どうも、なぁくどはるです。毎度言ってますが、お気に入りをしてくださる方本当にありがとうございます。さらにはなんと、初感想もいただきました。もう嬉しすぎて天井に頭埋まりました。感想はものすごく励みになります。感想をくださった方、本当にありがとうございました。
それでは、続きを書いたので頭空っぽにしてご覧ください。
「氷川さん?」
「・・・!神崎さんではありませんか。どうしてこちらに?」
俺が彼女の名を呼ぶと、少し驚きつつも俺の姿を認めて応えてくれた。
「俺はこのライブハウスがアルバイトを募集してたから応募したんだ。今さっきその面接が終わったとこ」
俺がそう告げると、彼女は得心いったようで、
「なるほど・・・。ライブハウスのアルバイトということは、神崎さんは楽器経験がおありなのですか?」
「うん、基本楽器ならなんでも弾けるよ。家でもよく弾いてるからね。ギターとかベースとか。・・・氷川さんも楽器、弾くんだね。ちょっと意外だったかも」
すると、彼女は少し不機嫌そうに、
「私が楽器を演奏していたらいけませんか?」
あ、やばい。もしかしなくてもだいぶ失礼なこと言ったんじゃないか?
「ご、ごめん。学園での氷川さんの優等生って感じからはあんまり結びつかなくて・・・」
これは素直に自分が悪いと思ったので、彼女に謝罪した。すると彼女は、
「ふふっ、冗談ですよ。ですから、気にしないでください。・・・それよりも私の方こそ神崎さんが楽器を嗜まれるとは思いませんでした」
微笑を浮かべ、彼女は俺に言った。氷川さんの笑顔にドキリ、としながらも、会話を続ける。
「俺の場合は、転校する前の友達とバンドみたいなのやってたし、小さい頃から楽器に触れる機会は多かったからね。父親はミュージシャンだったし、母親も歌手をやってたし。そういうのもあって初めはギターだけだったんだけど、他の楽器も演奏してみたい、って思ったら止まんなくて、あれよあれよという間に・・・」
すると彼女は少し顔を綻ばせ、
「そういうことだったんですね。・・・だった、ということは現在は・・・?」
「とっくの昔に引退したよ。それなりにすごかったみたいだけど俺自身活躍してるところを見てないからかあんまりピンとこないんだよね」
そう伝えると氷川さんは苦笑した後、ふと真剣な表情を見せ、とある提案をしてきた。
「そうですか・・・・・・あの、神崎さん。もし、よろしければご一緒にどうですか?」
「・・・ご一緒に、というのは一緒に演奏するってこと?」
「はい、私は今よりさらに上を目指したいのです。楽器経験が豊富であることを見込んで、お手伝いいただけませんか?」
「いや、俺なんか──────」
いや、待て。俺はなんのために上京してきたんだ。より音楽を楽しむためだろう。氷川さんの実力は定かではないし、彼女とはまだ知り合って間もないが、学園案内の時のきっちりさを鑑みると、努力を怠るなんてことはおそらくないだろう。ということは、演奏の腕前も素晴らしいかもしれない。・・・・・・よし!
俺が中々返事をしないことを、不安に思ったのか、彼女は訊ねてきた。
「やはり、知り合って間もない私とでは練習できませんか・・・?」
「い、いや!俺でよければお願いするよ」
「あ、ありがとうございます!・・・では、行きましょうか」
そう告げると、ホッとしたような表情の彼女は受付に向かって歩き出す。そんな彼女に俺は待ったをかける。
「いや、ちょっと待って氷川さん。・・・俺、楽器ないんだけど」
「ここって楽器の貸出もやってるんだ」
「そのようです。私は使用したことはありませんが、まりなさんが来店された方に勧めているのをみかけたことがあります」
なんて良心的なライブハウスなんだ、と感動していると氷川さんから声がかかる。ちなみに、先程面接を終えた俺が今度はお客として姿を見せたことでまりなさんに苦笑しながら、初来店ありがとうございます、と言われてしまった。超はずかしかったんだけど。
「これでよし・・・と。私の方は終わりました。神崎さんはいかがですか?」
「ん。俺もいけるよ」
「では、どちらからにしましょう?」
「んー、俺からいくよ。せっかく誘ってもらったんだし」
「では、お願いします、神崎さん。・・・楽しみにしていますね」
微笑を浮かべながら、そう言う彼女はやっぱり綺麗だと思ったけど、
(ナチュラルにプレッシャーかけてくるなぁ・・・)
と俺は内心苦笑いだった。
「ご期待に添えるように頑張るよ」
苦笑しながらそう伝え、俺は目線を彼女から外し、自身が持つギターに目線を移した。ひとつ深呼吸を挟み、指を動かし始めた。
「これは・・・」
「・・・とても素晴らしい演奏でした。あなたの旋律を一音一音聴くたびに心が落ち着くようでした」
どこか、落ち込むような雰囲気を纏った彼女に疑問を感じつつ、
「ありがとう。地元の友だち以外に聴かせるのは久々だったから緊張したよ」
ははは、と額が少し汗ばんでいるのに気づきながら彼女の感想に礼を述べた。
「では、次は私の番ですね。神崎さんの後では、つまらなく聴こえるかもしれませんがお付き合いお願いします」
「・・・うん、よろしくお願いするよ。」
俺はさきほど感じた疑問の答えは、彼女の心の問題に関することなのではないか、と感じつつ彼女の演奏を静かに待った。
「・・・ふう・・・い、いかがでしたか?」
演奏が終わり一息ついた彼女は、不安げな表情で問うた。
「うん、すごく綺麗な音だったよ。氷川さんらしいとても澄んだ音だと思う。・・・俺は氷川さんの音、好きだな」
「す、好き・・・ですか・・・。あ、ありがとうございます」
素直な感想を伝えると彼女は少し顔を赤らめて、謝辞を述べた。なにあの子、かわいい。
「・・・ところで、神崎さんにお訊きしたいのですが」
「うん?どうしたの?」
「先ほどの私の演奏に改善点などはありましたか?」
俺からしたら、そんなものあったら教えてほしいぐらいなのだが・・・さて、どうしたものか。しかし、氷川さんの真剣な表情を目の当たりにすると答えないわけにもいかない気がしてくる。しかし、なぜ氷川さんはこんなに真剣なんだ?いや、これは真剣というより、切羽詰まった感じというか──────
「神崎さん?」
氷川さんに呼びかけられ、意識をそっちに戻す。
「・・・ああ、ごめんごめん。ちょっと話すことをまとめててさ。うーん・・・・・・正直今の氷川さんに直した方がいいところはないかな」
「・・・それはお世辞ではなく、ですか?」
「もちろん。技術的にはなんの問題もないと思う。ただ・・・」
「・・・ただ?」
氷川さんは縋る目つきで、こちらを見やる。
「氷川さんはまだ『自分の音』を見つけられてないんだと思う」
「『自分の音』・・・ですか?」
「うん、氷川さん的に俺の演奏と自分の演奏を比べた時になにか物足りなさを感じたんだったらその違いだと俺は思う。もしくは『自分の音』を好きになれない理由があるのか、だね」
俺がそう告げると、氷川さんは息を詰まらせた。
「──────っ!・・・・・・心の中を見透かされているような気分です」
そう口にした彼女。表情に嫌悪感などはなかったが、その代わり諦めやら苦心といった感情が読み取れた。
「少し、私の話を聞いていただけますか?」
今回は頑張ったような気がする・・・!文字数そんなに変わってない気がしますけど、そこはご愛嬌ということで・・・。
いや〜、紗夜さんを上手く表現できてるのかどうか・・・。正直、不安だらけです。紗夜さんは個人的にとても好きなキャラなので上手く表現できてたら嬉しいです。紗夜さん推しの方は、こんなの紗夜さんじゃない!と思われたらすみません。私の力ではこれが限界でした・・・。
もう一話、頑張れたら深夜ぐらいにあげたいです。