最高の選手を目指して!   作:銅英雄

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初めての男キャラsideから入ります。


鈴木一真は騙された……。 前編

あー、えっと……。鈴木一真だ。今回から語り部をやらせてもらう。

 

2月の初旬。今日から俺達が所属する球団のミラクルホッパーズとライバルチームの大神ナマーズによる合同キャンプが行われ、初日が終了したところだ。自室でゆっくりと休んでいると……。

 

 

コンコン。

 

 

(ノックの音……?来客か?)

 

「どうぞ」

 

「少しお邪魔しますよ……っと」

 

「あ、芦沼さん!?」

 

芦沼選手……。プロに入って13年のベテランの投手だ。そんな人が俺に何か用なのか?

 

「今日からキャンプですが、初日を過ごしてどうでしたか?」

 

「えっと……。ボチボチですよ。可もなく不可もなく……って感じです」

 

「そうですか……。まぁ自分のペースで焦らずやるのが1番ですよ。君の同期の1人……佐藤君だったかな?彼は監督やコーチ陣、僕達先輩によく話し掛けていますね」

 

佐藤君はそんな事をしてるのか……。自分を売り込んでるな。

 

「ボクもプロに入団した頃を思い出しましたよ。佐藤君を見るとかつての自分を見ているようだ……」

 

「芦沼さんは佐藤君のように自分を売り込んでいたんですか?」

 

「想像が出来ませんか?」

 

「そうですね。僕達同期だけじゃなくて1、2個上の先輩達にも慕われていますし、そんな芦沼さんからは余り……」

 

「……そんな事はないんですけどね。ボクはそんな慕われるような人間じゃないんだ」

 

「えっ……?」

 

芦沼さんがボソッと言った発言は哀愁が漂っていた。まるで自分を売り込んで後悔したかのような……。

 

「……いえ、止めておきましょう。こんな話は誰も特をしません」

 

「は、はぁ……」

 

(なんか誤魔化された気がするな……)

 

「ところで鈴木君。君の隣の部屋がボクの部屋な訳ですが、間違って変な荷物が届いてるんですよ。見覚えがありませんか?」

 

話を変えるように芦沼さんは包装紙に包まれている荷物を出してきた。

 

「いいえ、違いますよ」

 

「どこかで紛れ込んだんですかね……。まぁ良いでしょう。これ、君にあげますよ」

 

「へっ?」

 

「中を見ていらなかったら、捨てちゃってくださいねー」

 

そう言って芦沼さんは部屋から出て行った。もしかして押し付けられたか……。

 

(なんか芦沼さんの素の部分を見れた気がするな。確かに慕われるタイプの人間じゃないかも知れない……)

 

「……ランニングでも行こうかな」

 

色々と腑に落ちない事はあるけど、体を動かして忘れよう。荷物の方も中を見ていらなかったら捨てても良いって言ってたし、そうしよう。今はランニングだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし荷物から出て来る物がこの俺……鈴木一真の運命を大きく変える事になる。その事に気が付くのはキャンプ終わりだった……。

(0)アンケート埋まらなかったので、投稿延期……。次回の投稿3月15日予定(少し投稿頻度を上げるかも?))は……?締め切りは投稿予定日の3日前

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