見送りが入る。

 

(二塁ランナー走らないでマジン?)

 

(二盗と三盗では難易度が全然違うからな。実際黒江さんの足なら可能かも知れないが、それでも三盗のタイミングはかなりシビアなんだよ)

 

魔人に軽く盗塁の説明をする。盗塁を仕掛けない黒江さんと、それを読んでる山崎さん……。

 

(実際走られはしたが、山崎さんは読みを全て通しているんだよな……)

 

俺も負けてはいられないな。同じ捕手として……。

 

 

コンッ。

 

 

初野さんは力ないキャッチャー前へのバント。打ち上げないのはもちろん、転がす事もなくキャッチャー前へ制止させるバント。バントの名手だな。

 

「1つ!」

 

サードは間に合わないと判断した山崎さんは確実にアウトを1つ取りに行く。これでワンアウト三塁か……。

 

(ここは鈴木さんに打点をあげた方が良いのかもだけど……)

 

突如初野さんと黒江さんがアイコンタクトをした。ま、まさか……?

 

「行っちゃえ!」

 

「加速……!」

 

山崎さんがファーストへ投げるのと同時に、黒江さんが三塁を蹴った。ま、まさか本当にノーアウト二塁からのバントで1点取ろうとしてるのか!?

 

「くっ……!」

 

慌ててファーストがホームへと送球。しかし……。

 

『セーフ!』

 

「これが『韋駄天』の走塁ですよ。今日はこれだけ覚えて帰ってくださいね!」

 

作戦が決まった初野さんの表情は満足げだ。意表を突きまくった野球……。捕手目線これ程に悔しい事もないだろうな。

 

(実際俺も同じ手に引っ掛かっただろうし……)

 

しかし先制点が取れた事は喜ぶべきなのだろう。この調子で勢いを掴む……!

(0)アンケート埋まらなかったので、投稿延期……。次回の投稿3月15日予定(少し投稿頻度を上げるかも?))は……?締め切りは投稿予定日の3日前

  • プロ野球編
  • 大学野球編
  • メジャーリーグ編
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。