最高の選手を目指して!   作:銅英雄

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こうして1人の捕手と1人の捕手が廻り合う。

『アウト!ゲームセット!!』

 

激しい攻防が続いた結果、なんとか俺達が勝利した。

 

(それにしても2軍の試合だってのに、息の詰まる試合だったな……)

 

1軍の試合がもっと激しい試合だと思うと、身震いしてしまうぜ……。

 

「なんとか勝てて良かったねー!」

 

「あ、危ない場面も結構あったけどね……」

 

「最終的に勝てば良かろうなんだよ!」

 

この試合の中心は間違いなく宮下さん、鋼さん、雷轟さんの3人だっただろう。チームの先輩達も褒めていた。

 

(俺もまだまだ頑張らないとな……!)

 

あの3人には負けたくないって想いが強くなっていく……。それは同い年だからだろうか?

 

「まぁ今日の試合内容が続くと、1軍に上がるのは難しそうでマジンね~」

 

中々酷評な魔人は放っておこう。どうせ他の人達には魔人の声が聞こえない訳だしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合の日から数日後。俺はランニングに出掛けている。

 

「ストイックなのは悪くないけど、焦り過ぎは禁物でマジンよ~?怪我をしてしまえば元も子もないでマジン」

 

怪我云々は尤もだけど、誰のせいで焦らないといけないのか……!

 

(とりあえず一旦休憩にするか……)

 

公園のベンチにて休憩を取る事にした。ベンチに座って前方を眺めていると、誰かが横切る。

 

(あれは……ナマーズの山崎さん?)

 

合同キャンプで色々と意見を交換し合った、俺と同い年の選手だ。しかもポジションも同じ捕手だしな。ランニングウェアを着ているし、目的は俺と同じだろう。

 

「あれ……?鈴木君?」

 

あっ、こっちに気付いた……。

 

「格好からして鈴木君もランニング?」

 

「まぁな。なんとかして今年中には1軍に上がりたいし、その為の練習だよ」

 

山崎さんは俺の隣に座る。ちょ、ちょっと近くないですかね……。

 

「余り無理は駄目だよ?高校時代に無理が祟って、潰れそうになったチームメイトがいるから心配だよ……」

 

「わかってるよ」

 

(なんか魔人みたいな事を言うな……)

 

それに怪我するつもりも毛頭ない。そもそも怪我が原因で1軍に上がれませんでした……とか洒落にならない。

 

「それなら良いんだけどね……?それよりもこの間の試合はお疲れ様」

 

「そっちこそな」

 

「まだまだプロの人生は長いのに、試合に負けるとやっぱり悔しいよ……」

 

まぁ気持ちはわかるけど、プロ人生が長くなれば負け試合も許容してしまうのかね……?

 

「まぁ俺達が勝てたのもギリギリだしな。勝ち試合は1軍の試合で果たせば良い」

 

「……そうだよね」

 

大分体力も回復してきたし、そろそろランニングを再開するか……。

 

「……そろそろ俺はランニングに戻るけど、山崎さんはどうするんだ?」

 

「鈴木君が迷惑じゃなければ、私も一緒にランニングしても良いかな?」

 

まさかまさかの提案だ。ランニングしながらも同じ捕手としての意見交換をしようと思ってるのか……?

 

「……良いよ」

 

山崎さんの目的はいまいち把握出来てないが、まぁ断る理由もないし了承しよう。

 

「ありがとう。よろしくね?」

 

「あ、ああ……」

 

「青春でマジンね~」

 

この魔人がいなければ、このランニングも充実したものになってただろうな……。

(0)アンケート埋まらなかったので、投稿延期……。次回の投稿3月15日予定(少し投稿頻度を上げるかも?))は……?締め切りは投稿予定日の3日前

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