どうも、なぁくどはるです。
お気に入り、200ありがとうございます。100人突破の時も思いましたが、なにか突破記念みたいなのやりたいんですけど、正直何にも思いつかないんですよね。笑
とりあえず、いつもありがとうございます。
4人が集まって、バンドが結成されてから1週間ほどが経過していた。ほぼ毎日スタジオにこもって練習していて、その度にリサとあこちゃんがぐったりしている。なぜ、部外者である俺がこんなに詳しいのかというと、現在も練習の場に居合わせているからだ。
「・・・今のはよかったんじゃないかしら。良哉はどう思う?」
「どう思う?じゃないよ!!なんで俺は今日も付き合わされてるんだよ!!」
俺にバイトや予定がない日は、ほとんど連れ出されている。そのおかげか、あこちゃんとはそれなりに仲良くなれたと自負してる。・・・厨二病全開だけど。
「良哉くんの見立ては的確だからよ。湊さんも私も演奏中では本当に細かいところまでは気づけなかったりするし、第三者がいるのはありがたいわ」
「う、うん。真面目に褒められると、どうしていいか分かんなくなるよ・・・」
「ア、アハハ・・・」
リサ、ホント笑い事じゃないんだよ・・・。そんなことを思っていると、リサの指の傷が増えていることに気づく。
「リサ。指、大丈夫なの?」
小声で問いかけると、リサも小声で返してくれる。なんと、あの初セッションの日の次の練習の際にリサはネイルをすべて剥がしていたのだ。そして、リサの指には無数の傷ができていた。これがリサが友希那とやっていくための覚悟なんだろう。
「あー、うん。ちゃんとケアはしてるから、だいじょーぶ」
「それなら、いいけど・・・。俺にできることがあったらなんでも言ってね」
「え!?ホントに!?」
え、急に声デカくない?みんなこっち見てるよ?
「あ、いや、ごめんごめん。なんでもないよ☆」
友希那とあこちゃんは首を傾げながらだが、先程の演奏の反省点を確認している。しかし、紗夜は何かを言いたそうにこちらを見ている。
(紗夜さん、顔。顔。すごい顔になってるよ)
紗夜に気をとられていると、リサが耳元に顔を近づけて小声で囁いてくる。近い近い!!
「じゃあ、今度アタシとデートしてね☆」
「ん、それぐらいなら・・・・・・えっ」
聞き返そうと思い、リサの方に顔を向けるがすでにその場を離れてしまったのかそこにリサはいない。あまりの内容に、呆然と立ちつくすしかできなかった。そんな俺にあこちゃんから声がかかる。
「それにしても、良哉さんってホントに細かいところまで気づきますよね?」
「え、あ、う、うーん、長年弾いてきた経験とか関係してるのかも」
反省点の確認をしていたあこちゃんに尋ねられ、頭を切り替え顎に手を当てて少し考える。
「なるほど・・・。あこ、良哉さんの演奏聴いてみたいです!」
「あ、アタシも聴いてみたいカモ☆」
「え、なんで!?今はみんなの──────────」
「早くしなさい、良哉」
「そうね。時間は限られているし少し急いで、良哉くん」
あこちゃんとリサの提案に戸惑っていると、反省点を確認し終え、次の曲の準備をしていた湊さんと紗夜も急がせてくる。
「いや、だから──────────」
「ふう・・・」
結局ギター弾くはめになった。なんでだよ。湊さんも紗夜も練習時間削れるの嫌がると思ったんだけど。
「──────────」
「友希那と紗夜があれだけ勧誘するから、すごいんだろーな〜って思ってたんだケド・・・予想以上だったよ」
リサからはお褒めの言葉をいただき、あこちゃんは呆然としている。
「良哉、キーボードなら──────────」
「いや、入んないって」
「・・・強情ね」
「いや、湊さんの方がよっぽどですよ」
またいつものくだりを始めていると、リサが問いかけてくる。
「ねぇ、ぜんぜん関係ないんだケド、良哉ってなんで友希那だけ、『湊さん』なの?しかも、敬語だし」
「あ、確かに!あこも思ってた!」
「そういえば、そうね・・・」
「・・・・・・」
・・・リサめ。爆弾をぶちこんでくれたな。いや、大した理由ではないのだが。紗夜も気になるのか、ギターをチューニングしながら聞き耳をたてている。・・・めっちゃ、チラチラ見てくるし。
「どうしてなの?」
「うーん、どうしてと訊かれると答えるのが難しいんですけど・・・ファーストコンタクトがお客さんだったから、ですかね」
「あ〜、なんとなく分かるカモ。アタシもコンビニで店員やってるし」
リサがコンビニで働いているという初耳情報もとびだしたが、理由は概ねそんな感じだ。
「まあ、呼び方に頓着する気はないから構わないけれど・・・」
そう言いつつ、表情は変わっていないのだが、どこか寂しそうな雰囲気でこちらを見る湊さん。
「ほらほら、良哉。男の子ならキメる時はキメないと☆」
「いや、そう言われても・・・」
リサから小声で話しかけられる。ていうか、近い。さっきも思ったけど距離感ホント近い。なんかいい匂いする。お願い、離れて。
「えーと、その、そろそろ練習再開しない?・・・ゆ、友希那」
「──────────!」
リサがヒュー☆とからかってくる。あこちゃんもリサと一緒にはしゃいでいる。・・・またしても、紗夜はジト目になってしまったが。
「そ、そうね。そろそろ始めましょう、時間は有限だもの」
どこか嬉しそうな雰囲気を纏いつつ、メンバーに言い放つ友希那。
「・・・そうね。私たちは『頂点』に行かなければならないのだから」
紗夜・・・すっげぇカッコイイこと言ってるんだけど、ジト目じゃ台無しだよ・・・。これ絶対後で、問い詰められるやつだよ・・・。
この状況は想定していなかったのか、苦笑いしつつ目でごめんごめん、と謝ってくるリサ。あこちゃんにいたっては前回で紗夜の恐ろしさを思い知ったのか、いつの間にやら準備万端で座っている。
ちくしょう!!なんで最近こんなのばっかなんだ・・・
「とにかく、キーボードを見つけないと・・・」
「そうですね・・・。このジャンルにおいては必要なパートですし・・・」
どうやら最後のピースであるキーボードを弾ける人物はいまだ見つからないようだ。まあ、確かにこの4人が揃ったのはホント『キセキ』みたいなものだったもんなぁ・・・。
「ア、アタシとにかく、知り合いにあたってみるよ!」
「あ、あこも聞いてみます!」
そんな会話をしていると、俺とまりなさん以外で唯一の『CiRCLE』店員である女性スタッフが声をかけてくる。ホント、もっとバイト欲しい・・・
「友希那ちゃん!今度のお休み、予定空いてないかな?その日にライブイベントがあるんだけど、急遽穴が空いちゃってね。よかったら、どう?」
「ラ、ライブ!?」
「やったー!!ライブだー!!・・・ふっふっふ、我らの・・・えっと、カッコイイ音楽を聴かせてくれようぞ!」
まさかのお誘いにリサは驚いているが、あこちゃんはやる気満々だ。・・・厨二病全開だけど。
「私は出てもいいと思っているけれど、紗夜はどう?」
「私も構いません。今の力量を確かめるにはちょうどよい機会です」
「・・・決定ね。その、ライブ出させていただきます」
「アタシまだ返事してないんだケド〜!!!」
頑張れ、リサ。現実というのは時として残酷なものなんだ。
あれから、数日後。なんとキーボード候補が見つかったとの連絡をちょうだいした俺は、『CiRCLE』を訪れていた。本日、その子のオーディションを行うそうで俺の意見も参考にしたい、のだそうだ。・・・ツッコムのはもう諦めた。
「で、彼女がその・・・」
「ひっ・・・!?あ、あの・・・その・・・は、花咲川・・・学園の・・・に、2年生でし、『白金燐子』・・・と申します」
初対面で悲鳴をあげられるのは本当に心が辛いが、それを隠す。
「俺は神崎良哉。俺も花咲川学園の2年だ。よろしく、白金さん」
「は、はい・・・よろしく・・・お、お願い・・・します」
コミュニケーションが苦手そうな人だな、というのが第一印象だった。そして、聞くところによると紗夜と白金さんは同じクラスなんだそうだ。紗夜が普段の白金さんのイメージから『ライブハウス』を訪れるなんて、と少し驚いていた。さらに、彼女ピアノコンクールで受賞歴もあるそうな。・・・本人はそれがプレッシャーになっているようだが。
「りんりん、今日は頑張ってね!あこ、りんりんなら大丈夫って信じてるから!」
「・・・あこちゃん・・・ありがとう・・・」
どうやら、2人はそれなりに仲がいいようだ。白金さんもあこちゃんには比較的スムーズに会話している。・・・きっと、俺が嫌われているわけではないだろう。そう信じたい。
「それじゃあ、早速いきましょうか。燐子さん」
「は、はい・・・!よ、よろしく・・・お願いします・・・!」
友希那を先頭にスタジオに移った俺たちは、各々演奏の準備を整えその時を待っていた。そして、いよいよ演奏が始まる。
「こ、これは──────────!」
内容ペランペランになってる気がする今日この頃。なんか、定期的にやってくるんですよね。・・・いやもう、前からだしいっか!というわけで、気にしないことにします。
そんなことより、燐子先輩の口調バカムズくないですか?正直、表現できてる気しないんですけど・・・
それでは、次回までしばしお待ちを。