もうすぐでUAも3000。
感謝です。
12話
ターフスタジアム内部。
自動ドアをぬけて中に入ると先程聞こえた歓声がさらに大きな声として響く。キーンとする耳に少しくらくらしながらも受付へと足を進める。また見かけたモンスターボールの被り物をした変な人の横を素通りし受付へ声をかけ予約。
「予約承りました。予約日の確認を復唱します。ジムミッションは明日の朝10時からフリア選手。10時20分からユウリ選手で宜しいでしょうか?」
「はい、大丈夫です」
「お願いします!!」
「ありがとうございます。では当日頑張ってくださいね」
「「はい!!」」
「お〜い、2人とも遅いぞ!!」
「随分のんびり屋さんなんね?」
予約が完了し、さてどうしようかと考えようとしたところで横から声をかけられる。視線を向けるとそこにはホップとマリィ。どちらも退屈してたような顔をしているあたり、既にここのジムは突破した後なのかもしれない。なんでそんなに退屈そうな顔をしているのかはよく分からないけど……。
「ターフタウンについてジムも終わらせたのに2人ともなかなか来ないからびっくりしたぞ」
「あたしもホップと待ってたのに何日も来ないから流石に心配したんよ?」
「別に待たずに先に行ってて良かったのに……」
「とは言っても知り合いの進捗は気になるだろ?」
「気持ちは分かるけど……」
確かにボクたちもコウキやジュンとバッジを何個集めたかなんて出会う度に聞いていたから気持ちは物凄く分かる。けど2人が初日から出発していると仮定すると5日間くらい待ってたことに……ジムリーダーと何日も前に戦っているとしたら次のジムへの挑戦の日にちまでも遅らせている計算だ。そこまで待たなくていいのでは?と思わなくもない。
「あたしに関してはホップたちみんなの戦うところも見てどれだけ強いんか知りたいっていうのが大きいかな……まだよく知らないしホップが太鼓判押してたのも興味引かれてるところやんね」
「俺は2人がジムに挑戦する前に絶対に新しい仲間を手に入れてると思ってるからそれが気になっているんだ」
顎に手を当てながら答えるマリィと元気に熱々に答えるホップ。確かにこの4人の間で戦ったことある人ってボクとホップの組み合わせだけだったり……ユウリとホップはワンチャン戦ってるかもしれないけど……いつでも戦えると言う状況ができるとなんだか逆に戦わなくなるこの現象なんだろうね。
「2人なら当然勝てるとは思ってるけどさ、それでも気になることは気になるって言うか、ジム戦と俺たちとの戦いってやっぱり空気が違うだろ?そこでどうやって戦って勝つのか、ライバルとしてチェックは当然だろ!!」
「まだ先だけど、あたしたち全員バッジ集めたらトーナメントで戦う敵でもあるんだから、情報収集は当然っちゃけん」
「トーナメント出る自信が既にあるあたり気が早いような……」
まだ1つ目のバッジである。この先まだまだ関門が沢山あるのに今からそこを見るのはなかなかに自信ありすぎというかなんというか……
「あの日フリアと戦った時から俺はビビっと感じたぞ?フリアは絶対トーナメントでもトップ争いに関わって来るってな!!それともここで足踏みでもする気か?」
「勿論そんなことするつもりもないしトップは当然狙うけど……ボクが別地方出身ってこと忘れないでね?初めて来た土地なんだから少しくらい観光とかさせてよ?そのために今回のジムチャレンジだって割とゆっくり行こうと思ってるんだから」
「っと……そうだったな、それは悪い」
「確かに、地元の私が言うのもあれだけどガラルって観光地とか魅力的な場所とか多いもんね」
「ほんとにそう。ボクまだガラルに来て1週間程しか経ってないのにすごく楽しいもの。これでまだ十分の一もガラルの魅力堪能してなさそうってのが怖いよ」
ワイルドエリアだってまだまだ五分の一程……もしくはもっと狭いところしか歩いていないと思っている。まだまだ魅力は沢山詰まっていることを考えるとジムチャレンジと観光の両立ってよく考えたらむちゃくちゃ難しいのかもしれない。
「そういえばフリアはシンオウから来たんよね?ならここの地上絵はもう見たと?」
「ああ、そういえば西の方にでっかい地上絵あったよね?あれも人気なの?」
「ターフタウンが観光地と言われる所以のひとつだからね。一目だけでも見て見たら?」
「予約も終わってるんだろ?この後暇なら行ってくるか?」
「そうしようかな?」
確かに予約が終わった以上今日やることはない。何かしようと思っていたことも特にないし、強いていえば明日の準備だけどじゃあそれに今から半日かかるかと言われたら絶対にかからないとは思っていたからちょうど良さそうだ。
やることが決まったところでボクたち4人でスタジアムを出てターフタウンの西の方へ。すり鉢状の地形を上に登りながら談笑し、石碑一つ一つに視線を向けてターフタウンの雰囲気を楽しむ。のどかな空気がブラッシータウンに似てて少し安心感を覚え、そこはユウリとホップも同じようでどこかほっとしたような顔色にみえる。一方でマリィは慣れてないというか物珍しいのか少しキョロキョロしているようにもみえる。隣にいる子も同じなのか楽しそうに周りの景色を眺めて……
「って、マリィ。その子は?」
「あれ、フリアは見るの初めてだったっけ?じゃあ紹介せんといけんね。この子はモルペコ。あたしの1番のパートナー」
「モルペ!!」
右手をあげながら元気に返事するモルペコと呼ばれるポケモン。図鑑をかざして調べていく。ロトム図鑑からの説明を聞きながらモルペコと握手したり撫でたりと交流を深めながらじゃれ合う。
モルペコ。にめんポケモン。でんき、あくタイプ
いつもお腹を空かせている。ポケットのような袋に入れた種を食べて電気を作る。満腹の時と腹ぺこの時で姿が変わる。
「可愛いなぁモルペコ。よしよし」
「モルペ〜……」
顎をすくい上げるように撫でてあげると気持ちよさそうな声を上げるモルペコ。ここが好きなのかもしれない。
「モルペコがこんなにも早く懐くところ……見たことなかと……」
「そうなの?すごく人懐っこいなぁって思ったんだけど……」
「それは多分この子の特性を知らないからな気もするけどね」
「特性……?」
そういえばロトム図鑑の説明で空腹になると姿が変わるだとか何とか言ってた気が……と思った瞬間モルペコの体の色が変わり出す。元々ピカチュウのような体型で真ん中が黄色、左が茶色、右が黒色の配色だった姿が真ん中が紫色に変わり、右の黒が左までも侵食し、笑顔だった先程からとても不機嫌で怒っているような顔に変わってしまい、今にも噛みつかんとしていた。
「体が変わった……?あ、これがもしかしてさっき図鑑で言ってた特性の『はらぺこスイッチ』……?なるほど、こんなに変わるんだ……面白い」
「あ、そういえばそろそろお昼だからお腹が……フリア早くその子から離れ━━」
色々お話している間にモルペコが我慢の限界が来たのかボクの方に噛み付こうと飛び出してきて……
(空腹になるとこうなるんだっけ。だったら1個2個位の余りしかないけど……)
「えい」
「━━て……?」
バッグからポフィンを取り出しモルペコとボクの間に置いてみると吸い込まれるようにポフィンにひっつきガジガジと食べていく。ポフィンの味がなかなかに気に入ってくれているのかモードが変わることはないけどそれでもどこか満足はしているのか顔が緩んでいるようには見える。
「ごめんね〜本当はもっと食べさせてあげたいんだけど昨日食べちゃってほとんど残ってないんだ〜」
「だ、大丈夫と?ごめんねモルペコが急に……」
「ううん、気にしてないし大丈夫だよ」
「そう言ってくれると助かるけど……」
「今モルペコにあげたそれなんなんだ?」
モルペコがポフィンに夢中になっている間にホップとマリィがポフィンに興味をもつ。本当なら今すぐに渡して食べてもらいたいんだけど手持ちがもうないのが少し申し訳ないを
「シンオウ地方のお菓子でポフィンって言うんだ。きのみを元にして作ったお菓子で元はポケモン用のおやつなんだけど人間も食べられるから一緒に食べたりしてるんだよ」
「きのみを使ったおやつなのか!!なんか甘そうで美味しそうだな!!」
「へぇ〜……美味しそう」
「凄く……美味しかったです……」
「ユウリは食べたと?」
「うん……美味しかった……本当に甘くて幸せだった……」
「ず、ずるか!!」
「俺も食べたいぞ!!」
「「フリア!!」」
「お、落ち着いて、ね?」
目を閉じながらウンウンと頷くユウリとそんなユウリの顔を見てまだ知らないお菓子の味にうずうずしてしまっているホップとマリィ。ホップとマリィの圧が凄い……。2人とも相当に気になっているらしくマリィに至ってはモルペコに少しでもいいから分けて貰えないかと直談判するほど。もちろんはらぺこもようのモルペコは主のそんな意見無視してむしゃむしゃとポフィンを齧っているけど……。
「ユウリとも話していたんだけど今度この4人でキャンプしよ?その時はボクも沢山きのみを準備してポフィンいっぱい作るからさ」
「ほんとか!!やろうやろう!!」
「あ、あたしも参加してよか?」
「最初から4人でって言ってるでしょ?バトルカフェでアメ細工も貰ってるから4人でお菓子食べよ!!第2回お菓子パーティだ!!」
「お菓子パーティ……楽しみだな!!」
4人でテントを建てて机を囲み、手持ちをみんな出してわいわいお喋りしながらお菓子を食べる。うん、すごく楽しそうだ。ホップもその情景を想像して楽しみなのかさらにうずうずし始めていた。
「お菓子パーティ、楽しみだけど……フリア、そんなことも出来るの?」
「うん、お菓子も作れるし料理も作れるよ。昨日私一緒にキャンプしたけど凄く手際良かった……お菓子も美味しかった……」
「料理ができてお菓子パーティしよって皆を誘う行動力……え、フリアって、男やんね?何この女子力……」
「負けた気分になるよね……」
「ユウリ、あたしたちも頑張ろう……」
「うん……」
「あいつら、何してるんだ?」
「さぁ……?とりあえず、早く地上絵行こ?」
「だな」
「ペコ〜!!」
☆
「これが地上絵……なんか……不思議な絵だね」
「だよねぇ。一体誰がどんな理由でどうやって描いたか、誰も分からないんだ」
「ソニアが言うにはこれもどうやらブラックナイトに関係あるらしいぞ」
「ブラックナイト関係……確かエンジンシティの像もそうやんね?」
場所を移動してターフタウン西の小さな公園。
観光客がよく顔を入れて写真を取るパネルや、今ボクたちの目の前にある地上絵をゆっくり鑑賞するためのベンチが少し置いてある程度のほんとにささやかな公園。遊具の置いてないタイプの公園といえばその規模が分かるだろうか。
そんな小さな公園から見える大きな地上絵。ぐるぐるの大きな渦巻きとその横に立つ大きな人のような絵。人のような絵は人にも見えるが大きなポケモンと言われたらダイマックスしているポケモンとも見て取れるし、渦巻きの方もその大きな人かポケモンから放たれている技のようにも見えればダイマックスした時に頭の上に浮かぶあの赤黒い雲のようにも見える。 まぁどちらにしろ……
「う〜ん、地元民からしてみてもなんでこんなものを好んで見に来るのか実はよく分かってないぞ……」
「たとえ見に来てもそんなに長く見ることはないよね……」
「話には聞いてたけどこんな感じなんね……う〜ん興味がある研究者にとってはとても面白そうなものかもしれんけどあたしにはよく分からんね……」
「あはは……こういうのって趣味がよくわかれるよね……」
ボクの周りではそんなに好評では無さそうだ。確かにボクたちまだ子供と言われるような年齢の人たちにとってはこういうものを眺めるよりも外で遊んだりポケモンバトルしたり冒険をした方が楽しいものだ。そうそうこういうものに興味は向かない。けど……
(カンナギタウンの壁画や書物のことを思い出すとこの絵もあながち無関係だとか意味の無いものとかはともかくとして、興味を持つなっていうのはボクにとっては無理なんだよね……)
ボクのカバンの中にある
(そうなるとこれがブラックナイトと関係あるならこの巨人は多分ダイマックスした━━)
「メェー」
「ん?」
なんて考え事をしていたら足元にモコモコした感触が……。下に視線を向けてみるとボクの足元に1匹のウールーが。
「ウールー……誰かの手持ち?」
「ホップのじゃないの?」
「俺は自分のボールからだしてないぞ?」
「このウールー、どこかで見た気がするけど……」
『お〜い、ウールー!』
スタジアムの方から聞こえる大きな声。4人で振り向くとそこには大きく、ガタイのいい男の人が立っていた。いや、ボクはこの人を知っている。
開会式で並んでいたジムリーダーの1人。
「ヤローさん……」
「おや、ホップ君にマリィさん、まだいらしたんですねぇ。お二人のジムチャレンジに対する姿勢を考えたら既に先に行ってルリナさんに挑んでいると思ったんですけどねぇ」
「ヤローさん!ちょっと友人の初挑戦が気になって待ってたんです!!」
「あたしも、ちょっとこの人たちのバトルは見ておくべきだと思って」
「この人たち……ふむ、2人とも開会式でお見かけしましたねぇ」
ボクとユウリをじっくり眺めるヤローさん。背の高さとガタイの良さもあって物凄く威圧感がある。温和な表情を浮かべてはいるけどそこには確かにジムリーダーとしての貫禄を感じた。だけどただ相手を圧倒するだけのものではなく、なんというか……オーラで包み込まれている感じと言えば伝わるだろうか。威圧は感じるけど怖いわけじゃない……みたいな不思議な感じだ。
「なるほど、あなたがホップ君と同じチャンピオンの推薦者。そしてあなたがシンオウ地方のチャンピオンからの推薦者……なるほど、なかなかいい目をしてます。これはジム戦での腕試しが楽しみですねぇ」
ゴクリ。
ボクとユウリの喉がなる。これは手強そうだ。
「おっと、ジム戦の合間の休憩で立ち寄っただけのつもりだったんですよ。ウールーも無事に見つかったことだし、ぼくはここで失礼しますねぇ」
そう言いながらウールーを片手で持ち上げて歩き去っていく。うん、パワフルだ。一応ウールーの体重は6キロだからそう考えたら割と誰にでも出来そうだけど……。
しかし、対ヤローさん戦である。
「ヤローさん……くさタイプの使い手……うーん、今のボクの手持ちでどうするか……」
「私の2匹でどう立ち回るか……」
ヤローさんのジムバトルはシングルバトルの2対2で行うらしい。となるとうちの手持ちであるラルトス、マホミル、メッソンから2匹選ぶことになる。どれもくさタイプに有利かと聞かれると頭を悩ませる手持ちたち。特にメッソンは弱点を突かれる側。みずタイプ特有のサブウェポンとしてこおりタイプの技を仕込ませるというのもできるはずではあるけど残念ながらボクの持つわざマシン、技レコード等にこおりタイプの技はない。しかし現状手持ちの中で連れてきた一匹を除けば1番レベルが高いのは事実だし一応対くさタイプ用の技も考えてはある。出すかどうか悩みどころだ。
ラルトスはほぼ確定枠として置いておいていいだろう。2番目に育っているし戦い方も確立できた。このジム戦でも活躍できるはずだ。
最後にマホミルなんだけど……分からない。
まだ捕まえて1日しか経ってないので技の確認や強さの確認もできていないし育成も手付かず。正直ぶっつけ本番で繰り出して戦える自信がまるでない。フェアリータイプであることとバトルカフェで戦った時に見た技が使えるということくらいしか分からないうえ、わかった範疇でもくさタイプに特に有効な技があるかと言われたら可もなく不可もなく……ジムミッションを1回の挑戦でクリアする計算で行けばジムミッション後の時間で確認をしようと思えばできるからその時の結果次第ではあるけど……
(となると現状やっぱり戦うのはこの2匹かな……)
頭の中で手持ちを考えてどう戦うかを組み立てて行く。どうやらユウリもジム戦のことを頭の中に浮かべているようでウンウンと唸りながら悩んでいた。
(ユウリの場合は手持ちが2匹しかいないから手持ちはどうしようもないもんね。その分ヒバニーっていう強い味方がいるんだけど……ジムリーダーがそう簡単にタイプ相性だけで突破させてくれるとも限らないものね〜……)
勿論これはジムミッションを突破しないとそもそも挑めない。先を見すぎてつまづくなんてのは絶対にダメだ。
「気合い入れないとね……」
「そうだね」
ユウリと頷きあいお互いに健闘を祈る。最終的には敵ではあるけど今はお互いに高め合うライバルだ。こんなところで落ちて欲しくなんかない。
「気合十分だな!これはジムミッションから楽しみだぞ!!」
「ジムミッションは……ってこれ内容は言わないほうがいいんね?」
「うん、そういうのはやっぱり自分の目で確かめないと」
「私も初見で挑みたいかな。ワクワクしたいし」
「というか、ジムミッションも観戦されるの?」
「そうだぞ。ミッションもジム戦と一緒でモニタ中継と観戦両方あるぞ。控え室にいる選手は見れないけどな」
「元々ジムミッションが午前、ジム戦が午後のタイムテーブルだからね。ちゃんとそういうところも被らないようになってるんよ」
「だから想像以上にジムで止まっている人が多いのか……」
「それは言わない約束だぞ」
「わ、分かってるって」
ホップからずいっと突っ込まれたので思わずのけ反りながら納得。その分ジムチャレンジ期間は長めに取ってもらっているからこの進行の遅さも大丈夫だろう。多分。
「にしてもヤローさん凄いね。ウールーの世話してるってことは農業か何かをしながらジムリーダーもしてるってことでしょ?しかも1人目のジムリーダーってことは1番挑まれる回数が多いってことだから……」
「その分物凄く忙しいよね。それをあの笑顔を浮かべながらしてるんだから実は物凄く強い人なんじゃないかなって」
「1人目のジムリーダーをやってる理由も優しすぎる性格のせいで新人トレーナーや自分よりも弱い相手に本気を出せないかららしいしな!実はまだまだ手札を隠しているんじゃないのか?なんて噂にもなってるぞ」
「まぁ兎にも角にも、2人とも明日明後日と気張っていきんしゃい!!」
「「うん!!」」
ぐぅぅぅぅ………
「……ご、ごめんなさい」
気合いを十分に入れた瞬間に響くお腹の音。顔を赤くしながらお腹を抑えるユウリを見て、そういえばもうお昼はとっくにすぎている時間だなぁなんて思いながらユウリ以外の3人で顔を見合わせて笑い合う。
「よし、じゃあ明日の応援も兼ねてしっかり食おう!!ターフタウンは農業街だからな!!野菜とか乳製品とか美味しいのがたっぷりだぞ!!きっとフリアも気に入るのがたくさんのはずだ!!」
「おお!それは楽しみ!!」
「乳製品……チーズフォンデュとかあるのかな……」
「チーズフォンデュ……美味しそう……!!」
「ちょっと待ってね」
携帯でターフタウンの地図を開き、レストランを検索していく。するとちょうど先程挙がったチーズフォンデュを食べられるお店が。
「あ、あるよ!!行ってみよ!!」
「ほんとに!?」
ボクが説明した瞬間目を光らせるユウリ。マリィも楽しみなのか少しうずうずしている。
「じゃあ4人で食べに行こっか」
「「「賛成!!」」」
ホップも楽しみにしてるしボク自身もお腹がすいている。ターフタウンの美味しい料理を食べに4人で笑い合いながらゆっくりと歩いていった。
☆
皆でチーズフォンデュを食べた次の日の朝。
スタジアムの中には相変わらずたくさんの人が居てもみくちゃにされながら受付の前まで歩いていく。隣にはユウリもおり、これから始まるジムミッションへ集中力を高めているように見える。
「予約されていたフリア選手とユウリ選手ですね。開始時間までまだ少し時間がありますので更衣室で着替えた後、控え室にてお待ちください」
「「はい」」
受付の人が教えてくれた更衣室の方向に足を進めるボクとユウリ。程なくして分かれ道に差し掛かる。
「じゃあこの先は個人個人で頑張るということで」
「うん。フリアも頑張って!!」
「勿論!!」
2人でハイタッチをして別れる。更衣室の中にもそこそこな人が居て、初めてのジムミッションで緊張してる人や2回目なのか頭の中でシミュレーションしてそうな人、1度失敗した人なのか慌てている人と様々だ。そんな人を横目にボクも貰ったユニフォームに着替える。
背中に928の数字を背負い控え室へ。
控え室からジムミッションの風景は見えないのとユウリの姿がないことから恐らく待つ場所が違うらしいのでじっと目を閉じ集中。
(大丈夫。いつも通りのボクで行ける)
心臓の音が少し激しい。
ボクもボクでやっぱり緊張しているみたいだ。ジムへの挑戦なんて期間だけでいえば久しぶりだから。
(この感覚、この緊張感……懐かしいなぁ)
けど不思議と不快ではない。あの時と同じ。ワクワクの方が勝っている状態。体温も上がっていく。
『フリア選手、時間です。入場お願いします』
「ふぅ……はい!!」
息を吐き、頬を軽く叩く。気合いを入れ直しいざ……
「行くよ、最初のジム攻略!!」
控え室の扉を開き、ボクのガラルでの最初の挑戦が始まった。
ジムミッション
クリアした時手を振ってるからこちらの観戦もありそうだなと。
観客は分からないですけどこの小説ではいることにします。
そこから視聴したいところが被らないようにとか考えると午前ミッション、午後ジムリーダー戦のがいいのかなと。
予選、本選みたいですね。
モルペコ
かわいい。
ポフィン絶対食べ続けてる。
フリア君の女子力が何故か上がっていく……
地上絵
シンオウ地方の伝承に触れていたフリア君ならではの視点。
普通の子供は見ないですよね。
フリア君たちが来るのが少し遅れてるのでソニアさんは先にいってしまってます。
チーズフォンデュ
お腹空いた……
友達と食べに行きたい……
さて、ようやくターフジム編です。
お楽しみにしてくださると嬉しいです。