戦国†恋姫Ⅹ 戦国の独裁者   作:疾風海軍陸戦隊

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那智軍出撃

美濃。稲葉山城、城内

 

「最近。あの、ならず者共が騒がしいな?」

 

斎藤竜興の側近である。黙っていれば美人な斎藤飛騨が家臣たちと話し合っていた

 

「ならず者とおっしゃいますと・・・あのナチスどもですか?」

 

「そうだ。あの野蛮なならず者共だ。浅井や六角の連中に噛みつくのはいいが少し度が過ぎているところがある」

 

「確かに奴らは我々斎藤家には友好ではあるが、いつ反旗を翻すかわからないですね」

 

と飛騨の隣にいる斎藤家家臣長井通利がそう言いさらにこう続ける

 

「問題は美濃の民たちが彼らを支持しているということだ。町中に隠してはいるが那智党の旗がたくさんあった。それに私もその男・・・総統と名乗るあの少年の演説を聞いたが・・・なるほど民が支持するはずだ。彼の演説は人々の心を揺さぶり感化させる恐るべき演説の天才だ。現にあの美濃三人衆も那智を支持し始めているという。事実上西美濃はナチスの支配下になっている。義龍様も彼について何も咎めることもなく、むしろ信頼をしていらっしゃる」

 

そう言い長井は飛騨を見つめ

 

「飛騨の守。竜興様にもくれぐれもナチスの連中には油断されぬように伝えてくだされ。隙を見せれば寝首を刈られることになります。かつて道三様が土岐氏を滅ぼし追放したように」

 

そう忠告するのだが

 

「たかが、山賊紛いのならず者。斎藤家の敵じゃない。それに連中もいずれは浅井に潰されるであろう。貴様の心配するようなことはない!今の発言は聞かなかったことにする!!」

 

そう言い彼女は立ち上がり部下を引き連れ部屋を出る。そして残された長井はため息をつき

 

「もはや何を言っても無理・・・か」

 

ため息交じりに茶を飲むのであった

 

「さて・・・・どう動くナチスよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃那智城では

 

「・・・・・・・・・」

 

弘樹は一通の手紙を読んでいた。

 

「弘樹さん。どうかされたんですか?」

 

桔梗が弘樹にそう訊くと

 

「浅井久政からの講話話が来たんだが・・・・・講和条件を見て見ろ」

 

そういい弘樹は桔梗に手紙を渡し桔梗はその手紙を読む

 

「これは・・・・」

 

内容を読んだ桔梗は顔をしかめた

 

「桔梗さん。皆を集めてくれ」

 

「はい・・・それと演説も?」

 

「無論だ・・・・・」

 

「畏まりました。すぐに準備をします」

 

「何時もすまないな」

 

「いえ・・・・」

 

そう言い桔梗は皆を集め、会議室では那智党幹部、美緒、ヨウコ、鶫。そして桔梗が集まり、弘樹は浅井から送られた手紙を読み始める

 

「此度の戦において我が浅井が那智党に要求する講和条件は『那智党による武装の完全放棄とし、徴兵も廃止する。那智党は浅井のすべての被害に対し賠償を行うとする。そしてその責任者、総統那智弘樹の首と領土を要求するものとする・・・』」

 

浅井が出した講和条件は完全にナチスが不利になり条約であり、むしろ無条件降伏を促すもので講和とは程遠い内容であった

 

「論外ですな。これが講和とは片腹痛いですね」

 

美緒が眉間にしわを寄せてそう言う

 

「私たちを完全になめている・・・・・・狙撃してやった方がいい?」

 

もの静かに言うヨウコだがその目はハイライトオフになっており、いつの間にかマウザー98kを手に持っていた

 

「総統!直ちに出撃命令をください。この藤堂高虎が近江に攻め込み奴らを滅ぼしてきましょう!」

 

と、鶫に至っては席を立ち上がり、出撃許可を求めた

 

「諸君。落ち着き給え・・・・」

 

と、弘樹が皆呼び止め落ち着けさせる

 

「確かに浅井久政がよこしたこの講和文章は論外だ・・・・・限度を超えている久政は我々を滅ぼしたい」

 

「では・・・・」

 

「まあ、まて。この書状を見てくれ」

 

そう言いもう一枚の手紙を出す

 

「総統。それは?」

 

「浅井久政の娘。浅井長政殿の書類だ。久政とは違い向こうは講和に乗る気だ」

 

「ですが、久政が黙っているはずがありません。政権は長政に移ろうとはしていますが、今現在の指揮権は久政にあります」

 

「ああ、だから久政には歴史の表舞台には退場し隠居させてもらうことにする。桔梗さん」

 

「はい。密偵の報告によれば久政は軍を集めこちらに侵攻するとの連絡があり、数は今までの倍になっています。おそらく向こうは総攻撃を仕掛け決着をつけるものと思われます」

 

「ついに本格的に来るか・・・・・弘樹殿」

 

「ああ。我々も本腰を入れて敵を打ち砕く。さて・・・・我々が動くことを国民に知らせようじゃないか。そして今日こそ浅井と決着をつける」

 

「「「ハイル・フューラー!!」」」

 

弘樹がそう言うと皆は立ち上がりナチス式敬礼をする

 

 

 

 

そして、浅井軍侵攻に対しナチスが本格的に出撃することは新聞の表紙に大きく書かれ民衆は対浅井意識が強くなり、

そして広場では弘樹の演説が始まっていた

 

「諸君!新聞を見てもわかるように、浅井軍はこの西美濃に向けて軍を向けようとする。それは我々が無抵抗な弱者だと思っているからだ。だが弱者で何が悪い!人間といは地球上の生物において弱者だ。あらゆる生き物は牙や爪、さらには人間には持っていない能力を持つ!我々にはそんな能力のない弱者だ!今も昔もそれは変わらない!そう何一つ変わっていない。我々は弱者。だからこそ敵から身を守るため策を考え強力な武器を作りその力を持つ誇りある弱者だからだ!」

 

と大声で言うと町から兵士たちの歓声が上がりそして弘樹はこう続けた

 

「もし、浅井やほかの豪族共が我々を脅かし脅すことができるというのであれば・・・・・気を付けた方がいい・・・・我々の忍耐にも限度がある!今に嘘や強欲にまみれた連中の口を永久に閉ざすことになるのだ!!連中とどう戦う!一致団結!結束するのだ!さらなるわが祖国の栄光のために!!犠牲者を例えだそうとも我々は戦い続ける!そして勝利を手にする最後には我々が勝つんだ!浅井の横暴は長続きしない!浅井投の当主、浅井久政よ!これまでに経験したことのない大敗を覚悟するがいい!!」

 

そう心の底から叫ぶように民衆に言うと民衆は大声で歓声を上げる

 

「我々は勝利する!ジーク・ハイル!!!勝利万歳!!!」

 

「「「「ジーク・ハイル!!!ジーク・ハイル!!!ジーク・ハイル!!!」」」」

 

弘樹が右手を上げそう叫ぶと、民衆や那智党らが右手を上げそう叫ぶ。

そして数時間後、軍備の準備を終えた那智国防軍らはハーケンクロイツの旗を靡かせ、浅井のいる国境付近へと向かう

浅井軍10万に対し、その人数、国防軍と武装親衛隊を含め5千人。戦車も導入し、先頭には弘樹が乗るキューベルワーゲンにその後ろにⅣ号戦車と三号戦車、そしてハノマーク装甲車が数十輌が走り、その後ろには武器や歩兵を乗せたトラックが続き、そしてその後ろを残った歩兵部隊が機関銃や小銃を担いで進んでいた

そして歩兵たちは

 

「♪~♪~♪~♪~♪」

 

先頭にいる弘樹が歌う歌を歌いながら士気高らかに進軍する。彼らが歌っているのは『コンドル軍団分列行進曲』を基にした歌を歌い進軍した。

 

『奴らを駆り立てよ~!!鬼神が笑う!ハハハハハ!!!祖国のため自由のため敵地の果てへ!!』

 

とそう高らかに歌っているのだった

そして弘樹は帽子を深くかぶり

 

「(俺はこの地で初めて本格的な戦争をする・・・・・平穏な生活は・・・・元の時代での平和な暮らしはもう終わった・・・俺はこの時代で平和な世界を作るために生きる)」

 

平和な生活と別れを告げ弘樹は。指導者としてナチスの総統として人を殺す戦の世界に入る覚悟を決めるのであった

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