転校生とバンド少女たち   作:なぁくどはる

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どうも、なぁくどはるです。以前からさらにお気に入りをくださった方が増えてて、飛びました。本当にありがとうございます。
この小説を楽しめるかは、いかに頭を空っぽにできるかにかかっているので、この小説を読む時は難しいことは考えないようにお願いします。笑


芸能人な彼女

 

おっと、やばい。あまりの出来事に一瞬バカになってしまったぜ。

 

「・・・友達ってスタッフの人とかだよね?」

俺がそう訊ねると、松原さんは首を横に振って、

 

「ううん、一瞬ちらっと見えただけだから自信はないけど、黄色の長い髪で─────」

「あら、花音じゃない」

 

松原さんの言葉を遮るように、心地がよい声が耳朶をくすぐる。

 

「あ、やっぱり千聖ちゃんだったんだ。」

松原さんは得心いったように、声をかけてきた少女に応える。

 

「今日、学校お休みしてたから心配してたんだけど、お仕事だったんだね」

「ええ、学業も大事なのは分かっているけれど、折角頂いたお仕事だもの。できる限りは頑張りたいの」

「でも、無理はしないでね・・・?」

「・・・ありがとう、花音。」

黄色の髪を靡かせる少女は、微笑をたたえ松原さんに感謝を述べる。

 

「それで、先程から気になっていたのだけど・・・」

小柄な少女は、何かを問いたげにしながら松原さんから俺に目線を移す。

 

「え、えーと、今日から花咲川学園に転校してきました、2年の神崎良哉です。松原さんとは、バイトの面接に向かっている途中で、彼女が道に迷って困っていたみたいだから声をかけてそのまま・・・今に・・・至ります」

状況説明をした方がよいと思ったので説明を始めたのだが、少女のどこか品定めするかのような視線に、なにかいけないことをしてしまったかのように感じて徐々にしりすぼみになってしまう。

 

「あら、あなた転校生だったの。とにかく、花音を助けてくれてありがとう。私は白鷺千聖。私も2年生で花音と同じクラスよ」

(ん?ってことはあの隣の空席は・・・)

俺は今朝の教室の空席を思い返しながら、白鷺さんとの会話を続ける。

 

「てことは、同じクラスなんだね。これからよろしく、白鷺さん。席も隣みたいだし」

苦笑しながらそう告げた俺に、松原さんも発言の意図を理解したのか、ふふふ、と優しい顔で笑っていた。

 

「・・・そうなのね。ええ、これからよろしく、神崎くん」

少し驚いたような表情を浮かべていたが、すぐに元に戻りその顔に少し笑みをたたえながら挨拶に応じてくれた。

 

白鷺さんって普段の状態でも顔立ちが整ってるからか、驚いた顔も綺麗だなぁ・・・

 

 


 

 

あの後、白鷺さんが声をかけてきたタイミングがちょうど撮影が終わったタイミングだったので、白鷺さんが松原さんを自宅まで送っていくと申し出てくれた。正直、2人だけではどうにもならなかったので白鷺さんの申し出はありがたかった。2人は帰る前に行きつけのカフェに立ち寄るそうだ。俺もどうか、とお誘いをいただいたのだが面接の時間が差し迫っているため、今回は遠慮させていただいた。彼女らと別れる際、せっかく同じクラスなんだし、ということで連絡先を交換した。松原さんに大して力になれなかったことを詫びてから、白鷺さんに芸能人なのに、気安く連絡先を渡して大丈夫なのかと訊ねたら、花音を助けてくれたお礼よ♪と声を弾ませ笑顔で答えてくれた。彼女の整った顔立ちも相まってとても可愛かったです。はい。

 

 

「はあ、はあ・・・なんとか間に合った・・・」

呼吸を整えながら時間を確認すると、約束の時間2分前だった。

 

目の前の建物にはライブハウス『CiRCLE』と文字が掲げられている。

カフェテリアを尻目に自動ドアをくぐり抜けて、正面の受付に立っているボーダーシャツに黒の軽い上着を着用したセミロングの女性に声をかける。

 

「あのー・・・」

「いらっしゃいませ、ウチを利用するのは初めて?」

「あ、いや、本日アルバイトの面接に伺いました、神崎良哉です。時間ギリギリになってしまい申し訳ありませんでした!」

「ううん、遅れたわけじゃないから大丈夫だよ。君がアルバイト希望の神崎くんなんだね。私は月島まりな。一応、ここの店長みたいなもの・・・かな?じゃあ早速面接を始めるから、事務所にいこっか」

そして、受付の奥にある事務所に通される。

 

「とりあえず、履歴書見せてもらっていい?」

「は、はい。どうぞ」

俺は鞄から履歴書を取り出し、月島さんに手渡す。

 

「ふふ、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。この面接も形式的な意味合いが強いし」

少し笑顔を浮かべながら月島さんは、そう言った。

 

「形式的な意味合い・・・ですか?」

「うん。ウチって人手があんまりいなくて・・・ウチを希望してくれる人は基本的に採用したいと思ってたんだ。神崎くんなら真面目そうだし」

それでいいんですか、月島さん・・・

 

「えーと、じゃあいくつか確認したいことがあるんだけどいいかな?」

「はい、構いません」

先程の月島さんのぶっちゃけた本音に、肩の力が抜けた俺は彼女の質問に答えていくのだった。

 

 


 

 

「今日のところはこんなところかな」

月島さんからの質疑応答を終えた俺は、内心安堵していた。

 

「じゃあ、次のシフトまでにさっき言ったもの用意しといてね」

「分かりました」

月島さんの発言通り、面接自体は最初からほぼ合格だったようで、いつから働くのかの相談や、1週間でどれだけ働けるのか、など今後の予定も話し合った。それでは失礼します、と月島さんに告げてから事務所を後にした俺は、今後の予定に頭を悩ませていた。

 

(うーん、14時前か・・・どうしよう)

時間を確認すると、それなりに話し込んでいたみたいで面接の時間から1時間弱ほど経過していた。そうして悩んでいると、ふと視界の端に見覚えのある青緑色が映る。

 

(うん?今のってもしかして・・・)

とりあえず、知らない仲というわけでもないので制服にギターケースを背負った彼女に少し驚きつつ、声をかけるべく足を向けた。

 




主人公のキャラも原作キャラもブレブレな気が・・・。まあ、頭空っぽの皆様はそんなところ気にしないですよね!
今日のうちにもう一話投稿できれば、と考えているので頑張ります。
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