最高の選手を目指して!   作:銅英雄

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仏契大学のチームメイトは頼りになります⑤

どうも。早川朱里です。7回表。私達1、2年混合チームの攻撃は1番からの好打順なんだけど……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

「フハハハハ!私の投げる豪速球は簡単には打たせぬぞ!ひれ伏すが良いわ!!」

 

前のイニングから投げてる大豪月さんの投げる球に見事な空振りをしてしまう始末。1番の三船さんと、2番の初野も三振に倒れてしまう。

 

「面目ありません……」

 

「あんなの初見の1年生が打てって無茶な話だと思うんですよ!」

 

三船さんは申し訳なさそうに謝罪し、初野はちょっと怒ってた。でも高校時代にはほぼ初見で大豪月さんの球を打った雷轟遥っていう子がいてだね?その子はプロ2年目にして大活躍中だよ?

 

「とりあえず2人共お疲れ様。私が何としてでも和奈ちゃんに繋いでみせるわ」

 

「まぁもう後がない訳だしね……。最低でも上杉さんのホームランで同点にしてくれると助かるよ」

 

上杉さんが打席に向かう。ツーアウトランナーなしなので、上杉さんにはホームランを期待したいところでもある。

 

「……というか大学野球って男女問わず9イニングの筈ですよね?なんでこの紅白戦擬きは7イニングで終わりなんですか?」

 

上杉さんが奮闘している最中、初野がそんな質問をする。

 

「理由は色々あるけど……。1つだけ言うなら、これはあくまでも練習の一環だからかな」

 

「練習の一環……ですか?」

 

「そうそう。私の復帰戦然り、色々な選手の色々な事を試す為のものでもある……っていうのが大きな目的だと思うよ。武田さんのショート起用もその1つだしね」

 

「ほぇ~。私がショートで出場してたのってそんなお試し的な理由も兼ねてたんだ……」

 

武田さんも初めて聞いた情報らしく、目を丸くさせていた。まぁ私も全部を知ってる訳じゃないからね。多分この中だと二宮くらいだよ?この大学野球部の実態を知ってるのって……。

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

「良いぞ真深ちゃーん!」

 

「当たる当たるーっ!」

 

話を試合に戻して、今は上杉さんが大豪月さんの球に食らい付いている最中だ。大豪月さんの球に対してあそこまで当てられる打者っていうのも極少数だろうね……。

 

「フン。中々にやるようだな……!」

 

「ありがとうございます」

 

「だがそろそろ終わらせる……。この試合に勝つのは、私達だ!」

 

大豪月さんの渾身のストレート。今までで1番速いと言っても過言じゃない。

 

「…………!」

 

しかし上杉さんはその球を待っていたと言わんばかりにタイミングを合わせて……。

 

 

カキーン!!

 

 

その豪速球を完璧に捉えた。

 

「打った!」

 

「当たりは大きいですよ!」

 

打球はセンター方向に伸びていく。

 

「……もう一伸び足りないね~」

 

しかし打球はホームランには至らず、フェンス直撃。結果は二塁打となった。

 

「……清本、上杉さんが繋いだチャンスを無駄には出来ないよ?」

 

「う、うん……!」

 

(ガチガチに固まってるけど、大丈夫なのかな……?)

 

ツーアウト二塁。私達1、2年生チームの命運はこの小さなスラッガーに託された。

(0)アンケート埋まらなかったので、投稿延期……。次回の投稿3月15日予定(少し投稿頻度を上げるかも?))は……?締め切りは投稿予定日の3日前

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