転校生とバンド少女たち   作:なぁくどはる

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どうも、なぁくどはるです。
誕生日紗夜さん出ませんでした・・・。ドリフェスといいなんなんだよ・・・。そんなことはさておき、誕生日紗夜さん可愛かったですね。(遠い目)



『丸山彩』

 

 

「・・・会場じゃそんなことになってたんだ」

「うん・・・。その後、『Pastel*Palettes』を非難するような記事が出るようになって・・・」

「千聖ちゃん、大丈夫かな・・・?今日もお休みしてるし・・・」

『Pastel*Palettes』初お披露目から数日。俺は『Pastel*Palettes』が非難されている記事を目撃した花音に当時の状況を説明していた。正直なところ、状況はよくない、どころか最悪に近いだろう。こういう記事が出回ってしまった以上、今後『Pastel*Palettes』がメディアに出たとしても、今回の二の舞だろう。あの事件から白鷺さんは学園を休んでいる。トラブル対応や仕事で忙しいのだろうが・・・少し心配だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえねえ、あの子でしょ?口パクの・・・」

「ホントだ。まさか彩ちゃんが口パクだったなんてね・・・」

昼休み。今日は白鷺さんがいないので、花音と昼食をともにしていたのだが、ふと周りからそんな会話が聞こえる。

 

「なあ、花音。『彩ちゃん』ってあそこにいるピンク色の髪の子?」

「う、うん。そうだけど・・・」

(確かボーカルの子だったよな)

「ちょっとごめん、花音」

「え?り、良哉くん?」

花音に一言断ってから、『彩ちゃん』の元へ歩いていく。

 

「あの・・・」

「・・・・・・」

「あの!!」

「・・・は、はい!」

「『Pastel*Palettes』のボーカルの人、ですよね?」

「──────────っ!・・・はい、そうですけど、あなたは・・・?」

さっきも話しかけても返事がなかったし、今もどこか覇気がない。どうやら、相当参っているようだ。

 

「2年の神崎良哉って言います。・・・ライブ観にいきました」

「──────────!そ、その・・・あの時は、ほ、本当にごめ──────────」

「・・・大丈夫ですか?」

「え・・・?」

「あ、いや、あんなことがあったら大丈夫じゃないですよね。変な事聞いてごめんなさい」

「い、いえ!・・・私は丸山彩って言います。・・・・・・その、あなたは怒らないんですか?」

「うーん、俺はあくまで知り合いにチケットをもらって観にいっただけですからね・・・。まあ、その知り合いの演奏が聴けなかったのはちょっと残念でしたけど」

苦笑いしながら、そう伝えると彼女は驚いた顔をしていた。

 

「その知り合いの演奏が聴けなかった・・・?え!?もしかして、『パスパレ』のメンバーに知り合いがいるんですか!?」

「まあ、一応・・・」

「だ、誰ですか!?」

え、なにこの子。急にグイグイくるじゃん。さっきまでの消沈した感じはどこいったのよ。

 

「し、白鷺千聖さんです」

「ち、千聖ちゃんの!?・・・千聖ちゃん、男の子のお友達いたんだ」

「あ、いや、とはいっても、なにもやましいことはないですからね?本当にただの友人ってだけで」

ここばかりは釘をさしておかないと、あとで白鷺さんに怒られるかもしれない。

 

「・・・・・・キミ、優しいんだね」

そう言って笑う、丸山さんだが正直心当たりがまったくない。なぜ突然、褒められたのか・・・

 

「えーと、それで神崎くんはどうして私に話しかけてくれたの?」

「あ、ごめんなさい!・・・ただ、あんな記事も見ちゃったし丸山さんが辛そうにしてるのを見るとほおっておけなくて・・・」

「──────────」

「・・・丸山さん?」

丸山さんはいったいどうしたのだろうか。急に固まってしまったが・・・

 

「・・・あ、ごめんなさい!・・・心配して声をかけてくれたのキミが初めてだったから、嬉しくて・・・つい・・・」

どどど、どうしよう!このままじゃ俺、女の子を泣かした最低なヤツみたいになっちゃうんじゃ・・・

 

「・・・大丈夫だよ、彩ちゃん」

「ひっく、ぐすっ・・・か、花音ちゃん」

2人は知り合いだったのか。よかった・・・。ひとまず、最低なヤツという称号をつけられるのは避けられた。ありがとう、花音。

 

にしても、花音すごすぎない?あれだけ泣いてた丸山さんを1発で落ち着かせるってヤバいよ。・・・やっぱり癒しオーラがすごいんだろうなぁ。

 

 


 

 

あの後、落ち着いた丸山さんにその後の状況を教えてもらえないか、とお願いしたところ、一通りの流れを教えてもらえることになった。

 

「結局、あんな事件があったし私たちは活動休止、ってことになったんだ」

「・・・活動休止、ってことは解散ではないってこと?」

「それも分からないんだ。今後の予定は『未定』だって言われちゃった・・・。それに、レッスンもするように、って」

今後の方針が定まっていないのは、当然だろう。スタッフの方も対応で手一杯だろうし。

 

「そういえば、ライブまでのレッスンってどうしてたの?」

「・・・ライブは音源を流す、って決まってたし、特になにもしなかったよ。スタッフさんにもしなくていい、って言われたし」

なるほど・・・。それが今度は一転して練習をしろ、ってことか。ずいぶん、勝手な言い草だがそれぐらいしかやることがないのも事実。うーん、やりきれないなぁ・・・

 

「最初はイヴちゃん・・・あ、キーボードの子なんだけど・・・イヴちゃんが反対してたんだけど、努力している姿を見てもらえばまたチャンスがもらえるかもしれない、ってことでスタッフさんの言う通りにしたの。だから今は、みんなでレッスンを頑張ってるよ。千聖ちゃんは忙しいみたいで、あんまり顔を見せてくれないけど・・・」

「確かに、今日も休みだしな・・・」

「千聖ちゃん、こんな時も仕事なんて・・・」

うーん、確かに心配だな・・・。とりあえず、白鷺さんが登校してくるのを待とう。ダメなら、応じてくれるかは分からないけど連絡をとってみるか。

 

「ありがとう、丸山さん。おかげでだいたいのことは分かったよ」

「うん、ありがとね、彩ちゃん」

「ううん、私も心配してくれる人がいるんだ、って分かってなんか元気出てきたし。私の方こそありがとう!」

そう言って笑ってくれる丸山さんに、それじゃあ、と言い彼女に背を向け花音と歩き出す。が、突如振り向いた俺に不思議そうな顔をしている丸山さんに告げた。

 

「・・・今は辛いかもしれないけど、諦めちゃだめだよ。諦めたら本当に全部終わってしまう。でも、諦めなければ可能性はゼロじゃない。・・・頑張ってね、丸山さん」

「・・・!うん!!!」

 

元気よく返事をしてくれた彼女を見ると、大丈夫そうだな、と花音と顔を見合わせて笑った。

 




やっぱりバンドストーリー神なんだよなぁ、と思う今日この頃です。当たり前で何言ってんだお前、ってなるかもしれないですけど、バンドストーリーと私の小説のクオリティが離れすぎてて、ギャップの違和感がすごいって気づきました。・・・書いてた時に感じたモヤモヤはこれだったのか、ってハッ!としました。やっぱり執筆って簡単じゃないなぁ、って思います。

では、次回までしばしお待ちを。
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