昨日は蘭ちゃんの誕生日でしたね。推しなのでもちろん誕生日ガチャは引いたんですけど、まあ当たらないですよね。なんでなんだよぉ・・・
それは置いておいて、新たに評価くださった方、☆9なんて高評価ありがとうございます。
感想・評価等は励みになりまくりますので、お時間ありましたらよろしくお願いします。
「さあっ。いよいよバンドも結成したことだし、結成記念に何か派手なことしましょ!」
「そうだね・・・」
とうとう3人になったことで、結成記念に何かお祝いをするみたいだ。というか、花音はもう入ってる前提なんだな・・・。だが・・・
「あ、あのっ!」
「「────────?」」
花音の呼びかけに、盛り上がっていた2人もそちらへ顔を向ける。
「ま、まだですよ?結成にはまだベーシストが必要ですし・・・」
「え、そうなのかい?」
「そうだったわ!」
花音の言葉に驚きの声をあげる瀬田さん。こころは忘れてたのかよ・・・。
「なんてことだ・・・!私としたことが失念していた・・・!」
「あたしもすっかり忘れてたわっ。花音がこのバンドにいてくれて助かったわ!」
「ど、どういたしまして・・・」
こころから礼を言われて嬉しそうな花音。こころの心からの感謝に嬉しくなったんだろう。こころは確かにぶっとんだ行動をするが、他人への感謝や礼儀を知らないわけではない。ありがとうもごめんなさいも素直に伝えられる人間なのは、短い間だが分かっているつもりだ。・・・すぐ人を引っ張るのはどうにかしてほしいが。あれ、普通に痛いし怖いんだよなぁ・・・。
「それじゃ、早速ベーシストを探すわよ!あたしにいい考えがあるの!」
なぜだろう・・・。すごく嫌な予感しかしないのは・・・。
あれから少し時間がかかったが、こころ提案のいい考えとやらは形となった。しかしこれは・・・
「絶対無理だろ!!なんなんだよ、この意味分かんないポスター!!」
そう、こころのいい考えというのはバンドメンバーを集めるために瀬田さんをポスター一面に使用し、それを貼り出すといったものだった。
「そうかしら?あたしはうまくいくと思うわ!」
「困ったな・・・。私一面のポスターとは・・・。写真を選ぶのに二晩も寝ずに考えてしまったよ」
こころのその自信はどっからくるんだよ・・・。瀬田さんも困ったふうを装ってはいるが、すごく嬉しそうだ。・・・なんでなんだよ。普通こんなん嫌でしょ、自分の顔が一面になったポスターなんて。地獄だ。
「これでまた私のもとに迷える子羊たちが押し寄せてしまう・・・」
あの駅前での出来事や演劇会の様子を見てしまうと、あながち間違いでもないのが複雑だ。
「他校の瀬田さんの顔写真が一面に印刷されたポスターを見せられて、生徒会の人たち困ってたね・・・」
「そりゃ、そうだろうな。こんなん使用用途がマジで分かんないし」
花音が小声で話しかけてきたので、こちらも小さい声で返す。
「カモーーーン、ベーシスト〜〜〜!あたしたちと楽しいことしましょーーーう!!」
「さあ、おいで。子猫ちゃんたち・・・。万物は全て等しく美しい・・・!」
ヤバイ。完全に事案だ。こんな不思議人たちに集まってくる人なんているわけがない。というか傍から見たら、俺と花音もこのヤバイ人たちと同じに見られてるのか?・・・ちょっと距離置こうかな。
「ねえ、ママ〜。あの人たちなに〜?」
「こら、見ちゃいけません。ほら、あっちのクマさんにしましょう」
・・・お母さん、違うんです。話を、話を聞いて・・・。そんなことを心の中でいくら思ったところで、届くはずもなく親子はピンク色のクマ?の着ぐるみの方へ歩いていってしまう。
「あ、集まりませんね・・・」
「くっ・・・!やはり私の美しさのせいで、近づきがたくなってしまっているのか・・・!すまない、みんな・・・」
いや、違う。そうじゃない。単純に君たちが傍から見たらヤバイ人たちだからなんだ。だがこの様子じゃ、それをいくら説明したところで無駄だろう。
「だったら、近寄りやすくすれば・・・」
こころが何事か考えているようだが、この状況を覆せるとは到底思えないんだけど・・・
(ん?何かを見つめてる?・・・ああ、さっきの着ぐるみか。・・・・・・って、ん?)
背中に嫌な汗が伝った気がする。
「そこの着ぐるみさん!!このポスターを配ってちょうだい!!」
(やっぱりー!!!)
「え、ちょっと・・・。それはウチの商店街のマスコットで──────────!?」
「少し、よろしいですか?」
こころの唐突なお願いに着ぐるみの近くにいたどなたかがこころを止めに入ろうとするが、行かせまいと黒服さんたちが立ち塞がる。なにやら、交渉しているようだ。
(やっぱ黒服さん怖いんですけど・・・。というより、弦巻家強すぎない?)
こちらではそんなことが行われていたが、一方こころの方では着ぐるみの人にポスターを配るようにお願いしていた。
「はい、これお願いねっ。たくさん刷りすぎて困ってたの!あたしたちも頑張るからよろしくね!」
こころなしか、着ぐるみの人が困惑しているように見える。そしてこころの思惑通り、ポスターを手にした着ぐるみのもとに子供たちが集まっていく。
「ミッシェルー!!・・・あれ?何持ってるの?ちょうだーーーい!」
「ふふんっ。大成功ね!」
どうやらあの着ぐるみは『ミッシェル』という名前らしい。それにしてもまさかこんな方法でポスターを配るだなんて・・・。中の人はこの状況大丈夫なんだろうか・・・。
「あ〜!!やっと見つけた!!サボり魔、あかり!!早く練習に──────────ってクマ!!」
今度は赤橙髪の花咲川の制服を着た少女が乱入してきた。
「クマだ、クマだ!!わーい!あかり、かわいいね、この子!!」
(ミッシェルはやっぱりクマ・・・・・・なのか?)
ミッシェルの正体は気になるところだが、今はそれどころではないので置いておこう。さきほどの少女にこころが近づき、着ぐるみの名前を告げる。
「ミッシェルって言うのよ。今はあたしたちとバンドのメンバーを探してるの!」
ミッシェルがすごい勢いで首を横に振っている。・・・俺には分かるぞ、ミッシェル。NOと言いたいんだな・・・。まあ、実際違うからな。
「クマのいるバンドなんて珍しいねっ」
分かるぞ、ミッシェル。違うんだな。まあ、ホントに違うし。
「あら?首を振ってる・・・。もしかしてメンバーになりたいの?そうなら言ってくれればいいのに!・・・じゃあ、クマ枠で採用!」
(クマ枠ってなんなんだよ!!)
思わず心の中でツッコミをいれてしまった。
「ふふふ。こんなにはしゃいで愛らしい・・・。キミを夏の日に例えよう・・・」
瀬田さんまで入ってきて、もはや収拾がつかなくなってきた。ミッシェルもうなだれているように見える。
「あれ?ていうか、C組のこころちゃん?同じ花咲川でA組の北沢はぐみだよっ」
「あら?本当ねっ。なら、話が早いわ!あなたバンドやってみる気はない?」
まさかの勧誘である。まだその子がベースできるかどうかも分かんないのに・・・
「バンド・・・?ウチの兄ちゃんがやってるよ!はぐみもちょっと興味あったんだっ。でも、どんなことするの?」
おお、まさかのお兄さんがバンドマンだとは。もし加入してくれれば、短期間で戦力になってくれるかもしれない。
「バンドだから、音楽じゃない?はぐみちゃん、スポーツとかは詳しいけど、それ以外なんにも知らないの?」
先程北沢さんが探していたであろう、あかりちゃんが北沢さんにバンドについて軽く説明していた。
「そ、そんなことないもんっ。う〜〜〜。でも、バンドのルールとか戦い方とか分かんないなぁ・・・」
(戦い方ってなんだ・・・?対バンってことか?いやでも、そんなに詳しくないみたいだし・・・)
なにやら物騒な言葉が飛び出したが、こころが北沢さんにバンドとはどういったものなのかを諭す。
「バンドにルールはないし、戦わないわっ。とにかく、楽しいことをするのがバンドだもの!」
「ルールはない・・・。戦わない・・・。楽しい・・・こと・・・?──────────じゃあ、やる!はぐみもバンドやりたい!!」
なんと北沢さんの加入が決定したようだ。なんで今の流れで・・・?
「ありがとう!!」
「あ、あのっ!はぐみ、さんはベース・・・弾けるんですか?私たち、ベーシストを募集してるんです・・・」
あ、確かに。こころのスカウト術に驚いてばかりで、それを失念してしまったぜ。
進行が遅い気がする・・・。ペース配分を見失った感がありますね・・・。このペースじゃハロハピ回10話超えそうなんですけど・・・。(遠い目)
気長にお付き合いいただけると、幸いです。
それでは、次回までしばしお待ちを。