どうも、なぁくどはるです。とうとうお気に入りしてくださった方が30名を突破しました・・・!嬉しさのあまり飛び上がりすぎて天井突き抜けました。さらに、新たに評価をつけてくださった方、本当にありがとうございます。感想も評価も執筆の励みになりまくりますので、お時間ある方はぜひお願いします。
話は変わりますが、前回の多少の?シリアスで、やっぱり辛いなぁ・・・と思いました。特に、気分を害された日菜推しの方はすみませんでした。原作通り、紗夜さんと日菜ちゃんは和解の方向でいきますので、なにとぞ・・・!
「もう大丈夫そう、氷川さん?」
「は、はい・・・。その、申し訳ありませんでした。お見苦しいところをお見せして・・・」
あの後、彼女は数分ほど涙を流し続けたが、落ち着いてきたのか涙を拭うと、こちらに謝罪してきた。
「全然。こう言っちゃ不謹慎かもしれないけど、氷川さんの泣いている顔はとっても綺麗だったよ。少し憑き物がとれた感じというか・・・」
「きっ、綺麗・・・!?も、もう!からかわないでください!」
からかったつもりはなかったが、彼女にはそう受け取られてしまったようだ。俺は少し笑いながら、
「ごめんごめん、そんなつもりはなかったんだ。ただ、綺麗だと思ったのは本当で俺の本心だ」
「〜〜〜っ!も、もう、本当にやめてください・・・」
氷川さんの顔は真っ赤になっていた。え、やばい、めっちゃ可愛い。え?綺麗で可愛いとか最強じゃない?・・・つまり、氷川さんは最強だったのか。そんなバカなことを考えていると、ふと氷川さんに呼びかけられる。
「・・・あ、あの、神崎さん。」
「ん、どうしたの?」
「・・・・・・さっき言った約束は本気ですか?」
不安げにこちらを見つめる氷川さんに、彼女が不安を感じないようにしっかりと彼女の美しい双眸を見つめ、しっかりと答えた。
「もちろん。基本的に約束は違えないようにしているつもりだし、氷川さんの力になれるなら、喜んで手助けさせてもらうよ」
「・・・・・・・・・・・・紗夜」
「え?」
俯いていた上に、か細い声だったので、うまく聞き取れなかった。もう一度、お願いしようと思っていたところで、彼女はさきほどと同じくらい整った顔を真っ赤にして、
「わ、私のことは紗夜、と呼んでください・・・!」
と、訴えてきた。氷川さんって、こういう言い方は失礼かもしれないけど、あまり他人が自分の領域に踏み込んでこないようにしているのかな、と思っていたが、そんな彼女からの思わぬ申し出に戸惑いを感じつつも、応えた。
「う、うん。分かったよ・・・・・・さ、紗夜」
女の子を下の名前で呼ぶなんてこと、あまり経験がなかったのでどもってしまう。しかし、彼女はそんなこと気にも留めていないのか、表情を綻ばせた後、頬を少し染めて、
「・・・ありがとうございます、その・・・・・・良哉くん」
「────────」
・・・・・・・・・・・・おおっと、紗夜の照れた顔も相まってすごい破壊力で少しフリーズしてしまった。
「その、こういうのは、慣れないせいか、恥ずかしさがありますね・・・」
そう話すいまだ顔が赤い紗夜は、すごく可愛かった。普段は凛とした雰囲気を纏う彼女だけど、こんな一面もあるんだな・・・と現実から抜け出していた俺を不審に思ったのか、紗夜から声がかかる。
「あ、あの、良哉くん?」
「あ、ああ、ごめん。ちょっと気持ちの処理が追いつかなくて・・・」
俺がそう告げると、彼女はこてん、と首を傾げ不思議そうにしている。
(あ〜!それだよ!そういうの!!そういうの紗夜がやっちゃだめ!!マジで可愛いから!!!)
実際、首を傾げこちらを見やる彼女は出逢ってから1、2を争うぐらい可愛かった。そうやって自身と戦っていると、紗夜は心配なのか安否を確認しようと近づいて、声をかけてくる。
「あ、あの・・・良哉くん?どこか、具合でも・・・?」
「あ、いや、ホントにだい─────────」
そう答え、顔をあげると彼女の端正な顔立ちがすごく近くにあった。
「─────────ッ!」
「─────────っ!」
あまりの出来事に、少し固まったあと、2人の距離がすごい勢いで広がる。
「ご、ごめん、紗夜!」
「い、いえ、こちらこそ!」
なんとなく気まずくなり、別の方向を顔を向け、2人して黙ってしまう。
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
どれほど、沈黙が続いたかは分からないが、それを破ったのは紗夜だった。
「・・・・・・良哉くん」
「あ、え、うん?」
俺はいまだ恥ずかしさが残ってしまっていた。
「・・・約束、守ってくださいね」
「─────────!・・・ああ、必ず守るよ」
あの後、すぐにスタジオの終了時間が訪れたので、月島さんに楽器を返却し、お会計を済ませて俺たちは『CiRCLE』を後にした。
「今日はいろいろとありがとうございました」
ピシッと、きっちりした礼とともに、紗夜は謝辞を述べる。
「構わないよ。紗夜のことを知れたからね」
「・・・・・・・・・・・・すぐ、そういうことを」
「ん?」
俯いて何か呟いたかと思うと、すぐに顔をあげ、なんでもありませんと述べる彼女。
(なんだったんだろうか・・・)
少し気になりつつも、すぐに思考を切りかえる。もう日が落ち始めていて、あたりは薄暗くなりつつある。
「紗夜さえよければ、近くまで送るよ」
彼女は少し考えるような素振りを見せた後、まとまったのかこちらに目を合し、
「・・・では、お願いしても構いませんか?」
「了解。じゃ、いこうか」
そう言い、2人並んで歩き始めた。
「ふう・・・今日はいろいろあったな」
荷物をベッドの脇に降ろして今日という日を思い返しながら、呟く。実は俺は、商店街の近くにアパートを借りて一人暮らしをしている。父さんも母さんも一緒に来ると言ってくれたのだが、俺のワガママに付き合わせるのは申し訳ないと思ったので、遠慮しておいた。まあ、実家にいた頃も料理好きな母さんの手伝いや2人が仕事でいない時は自分で料理を作ったり、洗濯や掃除をしていたので生活する分には問題ないだろう。父さんと母さんも生活できるだけのお金は仕送りしてくれると言ってくれたし。・・・仕送りも最初、渋ったのだが、父さんの、見知らぬ土地でお前のひとりの力で暮らしていけるのか?という正論により、お願いすることになった。
「とりあえず、着替えて今日の晩飯の材料買いに行くか」
パパっと、制服から私服に着替えて、近くのスーパーに向かうために玄関の扉をくぐった。
紗夜さんの苦悩は一応、ひとつの節目を迎えました。ただ、日菜ちゃんへのコンプレックスが完全になくなったわけではないので、後々そのあたりも書けたらなぁ・・・と思っています。
そして、さりげに主人公のお家登場。両親とか地元の友達は今後登場するか不明です。笑
次回はギャルでコミュ力MAXで女子力MAXな彼女を登場させる予定です。それでは、お楽しみに。