どうも、なぁくどはるです。
評価バーに色がつきました・・・。思わず、キエっ!!って言っちゃいました。さらになんと、お気に入り100人突破・・・。嬉しいこと2連続で処理落ちして、変なリアクションしかできませんでした。笑
評価をつけてくださった皆様、お気に入りしてくださった皆様、本当にありがとうございます。これからも駆け抜けていくので、よろしくお願いします。
丸山さんとの会話を終え、お昼の授業を受けるため、花音と教室に戻ってきた。
「・・・ねえ、良哉くん」
「ん?」
教室に入る直前で沈んだ声音で花音が声をかけてくる。
「・・・私、千聖ちゃんのことやっぱり心配だよ。彩ちゃんもああ言ってたし・・・」
「・・・俺も心配だよ。だからもし、白鷺さんが登校してきたとき少しでも白鷺さんがそういうことを気にしないように俺たちはいつも通りでいよう」
「・・・うん、そうだよね!」
とはいったものの、無理とかしてないといいけど・・・
そして、白鷺さんと顔を合わせるタイミングが訪れる。あれから数日後、俺が登校すると自席の隣に黄色髪の少女が座っていた。
「おはよう、白鷺さん」
「・・・ええ、おはよう、神崎くん」
(・・・やっぱり元気なさそうだな)
花音は既に登校していたようで、そちらに目を向けると首を横に振られる。
(花音でもダメだったのか・・・)
正直、親友とも呼ぶべき花音に何も相談していないことを鑑みると、俺では役不足だと思わなくもないが、友人が辛そうな顔をしているのにそれをほおっておけるわけがなかった。
「なあ、白鷺さん。・・・その、なにかあったの?」
「・・・いいえ、別に何もないわよ」
意を決して訊くが、案の定はぐらかされてしまう。どうしたものか・・・
「・・・丸山さんからだいたいの話は聞いたよ」
「──────────!・・・そう」
表情に動きがあった。やっぱりこの間のことが関係してるんだろう。
「・・・・・・やめちゃダメだよ、パスパレ」
「──────────!!!・・・な、何を言っているの?やめたりなんてしないから、安心しなさい」
(・・・やっぱり)
彼女のリスクリターンを管理する能力はずば抜けている。おそらく、長い間、芸能界に身を置いていたことで得たものだろう。そしてそれはおそらく、こちらも先と同じく芸能界に身を置くことで得た彼女の現実主義からくるものだろう、と予想していた。今回の事件で『白鷺千聖』という名前に泥がつく形になってしまったので、それを払拭するために彼女は『Pastel*Palettes』とは今後関わらない道を選ぶのではないか、そう思ったのだ。
「・・・そっか。なら、いいんだけど・・・」
だが、たとえその予想が当たっているとしても、彼女が本心を隠している以上、俺に深く突っ込める義理はない。彼女のために何もしてあげられない自分が許せなくてしょうがなかった。
それから度々登校してくる白鷺さんだったが、いつ見ても彼女の顔は一向に晴れる気配がなかった。むしろ、ひどくなってる気さえした。
(俺にはなんにもしてあげられないのか・・・?)
そんな歯がゆさを抱いていたある日。あの一件以来、時々お昼を一緒に食べている丸山さんにある出来事の話を聞いた。
「良哉くん」
「ん?どしたの、花音?」
「今日、彩ちゃんが一緒にお昼ご飯食べたいって言ってくれてるんだけど、どうかな?」
「もちろん構わないよ。そんじゃ、丸山さんを迎えに行こっか」
そうして、笑顔で首肯した花音と彼女のクラスに赴いてから、お昼を食べるべく中庭に移動した。
「・・・ありがとうね、花音ちゃん、神崎くん」
「ううん、大丈夫だよ。ご飯は大人数で食べた方が美味しいと思うし」
(ん・・・?なんか、また元気ない・・・か?)
俺も大丈夫だよ、と丸山さんに返事をしてから、彼女の様子が気になった俺はその理由を訊いてみることにした。
「・・・丸山さん、またなにかあった?」
「え!?い、いや、別に・・・」
目が泳ぎまくってることでそれが嘘だと分かったのか、花音も丸山さんに問う。
「・・・私も気になってたし、もし何かあるなら訊きたいな」
「うっ・・・やっぱり、分かっちゃう?」
そりゃ、もちろん。と花音を顔を見合わせて苦笑する。
(丸山さんは特にわかりやすい気がするが、それは言わない方がよさそうだな・・・)
「実は・・・私たちに新しくライブの出演が決まったんだ」
「へぇ・・・そりゃ、おめでたいことじゃないか」
「うん・・・でも・・・」
おめでたいことのはずなのに、歯切れが悪い丸山さんを不思議に思ったが、俺と花音は急かすようなことはせず静かに続きを待った。
「ライブが決まったときはすっごく嬉しかった。私たちの努力を見てくれた人が評価してくれて、みんなで頑張ったからまたステージに立てる機会がもらえたんだ、って・・・」
「・・・・・・」
「でも、千聖ちゃんは、本当にそうだと思ってるの?今までと変わらないことをして、どうして今回の結末は違ったのかしら?って。・・・努力が必ず夢を叶えてくれるわけじゃない、って・・・」
(ホント、白鷺さんらしいな。つまり、丸山さんと白鷺さんは正反対なんだ)
丸山さんは努力の末、いつかは必ずアイドルになれる、という考えの元、研究生からアイドルになったと聞く。対して、白鷺さんは小さい頃からできることをコツコツと積み上げて、とにかく合理的に必要なものと不必要なものに分けて、ってやってきた結果、それが今の地位に繋がっているんだと思う。どちらが良くて、どちらが悪いなんて言えない。考え方なんて人間の数だけあるんだから。だから、俺から言えることはひとつだ。
「・・・確かに、白鷺さんの言うことは正しいと思う」
「・・・!・・・やっぱり努力だけじゃ──────────」
「でも、丸山さんの言ってることも間違ってない、と俺は思う」
「・・・え?」
花音が隣でふふふ、と笑っているが気にしないことにしよう。
「・・・結局、どっちも正しいんだよ。けど、たとえ誰かの考えの方が正しいと感じてしまっても、自分の想いをなかったことにしちゃいけない」
「──────────!」
「ましてや、それをずっと大事に抱いてきたなら、なおさら。・・・それに、それが正しいのかどうかなんて、やりきってみないと分かんないしね」
「うん・・・!うん・・・!!」
「だから、丸山さん。君は君の想いを捨てちゃダメだ。そうやって大事に抱えたままでいられたなら・・・」
「・・・・・・いられたなら?」
「──────────俺はきっと君はすごいアイドルになれると思う」
「か、神崎くん・・・!か〜ん〜ざ〜き〜く〜ん!!!」
「えぇ!?ちょっと、丸山さん!?」
泣きながら抱きついてくる丸山さんに驚いてしまう。
(ここ中庭で人の目もあるんですけど!?花音も笑ってないで助けて!!)
隣の花音は笑顔のままで、一向に助けてくれる気配はない。
・・・ねえ、これ大丈夫だよね?いやでも、丸山さんアイドルだし・・・。え、これヤバイんじゃないの?・・・ま、丸山さーん!!!
すっげぇ、ドタバタして終わりました。いやあ〜、ホント早くシリアス終わんないかなぁ・・・。そもそもシリアス具合出せてるか分かんないんですけどね。
それでは、次回までしばしお待ちを。