最高の選手を目指して!   作:銅英雄

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ベースボール・フェスティバルに向けて⑥

1番の三船さんは猪狩さんの衝撃的なレフトゴロを見せられ、2番の初野も打ち取られあえなく凡退。そして……。

 

 

ガッ……!

 

 

3番の小浪君。打ち気になっていたみたいだけど、打球を上げてしまう。

 

『アウト!』

 

初回は三者凡退となってしまった。

 

「悪い……。打ち上げてしまった」

 

「ドンマイ。まだまだ試合は始まったばかりだよ」

 

「実際のところ、歩美ちゃんと小浪君はボールの下を打っていたわ。かといって変に意識し過ぎると相手バッテリーの思う壺になるから、慎重に打っていきたいわね……」

 

上杉さん目線だと、初野と小浪君はボールの下を叩いていて凡退している。対策がわかればある程度はマシになるだろうけど……。

 

「でも結構打ちにくいんですよね。アウトになったとはいえ、栞子ちゃんは安打性の当たりをよく打てたなって思うくらい……」

 

初野はそう言うけど、多分三船さんのレフトゴロで萎縮気味になってしまったのは間違いないよね。

 

「ほらほら!まだ1回表が終わっただけだよ!切り替えて守ってこ?」

 

「……そうだな」

 

「はい!」

 

武田さんの掛け声によってスタメンの皆はやる気を取り戻し、それぞれポジションに付く。小浪君と渡邉さんはマウンドで配球の確認中だ。

 

「今の面子であかつき大学を相手にどこまでやれるかしらね……」

 

「……さてね。条件はほぼ五分だし、あとはこっちのやりよう次第な気がする。今のところ武田さんの鼓舞で士気を上げてるけど、それも最後まで続くかはわからないしね。バッテリー次第だよ」

 

実際のところ本当にバッテリー次第なところはある。小浪君と渡邉さんには頑張ってほしい……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……って感じだ」

 

「わかりました。小浪先輩を活かせるように、しっかりとリードしてみせます」

 

「ああ。こんな情けない俺を引っ張っていってくれると助かるよ」

 

「…………」

 

(小浪先輩の卑屈ぶりは瑞希先輩から訊いた去年のとある事件が関与してるみたい。皆が言うように小浪先輩無干渉なんだから気にしなくても良い……っていうのが私の意見だけど、本人からするとそうもいかないんだろうなぁ……)

 

「……先輩」

 

「どうした?」

 

「私のミットに思い切り投げてください。私はそれを全力で受け止めます」

 

「……ああ。わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渡邉さんがポジションに戻り、試合再開。

 

「よしこーい!」

 

1番の高坂さんが右打席に立つ。

 

(今の俺が相手にどこまで通用するのかわからない……。だが今出来るのは、目の前の打者に、そして渡邉さんのミットに思い切り投げるだけだ!)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

投げたのはストレート。しかし高校時代や去年のデータよりも更に速くなってる。小浪君にもようやく火が点いたようだね。

(0)アンケート埋まらなかったので、投稿延期……。次回の投稿3月15日予定(少し投稿頻度を上げるかも?))は……?締め切りは投稿予定日の3日前

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