Roseliaの3章はいつくるんだろうか、と全力待機中です。そろそろ映画も上映しますしね。そこできたら、個人的には胸熱です。映画も楽しみですし。
追記:評価をくれた方、ありがとうございます。
ライブ終了後、俺たちはファミレスに訪れていた。『初ライブ記念』というリサの提案によるものだ。
(それにしても、友希那と紗夜もくるなんて意外だったなぁ)
ライブが一段落したことからの安堵か、盛り上がっているリサとあこちゃん。白金さんもどことなく嬉しそうだ。・・・友希那と紗夜は仏頂面のままだが。
「あなたたち、するなら音楽の話を──────────」
「まあまあ、メリハリって思ってるより大事だったりするし。今日のところは、ね?」
「・・・・・・」
リサたちを窘めようとした友希那にストップをかける。一理あると思ってくれたのかは分からないが、友希那も渋々引き下がってくれた。
「でも、俺も今日のライブの感想、聞きたいかな」
「あこはすっっっごく楽しかったですっ!なんかいつも以上に上手く叩けたし!」
あこちゃんがほぼノータイムで返してくれる。
「あ、あこもそう思ったんだ。実はアタシもなんだよね☆こう、みんなの『音』に引っ張られるっていうか」
「それは私も感じました。練習の時以上に、皆さんの『音』がよく聴こえてそれに私の音が混ざり合うような・・・」
「わ、わたしも・・・氷川さん・・・と・・・お、同じ・・・です。みなさんの『音』と・・・わたしの『音』が・・・溶け合っていく、ような・・・」
以前からあったことだが、メンバーほぼ全員が同じことを思いながら演奏していたことにはやはり驚く。しかも、今回はそれ以上だったようだし。
「友希那はどうだったの〜?」
「私もあなたたちと同意見よ。・・・それより、あなたたちに話しておきたいことがあるの。このバンドの『目標』について」
「そうですね。意思確認のためにも必要だと思います」
以前友希那が言っていた、『フェス』が関係しているのだろうか。
「私たち『Roselia』は『FUTURE WORLD FES.』への出場を目標にしている」
「ふゅーちゃー・・・?」
「わーるど・・・ふぇす・・・?」
「・・・・・・」
初めて聞く単語のようで、あこちゃんと白金さんは首を傾げている。リサはおそらく心当たりがあったのだろう、神妙な顔つきで友希那の整った顔を見つめている。
「その『フェス』に出るには、後日行われるコンテストで『上位3位』以内に入らなければならない。そのためには、遊んでいる暇はないわ。プライベートの時間はない、と思ってちょうだい。・・・ついてこれなくなったら、外れてもらうからそのつもりで」
「は、はい!」
「わ、わかり・・・ました・・・!」
「・・・・・・」
厳しい物言いだが、それだけお父さんの出来事が許せないんだろう。・・・それにしても、リサは大丈夫なのか?なにか悩んでるみたいだけど・・・
「あこ、燐子・・・・・・そして、リサ。あなたたち、Roseliaにすべてを賭ける覚悟はある?」
友希那に問われても、返事がおぼつかないリサが少し心配だった。
それから少し経ったある日の練習だった。あこちゃんに悪気はなかったのだろうが、奇しくもそれがトリガーとなってしまった。
「りんりんはほんっとに強くて、いつもあこを守ってくれるんだっ」
「あ、あこちゃん・・・!ゲームの話は・・・!そ、それに・・・わたし・・・より・・・お姉さんの、方が・・・」
「お姉さんって巴のこと?確かに巴は男前だしね〜。あこがカッコイイって言うのも分かるよ☆」
(こういう雰囲気も大事だと思うんだけど、友希那と紗夜が許さないからなぁ)
そろそろ紗夜あたりからお叱りがとんでくるかと思いきや、紗夜は何かを考えているようだ。それが気になった友希那が紗夜に話しかけようと近づいていく。俺も少し心配になったので、様子を見ることした。
「どうしたの?紗夜。いつもなら、あなたが私より先にああいう会話をやめさせていると思うのだけど・・・」
「い、いえ。なんでもありません。休憩中ですし、たまには構わないかと思いまして・・・」
とは言っているが、明らかに様子がおかしい。その間にもあこちゃんたちの会話は続いていく。
「うんっ!ホント、おねーちゃんは世界一カッコイイんだ!2人にはおねーちゃんがいないからわかんないかもしれないけど、おねーちゃんはずっと妹のあこがれなんだから!」
「──────────っ!」
「紗夜・・・?」
「・・・ごめんなさい。今日はこれで失礼します」
そう言ってスタジオを出ていってしまう紗夜。
「待ちなさい、紗夜・・・!」
紗夜が出ていってしまったのに気づいたのか、リサたちが心配になって寄ってくる。
「あれ?紗夜どうしちゃったの?」
「・・・分からない。急に今日は失礼するって言ったきり、出ていってしまったわ」
(急にどうしたんだ?演奏中も普通だったし・・・。てことは休憩中になにか・・・?もしそうだとしたら・・・)
「ど、どうして・・・しまったんでしょう?・・・氷川さん・・・」
「もしかして、あこまた紗夜さんに嫌なこと言っちゃったんじゃ・・・」
ふと、あこちゃんの発言が気にかかった。
「あこちゃん、『また』ってどういうこと?」
「り、良哉さん・・・?」
急に真剣な声音で尋ねられたあこちゃんは戸惑っているが、悪いけどそれどころじゃない。
「頼む。教えてほしい」
「え、えっと、前にも『おねーちゃん』の話になったことがあって、その時もあこ、おねーちゃんはカッコイイって言ったの。そしたら紗夜さんに、あなたにとっての『カッコイイ』は一体なんなの?あなたのはお姉さんの真似事じゃない、って・・・」
(なるほど・・・。今回も事もそれが紗夜には耐えられなかったのか)
こうしてるヒマはないと思い、あこちゃんに礼を伝え、俺もスタジオを飛び出す。
「ごめん、友希那!あと頼んだ!」
「ち、ちょっと良哉まで・・・!」
「・・・行っちゃったね」
「まったく何がどうなってるのよ・・・」
「はっ、はっ、はっ・・・」
(どこだ、紗夜・・・!)
スタジオを飛び出した俺は、紗夜を探していた。まだ近くにいるはずだ、と思い走り回る。そして、川沿いの手すりに手を置き、ギターケースを背負った見慣れた少女が立っているのを発見した。
「はぁ、はぁ・・・。見つけたよ、紗夜」
「り、良哉くん・・・。どうしてここに・・・?」
「紗夜が困ってたら力になるって約束でしょ?」
「でも、もう何回も──────────」
「そんなの関係ない。何回目だろうと俺は紗夜の力になるよ。話も聞くし・・・・・・辛い時は傍にいる」
「どうして・・・!どうして、あなたはそこまで・・・!」
そんなの決まってる。
「俺は紗夜のファンだし、何より紗夜は大事な友達だ。その大事な友達を助けてあげられるなら、俺にできることはなんでも、何回でもしてあげたいんだ」
「──────────!・・・・・・やっぱりあなたはズルいです。そんなふうにされたら・・・」
「ん?何か言った?」
「・・・いえ、良哉くん。・・・いつも私を助けてくれてありがとうございます」
そうやって笑う彼女は、出逢ってから一番綺麗だと思った。
結構ねじ曲げてます。笑
自分でも着地点分かってない、という行き当たりばったりさ。絶対いつかとんでもないことやらかすんだろうな〜って思う今日この頃です。
それでは、次回までしばしお待ちを。