【完結】ポケットモンスター 約束のためにもう一度   作:犬鼬

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103話

「ここが……マリィセンパイとネズ様の生まれ育った町……」

「そう、スパイクタウンと」

 

 クララさんとマリィの言葉を聞きながら周りを見渡すボクたち。

 

 スパイクタウン。

 

 ガラル地方の東部に存在する町で、一目見た時の感想は、『ここまで見事なアーケード街は見たことがない』だった。全ての建物がアーケードとしてつながっているこの町は、外が常に曇り空になっていることも相まって、全体的に少し暗い町並みになっている。ほとんどのお店と思わしき建物が、シャッターを閉じているせいで感じるもの寂しさも、この町が暗く寂れているということを意識させてくる要因の一つになっているだろう。しかし、その分ネオンの街灯や看板が色とりどりに光っていて、そういった意味では寂れているように見える街中にも花があるというか、煌びやかさは感じることが出来る。

 

 あまり人気のない町とは言われているけど、これはこれで味があるというか、独特な雰囲気があってボク個人の感覚としては、そんなに嫌いではないといったところか。

 

 もっとも、住んでいる本人からすればもっと盛り上がってほしいだろうし、寂れているのは事実ではあるので、マリィがどうにかしたいという気持ちも凄く分かってしまう。町を盛り上げるかどうかの理由にボク個人の感情はあまり関係ないしね。

 

 さて、そんなスパイクタウンに到着したボクたちだけど、本来の入り口ではなく裏口から入り込んでしまったため、今ボクたちがいるのがスパイクタウンのどのくらいの場所なのかがよく分かっていない。土地勘のあるマリィならどこのどのあたりかと言いうのは正確に把握しているだろうから、今頼りになるのは彼女だけだ。

 

「マリィ、無事にスパイクタウンに入ってこられはしたけど、これからどうするの?」

「それは……」

 

 そのためマリィにこれからどうするかを聞いてみるけど、マリィ自身も騒動が大きくなりすぎてまずどこから手を付ければいいのかわからないので頭を回している状況だ。

 

「この騒動をどうにかする方法だけどォ、うちの中では二種類あると思ってるわけェ!」

 

 そんな彼女を支えるためか、クララさんが2つの解決方法を提示する。

 

「1つはうちたちでこのスパイクタウンのシャッターを内側から解放してェ、みんなの前でマリィセンパイがエール団を説教する的なァ?もしくはァ、誰かがマリィセンパイの仕業じゃないってことを大きく発信すれば大丈夫的なァ?」

「こちらで道を作る感じだね」

「ただァ、この方法って力業なところあるからァ、多分沢山のエール団を片っ端からぶっ潰す必要があるからァ、結構重労働ってことは覚えてほしい的なァ?」

 

 1つ目は敵陣中央突破。

 

 恐らくシャッターのボタン前にはエール団が沢山控えているだろうから、そこで控えている彼らを全員倒さなくてはいけないということを考えたら、確かにかなり疲れることになるだろう。普通に体力を使うのは勿論のこと、この後ジム戦が控えているということを考えても、できる限り疲れは残したくない。クララさん的にも、こちらはあくまで仕方なくとる戦法の1つという事なのだろう。ということは、本線はもう1つの作戦。

 

「もう1つは、マリィセンパイに奥に走ってもらって、ネズ様にこのことを伝えて騒動を止めてもらう的な作戦?」

「確かに……アニキはこのこと知っとるんかな……?」

「スパイクタウンのジムリーダーが自分の町の出来事を把握していないって、そんなことあるのか?」

「可能性はあると」

 

 ホップの純粋な疑問に対してすぐに返答するマリィ。

 

「シャッターを操作する盤と、アニキが待っている場所は正反対の位置。そして、アニキがいつも通りに過ごしているのなら、このスパイクタウンの奥でライブしているだろうから外の喧騒もアニキには届かない。エール団の人たちも、それを知っているからこそこんな方法を取ってるんだと思う」

 

 マリィの言葉を聞いて納得するボクたち。これが最初の方のジムならば、人が来ないことそのものに疑問を抱くから気づくなんてこともあるだろうけど、ここは7番目のジム。挑戦できる人も少ないから、人が来ないという事に最初から疑問を抱く必要がない所も、ジムリーダーであるネズさんがこの騒動に気づくのを遅らせる要因の一つになっているのだろう。

 

 こうして状況を考えてみると、エール団のやっていることは大胆なように見えて実は理にかなっているんだなということが、分かりたくなかったけど分かってしまった。意外と頭の切れる集団のようだ。

 

 しかし、逆に言えばこの問題はネズさんに状況を伝えることさえできれば、すぐに解決へと持っていくことが出来るという事でもある。そして、こちらにはその状況を伝えるのに一番適任なマリィという存在がいる。

 

「ってことは、あたしが今からアニキのところまで走ってこのことを伝えれば、大丈夫っていう実は簡単な問題だったってこと?」

「……まァ、実はそうなる的なァ?」

「……今すぐ行ってくるとッ!!」

 

 そうとわかった瞬間、スパイクタウンの奥に猛ダッシュしていくマリィ。

 

 どうでもいいけど、マリィとはここまでそこそこ一緒にいて、たくさんの姿表情や姿を見てきたけど、ここまで本気で走り出した彼女の姿は見たことがないかもしれない。

 

 マッスグマもびっくりする勢いで奥まで駆け抜けてしまい、あっという間に後姿が見え無くなってしまったマリィを見送ったボクたちは、物陰に隠れたまま顔を見合わせるようにしゃがみ込んで話し合う。

 

「ここまで乗り込んだは良いけど、結局はマリィ1人で解決しそうだね」

「俺たちが気合を入れて入ってきた意味がなくなったぞ……」

 

 苦笑いをしながら喋るユウリに対して、目に見えて肩を落とすホップ。ホップとしては、仲間を守るためだと意気込んでいたのに、実際にはやることがなかったという肩透かしのせいで消化不良なのだろう。

 

「気持ちはわからなくはないけど、すぐに解決できるのならそれに越したことはないんだからいいんじゃない?」

「そうそう!うちたちも楽できてマリィセンパイもちゃんと問題なく解決できる。さいっこうにいい流れだと思うんだけどなァ。ホップきゅんも素直に喜んじゃおォ!!」

 

 テンションを上げながらも、町を歩くエール団には見つからないくらいの声量で叫ぶという地味に繊細なことをするクララさんの言葉に改めて苦笑いを残しながらも、彼女の言っていることが全面的に正しいため特に反論もすることなく、問題も解決できそうということも相まってか、柔らかい雰囲気を迎えながらその場で待機するボクたち。

 

 もうボクたちにやることがない以上ここに残る必要もないので、裏口からこっそり外へ出て入り口まで戻っても問題はないと思うけど、それだとマリィが返ってきたときにびっくりさせてしまうからということで一応残っておく。万が一何か起きた時に対処もしやすいからね。

 

 そんなゆるーい雰囲気をもってマリィを待っているボクたち。そんなボクたちのところに、近くを歩いていたエール団の声が少し聞こえてきた。

 

「さて、この足止めでちょっとでもお嬢の手助けになればいいんだけどなぁ……」

「大丈夫だって。いくら優勝候補って言っても、そもそもバッジが取れないんならそれ以前の問題だからな」

「それもそうだな」

 

 内容はこの作戦の手ごたえについて。マリィとすれ違うことがなかったのか、この作戦の成功を信じて疑わない彼らは、エール団のいつもの口調を崩して歩いていた。

 

 こうして普通の会話で話しているところを聞くと、普段のエール団の変な喋り方とのギャップがあってものすごく変な感じがしてしまう。

 

「あいつらも普通に話すことあるんだな……」

「服装がエール団なのに、口調が普通だとものすごく違和感があるね……」

「キャラづくりって大変だからねェ……」

「「「キャラづくり……」」」

 

 皆も同じことを思っていたらしく、苦笑いをこぼしながら話している中、クララさんから告げられる言葉。クララさんが言うとものすごくいアリティがあるから反応に困る。

 

 兎にも角にも、エール団が闊歩する町ならばやはり見つからないに越したことはない。向こうの普通の会話がこちらに聞こえたということは、こちらの会話も向こうに届くという事だ。マリィが向かっている以上、これ以上状況をややこしくする必要はないのであとは黙って事の顛末を見守るのが一番丸く収まる。それを皆も理解しているので、一応さらに物陰の奥に入り込むようにして、声量も抑えめにして……

 

「いやぁしかし、ここで優勝候補を抑えられたのはでかいよな」

「だな。あいつの戦いを何回か見たけど、ひとりだけ俺らから見ても実力ヤバそうだったし……」

「さすがにあいつが勝ち残ったらお嬢が勝つ未来も……」

「だよなぁ……」

「お嬢の、ジムチャレンジを優勝してスパイクタウンを盛り上げたいっていう願いを叶えるためなら、悪役でも何でもなってやるさ」

 

「……」

 

 そんなことをしながら再び聞こえてきたエール団の会話は、マリィがジムチャレンジに出場している理由の一端について触れる内容だった。

 

 スパイクタウンを盛り上げるため。

 

 自分の地元のこの状況を憂いて、この町を盛り上げるために頑張ってくれているマリィに、少しでも有利な状況を作り上げたい。たとえそれが、自分たちが嫌われることとになったとしても。

 

 当然褒められたことではない。けど、このスパイクタウンの状況と、マリィの思いの強さを知っていれば知っているほど、エール団の動きがだんだんと理解できてしまった。

 

(そういえば、マリィのジムチャレンジに向ける思いの強さってそんなに深く知るタイミングってなかったけど……)

 

 少なくとも、エール団にこれだけの覚悟をさせるくらいには大きいということは今の会話でわかってしまった。と、同時にボクを襲うのは、部外者であるボクがこのまま注目を奪ってもいいのかということについて。

 

 勿論、ここでボクが上にあがって注目を集めたって何も悪いことはしていないので責められる筋合いなんて1つもない。けど、ボクが上に進めば当然その分マリィが下がることになる。そうなればこのスパイクタウンの状況はこのままということになるわけで……

 

(どうするのが正しいんだろ……?)

 

 このスパイクタウンの空気は好きではあるけど、盛り上がるに越したことはない。なまじマリィと仲が良いこともあるせいか、余計にその思いを応援したいという気持ちも出てきてしまう訳で。ボクがこのガラル地方に来た理由が、自分の弱さのせいで挫折したことが原因だということもあり、自己中心的な自分の願いと比べるとマリィの願いが物凄く立派なものに見えてきてしまい、思わず自分の手が止まってしまう。

 

 一瞬だけよぎってしまう、このままリタイアしてしまった方がいいのかもしれないという考え。しかし、その考えをあざ笑うかのように、一つの影がボクの前を横切っていった。

 

「ちょっと、あんたたちィ!!」

 

 その正体はクララさん。

 

 エール団に見つからないようにと隠れていた彼女が、いつの間にかボクたちのそばを離れて近くで話していたエール団に向かって突撃していた。

 

「な、何なんだお前たち!!いつの間にこのスパイクタウンに入ってきた!?」

「どこから入ってきたんだ!?じゃ、なくて、どこから入ってきたデア―ルか!?」

「そんなことはどうでもいいのよォ!!」

 

 ボクたちの存在に驚いてしまい、それでも何とか口調を直してこちらを問い詰めてくるエール団に対して、今まで見たことがないような怒りの表情を浮かべたまま詰め寄っていくクララさん。

 

「マリィセンパイの応援団だって聞いてたから、この人たちは見る目があるんだなって凄く感心してェ、私もいつかこの団に入ってみるのもいいかもォ!とか考えていたのに……考えていたのにィ……!!こんな何もわかっていな人たちとは思ってもみなかったぞゴルアァ!!」

「な、なんでアールか!!勝手に人の町に入り込んで怒鳴り上げるなんて!!」

「常識が欠如しテ―ル!!そんな奴は私たちが倒してあゲール!!」

 

 そう言いながらエール団の二人が繰り出してきたのはガラル地方のマッスグマとフォクスライ。どちらもキルクスのいりえで出会ったエール団よりも育てられた強そうな個体だった。しかし……

 

「自分が応援している人のことを何もわかってねェ奴に負けるわけねェだろうがこのヤロウゥ!!エンニュート!!『だいもんじ』ィ!!ドラピオン!!『シザークロス』ゥ!!」

 

 クララさんが懐から呼び出した2匹のポケモンによる速攻。エンニュートによるだいもんじが、フォクスライとマッスグマを焼きながら、さらにそこから逃げられないように周りを包み、身動きが出来なくなったところをドラピオンが猛進してシザークロスでまとめて吹き飛ばす。それも、ただ殴るだけでなく、フォクスライとマッスグマの表情からドラピオンの攻撃が急所に当たったというのが見て取れた。ドラピオンの特性が『スナイパー』であることと、フォクスライ、マッスグマ、両方の弱点を突く攻撃でもあることからそのダメージはとてもあの2匹が受けきることのできる大きさではない。そのことを表すかのように、一瞬にして2匹とも目を回しながら倒れてしまい、戦闘不能であることを示していた。

 

「な、なんでアールかこの女!?」

「と、とにかくにゲール!!そして他の人たちにも伝エ―ル!!」

 

 そのあまりにも圧倒的なクララさんの実力に、先ほどの怒号も相まってすっかり怯えてしまった二人のエール団は、慌ててポケモンをボールに戻しながら、スパイクタウンの入り口であるシャッターがある方面い駆け出して行った。

 

「ふゥ……ふゥ……」

「え、えと……クララさん……?大丈夫、ですか……?」

 

 走り去っていったエール団を見送ったのちに、ドラピオンとエンニュートをボールに戻したクララさんに近づくボクたち。先ほどまでのキャラ崩壊具合のせいで思わず丁寧な口調で聞いてしまうけど、そこは理解してほしい。それはホップとユウリも同じみたいで、2人に関しては声をかけることすらためらっているレベルで……。そんな少し怯えた姿を見せていたボクたちだけど、クララさんはそれすらをも無視してボクたちに詰め寄ってきて。

 

「フリアっち!!ユウリン!!ホップきゅん!!作戦変更するわよォ!!」

「「「……へ?」」」

 

 告げられるのは作戦変更の意。今までの展開からして、このままマリィに任せたらこの事件は解決するという話だったけど、ここでクララさんが作戦を変えるということは、スパイクタウンに入って伝えられた解決方法のうちのもう1つを遂行するという意味になる。それは、ボクたちでこのスパイクタウンのシャッターを内側から開けるというもので、そちらの作戦を遂行するということは……

 

「エール団の奴らの……あの腐った性根を根本から叩きなおしてやっぞォ!!」

 

 エール団がたむろするところに正面から突っ込み、全員を蹴散らすという力業を取るという事。

 

「全員!!片っ端からやっつけてやっぞお前らァ!!」

「「「えええ~~~~!!??」」」

 

 ボクたちの返答を聞く前からもう走り出してしまっているクララさんは、さっそくある程度走ったところで出会ったエール団に対して、今度はペンドラーの『かそく』とガラルヤドランの『クイックドロウ』を利用した速攻にて一瞬で沈めていった。

 

「……え、なにあれ、バーサーカー化してない?」

「今日のクララ……なんか怖いぞ……」

「このまま一人で全員倒しちゃうんじゃあ……?」

 

 そのあまりにもなあばれっぷりに、3人でそろって唖然としてしまう。ユウリの言う通り、このまま行けば一人でエール団を全員倒してしまいそうな勢いだ。けど、流石にクララさんに全部任せるのは負担が多すぎるので、追いかけてあげた方が絶対にいいだろう。それに……

 

(クララさんがあんなに怒ってる理由も知りたいし、それ以上に走り出す前にボクの方を見つめて何かを伝えようとしていたのが凄く気になる……)

 

 シャッターの方へと走り出す前にボクに向けていたその視線。そこからは、『フリアっちは絶対来て』と、そういっているような気がして。

 

「……とりあえず、クララさんを追いかけよう。確かにクララさんだけで何とかなりそうだけど、このまま放っておくのも違う気がするから」

「そ、そうだな。エール団も人数が多そうだし、ちょっとでもクララの負担は削りたいもんな」

「だったら急がなきゃ!今のクララさん、余りまわり見えてなさそうだから、私たちでサポートしなきゃ!」

 

 色々と気になることは多いけど、まずは現在進行形で派手な攻撃音を奏でているクララさんを追いかけることを目的として、物陰から飛び出したボクたちはクララさんの後に続いていく。

 

「でも、なんでクララさんは急にあんなことになっちゃんたんだろう?」

 

 走って追いかけているはずなのに、何故か一向に縮まることの知らない戦闘音に思わず首を傾げそうになるのをぐっとこらえて、クララさんの後を追いかけながらユウリが口を開く。その内容はクララさんの急な態度の変化についてで、ボクとホップもそのことはかなり疑問に思っていたのでユウリの言葉に乗っかるようにして口を開く。

 

「普段から変わった口調やテンションでしゃべっているからよくわからないところも多いけど、今日に関しては目に見えて違うもんな」

「単純に考えれば、マリィのファンと言いながらも、実際にはあの人たちの行動のせいでマリィの立場が危ないってことに怒っているってことなんだろうけど……」

 

 ただ、その場合はもっと前のタイミングで怒りだしてもいいと思うし、最初にスパイクタウンのことはマリィとネズさんに任せて、できる限り早急に対応しようと言い出したのはほかでもないクララさんだ。少なくとも、この時点では彼女のテンションはいつも通りだった。

 

(ということは、やっぱりあの時のエール団の会話がきっかけだったのかな……?)

 

 クララさんの態度が変わったきっかけだと予想できた、2人のエール団の会話。その時の自分の感情としては、よそ者のボクがこのまま勝ち進むのはマリィの思いを邪魔しているのではないかというマイナスよりの考えに染まっていたため、クララさんがどのように受け取ったのかまでを思考する余裕がなく、特に予想が経ってないのでわからないことだらけなんだけど……。

 

(それもこれも、現在進行形で大暴れしているクララさんに聞けばわかることだもんね)

 

 クララさんのことで一瞬だけ濁る思考をすぐに直して、さすがにエール団の数の多さに足を止め始めたクララさんにようやく追いついたボクたち。

 

 相も変わらず物凄い気迫にて一部のエール団は押され気味になっているけど、シャッターが近くなれば流石にエール団も守りを厚くしているようで、クララさんの快進撃も足を緩め始める。基本的にガラルマッスグマ、フォクスライで固められたエール団の軍勢も、その数と質を上げていっており、中にはレパルダスやゴロンダ、ヤミラミと言った癖が強かったり、単純に火力の高いポケモンの姿もちらほらと見え隠れし始めていた。クララさんの切り札が、ガラルヤドキングとガラルヤドランという、どちらもあくタイプに対してあまり強く出ることが出来ないタイプであるというところも、クララさんの勢いを止める理由の一つになっているのかもしれない。

 

 しかし、それはあくまでもクララさん一人で戦っている場合の話だ。

 

「クララさん!お待たせ!!」

「おせェぞみんなァ!!」

「わ、わるかったって……」

「すぐに私たちも参戦するから!」

 

 相変わらずのハイテンションにエール団だけでなく、ボクたちまでも一瞬押されかけるけどすぐに持ち直してボールを構える。

 

「インテレオン!!」

「エースバーン!!」

「ゴリランダー!!」

 

 3人そろって相棒を呼び出し、戦闘態勢へ。

 

「よっしゃあァ!!お前らァ!!いっくぞォ!!」

 

 クララさんの言葉を合図に、ボクたちはエール団の波へと突撃していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




クララ

ブチギレ案件。
この小説のクララさんはマリィさん大好きです。

エール団

クララさんの逆鱗に触れたかわいそうな人たち。
クララ無双の始まり()




更新についてのお知らせをします。
いつも通りなら、次の更新は5/8なのですが、おそらく個人的な用事が立て込むので更新できないと思います。
次話はちょっと遅れると思いますので、よろしくお願いします。
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