転校生とバンド少女たち   作:なぁくどはる

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どうも、なぁくどはるです。
こないだのドリフェスキャラ交換のチケットでクールソイヤさんをGETできたので、今日初めてクールグロウを使ってみたのですが、スコアめっちゃ出ました。は?ってなりました。


待望のキーボード、迎えたライブ

 

 

「・・・ねえ、今の」

一番最初に沈黙を破ったのは、リサだった。

 

「う、うん。前とおんなじ・・・ううん、それ以上だったかも・・・」

「・・・本当、不思議だわ」

「そんな・・・こんなこと・・・」

あこちゃんと紗夜も驚いているようだ。友希那は何かを呟いているが、声が小さくて聞き取れない。それにしても、傍で聴いていても分かった。これはあの日、4人でセッションした時と同じ感じ・・・いや、あの時以上の衝撃を受けたような気さえする。

 

「あ、あの、友希那さん!りんりん、どうですか?もしかして、不合格なんですか?こんなにいい演奏したのに・・・」

あこちゃんに呼びかけられ、ようやく我に返ったのか友希那が答える。

 

「い、いえ。・・・私は合格よ。ぜひ加入してほしいわ」

「や、やったよ、りんりん!!!」

「う、うん・・・!ありがとう・・・あこちゃん・・・」

友希那から合格が出され、喜びを分かち合うあこちゃんと白金さん。俺もいつかあれくらい白金さんとお話できるようになるんだろうか・・・。

 

「よろしくお願いしますね、白金さん」

「よろしく、燐子☆」

「は、はい・・・!こ、こちらこそ・・・よ、よろしくお願いします・・・!」

紗夜とリサも異論はないようだ。まあ、それだけの演奏だったし当然だろう。そんなことを考えていると、白金さんを除く全員から視線が送られていることに気づく。

 

「え?なに、どうしたの?」

「・・・あなたの意見を聞いていないのだけれど」

「え、いや、もう決まってるみたいだし、部外者の俺の意見なんか──────────」

「ここまで関わっといて部外者はダメだぞー☆」

そう言い、肩をグリグリしてくるリサ。

 

「今井さんの言う通りだわ」

「そうですよ!良哉さんにまだまだ教えもらいたいこといっぱいあるんですから!ふっふっふ〜、汝のドラムさばきは大したものであるからな。これからも我に・・・えっと、これからもあこにドラムを教えてください!」

その顔に笑みを浮かべながらリサに同意する紗夜と、いまだ厨二病全開だが俺の力が必要だと言ってくれるあこちゃん。

 

「みんな・・・」

「ふふ、感動しているひまはないわよ。あなたは燐子が、このバンドに入るのに賛成かしら?」

白金さんがこちらを不安げに見やる。

 

「・・・もちろん。今の演奏は今まで聴いた中で一番よかった。これからのこのバンドに白金さんの力は必要だと思う」

白金さんは笑顔を浮かべて、お礼をくれる。

 

「あ、ありがとう・・・ございます・・・!」

「・・・決まりね。改めてこれからよろしく、燐子」

 

友希那に挨拶をされた白金さんは笑顔で応えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、燐子の加入も決まったことだし、次のライブについての話をしましょう」

「そうですね。白金さんが加入したことにより、選べる曲も増えましたからね。セットリストが大事になってきますね」

早速次のライブについて話し合う友希那と紗夜だが、白金さんは『ライブ』と聞いたときに真っ青になっていた。

 

「ラ、ライブ・・・!?そんな・・・人前に・・・出て、なんて・・・」

「り、りんりん!?顔色悪いけど、大丈夫?」

ん?白金さんの反応から推測するにライブに出るって知らなかったのか?

 

「・・・燐子、いくら実力があってもそんな気持ちの人間と一緒に演奏はできない。無理なら外れてもらうわ」

友希那にそう言われ、口をつぐんでしまう白金さん。だが、真っ直ぐと友希那の目を見据え、自身の想いを伝えた。

 

「で、でも・・・!わ、わたし・・・みなさんと・・・い、一緒に・・・演奏、したい・・・ので・・・が、頑張り・・・ます・・・!」

「・・・そう。本番、期待してるわ」

「は、はい・・・!」

白金さんって普段はおとなしいけど、言うべき時にはハッキリ言える人なんだな・・・

 

「あこ、もしかして燐子にちゃんと説明してなかったな〜?」

「し、したよっ。一緒にセッションして、一緒にバンドやろー!って」

「ア、アハハ〜・・・それじゃあ、ちょーっと説明不足だぞー☆」

 

リサのもっともな意見に思わず頷いてしまう俺だった。

 

 


 

 

そして迎えたライブ当日。いろんなバンドが登場して、ようやく『Roselia』の番になった。『Roselia』というのは友希那たちのバンド名だ。友希那いわく、薔薇の『Rose』と椿の『Camellia』からとったらしい。青い薔薇をイメージした、と言っていた。青い薔薇の花言葉は再現が難しいことから、『不可能』とか『存在しない』といった意味だったらしいのだが、青い薔薇が生み出されてから『夢叶う』や『不可能を成し遂げる』といった意味に変わっていったらしい。実に彼女たちにピッタリな名前だと思う。・・・あこちゃんなんかカッコイイって言いまくってたしな。

 

「・・・それでは最後の曲、聴いてください」

そんなことを考えているうちに、もうラストの曲になってしまったようだ。友希那の話通り、ラストはオリジナル曲らしい。

 

(うっへぇ・・・これまた、とんでもないな・・・。みんな練習の時よりはるかにいい)

そう思いながら聴いていると、ふと紗夜と目が合う。そして、ほんの少しだが、口元がほころんだ程度だが、笑顔を見せてくれた。・・・あいかわらず、正確なギターだ。でも、どこか安心するようなそんな『音色』だ。いつか、紗夜自身が気づいてくれるといいんだけどな。

 

(リサは・・・っと。緊張してたみたいだけど、なんとかなってるみたいだな)

実はリサと白金さんはライブ前、緊張がこちらにまで伝わってくるぐらいだった。俺は客席で観ることしかできないので、その後のフォローはメンバーのみんなに任せた。・・・あ、ウインクしてくれた。

 

(あこちゃんはホント、楽しそうに叩くよなぁ)

あこちゃんは、リサや白金さんみたいに緊張をすることはなかったようで、会場に着いたときからハイテンションだった。・・・ああやってドラム叩いてるとこ見ると普通の子なんだけどなぁ・・・。

 

(白金さんはステージにあがった時もまだ緊張していたようだが、演奏が始まってみんなの『音』を聴いたら落ち着いたのか、非常にいい音を奏でている)

やっぱり、彼女の力はこれからの『Roselia』に必要不可欠だ。彼女の表現力がこのバンドの『色』をさらに濃いものにしているように思う。

 

そうこうしているうちに演奏は終了したようで、『Roselia』は舞台袖へと消えていく。本当に素晴らしい演奏だった。

 

観客から『Roselia』に贈られた惜しみない拍手はしばらくの間、鳴り止むことはなかった。

 

 




全体的に良哉くんが介入することで、友希那さんや紗夜さんのトゲトゲしさが柔らかくなっています。作者のシリアス嫌いが発症しました。まことに勝手ながら、申し訳ありません・・・!

それでは、次回までしばしお待ちを。
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