最高の選手を目指して!   作:銅英雄

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当小説三部作の内の2つ目です。時系列はプロ野球編開始の1年と3ヶ月弱経ったところです。


大学野球編
仏契と書いてぶっちぎりと読むそうです。


雷轟遥達がプロ入りしてから1年の月日が流れ、この仏契大学にも新な部員達が入部する……。本日4月8日はそういう日だ。

 

(この大学の野球部に入ってもう1年が経つのか……)

 

少女……早川朱里は大学寮の中で大学に入ってからの月日の流れの早さを感じるようになっていた。

 

彼女は大学では試合に一切出場せず、ひたすら己を磨いていた。

 

朱里は小学生の頃に右肩を壊し、左投げで再起した経歴を持っている。

 

しかし朱里は自身の右肩を諦めず、高校時代と大学の1年間で右肩を療養していた。尤も高校時代は右肩のリハビリに努めつつも試合で投げた数は数え切れない程なのだが……。

 

(大学に入ってからの1年はおとなしくしていた……。その間にも同学年のライバルは多くの成績を残している。それはプロに行った雷轟、金原、友沢や、大学に行った選手達……それは私と同じ大学にいる彼女達も含まれる)

 

朱里は他の選手が活躍している中、ひたすらに自分の右肩を整えていた。リトル時代の全盛期以上になるように、左投げと遜色ないように……。敵どころか、味方にも見せない己の牙をずっとずっと研ぎ続けて来た……。

 

(そして次の紅白戦は私の右投げ再起デビューだ……。怪物揃いのウチの大学の選手達を相手にどこまで通用するのか……)

 

朱里は不安で押し潰されそうになる。朱里は外面は落ち着いているが、内面は動揺しやすい為、その精神面の克服もこの大学で実現が出来れば良いな……と思っている。

 

「あら、おはよう朱里ちゃん」

 

「おはよう……」

 

朱里に挨拶したのは同じ大学で、寮のルームメイトでもある上杉真深。4月1日の寮替えで一緒の部屋になった。

 

朱里と上杉は中学1年生からの縁で、シニアの頃には1度しか対戦していないが、高校1年の3月から高校3年生の夏まで競い合い、お互いにとって最高のライバルとなっていた。

 

そして大学では同じチームとなり、また上杉も1年生時点で活躍した選手の1人でもある。

 

「今日は入学式……。新入部員はどれくらい入ってくるかしら?」

 

「私達の代が20人だし、その前後は入ってくると思うけどね……」

 

「そしてその1週間後は1、2年生と3、4年生の紅白戦……。これは仏契大学では恒例となっているらしいわ」

 

「らしいね。私も去年先輩に聞いたけど……」

 

この仏契大学ではある年を境に、1、2年生対3、4年生の紅白戦擬きが行われるようになった。

 

内容としてはそのままで、1年生と2年生がチームを組み、3年生と4年生が組んだチームと試合をするという……。表向きにはレクリエーションのようなものだ。

 

「朱里ちゃんの知り合いとかは入ってくるのかしら?」

 

「新越谷出身からは初野だけだと思う。木虎は別の大学に行っちゃったし……」

 

「そう……」

 

「あとは天王寺さんの妹(的存在)がこの大学に入ってくるって。同じ高校だったチームメイト数人と一緒に」

 

「それは楽しみね」

 

そんな話を続けている内に、いよいよ大学の入学式が始まる。そしてそのあとは新入部員がこの仏契大学野球部に入部……。個性豊かなこの大学で個性豊かな部員達が中心の大学野球が新な幕を開けた。

(0)アンケート埋まらなかったので、投稿延期……。次回の投稿3月15日予定(少し投稿頻度を上げるかも?))は……?締め切りは投稿予定日の3日前

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