浅井との戦いで大勝利を収めたナチス。その後、近江から講和交渉の使者がやってきたのはそれから三日後のことだ。
あの戦いの後浅井久政は完全に意気消沈し、今現在は同盟手である朝倉の領地にて隠居生活を余儀なくされたのだという
その後、ナチスと浅井は講和条約を結んだ。内容は損害賠償一切なしの白紙和平であった。
だが、いくつか条件をいれた。条件と言っても浅井が不利になるような条件ではなく。ナチスが京都や堺に行くための通過の自由と織田との挟み撃ちにならないための不可侵条約であった
浅井もこれを拒否すれば攻め込まれる可能性を感じ、その条約を飲んだ
こうして浅井との戦いは完全にナチスの勝利として決着がつき
民衆は戦争終結と弘樹たちの勝利を喜び、那智領の町や村にはハーケンクロイツが掲げられ、ナチス党の党歌であり那智党党歌「旗を高く掲げよ」が高らかに歌われ、弘樹たちが凱旋した時は民衆は大歓声を上げ、音楽が鳴り響く中か民衆は那智式敬礼を掲げ迎え、兵たちも堂々と奇麗な隊列を組み行進する
民衆は那智党をさらに英雄視し、西美濃だけではなく、中部や近江の浅井。そして美濃斎藤家かの中からも彼らを支持者が出るほどであった。
今現在ハーケンクロイツの名を知らない者はいないというほどであった
その反面。ナチスに滅んでほしかった斎藤飛騨はかなり悔しそうにしていたそうだ
そんな英雄にある話がやってきた
「・・・・・結婚!?」
弘樹は驚いた。それは近江浅井の勝利を祝いに来た、今は我がナチスの支持者となっている安藤守就からの縁談話だった。その話は弘樹やその場にいた桔梗、美緒、ヨウコ、鶫らの幹部も驚いていた
「あ、安藤殿。私は斎藤家や一部の敵対者から「ならず者」と揶揄される男です。婿には相応しくないかと」
「ご謙遜を・・・・ただのならず者であるのなら、この西美濃の街をあそこまで発展することは不可能。何より少数兵力で浅井の軍に勝つことなんてできないでしょう。それに義龍様からの了承を得ていますので問題ありません」
「しかし、私はまだ17ですよ?」
「あら?それではもう結婚なさってもおかしくない年齢ではありませんか?」
「え?」
俺は彼女の言葉に少し驚いたが、すぐに思い出した。現代と違って当時の日本の成人はかなり早く。15で大体の男子は成人しているし、女性も12で結婚している。一番いい例は前田利家とその妻、まつだ。当時の前田利家は21歳、まつは12歳。しかもそのとしでまつは子供を出産している。
現代人の俺としては驚きのことだが、みんなの顔を見るに当たり前っというような顔をしていた。
これがジェネレーションギャップというのか・・・・
だが、この手はある意味使える。今斎藤三人衆はこっちナチスの支持者となっているが本来は斎藤家の家臣だ。だが義龍が亡くなった後、後継者の竜興と仲が悪くなり織田信長に寝がえり内通者として利用される。
それだけは阻止しなくてはならない。
幸いにもすでに竜興勢力とは仲が悪くなっており、こっちの勢力に引き込むことには成功している。だが、織田の方に行かないという保証はない
俺はちらっと桔梗を見ると桔梗は軽く頷いている。どうやら俺の意図をわかっているみたいだ
「安藤殿。お見合いの件承知しました」
「おお。それはおめでたいことね。相手の子も少なからず那智殿に興味をお持ちですので」
「そのお見合い相手とは誰ですか?」
「はい。わが斎藤家の家臣であり。今孔明と呼ばれる秀才です」
「今孔明・・・・・もしや竹中半兵衛重治殿ですか?」
「おお。さすが那智殿ご存じでしたか」
竹中半兵衛。戦国時代の名軍師の一人。のちに天下人となる豊臣秀吉の軍師になる人物であり、かつて三国志のはわわBL軍師・・・・じゃなかった。名軍師の諸葛亮の再来と言われた人物だ。
はぁ・・・・そう言えば剣丞とこの朱里お姉さん今頃何をしているのやら・・・・
「はい。噂程度でなら。お会いしたことはありませんが」
「きっと気に入ると思いますよ」
そう安藤はニコッと笑う。だが己も従うしかないけどこの時代ではこのような結婚は当たり前だが向こうの女性が可哀そうだな。好きでもない人どころか知らない人と結婚させられるなんてどんな思いなのだろうか。
しかも相手は竹中半兵衛だし。どんな感じの人なんだろうか?今孔明ていうから朱里姉さんのような感じなのか?それとも桂花お姉さんのような毒舌なのか・・・・
「まあ、とりあえず。会って話をしてください。それでだめであったら我々も強要しませんので」
そういい、安藤さんは去っていった
「総統・・・・お茶です」
「ありがとう桔梗さん。それにしてもお見合いか・・・・・・・」
俺がそう言うと美緒は
「めでたいことではありませんか弘樹殿」
「うんうん・・・・めでたい事」
「そうですね。こんなにいい話はないと思います」
と、ヨウコと鶫さんは頷いてそう言うと桔梗は
「総統は・・・・弘樹さんは嫌ですか?」
「嫌じゃないが、なんかいきなりお見合いって言われてもしっくりこなくってな。まあ、会うだけあってみるけどな」
そう言い俺は、桔梗に渡されたお茶を飲み
「さて…お見合いの件はこれくらいにして少し真面目な話をしようか。桔梗さん」
「はい」
そう言うと桔梗は大福帳を取り出すと美緒は
「また、総統に謁見したいという商人の「りすと」という奴ですか?」
「ああ。浅井の戦いの後また増えたよ」
俺は桔梗に渡された書を見てそう言う。その内部はナチスと交流を結ぼうと考える商人の名簿だ。特に堺からの商人が多い。だがそれは家の鉄砲や武具日常品を作ってくれている有坂さんの紹介によるものだ。
有坂さんとはうちの協力者であり鍛冶屋の娘で、堺の鉄砲鍛冶の国友衆と深いつながりを持っている人物であり、現在、クロスボウや単発式ボルトアクション銃の生産に成功している。
そして商人たちは現在この日ノ本の中で技術、農業が堺と同等に盛になっているナチスと交流を持とうと接触している。
俺はそのリストを見ると
「ん?尾張国。長田庄住人。長田二郎?・・・・これって」
俺はその名に聞き覚えがあった
「はい。間違いなく織田の間者・・・信長が商人と取引をする際に使う偽名です。長田庄は尾張南部にある庄家ですが二郎という人物はおりません」
「それ、桔梗が全て調べたんですか?」
「正確にはショッカー諜報員によるものです。織田は一応、我がナチスの敵対組織とみておりますのでいろいろと情報を集めています」
「すごい・・・・すごいですね桔梗さん」
「別に褒められるほどではありませんよ鶫さん。それで弘樹さん。その人物との面会は拒否しますか?」
「いや。むしろ好都合だ。一度、信長公と話をしてみたいと思ったし、それ相応の歓迎をしないとな・・・・・日付けは5日後か。美緒。確かその日は戦勝パレード・・・・凱旋があったな?」
「はい。士気高揚のため国防軍と機甲部隊が大道りを凱旋する予定です」
「機甲部隊に使用する戦車は?」
「Ⅱ号戦車と38t戦車。そして三号戦車です。そして今回使用するのは二号戦車を使います」
「理由は?」」
「敵になる国に戦車部隊のすべてを見せる必要はありませんので」
「完璧だ。よろしく頼む。Ⅱ号戦車でも十分奴らには脅威になるし織田の牽制にもなるしな」
「はい。必ずや成功させます」
美緒はそう言うのであった
翌日。俺は稲葉山城に来ていた。目的はお見合い相手である竹中半兵衛に会うためであった。そして因幡山場内にあるある屋敷に案内された
「こちらでお待ちください」
「ありがとうございます」
案内された部屋に俺は座って彼女の到着を待った。でもどんな女性なのだろうか。こちらも知らないからどんな風に接していけばいいのだろうかと思いながら俺は安藤殿に言われた会見場所でその女性の到着を待つのだった。
しばらくはどんな人なのかどんな内容を話せばいいのかと思いながら待っているとついに安藤さんが現れてすまないまたしてしまったと言い謝罪をしてからついに結婚する相手が登場した
見た目は俺より一つ下ぐらいだろうか前髪が隠れた女の子が入ってきた
正直言ってとても美人だった
「この度は遅れてしまって申し訳ありません。私は竹中詩乃重治と言います、これから那智弘樹殿の妻になりますのでどうか末永くよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします。名前は知っていると思いますが、国民社会主義労働者党党首の那智弘樹と言います、気軽に弘樹と言ってください。何かとご迷惑をかけると思いますがどうかよろしくお願いします」
そう言いながら頭を下げた、もちろんこちらの方が立場は上であるが、それでも普通に考えたらこんな結婚する相手に立場の上下などないと思っている俺なので下げていた
これが俺と妻になる竹中半兵衛・・・・・詩乃との出会いだった