転校生とバンド少女たち   作:なぁくどはる

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どうも、なぁくどはるです。
いつも私の作品を読んでいただいている方、新しく読んでいただいた方もありがとうございます。気づけばこの作品も、今回で15話目になります。正直私自身、こんなに続くとは思ってませんでした。笑
これからもお付き合いいただけると、幸いです。


歌姫の勧誘

 

 

湊さんに、変な顔をされてしまう。やばい、絶対気持ち悪いって思われた。んっ、と一つ咳払いをして、

 

「・・・なんで俺が楽器をやってると思ったんですか?」

「あなたの指よ。指先がすごく硬くなっていたし、そういうのに心当たりがあったから・・・」

え、湊さんすごくない?お釣り渡した時に気づいたんだろうけど、洞察力すごすぎでしょ。

 

「・・・アタリです。ギターとかベースとかいろいろやってます」

苦笑しながら告げると、湊さんは少し考え込む素振りを見せると、

 

「・・・ねえ、あなたの演奏、聴かせてもらえないかしら」

もう上がりの時間とはいえ、こんなお客さんとしゃべってていいのだろうか、とまりなさんを気遣うが特になにか言ってくるわけでもない。なんなら、小さい声できゃー、なんて言ってるし。・・・いや、何もないですよ?今日初めて逢ったし。

 

「・・・それは構いませんが・・・その、理由をお聞きしても?」

「私は今、バンドのメンバーを探しているの。あの『フェス』に出るために・・・」

理由を聞いてはっきりした。イマイチ確信が持てなかったが、おそらく間違いない。彼女は・・・湊さんは、リサの幼馴染だろう。

 

(しかし、リサから話を聞いたけどここまでとは・・・こりゃ、リサじゃなくても心配になるな)

理由を語る彼女は、どこかひどく焦っているように思えた。心中で、リサを慮りながら、会話を続ける。

 

「・・・イマイチ要領は得ませんが・・・分かりました。演奏をお聴かせする分には構いません。しかし、湊さんのお眼鏡にかなうかどうかは・・・」

「それは私が判断することなのだから、気にしなくても結構よ」

少しムッ、としてしまうが心を落ち着けながら、彼女に伝える。

 

「では、もう少しであがりなので、それまでお待ちいただいてもよろしいですか?」

「わかったわ。・・・それと、敬語は結構よ。私は湊友希那」

お客様に敬語を使わないのはどうなんだ、と思いまりなさんに大丈夫なのか、と視線で問うと頷いてくれたので、

 

「・・・分かった。俺は神崎良哉だよ」

「じゃあ、良哉。終わったら声をかけてちょうだい。私はあそこのベンチで待っているから」

いきなり名前呼びで、少し驚くが返事をする。

 

「了解。じゃあ、湊さん。申し訳ないけどもうちょっとだけ待ってて」

 

軽く頷いた湊さんはベンチに向かっていく。

 

「良哉くん、友希那ちゃんに気に入られるなんてスゴいね〜」

「気に入ら・・・れたんでしょうか」

「うん、そうだと思うよ?ここ利用してくれてから結構経つけど、友希那ちゃんと話すようになったのココ最近だし。・・・まあ、それでも挨拶程度なんだけど」

ホントに音楽以外は必要最低限なんだなぁ、と思いながらベンチで何かを考えているのか両目を閉じた湊さんに目をやる。

 

(あの張り詰めた感じ・・・まるで出会ったばかりの紗夜だ。いや、ヘタするとそれ以上かも・・・)

 

そんな触れただけで折れてしまいそうなほど張り詰めた雰囲気を纏う彼女を少し心配しながら、残り時間が過ぎるのを待った。

 

 


 

 

「・・・ごめん、湊さん!待たせちゃったね」

「いえ、大した時間でもなかったから」

それよりも早く演奏を聴かせてくれ、と言わんばかりだ。

 

「で、演奏する場所なんだけど・・・」

「それなら、スタジオを使うといいよ」

まりなさんの申し出は嬉しいのだが、閉店時間なのにいいのだろうか?

 

「お客さんも全員帰っちゃったしね。少しくらいなら大丈夫だよ」

「ありがとうございます!」

なんて優しいんだ・・・。俺一生、まりなさんについていきます!いや、一生は言いすぎたな・・・、そんな失礼極まりないことを考えていると、焦れたのか湊さんが声をかけてくる。

 

「・・・早くしてくれないかしら」

「え、ああ、ごめんごめん。・・・じゃ、行こっか。まりなさん、すみませんけど、楽器も借りていいですか?」

「どうぞどうぞ〜」

まりなさんに許可をいただいたので、ギターを持ち手近なスタジオに入る。

 

「じゃあ、さっそく・・・」

湊さんに軽く目配せして頷いたのを確認した俺はギターを抱え、演奏を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・とんでもないわね。あなた一体いままでにどれだけ弾いてきたの?」

今まで思うがままに、ただ楽しいからギターを弾いてきたのでイマイチ自分の力量は分からないが、お褒めの言葉をいただいた。

 

「んー、暇があれば弾いてる。楽しくてやめらんないんだよね」

そう笑う俺に、湊さんは信じられないものを見るような顔を向ける。

 

「・・・・・・楽しい?私にはそんなこと・・・・・・」

小声でなにか呟いているが、小さすぎて聞き取れない。そんな湊さんだったが、ふと顔をあげ、

 

「・・・ねえ、良哉。やっぱり私とバンドを──────────」

「申し訳ないけど、それはできないかな」

「・・・どうしてかしら」

湊さんが話しきる前に返事をする。ちゃんと理由を教えてくれないと納得できない、といった表情だ。

 

「・・・俺は確かに音楽が大好きだけど、それは俺が楽しいからやってることで、湊さんのように音楽にすべてを懸けてるわけじゃないからね。そんな俺が湊さんのバンドに入っても邪魔になるだけだろうし・・・」

「・・・・・・」

「それに・・・」

「・・・それに?」

「──────────湊さんの力になれる人はきっと別にいるよ。少なくともそれは俺じゃない。それだけは断言できる」

彼女の揺れる淡黄色の瞳にしっかりと目を合わせ、告げた。

 

「それはどういう──────────」

パン、と手合わせしてこの話はおしまい!と伝える。

 

「ま、待ってちょうだい!あなたはいったい何を─────────」

「それは湊さんが自分で気づかないといけないことだ。でも、しいて言うなら・・・もう一度、落ち着いて周りを見渡してごらん。そうすれば、湊さんならきっと見つけられるよ」

「落ち着いて・・・周りを見渡す・・・」

これ以上は答えになってしまうから言えないし、結構踏み込んだが、まあいいだろう。優しめのヒントじゃ湊さん気づかないかもしれないし。・・・今の状態じゃ、視野狭そうだもんなぁ。

 

「あ、丁度終わったみたいだね」

それなりに時間が経っていたのか、まりなさんが3回ノックしてからスタジオに入ってくる。

 

「すみません、時間すぎてるのに・・・」

「いいよ、いいよ!・・・それより」

まりなさんはいまだ考え込んでいる湊さんに目を向ける。

 

「・・・大丈夫なの、友希那ちゃん」

「んー、どうでしょう。・・・まあでも、湊さんなら気づいてくれるって信じてます」

「・・・なんだかお父さんみたいだね」

そう言ってクスクス笑うまりなさんに、まだ高校生なんですけど・・・と静かにため息をついた。

 




やばい、やばいよ・・・。初回からプラス20連して、星4こねぇよ・・・。辛い、ホント辛い・・・。あと20連しかできないのに、こんなのないよ・・・。紗夜さん・・・沙綾・・・モカちゃん・・・。はっ!もしかしたら、私の端末だけドリフェスきてない説があるかもしれない!!(現実逃避)
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