戦国†恋姫Ⅹ 戦国の独裁者   作:疾風海軍陸戦隊

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那智党の戦国生活

俺がこの時代に飛ばされて早、一月が立とうとしていた。俺と桔梗はとある村に潜伏していた。

 

その村は、近江の浅井の領地と美濃の斎藤家の国境近くにある村であり、両国からの商人がよく立ち寄る村だった。

そこなら情報も集めやすいと、そ野村の廃寺に一時的に住んでいる。

いざ、党を結成しても経った二人だけじゃ革命を起こすことができないし、何より資金がないのと同志を集めなければ意味がない。

いきなり、革命が成功したとしても人望がなければすぐに倒れちゃうからな。

そこで俺は元の世界の知識を使って、村の人の手伝いをし、そして桔梗は周囲の情報を集めたり、それがないときは子供たちに読み書きを教えている

 

「ああ、これは弘樹さん。こんにちは」

 

「ああ、村長さん。どうも」

 

俺が畑仕事を手伝っているとこの村の村長が挨拶をする。この村長さんはとても親切で、俺たちが村に住まわせてほしいと言ったら快く迎えてくれた。まあ、さすがに家は提供できなかったから。代わりに誰もいない寺に住まわせてくれた。そして俺はそのお礼代わりに俺の時代の農業政策とか教えたりした。

例えば千歯こきとか明治時代で使用された足踏み式揚水機と水車なんかだ。

この道具は村に住んでいる職人さんたちに話したところ。みんな興味を持ち『やってやるぜ!!』とやる気いっぱいに作ってくれた。

俺もまさか作れるとは思っていなかったが、やっぱり日本の職人さんって昔からすごかったんだな

 

「弘樹さんが教えてくれた。正条植という植え方のおかげで、今年は豊作になりそうですよ。それにあの水車でしたかな?それに水車のそばにあるため池のおかげで以前より暮らしがよくなっているよ」

 

「そうですか。私も力になれて嬉しいですよ」

 

村長さんが嬉しそうにそう言い俺も笑って返した。すると村長さんは

 

「それで、弘樹さん・・・・その…なんですかな?できればまたあれをもらうことはできませんかな?ほら、南蛮渡来のお菓子の・・・・」

 

「ああ、バームクーヘンのことですか?」

 

「そうそう。その『ばうむくうへん』じゃ。甘くておいしくての。また村の衆に食べさせたいのだが・・・」

 

「大丈夫ですよ。また砂糖がが手に入り次第、作りますので。いま堺から来た商人と交渉しているんですよ」

 

「おお、それはありがたい」

 

村長さんは嬉しそうにそう言う。村長の言うバウム食う編とは。ご存じの通り、あのバームクーヘンだ。

この一か月の間。俺はここに来る商人たちと交流をし仲良くなり砂糖とかもらって、試しに作ってみた。この時代ではポルトガルからカステラや金平糖が渡来しているから、ドイツのバームクーヘンも作れるかなっと思って作ったがかまどの火加に気をつければ案外できた。それを村の人と達におすそ分けで上げたら気に入ってくれたのとその時一緒にいた商人の人も気に入って。

今ではこの村のちょっとした名物になっている

 

「弘樹さん。もうここいらの仕事は俺らだけで大丈夫ですので」

 

「え?本当に大丈夫ですか?」

 

「ええ。むしろここまで手伝ってくれるなんてありがたいですよ。後は私たちがやりますのでゆっくり休んでくだされ」

 

「そうですか・・・・じゃあ、私はそろそろ寺に戻ります」

 

俺は畑作業をしている人たちにそう言われ。素直に従うことにした。最後までやるということもあったが、あまり否定すると今度はその人の行為を無下に扱い失礼になるため。俺はその行為を受け取り手拭いで額の汗を拭いた後、村長さんたちに一礼を市、現在泊っているいる寺へと帰るのだった

 

「村長様。あの少年たちが来てから、村は豊かになりましたね?」

 

農民の一人が村長に言うと

 

「まったくじゃ。最初は少し怪しんでしもうたが、彼らのおかげで村は生活しやすくなった」

 

「いっそのことあの人がここの領主になってくれたら、いいんですけどね?」

 

「んだんだ。ここの領主はたまにしか来ないのに無駄に税はかけるやら、山賊が現れても助けに来ないやらと無茶苦茶な人ですよ」

 

「これこれ、言いたい気持ちもわかるが、あまりめったなことを言うもんじゃない。下手に領主様の耳にでも入ったら大変じゃぞ?」

 

「おっと。そうでした。それよりもあの少年は一体、どこの何者でしょうね?」

 

「さあ・・・・ただ。あの少年が掲げているあの印・・・・どこかで見たような?」

 

と、村長は弘樹の右腕に書かれたナチスのハーケンクロイツのマークを見て何か思い出しそうになるのであった

 

 

 

 

 

 

弘樹はその後、村の人たちに貰った食材を調理していた。 貰った物は主に野菜、それと自分がとってきた魚である

野菜を切って味噌汁にし、魚は塩焼きにした。そして料理が出来上がりさらに盛ると・・・・・

 

「弘樹さん。ただいま帰りました」

 

と、そこへ村娘の姿をした桔梗が戻ってきた

 

「ああ、お帰り桔梗。ご飯できたから食べよう」

 

「はい」

 

そう言い二人は向かい合って座り、食事を始める

 

「それで桔梗。今日は確か寺子屋の先生だったけ?」

 

「はい。村の子供たちに文字や算学を教えてました。以前の長尾家に仕えた時の経験が役に立ちました」

 

「そう言えば、桔梗は長尾では諜報の他にも家庭教師みたいなのしていたんだよな?」

 

「はい。御大将・・・・景虎様のご息女であらせられる空様・・・景勝様の勉学を教えておりました。それで弘樹さんは村の人の手伝いですか?」

 

「ああ・・・・それで桔梗」

 

「はい。美濃周辺の豪族を調べてはみましたがどれも斎藤家に媚びへつらい、そして自身の納める土地の民に思い税をかけ、自身は贅沢三昧をするものが多くいました。また美濃・・・・稲葉山城城下では、竜興が政権を取ってから無理に商人から物資や矢戦を取り立て、さらには武士も荒ぶり、自身の目で見た中でもそれに反抗するものやまたは些細な因縁をつけて切り捨てた李引っ立てたりする者も続出してきています」

 

「この村によく来る商人にも聞いたけど、金も人望もないのに金や物資を奪うとは馬鹿な連中だ。自身で敵を作っているようなもんじゃないか」

 

「はい…愚かなことです。弘樹さん。私たちはいつまでここにいるのでしょうか?」

 

「焦る気持ちもわかるが今は同志を集め。来るべき革命に備えることだ。俺も早くこの状況を変えたい・・・・・・・と、思ったら。どうやら同志が来たみたいだな?」

 

俺がそう言い箸を置き境内に出ると、寺の外から数名の若い男女がやってきて

 

「ジークハイル!!」

 

と右手を上げる。

 

「ハイル・・・・」

 

俺も右手を挙げてそう言い寺の中に入れる。そうこれが俺の言っていた同志・・・・まあ村の人で俺の思想に共感してくれた人たちだ。

そして今さっきやったジークハイルは那智党の合言葉として使用している。右手を上げるのはナチス式の敬礼じゃないよ?古代ローマで使用した敬礼をやっただけだからね。現在じゃ違法でも戦国時代なら別に問題はないと思う・・・・・多分

そして俺と桔梗。そして数名の男女が囲むように座り会合をする

会合と言っても、今後のことについての話し合いだ。

社会主義とは・・・・桔梗の報告も交えて今後。俺たちがどう活動するとかだ。そして大体の話し合いが終わると

 

「それで弘樹さん。いつ動き出すつもりですか?」

 

那智党の若い少年がそう訊くと

 

「今はまだ蜂起しない。蜂起するには人数も足りないし、何より後ろ盾がない。今、蜂起すればあっという間に潰されるだろう。今はこの村を豊かに発展させ、商人とつながりを作る。その後、軍備強化をする・・・・有坂さん」

 

「ええ。あなたに頼まれた三間半(6.4メートル)の長槍、くろうすぼうっていう南蛮の弓は順調に作っているわ。鉄砲に関してはごめんなさい。もう少しかかりそう」

 

と、鍛冶屋の娘である有坂さんがそう言う

 

「いや。そこまでできるだけでよすごいよ・・・・・さてじゃあ、今日の会合はここまでにしますか。それじゃあ解散!」

 

「「「「ハイル!!」」」

 

そう言い党員たちは右手を上げた後、俺は村の人たちのお土産用に自分が焼いたバームクーヘンを渡してその場は解散となった

那智党の動きは誰にも知られずに今もこうして動いている

来るべき革命のときまで・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、桔梗もバームクーヘン食べよう。美味しいよ?」

 

「はい。頂きます。でもいいんですか?草である私と一緒で?」

 

「食べるのに階級は関係ないでしょ?それに俺と桔梗は相棒なんだから」

 

「じゃ・・・・いただきます」

 

と、俺と桔梗はバームクーヘンを食べる。その間、桔梗の顔が若干赤かったのは俺は気づいていなかった

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