書くことないです・・・。それでは、どうぞ。
「・・・みんな来てたのか」
結局、友希那を見つけることはできなかった俺はスタジオに戻った。扉を開けると、そこにはすでに他のメンバーも集まっていた。
「紗夜から話は聞いたけど・・・なにがあったの?」
リサが不安そうな面持ちで問いかけてくる。
「実は・・・」
「そんな・・・」
「湊さん、どうして・・・!」
「そんなぁ・・・」
「友希那さんが・・・」
俺が友希那が抱える問題をみんなに話すと、やはり反応は芳しくないものだった。紗夜にいたっては、怒りを露わにしている。
「と、とにかく友希那にちゃんと話を聞かないと・・・!」
リサが友希那に連絡をとっているが、おそらくつながることはないだろう。
「考えられないわ・・・!『Roselia』に私情を挟まないように、と言っていた彼女がこんな・・・!」
(友希那のやつ、そんなこと言ってたのか・・・)
だとしたら、紗夜の怒りももっともだとは思うが・・・
「とにかく、落ち着いて、紗夜」
「落ち着いてなんか──────────」
「・・・紗夜も私情を挟んでなかったわけじゃないでしょ?」
「・・・っ。・・・そうね、少し取り乱したわ。ごめんなさい」
どうにか、落ち着いてくれたようだ。問題は・・・
「・・・ダメだ。友希那、なんで・・・」
「・・・ねえ、りんりん。友希那さん、『Roselia』捨てちゃうのかな・・・?」
「・・・わか・・・らない・・・ごめん、ね・・・あこちゃん・・・」
とりあえず、リサは後回しだ。
「・・・あこちゃんはここ最近の友希那を見ててどう思った?」
「よく分かんない・・・。でもあこは・・・たしかに練習はしんどかったし、友希那さんも厳しかったけど・・・楽しかった・・・」
「あこ・・・ちゃん・・・」
「じゃあ、友希那も楽しそうに見えた?」
少し、考えながら答えてくれるあこちゃん。
「・・・・・・うん。あこはそう思った。友希那さん、全然笑わないから自信ない、けど・・・でも、楽しそうだなって思ったよ」
「そっか・・・。白金さんはどう思う?友希那は『Roselia』を見捨てると思う?」
急に話題をふられた白金さんは一瞬驚いたが、俯きながら答えてくれる。
「・・・わた、しも・・・わかり・・・ません。・・・でも、あこちゃんと・・・同じことを・・・思い、ました・・・。練習の、時の・・・友希那さん・・・はどこか・・・楽し、そうで・・・」
「・・・ありがとう、白金さん」
「い、いえ・・・」
そして、問題はリサだ。
「友希那・・・!どうして・・・!」
「ねえ、リサ」
「なんで・・・!」
リサは友希那に連絡がつかないことに困惑しているようで、こちらの呼びかけに気づかない。
「リサ!!!」
肩を掴んで大声で呼びかける。
「──────────っ!・・・り、良哉」
「・・・リサはどうしたいんだ?このまま友希那が『Roselia』を抜けてもいいって思うのか?」
「そ、れは・・・」
「俺の知ってるリサはそんなこと思わない。きっと友希那が煙たがるくらいに傍にいようとする。・・・友希那が助けを求める前に手を差し伸べる、俺の知ってるリサはそんな人間だよ」
「──────────!」
「分かった?今すべきことが」
「・・・うん。・・・アリガト、良哉☆」
「・・・本当、あなたって人は」
紗夜にそんなことを言われる。
「・・・これが俺って人間なのかも。・・・紗夜は大丈夫?」
微笑いながら、紗夜に安否を問う。
「ええ、もう落ち着いたわ。・・・確かに彼女は妥協をしない性格だし他人には厳しいけれど、歌を歌っている時の彼女は違った。どこか、嬉しそうな・・・そんなふうに見えたわ」
やっぱりみんな友希那の厳しさの底にある『優しさ』に気づいている。俺自身、あの話を聞かされた時は取り乱したけど、普段の彼女を思い返せば分かるのだ。確かに彼女は音楽に関して妥協はしない。他人にも厳しい。・・・けど、それだけじゃないんだ。歌を歌っている時は嬉しそうにしているし、リサやあこちゃんの演奏を褒めることだってあった。それに・・・あれだけお父さんのことを考えられる子なんだ。そんな子が優しくないわけがない。
「・・・みんなの言う通りだと思う。その証拠に、友希那はまだ迷っていた。彼女の奥底では、『Roselia』を大切に思い始めてるはずなんだ。そうじゃないと、迷う理由が分からない。あとは、友希那がそれに気づければ・・・」
「・・・アタシは待つよ。友希那が自分から話してくれるのを・・・」
「私も今井さんと同意見です。湊さんならきっと・・・」
「あこも!だってあこ、もういっかい友希那さんとバンドやりたいもん!」
「ふふ・・・そうだね、あこちゃん・・・」
(みんな君を待ってるよ、友希那・・・)
このメンバーなら、きっと大丈夫だと思えた。
友希那が練習に来なくなって、数日が経っていた。友希那がいなくても、『Roselia』のメンバーは集まって練習を行っていた。
(友希那がいなくても、案外なんとかなるもんだなぁ・・・)
友希那の代わりに俺が反省点などを伝える形で順調に進んでいた。
「良哉〜、ここってどうやって──────────」
「ああ、ここは──────────って、ちょっと近くない?」
「えぇ〜、気のせいだよ☆」
「良哉さんっ、ここのフレーズいっかいだけ叩いてみてくれませんか?」
「ん、りょーかい」
「神崎さん・・・ここの、フレーズは・・・こういう・・・感じの方が・・・いい、でしょうか・・・?」
「んー、ベースはそれでいいかもだけど、もっとこう──────────」
・・・と思ったけど、ちょっと忙しすぎない?俺、体もつんだろうか・・・。ゆ、友希那さーん!!!早く帰ってきてー!!!
そんなこんなで練習は続いていき、現在は休憩中となっていた。水でも買おうかと、ロビーの自販機に向かう。しかし、いざ目の前に立つと、どれにしようかな、と迷ってしまう。そんな時、まりなさんに声をかけられる。・・・ていうか、まりなさん毎日いない?俺がシフト入ってる時も、入ってない時もいるんだけど。いつ休んでるんだろうか・・・?
「あ、良哉くん。さっき、友希那ちゃん見かけたよ。・・・あれ?でもRoseliaって──────────」
「どこでですか!?」
「えっ!?ついさっき、お店の前でだけど・・・」
それを聞いて、すぐに店から出る。
「ちょっと、良哉くん!?・・・行っちゃった。急いでたけど、なんだったんだろ?」
(今度こそ見つけてみせる・・・!)
走り始めた俺は、固くそう誓った。
変えすぎて、わけわかんなくなりそう・・・。書いてるの自分なのに・・・。
自分で変えて自分が分からなくなってたら世話ないですよね。なるべく、矛盾がないように気をつけますが、あったらごめんなさい。(すでにあるかもしれませんが)
それでは、次回までしばしお待ちを。