「はぁ……はぁ……」
「……」
「この流れは……また……」
少し遠くから聞こえてくるミカンさんの声を聞き流しながらも、視線は真っ直ぐ、ここ最近ずっと戦ってもらっているとある人から逸らさない。いや、逸らせない。一瞬でも逸らそうものなら、その隙に絶対やられてしまう。既に何回も行われているこのバトル。傍から見たら毎回惜しいところまでは手が伸びているのに、いつもあと一歩が届かない。
試合形式こそフルバトルではなく、3対3のシングルバトルという形で行われているから、普通に戦うよりはまだ勝てる可能性がある。それでも毎回勝てていないということは、それだけコウキさんとの差があるという事なのだろう。
今もお互い最後の3匹目で、どちらもかなり体力が削れているとは思うんだけど、それでも流れは向こうがとっている。
「くっ……ワタシラガ!!『かふんだんご』!!」
「……フーディン、『サイコキネシス』」
流れを無理やりにでもこちらに持っていくために、潮風に乗りながらいつもより素早く動き、相手の弱点を突く攻撃を行うワタシラガ。しかし、素早く且つ高威力の技を持ってしても、それ以上の速さでトレーナーが反応し、それ以上の威力を持ってポケモンが返してくる。
(本当に反応速度が早すぎる……!!まるで未来予知だ……っ!!)
サイコキネシスによって勢いよく弾かれるかふんだんごとワタシラガ。前に出る分相対的に速く飛んでくるサイコキネシスに、ワタシラガは普通に技を受けるよりも大きなダメージを貰ってしまう。それも、ワタシラガの急所を寸分たがわず狙い撃ちされたせいで余計にだ。当然バトルも後半になっており、体力を消耗したワタシラガにこれを耐える術はない。
「ワ……タ……」
「……お疲れ様、ワタシラガ」
ワタシラガ戦闘不能。今日も今日とて、現シンオウチャンピオン、コウキさんに、俺はまた黒星をつけられる結果となる。
コウキ。
歴代シンオウチャンピオン最強と名高かったあのシロナさんを下し、現在シンオウ地方の頂点に立つ彼の戦い方の特徴は、とにかくその鋭い反応と、ポケモンの練度に高さによるものが大きい。次に相手がどのポケモンを出そうとしているのかや、どんな技を使いたがっているのかを本能的に察して、それに対して素早く反応し、有利なポケモンを選出して効果的な技を選ぶ。言ってしまえば、ポケモンバトルの基礎も基礎の話なんだけど、とにかくその基礎がとてつもなく高水準にまとまっている。トリッキーな戦い方や、搦手といったものこそ使ってこないけど、だからこそ隙がない。正確に言えば、ポケモンの練度が高すぎて、高火力の技を打っているだけで相手の策ごとひねり潰してしまう。
ここだけ聞けば、果たしてそれはポケモンが強いだけで、コウキさんの力はあまり関係ないのでは?と思うかもしれないけど、そうでは無い。そんな破壊力を発揮出来るようなポケモンの育て方を、自然とやってのけることが出来る。これだけで、彼がどれだけ能力の高いトレーナーなのかというのが分かってもらえるだろう。しかし、彼の真の強みは別にある。
それはやたらと技が急所に当たったり、倒せたと思ってもポケモンがガッツで耐えたり、果ては状態異常すらも、ポケモン自身がトレーナーを悲しませまいと思って無理矢理治したりと、普通では考えられないような、不思議な力が働いているとしか思えないような出来事が沢山起きてくること。
誰と対戦しても、どんな状況でも、この現象は彼の前では高確率で起こってしまう。それはまるで、最初からそうなることが決まっていたかのように。
ポケモンと世界に愛されたトレーナー。それがコウキさんだった。
傍から見ればそれは理不尽とも卑怯とも取れてしまうその現象。天より授かったとしか考えられない、けど確かに起きてるその現象に、喰らいつくことは出来ても、崩すことができた人は存在しない。
彼と対戦した人は、みな口を揃えてこう言う。『ああ、天才とはこういう人のことを言うんだ』と。
その差は実力で埋めようだなんてとても思えるものではなくて、実感してしまったが最後、自分にはいくら年月をかけてもそこにたどり着くことはないんだと分からされてしまうほど。
結果、起きてしまうのは挑戦者の挫折。
この人にはいくら挑んでも勝つ未来がないとわかった瞬間に、その相手は心が折られ、立ち上がることを放棄する。この理不尽の前に、一体どれだけの人が膝を折ったのだろうか。そして、その度にこのチャンピオンはどれだけの感情をぶつけられたのだろうか。
本人に悪気なんて当然ない。きっと彼は、本来は上記のことを起こしてしまう程ポケモンに好かれる優しい人間のはずだ。けど、だからこそ、ここまでの過程で彼がどれだけ望まぬ展開と言葉を体験してきたのか。考えるだけで体が震えそうになる。
もしかしたら、ここまでの話が全部俺の妄想話で、ただの痛いやつで終わるのなら別に構わない。けど、目の前のチャンピオンの目を見ると、とてもじゃないけど楽観視なんて出来なかった。
初めはただ、俺の憧れた場所に誰よりも早く辿り着いた彼の実力を見てみたいと言う軽い気持ちしか無かった。俺と彼とで、一体何が違うのか。何を持っているのか。今となっては、彼と俺とでは何もかもが違うことがよくわかってしまったし、先程の例に漏れず、俺も膝を折りそうになってしまっていた。けど、それ以上に……
(その悲しい目……なんか……嫌だ)
何かを失ってしまい、心に穴でも空いてしまったかのようなその表情を見ていると、とてもじゃないけど彼の前で膝を折ることなんてできるわけがなかった。
俺に何ができるのかは分からない。けど、何もせずに後悔するよりは、何かをして後悔したい。
それに、今思えば高々十数回負けるくらいなんだという話だ。ガラル地方で厳しい師匠の下戦い続けていたあの日々を思い出せば、ここ数日で味わった敗北なんてまだまだ少ない。厳しい特訓の日々を思い出せば、これくらいの壁なんて……いや、無茶苦茶高い壁だけど……うん、大丈夫だ。
「……ありがとうございました。また明日もお願いします!!」
ワタシラガの入っているボールを腰に戻して、対面にいるコウキさんの下に歩いて行き、右手を真っすぐ差し出す。
「……」
相変わらず無言のまま帰ってこないこの握手ももはや慣れたものだ。暫く差し出した右手も、やっぱり握手が返ってこないのを確認したらゆっくりと下す。
あまり長く突き出していても俺の右腕がつかれてしまうし、何よりも、コウキさんにはその目に光を取り戻してほしい気持ちはあれど、本人が嫌がるほど無理やりするつもりもない。この手の問題は解決までに時間がかかるイメージだし、ここまで言っておいて、もしかしたらコウキさんの心を開くべき人は俺じゃないなんてこともあるかもしれない。
(それでも、きっかけくらいにはなりたい……)
手を戻した俺は、コウキさんに改めて一礼をしてその場から離れていく。
あの日出会って、バトルをするようになって、ポケモンへの指示以外でまだ一度も直接彼の声を聞いたことはない。
「お疲れ様ですマサルさん。今日も惜しい所まで行ったんですけど……」
「ありがとうございます。けど、多分コウキさんはまだまだ本気じゃないですよ」
「え……?」
「本当は気づいているんじゃないですか?あの人、まだあのポケモン出してませんし」
「……そうですよね」
コウキさんと戦っていた海岸に背を向けて、ナギサシティの街並みが再び見え始めたくらいで合流したミカンさんと、肩を並べて話しながらポケモンセンターへの道を進んで行く。
コウキさんの目や状態についてはミカンさんにも共有しており、デンジさんとのバトルに引き続いていろいろ協力してもらっている。ジムチャレンジの時にはいなかった旅仲間が出来て、その点については少しだけ楽しいと思っていたりするけど、それ以上に目の前の問題が大きすぎて、2人そろって頭を抱えている時間も短くない。
「でも、いつか引き出して見せます!!その時まで……また付き合ってもらってもいいですか?」
「……はい!わたしでよければ、喜んで!……わたしも、彼の笑っているところ、みたいですから」
それでも俺たちは前を見る。彼に前を向いてもらうため。……いや、正確にはちょっと違うかも。
(今度こそ……
やられっぱなしじゃいられない。絶対に彼の切り札を引きずり出し、目を向けさせてやる。
心を改めてポケモンセンターに向かう俺たち。
ガラルに帰るのは、もう少し先になりそうだ。
☆
『ナックルシティの西側にはいなかったのか!!』
『何回も探しましたよ!!そっちにこそいないんですか!?』
『お前たち!言い合いなどいいから早く探さないか!!』
『探していますよ!!それ以上にこっちは施設の修復に忙しいんです!!』
『ええい、もう何日たっていると思っているんだ!修復も捜索も急げ!!』
「う~ん、これはいけませんねぇ……」
研究員たちの怒号が飛び交うここは、ナックルシティの地下にあるエネルギープラント。ここの直上に建てられてあるナックルスタジアムの塔で吸収したエネルギーをここの発電装置に通して発電、そこから生まれた電力をガラル地方全土に送るという、このガラル地方の心臓部と言っても過言ではない重要な役割を担っている場所である。
そんな重要施設ではあるが、現在この施設内は少なくない破壊の痕跡が残っている。数日前に起きたとある事故のせいで、壁は崩れ機器類は破損。一番重要な発電施設こそ軽傷で済んだものの、そこを制御するプログラムなどがあった施設は一時的にダウンしてしまい、一連の事件の影響は、中規模の地震と数十分の停電、そして野生ポケモンの急な凶暴化やダイマックス化という形で現れていた。
幸い予備電源への切り替えがスムーズに移行してくれたため、地上へこの事件が漏洩することは避けられており、ジムチャレンジにも大きな影響は出てはいないものの、それとは別にとても大きな問題が今、この施設内で起きていた。
「施設は直せばいい。電気もまた作れば、いつかはなくなりますが当面は大丈夫。ですが……あの子を逃がしてしまったのはいただけませんねぇ」
それは、この施設にとらえていたとある重要な生物が脱走したという事。
ポケモンであるのかどうかさえ見極めをつけることが出来ないその生物は、その小さな体に秘められているとは到底思えないほど、とてつもなく大きな能力を秘めていた。それは、はるか先の未来にはすべてのエネルギーが枯渇すると思われるこのガラル地方を、根本から救うことが出来るほど大きなものだった。
遥か先の未来。なぜそんな抽象的で曖昧なもののために動いているのかと言われると、とある穴に近づいた結果、急に目の前が光だし『視て』しまったという、非現実的なことしか言いようがない。だがしかし、確かに、遠い未来でこのガラル地方はエネルギー不足により住めなくなってしまい、人々はこの地を捨てて別の場所へと移り、廃墟と化したガラル地方が誰の手も届かない鬱蒼とした森へとその姿を変えてしまうところを視てしまったのだ。
最初こそ夢や何かの間違いかと思ったが、あの穴の先にちらりと見えた、あの緑色の妖精のようなポケモンが見せた景色には、確かなリアリティがあったのだ。
私はガラル地方が大好きだ。
このガラル地方には、永遠の存在であってほしいと願っている。たとえそれが、自分の生きていない遥か先の未来だとしても……。周りから見れば狂った愛と言われるかもしれない。けど、私はこの愛が間違っているとは思っていない。
(絶対に、このガラルを亡くしてなるものか)
「委員長。ナックルシティの北側で例の生物に関する目撃情報がありました」
「ふむ、急いで向かうとしましょうか。計画をいち早く、そして確実に遂行するためにも、あの子の存在は必要不可欠ですからね」
このガラルの未来のためにも、私は立ち止まるわけにはいかない。
(エネルギープラントに眠っているものの力を借りれば、1000年先はおろか、未来永劫のエネルギーを得ると言っても過言ではない!!)
既にその片鱗は、とある犯罪集団が使ったあのアイテムが証拠となってくれている。
本来ガラル地方に存在しないはずのポケモンの遺伝子によって作られたあのアイテムが、あの場で正しく作用したことによって。
(絶対に、あの生物を捕まえて、このガラルに明るい未来を……!)
その力を、ガラルの未来という栄えあるものに生かすために、私は今日も足を動かしていく。
地元への狂った愛情を持った男は、先のことをただ見続ける。本当に大事な、今目の前で起ころうとすることなどには一切目を向けることなく……。
☆
『キュイ……』
『……?』
右も左も前も後ろも、果ては今私がいる場所が地面の上なのか、はたまた空中なのかもわからない、ただ、どこか宇宙を感じさせるような不思議な空間というのがわかるだけの場所。
自分の体を確認しようと目を下ろしてもどこにもその姿を確認することが出来ず、もっと言えば口も無いみたいで、喋ることすらできない状態の私。かと思えば、この宇宙のような景色は見えるし、先ほど謎の鳴き声のようなものが聞こえたと感じたあたり、聴覚も存在するみたいで、今の私の状態がいよいよわからなくなり……
(ああ、これ、夢なんだ……)
最終的にはこれは夢なんだという結果に着地した。
『キュイ……』
(また聞こえた……?)
随分と不思議で神秘的な夢だなぁと、今見えているものに対して時に何も考えずに、楽観的にとらえていたところに再び耳に入る不思議な鳴き声。甲高く、そして幼く、けどどこか透き通っていて、自然と私の耳に入るその声は、楽観的に考えていた私の心をつかんで離さない。
『キュイ……!』
(どこ……?あなたは誰……?)
けど、どれだけ辺りを見渡しても姿は見えないし、私の体は、今は脚すらないから歩くこともできない。その間にも聞こえ続けるその幼い声は、とても寂しそうで、悲しそうで、何より怯えていて……速く見つけてあげなきゃと、いつの間にか生まれていたその気持ちを満たすためにとにかくあたりをくまなく見渡していく。しかし、それでも見つけられなくて……
『キュイ……』
(ま、まって……!!もう少しだけ……!!)
気が付けばどんどん遠くなっていく声。手を伸ばしたくても伸ばせない。そんなむず痒さを私に与えてきたその声は、徐々に目の前に広がっていく光によってかき消されていった。
☆
「んぅ……ぅん……」
フワフワと、雲に包まれているような感覚に沈む私。そんな私の顔が、ほんの少しずつ熱を持ち始め、閉じているはずの瞼の隙間から何かが入り込んでくるような感覚に襲われる。
「ん、んぅ……」
その感覚に不快感を抱きながらも、ゆっくりと閉じていた瞼を開けていくと、先ほどの不快感の正体がカーテンの隙間から零れ、私の顔へと落ちていた朝の陽ざしだということが分かった。
「いあの……ゆめ……?」
寝起きのせいで呂律と頭の回らない状態で、それでも先ほどまで見ていた不思議な事柄について、無意識のうちに独り言で言及をしていた。
誰かに呼ばれているような、あの不思議な夢は一体何だったんだろうか。がんばって考えてみようとするものの、やっぱり寝起きで動きの鈍い頭では全然思考はまとまらなくて……
「んゆぅ……ふあぁ……」
フワフワとしていた私の思考は、少し離れた場所から聞こえてくるもう一つの抜けた声によって霧散していった。声の聞こえた方向に顔を向けてみれば、そこには眠そうな目を弱々しく擦りながら、また欠伸をひとつこぼす、とても可愛らしい寝起き姿を晒しているフリアがいた。
「んんぅ……ゆぅ、り……?」
こちらに気づいた眠たげな彼が、先程の私と同じように上手く回らない呂律で何とか私の名前を呼んでくる。
(……可愛い)
別にフリアの寝起き姿を見るのは今日は初めてという訳では無いんだけど、今日はいつにも増して可愛さに磨きがかかっているような気がする。こんな可愛いものを朝から見せられてしまえば、どれだけ眠くて微睡んでいた脳も一瞬で覚醒してしまう。
「……ありがとうございます」
「……どしたの?」
「ううん、なんでもないよ」
ひとまず、朝から素晴らしいものを見せてもらったお礼をしっかりと告げ、その間に目をしっかりと覚ますために大きく伸びをひとつ。寝ている間に固まっていた体がほぐれていく心地良さに、危うく再び布団に体を沈めたくなる衝動に駆られるのを何とかこらえて、今度こそはっきりと覚醒した状態でフリアと向き合う。
「おはようフリア」
「うん。おはようユウリ」
フリアも無事しっかりと寝起き状態を脱出したらしく、朝の挨拶を交わす頃にはお互いいつもの表情になっていた。あの可愛い姿をもう見れなくなってしまうのは、少しだけもったいない気分になってしまったけど、いつものフリアも安心感があるので、これはこれで良し、という気持ちだ。
「他のみんなは……まだ寝てるね」
「昨日あれだけはしゃいでたもん。仕方ないよ」
フリアと一緒に2段ベットの上側や、少し離れたところにあるシングルベットを見てみれば、そこで眠っているのはホップたち。昨日、フリアの体が回復してからナックルスタジアムを出た私たちは、そのままナックルシティのレストラン街ヘと足を運び、もはや恒例となっているジム突破記念の祝勝会をしていた。ちょうど祝勝会に選んだレストランの店主が私とフリアのファンで、キバナさんとのジム戦もしっかりとみていたらしく、お祝いを兼ねて割引きしてくれたのもあり、私たちはそれはもう大はしゃぎをした。勿論お店に迷惑をかけないように、最低限のラインはしっかり守ってはいたものの、それでもホップとクララさんは自分が、そしてみんなが揃って突破したことが本当に嬉しかったみたいで、私たちの中で一番テンションが高かった。
お店で一通りはしゃいだあともそのテンションが下がることはなく、ナックルシティの宿にみんなで泊まったあとも二次会という形で続いていた。
もっとも、それを予想していたから、いつもは別室でとっていた宿の部屋を、今回は全員一緒にしたんだけどね。それだけあのキバナさんに私たちが全員揃って突破できたというのは大きな出来事だった。
ホップほどではないにしても、私も表にあまり出ていないだけで、1日経った今でも、昨日の出来事は夢なんじゃないかと疑ってしまいたくなるほどで、ホテルに備え付けられているテレビから流れるニュースを見て、私たちについての話を聞いても実感がわかない。
「本当に勝っちゃったんだ……」
「まだ信じられない?」
「うん……」
フリアの言葉に生返事を返す私。そんな私を見たフリアも、少し苦笑いを浮かべながら、どこか懐かしさを帯びた声で返してくれた。
「その気持ちすごーくよく分かるよ。ボクもデンジさん……えと、シンオウ地方のいちばん強いジムリーダーなんだけど……その人に勝った時も、最初は嬉しさよりも呆然とした気持ちが勝ったかなぁ」
「うん、今その気持ちを追体験してる……すごくふわふわしてる」
「あはは。大丈夫だよ。あとで嫌でも実感させられるからさ」
「そ、それはそれで嫌だなぁ」
少しお茶目に返してきたフリアから、できる限り私の気持ちを地につけてあげようとしている優しさを感じたので、思わず微笑んでしまう。相変わらずとても心の優しい人だ。
「とりあえず、今日は1日ゆっくりして、明日からシュートシティに向けて旅立つんだよね?」
「うん。昨日みんなしてはしゃいじゃってたから疲れているだろうし、フリアももう少し観光してみたいでしょ?」
「ありがとね、時間合わせてくれて」
「いいのいいの。忘れちゃいそうだけど、フリアはお客さんなんだし、バトルや冒険、食事面で沢山お世話になってるからね」
「そう言われちゃうと、今日の朝ごはんにも腕によりをかけないとね!」
「うん、楽しみにしてます!フリアシェフ?」
「おまかせあれ」
ホテルの部屋についてある、簡易的なキッチンに向かって歩いて行くフリアを見送っているうちに、フワフワしていた私の心が大分落ち着いていたことに気づく。その事について、フリアに向かって心の中で改めてお礼を伝えた私は、朝の陽ざしと、さわやかな空気を受けるために窓の方へ歩いて行く。
カーテンの隙間から零れていた光は、私が窓とカーテンを開くことによって部屋いっぱいに入り込んでくる。
さわやかな風と空気に、思わず深呼吸をしてしまいながら、輝く空を見て伸びをする。
(今日もいい1日になりそう!)
気持ちのいい朝を迎えたことによって、少し前向きになった私は、そのまま朝のナックルシティの景色を見回していき……
「キュイ……?」
「わわっ!?」
急に上から落ちてきた謎の生き物にびっくりして変な声をあげてしまう。幸い、他の人に聞かれてなかったみたいだけど、私の心はそれどころではなかった。その理由は……
「……あれ、あなたの今の声……夢の時に聞いた……」
目の前の生き物から聞いた声が、先ほどまで夢で聞いていた声に凄く酷似していたから。
コウキ
ここにきてコウキの強さを紹介。
見ての通り、コウキさんの強さは、言ってしまえば『主人公補正』です。
実機で皆さんが何度も体験しているはずの、なつき度によって起こる特典を、無意識のうちに発動させてしまう。というものです。
本人がしろと命じているわけではなく、ポケモンたちが自主的にしているため、原理がわからない周りの人からすれば、理不尽なことが置きまくっているという事ですね。
皆さん視点で考えると、ランクマッチをしているときに、相手だけこのなつきの仕様が付与されているイメージです。
主人公って、自分だから楽しいですけど、相手にしたら理不尽の塊ですよね。
他にも、実機風に言うなら、『コウキさんのポケモンは経験値をより多く貰える』。『努力値もより多く貰える』等々、いろいろな追い風があると思ってください。
フリアさんは、この小説では主人公ですが、ポケモンの世界という観点で見れば、主人公はコウキさん。そのつもりで設定しています。
他にも、いろいろありますけど、そちらはまた後程……
ローズ
原作に比べ、いろいろ裏を加えた結果、とあるポケモンと出会ってますね。
イメージはヤンデレ(?)
なぜこのようにしているかというと、ローズ……すなわちバラのあれは……
苗○君、ここまで言えば、分かるわね?
?????
謎のポケモン。
実はこのポケモン、および、ローズさんが出会った穴とポケモンに関しては、ローズさんの言っている通り、とある道具が出てきた時点で絡むのが自分の中で確定していたり……
どのアイテムで、何御ことを言っているか、わかった人もいそうですよね。
ポケモンSVの新情報でましたね。
広大な大地に、バイクを模したポケモンにまたがった、おおよそ12歳前後と思われる子供が駆け回る姿は、新手の暴走族か何かかと思いました()
個人的には、タイヤがついているのに、手足をバタバタさせて走っているコライドンがかわいかったです。
テラスタルについては、めざパ厳選の再来って感じですね。
私はゴースト統一を今作も使うつもりなので、そちらに関してはテラスタイプもゴーストにしてしまうつもりですが……テラスタイプノーマルのヌケニンとかどうなるんでしょうかね?
後は推しポケモンに関しては、全テラスタイプのポケモンが欲しいですよね。
ヨノワールの全種類をそろえてみたいですね~……(なお内定)