転校生とバンド少女たち   作:なぁくどはる

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どうも、なぁくどはるです。
石を貯めとくべきか迷ってます。Roseliaの三章で使いたい気もするんだよなぁ。しかしドリフェスも捨て難い。どうすれば・・・


相手のことを考えて

 

 

あの修羅場?から数日が経過した。その間もこころたちは成果をあげられていなかったようだが、美咲の言葉がきっかけであることに気付いたらしい。

 

(自分が楽しいことじゃなくて、相手が好きなものや楽しいと感じることをして笑顔になってもらう・・・か)

当たり前のことだがとても難しいことだ。それを知るためには相手とのコミュニケーションも大事になってくる。・・・少し心配だ。なんと言ってもあのこころだし・・・

 

「それじゃあ、行こっか」

「おう」

本日の会議には俺もお呼ばれしている。何でも先程のことを俺にも伝えたいのだとか。

 

(花音にネタバレされたんだけど・・・まあ、いいか。俺もどんな感じなのか気になってたし)

現状がどういったものなのかも知りたかったので丁度良い機会だと思った。そして、歩くこと数十分。こころ邸に到着する。・・・でかいなぁ。何度来ても慣れそうになかった。いつもの通り客間に通される。そこには俺と花音以外が既に揃っていた。

 

「あれ?俺たちが最後だったのか。悪い、待たせたみたいで」

「ご、ごめんね」

「構わないわ!それより久しぶりね、良哉っ」

「おう・・・・・・久しぶり、なのか?」

少し疑問に感じたがいいだろう。長テーブルに備え付けられた座り心地の良さそうな椅子に腰掛ける。隣にはミッシェルが座っている。

 

「ああ・・・良哉さん・・・やっと来てくれた・・・」

「え、何その反応」

「美咲ちゃんも色々大変だったんだよ・・・」

何やら色々あったらしい。会っていきなり涙声で縋り付いてくるから驚いた。

 

「まあ、俺がいる時はできる範囲でフォローするよ」

「・・・やっぱり救いの神ですよ、良哉さんは」

「そんな大げさな・・・」

一体どれほど過酷な思いをしてきたのだろうか。

 

「それじゃ、早速あかりの好きなもの探し会議を始めるわよ!」

「え、本人に訊いたりしてないの?」

「う、うん・・・」

花音が答えてくれるが・・・

 

(え、予想するってこと?何それ無理じゃない?)

初っ端から躓いていた。

 

「今回はミッシェルも参加してくれているんだね!」

「成功は約束されたも同然だね・・・」

(しかもなんなんだ、このミッシェルへの信頼度は・・・)

最初の頃からその傾向があったがさらに悪化している気がする。

 

「作戦はこうよ!あかりに悟られずに好きなものを聞き出すのっ」

(なるほど・・・今日は方針の確認だったりをするのか・・・にしてもそれって結構ハードル高めだが大丈夫なんだろうか)

「あたし今まで自分が楽しいと思うことをすればみんな笑顔になると思ってたの。でもあたしはあたし、あかりはあかり。みんな好きなものや楽しいと思うことは違うってことに気付けたのっ。だからあなたたちも好きなものや楽しいと思うことは全部教えてちょうだい!」

これは当たり前のことだと思うかもしれないが、実際行動に起こすとなればかなり難しいだろう。しかしこころはそれでもあかりちゃんを笑顔にするべく奔走しようとしているのだ。

 

「それから、ハロー、ハッピーワールド!は世界中の人たちの楽しいことを探しを活動目標にするわ!」

(スケールがでかいなぁ・・・相変わらず)

しかしこころなら不可能だとは思わない。いや、()()()()()()()()()()と言うべきか。

 

「それって世界中の楽しいことを探しながらバンドをするってこと?・・・・・・すっごく楽しそう!!」

「ああ・・・胸が踊るようだ・・・」

はぐみと薫は大賛成のようだ。

 

(花音もやる気のようだし、美咲は・・・)

美咲の方に目をやると何やら考えているようだ。何かしら思うところがあるのかもしれない。

 

「それとこの作戦のヒントをくれた人がいるのだけど・・・誰だったかしら?存在感が・・・」

「あたしあたし。目の前にいるよ?」

(相変わらず美咲の名前は覚えてないのか・・・)

いい加減覚えてあげてほしい。

 

「そっか・・・あかりの好きなもの、か・・・はぐみ正直あかりにほっといてって言われてだめかと思っちゃったんだ。でも、こころんはすごいね。諦めないし、笑顔にならないなんてこれっぽっちも思ってない。だからはぐみも頑張ろうって思えるよ!」

「それは私も分かるな・・・こころちゃんって周りを巻き込んでいくけどそうやって巻き込まれた人の中には助けられてる人もいる。私もその内の一人だし・・・」

「こころは私の運命の相手だからね・・・自然と愛されてしまうんだろう・・・」

「・・・・・・そんないいもんじゃないでしょ、あれは」

(出てる!口に出てるよ美咲!!)

・・・まあ確かにこころが及ぼす周りへの影響力は計り知れない。それこそ、世界を笑顔にできるくらいに・・・

 

 


 

 

数日経ってあかりちゃんのもとへ向かい好きなものを聞き出そうとしたところ、失敗終わったらしい。

 

(まあ確かにはぐみとかこころには無理だろうなぁ・・・)

あの二人は嘘がつけなさそうだ。花音の話によれば口を滑らそうとしたこころを美咲が止めていたらしい。・・・すっげぇ想像できる。まあ、その花音もひどい有様だったと美咲から聞いたが。

 

(それより薫のくだりは面白かったなぁ。美咲、絶対分からず使ってたって言ってたし)

薫が何やらシェイクスピアを持ち出して難しいことを言っていたようだが、言った本人が意味を分からず使っていたらしい。それを美咲から聞いた時は思わず笑ってしまった。しかし、きちんと収穫もあったようだ。どうやらあかりちゃんは戦隊ものが好きらしい。それを聞いた黒服さんが何やら準備をしていた、とは美咲の談だ。

 

(まさか変身スーツとかじゃないよな?)

一見有り得なそうだが、弦巻家なら無くはないのが恐ろしいところだ。

・・・それぐらい簡単に用意しそうだもんなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数日後。俺はあかりちゃんが入院している病院を訪れていた。本日はここでこころたちがあかりちゃんの好みをふまえてライブを行うらしい。そして、登場した彼女たちは・・・

 

(え!?マスクだけ!?バレバレじゃねーか!!)

まさかのマスクオンリーだった。しかも登場時の口上はグダグダ。美咲にいたっては続けて言いたくないって言ってたし。・・・それは俺も嫌だなぁ。

 

そんなニセモノのヒーローがあかりちゃんの心を掴めるはずもなく、あえなく拒絶されてしまっていた。

 

 




ハロハピレンジャーはマジでヤバい。(小並感)
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