あいかわらずの週末投稿で申し訳ないです。ただ、モチベはありまくるんで、投稿は続けていきます。これからもよろしくお願いします。
あ、お気に入り270ありがとうございます。
そして、評価をつけてくださった方、ありがとうございます。私が好きな作者様だったのでバチクソテンション上がりました。
「え、はぐみがベースをやるの?・・・確か、ギターより弦が少ないやつだよね?ギターは兄ちゃんに教わったことあるし、弦も少ないし行けると思うよ!」
「げ、弦の数の問題じゃ・・・」
いや、もう花音の言う通りだ。弦の多い少ないじゃないでしょ。どっからくるんだ、その自信は・・・。ポジティブすぎて北沢さんが眩しいよ。
「決まりね!入りたい、って気持ちがあれば他には何もいらないわ!」
(寛容だ・・・。さすがこころ、あいかわらず懐が広い)
「首尾よく5人も集まったことだし・・・。残ったポスターは私がもらってもいいかい?ファンの子たちにあげたいんだ」
え、マジ?配るの?これを?・・・・・・あんまり気にしないようにしよう。
「ほ、本当にすごい速さで揃えちゃったね、こころちゃん・・・」
「ああ・・・。マジでどうなってるのか分からない。正直、急展開の連続で頭がついていかないよ・・・」
俺たちの会話が聞こえたのか、こころが話にはいってくる。
「当然じゃないっ。楽しくなりたくない人なんていないもの!」
その理屈はよく分からんが、まあ実際5人集めてるしなぁ・・・。クマ枠ありき、だが・・・。というか、マジでクマ枠ってなんなんだ・・・。
「それは・・・確かに・・・そう・・・なのかな?」
首を傾げてこちらに問いかけてくる花音はすごく可愛いが、それを俺に訊かれても困る。結果、微妙な顔で誤魔化すしかなかった。そんなふうに会話を続けていると、ミッシェルが少し身動ぎする。
(嫌がってる・・・のか?)
いかんせん、着ぐるみを身につけているせいで感情が読み取りづらいが、どうやら何かを嫌がっているらしい。・・・ミッシェル、しゃべれたりしないんだろうか。
(昨日は怒涛の1日だったな・・・)
晴れ渡った空の下、花音と昼飯を食べながら昨日を振り返る。こころと関わりを持ち始めてから驚きの連続だった。なんてったって、メンバーもう5人集めちゃったんだよなぁ・・・。ホント、人を見る目がしっかりしてるというか、運がいいというか・・・。そんなことを考えていると、校門の方から誰かの大声が耳に入る。
「こらーっ!弦巻さーん!そんなところに登っちゃいけません!」
(絶対こころだ・・・)
『弦巻』という名前が他にいたとしても、そんなことで注意される人物にこころしかいないという確信があった。花音も隣で苦笑いしている。
「あ!こんなところにいたのね、花音!あら、良哉も一緒だったのね。ちょうどよかったわっ。学校が終わったら、はぐみと一緒に1-Cの教室まで来てちょうだい!」
「はい?いや、もうちょい説明を──────────」
しかしそんなことをこころが聞き入れるわけもなく、あっという間に走り去ってしまう。
「お願いだから人の話を聞いてください・・・」
花音も同じ気持ちなのか、すっごく頷いていた。
「こ、こころちゃん・・・はぐみさん、連れて・・・きたよ?」
放課後、花音と一緒にこころの言う通りはぐみを連れて1-Cの教室に訪れていた。
「遅れてごめんね!ソフトボールの練習で・・・。はぐみ、キャプテンだから・・・。それで、ついにバンドするの!?」
俺もこのメンツが集められたということはそういうことなのだろうか、と思っていたのだが、どうなのだろうか。
「いいえ。バンドを作ったからにはまずは作戦会議をしたいのっ!」
「作戦・・・」
「・・・会議?」
なにやらまた、わけが分からない言葉がでてきた。花音と顔を見合わせて頭をひねる。
「戦わないんじゃなかったの?」
北沢さんが不安そうにこころに訊ねるが、こころはそんな不安を吹き飛ばすように答えた。
「もちろん戦わないわよ。ただ、そう言った方がかっこいいでしょっ?」
こころの真意を理解したことで北沢さんの表情が和らいだところで、こころが話を続ける。
「みんなでどんな楽しいことをするか話し合うのっ」
なるほど・・・。それが『作戦会議』ということか。・・・名前、大層すぎない?なんか日常的にそれを使うのは男の子としては恥ずかしかったりするんですけど・・・。
(にしても・・・)
先程から、俺たちとは少し離れた場所に座っている黒髪セミロングの少女がこちらを伺っているような気がするのだが、俺の気のせいなのだろうか?
こころの言う『作戦会議』を行うために場所を移すことにした。なんでもそのためにこころの自宅に招いてもらえるようだ。・・・女の子の家に行くのなんて初めてだから緊張してきた。・・・待てよ。こんな女の子の中に俺一人だけ男ってなんかいろいろマズイんじゃ・・・。どうしよう、どうしよう!?と、今更ながらにテンパってきてしまったが、どうやらこころの自宅に到着してしまったようだ。
「ここがあたしの家よ!」
最初に大きい門が目に入った。そして、少しずつ顔をあげるとその全貌が顕になる。
「は?・・・・・・え?」
見間違いだと思い、1度下を向いてからもう一度『それ』と向き合うがどうやら見間違いではないようだ。正直、わけが分からなかった。目の前にあったのは、『屋敷』や『城』とでも形容すればいいのか分からないが、それに近しいものがそびえ立っていた。
(なんなんだよ、これ・・・。デカすぎんだろ・・・。え、これが人ん家なの?)
掃除が大変そう、だなんて余計なことを考えるくらいには思考回路がショートしていた。そんなこんなしているうちに、唯一の羽丘生である瀬田さんが合流する。
「やあ、待たせてしまったかな。子猫ちゃんたち・・・」
「薫、来たわね!それじゃあ、行きましょうか!」
瀬田さんの発言を容赦なくスルーのこころ。ドンマイ、瀬田さん・・・。
「おかえりなさいませ、こころさま。ご友人との会議用のお部屋なら整えてございます」
やべぇ・・・なんか執事とかメイドとかでてきたよ・・・。てか、多すぎじゃない?どんだけいるんだよ・・・。ざっと見積っても300人ほどはいる。
「こんな素敵なお城に住んでいるとは・・・。こころ、君は本当のお姫様だったんだね」
「すっごーーーい!!!プールもあるし、テニスコートも!!噴水もある!!!」
なんで君たちはこの状況にもう対応できてるんだよ・・・。
「はわ、はわわ・・・学校よりもおっきい・・・」
(いや、おっきすぎるよ。一家庭が持っていい大きさの家じゃないよ、これ)
比較対象がそれぐらいしかないのだろうが、それでも学校と比べて驚いている花音がなんだか可愛かった。そんな花音を見て癒されていると、いつかの黒服の人たちが現れる。
「こころさま。ミッシェル様なのですが、中にはいられていた方がアルバイトを辞退されたようでして・・・」
(めちゃくちゃ嫌がってたもんなぁ、ミッシェルの中の人)
こころが無理矢理ミッシェルをメンバーに引き込んだ日を思い出す。
「えっ、ミッシェル見つからなかったの!?」
「こ、こころちゃん・・・その・・・スーツの人たちって、いったい・・・」
それは俺も以前から気になっていた。こころが困ったときにはすぐに駆けつけ、問題を解決して去っていく。ここだけ聞けばいい人たちなのだが、こないだの商店街での1件といい、なにやら危なそうなニオイがするのも確かだ。ぶっちゃけ、怖い。
「えーっと、よくわからないけど・・・あたしが困った時にその人たちにお願いすると、次の日にはだいたいなんとかなってるの」
(ええ・・・なにそれ・・・。マジ怖いんですけど・・・)
「ですが、こころさま。そちらにいらっしゃる彼女が着ぐるみの中の方かと・・・」
あ、そういえばなんか教室から着いてきてたな。ちょっと衝撃の連続で忘れてたぜ。黒服の人たちにバレてしまい、気まずそうに草陰から1人の浅葱鼠色の瞳の黒髪美少女が現れる。
「えっと・・・あの・・・あたし・・・」
「そうなの?でも、困ったわね。ミッシェルがいないと会議にならないわ」
「え、いや、その人がミッシェルってことなんじゃ・・・」
ようやくショックが落ち着いてきたので、黒髪少女の意思を汲み取って、その旨をこころに伝える。
「そう!その人も、黒い服の人たちも言ってたけど、あたしがミッシェルなの!分かる?」
「──────────?ミッシェルはクマよ?あなたは女の子じゃない?あまり・・・似てないと思うわよ?」
「いや、だか──────────」
「そうだよっ。ミッシェルはもっとピンクでもふもふで、いい匂いがしたよ!」
「はぐみの言う通りだ。君はか弱い女の子なのだからそんなふうに嘘をついてはいけないよ」
(ここにもバカがいたー!!なんでミッシェルの存在信じてんだよ!!)
衝撃である。まさかミッシェルをミッシェルだと認識しているアホが3人もいるなんて・・・。少女も困ったような表情だ。
「こ、こころちゃん!ミッシェルは着ぐるみで、多分、中にこの人が・・・」
(そうだ!もっと言ってやれ、花音!)
しっかりと状況を把握している花音の発言に、少女も嬉しそうな表情を浮かべる。
「『着ぐるみの人』・・・?あなた、ミッシェルと関係があるの?」
「いや、だからこの子はミッシェルの中に入ってる子で・・・!」
もはや何度伝えたか分からない説明をもう一度伝える。
「いやだから何回も言うけど、その人の言う通りあたしがミッシェルなんだって・・・」
「分かったわっ。じゃあ、ミッシェルのことはあなたに訊くことにするわ!さっそく、作戦会議を始めましょう!」
(なんかうまく伝わってないような・・・)
黒髪少女も同じことを考えているのか、隣でため息をついていた。
ミッシェルとしてはでてましたが、美咲ちゃんとしては初登場ですね。にしても、着ぐるみがバンドにいるとか初見の人絶対、は?ってなるでしょ。笑
ちなみに、私はなりました。ホント、ハロハピのストーリーはいろいろぶっ飛んでるよなぁ、と思います。
それでは、次回までしばしお待ちを。