最高の選手を目指して!   作:銅英雄

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2軍の試合とはいえ、試合展開は山あり谷ありだ。

えっと……。この試合の話では俺と雷轟さんで視点を交代していっている。今回は俺だ。

 

『アウト!チェンジ!!』

 

4番を務める雷轟さんが先制ツーランを打ってくれて、ウチがリードしている。俺も負けないように頑張らないとな……。

 

「一真君ちょっとこっちに来て!」

 

なんか雷轟さんが呼んでる。なんかあるのか……?

 

「どうしたんだ?」

 

「役に立てるかはわからないけどね……?」

 

雷轟さんが俺に耳打ちをする。ちょ、ちょっと距離の近さが気になるな……。一応年頃の男女なんだが?

 

(中々に青春の香りがするでマジンね~)

 

(茶化すのは止めろ……)

 

ちなみに俺の近くでウンウンと頷いているのが、俺の現状を作り出しやがった魔人とかいう生き物だ。容姿は10代後半の女子に見えるんだが、何百年と生きているらしい。ちなみに俺以外の人達には見えない。

 

「……わかった。情報の提供をありがとう」

 

「試合、勝とうねっ!」

 

「ああ……!」

 

雷轟さんのアドバイス(?)をもらって、少しやる気が出た。俺は捕手として試合に出るし、頑張らないとな。ちなみに今日の先発投手は……。

 

「か、一真君。準備は良い……?」

 

俺と同い年の鋼さんだ。なんか雷轟さんと佐藤君と宮下さんの3人に俺と鋼さんを合わせた同期組とかいう括りが出来たんだっだっけか……。なんか気が付いたら出来てた括りだけど、悪くないと思っちゃうんだよな……。

 

「……俺は大丈夫だ。鋼さんはどう?」

 

「ちょっと緊張するけど……。でもそれ以上に楽しみかな!」

 

「それは何よりだ」

 

鋼さんとは事前に球種や配球の確認を済ませている。今まで組んできた投手にはいないタイプだが、これから先何度もそういう投手と組む事になるだろうし、慣れていかないとな。

 

『1番 キャッチャー 山崎』

 

相手チームの1番は前の合同キャンプで関わった山崎さんだ。雷轟さんと同じ高校出身で2人が通っていた新越谷高校は夏に2回、春に1回全国優勝を果たしている強豪だ。

 

(そんな強豪出身の捕手と地区止まりの俺とじゃ比ぶべくもないだろうが……。こうして同じプロの世界に足を踏み込んだんだ。ここから追い抜いてやる)

 

一応雷轟さんから山崎さんの苦手な球種とコースを聞いている。簡単に通用するとは思えないが、ここは素直に行くか!

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(私の苦手なコース……。遥ちゃんに訊いたのかな?でも……!)

 

2球目。同じコースにカットボールを要求したが……。

 

(もう高校時代の私じゃないんだよ!)

 

 

カキーン!!

 

 

カットボールにタイミングを合わされる。

 

(大丈夫……。切れる筈だ……!)

 

『ファール!』

 

よし。助かった……。

 

(流石全国トップクラスの捕手だった選手だ……。捕手ならではの対応力を持っているな)

 

けどこれで追い込んだ。ここは3球勝負……!鋼さんの決め球のスラーブで三振を取りに行くぞ!

 

(コースは……で頼む)

 

(うん……!)

 

運命の3球目……。

 

(くっ……!)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

よし!先頭打者を三振!

 

(中々やるでマジンね~。でもまだまだご主人様の野球は始まったばかりでマジンよ~?)

 

なんか魔人が生暖かい目で見てくるんだが……。まぁこの調子で頑張っていくか!

(0)アンケート埋まらなかったので、投稿延期……。次回の投稿3月15日予定(少し投稿頻度を上げるかも?))は……?締め切りは投稿予定日の3日前

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