えっと……。どうもこんにちは。早川朱里です。この話では基本的に私ともう1人の視点で話が進みます。よろしくお願いします。
それで現状は上級生との試合に向けて、1年生と2年生でそれぞれ適性のポジションを見たり、合同で練習したりする訳なんだけど……。
「はぁ……」
溜め息を吐いている男子部員が1人……。彼は小浪悟。この仏契大学野球部のたった1人の男子部員(兼この話の視点主)だ。
「彼……また溜め息を吐いているのね」
その溜め息に反応したのは上杉さん。高校1年の秋頃までアメリカで野球をしていたが、そこから群馬県にある遠前高校へと留学。チームを全国トップクラスの強さまで導いた経歴の持ち主で、私も彼女とはそれなりに長い縁がある。
そんな彼女も何を思ったのか私のいる大学へと進学したのだ。理由は色々ありそうだけど、従姉妹である武田さんが何かしら関係してそうだね。
「切り替えろ……と言われても難しい話だからね。私が小浪君の立場だったら、そう簡単にはいかないと思う」
むしろ野球部を辞めても可笑しくないのかも……。それでもこうして野球部にい続けているのは、彼もきっと野球が好きなんだと思う。
「それじゃあ1年生達の実力を見ていこうかな。まずは打撃からお願い」
『はいっ!!』
1、2年生の人数は合計で37人。3、4年生の合計人数差は約3倍なんだけど、向こうはその人数差を軽く埋めてくるレベルの実力を秘めている。特に神童さんと大豪月さんのツートップは別次元だ。
(1年生達の実力が分かれば、夏以降もウチは安定した勝率が取れるだろうね)
ちなみにこの場を仕切っているのは何故か私だ。上杉さんとか二宮の方が良くない?
「よし、そこまで!終わって良いよ」
「はい!ありがとうございました!」
最後の1人の打撃テストが終わって、私は軽くアドバイスをしてから対上級生に向けてのオーダーを軽く考える。
(全員悪くはないけど、神童さんと大豪月さんを打つにはやや物足りない印象があるね……)
そんな中でもスタメンスタートを任せて良い1年生は……。
虹ヶ咲学園出身 三船栞子 ポジション 外野手(二塁手 遊撃手)
陵桜学園出身 岩崎みなみ ポジション 一塁手(外野手)
新越谷高校出身 初野歩美 ポジション 二塁手(一塁手 三塁手 遊撃手)
この3人くらいかな。桜坂さんや璃奈さんも動きは悪くなかったけど、あの3人に比べると打撃技術は1枚落ちる……。
「三船さん、岩崎さん、初野さんは上級生との試合でスタメンを任せられそうね」
どうやら上杉さんも同じ事を思っていたようだ。まぁ初野の実力はリトル時代からわかってはいたけどね。
「タイプとしては3人共繋げる事に長けてるみたいだね」
「その中で1番パワーがあるのは岩崎さん……かしら?」
「そうだね。初野と三船さんは当てる技術が岩崎さんよりもやや上回っている印象があるよ」
特に三船さんはミートが抜群に上手い。これなら上位打線も任せられそうだ。
「他の子達もそれぞれ打撃力は悪くはないし、今年の新入生はかなりの実力者揃いね」
「そうだね。私達も負けてはいられないよ」
こうして上級生との試合に向けての練習は続いた……。
そして試合当日を迎えた。小浪君が気掛かりではあるけど、私達も人の心配をしている余裕はない。頑張っていかないと……!
(0)アンケート埋まらなかったので、投稿延期……。次回の投稿3月15日予定(少し投稿頻度を上げるかも?))は……?締め切りは投稿予定日の3日前
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