【完結】ポケットモンスター 約束のためにもう一度   作:犬鼬

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128話

「そのボール……」

「……さぁ、受け取りなさい」

 

 シロナさんに渡された5つのボール。ボクの掌に乗ったそれは、ボクの手に帰ってきたとわかった瞬間嬉しそうにカタカタと揺れだして、本当にボクとの再会を心から喜んでくれているんだって、とてもよく伝わってくる。

 

「みんな……」

 

 会わなかった期間は多分2ヶ月前後。あまり日にちが経っていないように見えて、けど、ガラルに来るまでは毎日一緒にいた仲間だったから、まるで数年経ったあとの再会でもしているんじゃないかと思ってしまうくらいには、感極まってしまっている。

 

「……久しぶり」

 

 胸の5つのボールを抱え込み、色んな思いを込めて呟く。

 

 しばらく感慨に耽るため、目を閉じ、ぎゅっとボールを抱きしめ、目を開ける。この子たちの姿を早く見たいし、ガラル地方で仲間になったみんなにも会わせてあげたい。そう思い、みんなをボールの中から出してあげようとして、顔を上げる。

 

「…………」

「うわぁ!?」

 

 きっと面白く、賑やかで、楽しくなると想像していた時に、ボクの視界を埋めつくしたのは、こちらをじっと見つめてくる1人の女性。

 

「……あなたがフリア」

「え、えっと……」

 

 その女性は、なんと言っても髪型が1番の特徴と断言してもいい程、とても長く、とても綺麗なブロンドヘアを左右に靡かせていた。また、エスパータイプに精通しているのか、その自慢の髪の両端が、重力に逆らうかのように上へとふわふわ浮いているのも、強力なインパクトのひとつとなっている。服装も、白とピンクを基調とした可愛らしいものとなっており、隣に控えている執事のような見た目の方の存在もあって、物凄いお嬢様なのでは?という予想をすぐさま植え付けられる。

 

「……不思議な子……確かに……繋がりが見える」

「つ、繋がり……?それってどういう……」

「お嬢様、いきなりそう言ってはフリア様も困るかと」

 

 そんなお嬢様にじっと見つめられ、よく分からないことを呟かれ、どうすれば良いのか分からずあたふたしていたところに、お嬢様の横にたっていた執事っぽい方に助け舟を出してもらった。

 

「急なことで驚かせてしまい申し訳ありません。わたくしはお嬢様の執事をしています、コクランと申します」

「は、初めまして、フリアです……」

 

 執事っぽいと思っていたら本当に執事だったみたいで、思わず背筋をピンと伸ばしながらこちらも自己紹介をする。

 

『コクラン』と名乗った執事の方は、燕尾服に眼鏡というまさに執事といった見た目をしており、髪型はオールバックのようなものとなっている。髪の色は基本黒色だけど、正面から見たら真ん中だけ逆三角の形に金色に染っているところも、なかなか特徴的だ。

 

「お嬢様も、ご挨拶を……」

「……そうね、いきなりの無礼……謝罪するわ。あたくしはカトレア。……よろしく」

「は、初めまして。フリアと言います……」

 

 スカートの裾をつまみ、膝を少し曲げながら頭を下げるその仕草は、本当にボクのイメージするお嬢様の動作そのままで、この人が本物なのだということを証明させられる。

 

(でも、カトレアって名前……どこかで聞いたことあるような……ないような……)

 

 妙に聞き覚えのある名前に少しだけ頭を傾げてみるが、やっぱり思い出せそうにないのでとりあえず置いておき、別の疑問へと思考を向ける。

 

 なんでこのような住む世界の違う人がボクの目の前にいるんだろうか。カトレアさんの呟き的に、どうもボクに予定があったように聞こえたけど……なんて考えていると、カトレアさんの隣に、いつの間にかシロナさんが立っていた。

 

「カトレアは私の親友。そしてイッシュ地方の四天王よ」

「し、四天王!?」

 

 シロナさんにそう言われてようやく合点が行く。四天王に選ばれるほどのトレーナーなら、どこかでその名前を耳にしていてもおかしくは無い。それほどまでに四天王の強さは、他地方にまで届くくらいには強力なのだから。しかし、そうなってくると、余計にただのトレーナーであるボクに用事があるとはなかなか思えなくて……

 

 恐れ半分、疑問半分の気持ちで、改めてカトレアさんの方に視線を向けると、少し眠たげな瞳を開かせながら、ゆったりと言葉を紡いでいく。

 

「……あなたとヨノワールを繋ぐ糸。……あたくしはそれが気になっているの」

「っ!?」

 

 ゆったりと、少しダウナー気味に告げられた言葉は、しかしそのマイペースな口調とは裏腹に、ボクの心に激しい衝撃を与えてきた。

 

 今日初めて会った人に、ボクとヨノワールの秘密がバレている。

 

 シロナさん伝いで話を聞いている可能性は十分にあるけど、ボクがこの現象に理解を深めたのはシロナさんたちと別れてたからだ。だから、スランプの時を知ってはいても、感覚の共有については知らない。となると、この人は必然的に、ボクと出会った瞬間にその事を読み取っているということになる。

 

「カトレアさん……あなたは……」

「……あたくしは、自分の退屈を無くしてくれるものに正直なだけよ」

「カトレアがいれば、あなたとヨノワールのことについて、より深く分かるんじゃないかと思ったから、私も連れてくることに賛成したの。いい機会になるんじゃないかしら?」

 

 エスパータイプ使い特有の超能力による意思疎通力と、四天王という経験も実力も申し分ない2つの観点から意見を貰えるというのはとてもありがたい。ボクもまだまだ分からないことが多いし、この先もあるのではと疑っている現在、信頼できる考察が一つでも増えるのはとても嬉しい。

 

「よろしくお願いします!カトレアさん!!シロナさんもありがとうございます!!」

「……よろしく」

「気にしないで。私も気になっているから」

 

 予想外の協力者。間違いなくボクにとってはプラスでしかないこの状況を作り出してくれた、カトレアさんとシロナさんには頭が上がらない。

 

「む~……」

「ん?」

 

 懐かしの再会と新しい出会い、そしてヨノワールのことでさらに発見がある可能性と、次から次へとテンションが上がる出来事に、自分の中でちょっと整理がつかなくなり始めたところに、後ろからトントンと軽く小突いてくる感覚が来る。その感覚に首をかしげながら後ろを振り向くと、少しほっぺたを膨らませながら、こちらをじっと見つめているユウリの姿が。ユウリだけじゃなく、ユウリの後ろに控えているホップとマリィも、不機嫌そうな顔はしていないものの、口を少し開けて、『ポカン』という効果音が聞こえてきそうな表情を浮かべていた。

 

 ボクがいろいろなことに喜んでいる間、思いっきりみんなの存在を忘れていた。

 

「む~……」

「あぁ……ごめんね?ユウリたちにもちゃんと紹介するから」

 

「そういうことじゃないんだけどな……」

 

「どうかしたの?」

「何でもありません~」

「……?」

 

「ふ~ん……へ~……なるほどなるほど~……」

 

「ヒカリ?」

「ううん!何でもないわよ!」

 

 後ろからも前からもぼそぼそと聞こえるけど、内容まで捉えることのできないその言葉にまた頭をかしげてしまう。けど今は、ボールを貰ったり、ヨノワールについての研究をするよりも先に、さっきカトレアさんとボクを引き合わせたシロナさんのように、お互いの共通の知り合いであるボクからみんなの紹介をするのが先だ。

 

「みんなごめんね。まずはみんなの紹介をしなきゃ」

「そこは別に気にしてなかと」

「そうだぞ。フリアにとっては大切な人達との再会だもんな」

「テンション上がっちゃうのは、私もわかっているつもりだから……」

「の割にはユウリ……ちょっと不満そうだったと」

「そ、そんなこと!!」

「と、とりあえず順番に紹介するね?」

 

 ボクの気持ちを察してくれて、少し放置してしまったことにたいして寛容な対応をしてくれたマリィたちに感謝しつつも、マリィとユウリが少しずつ脱線していきそうな会話をしていたので、先にユウリたちにみんなを紹介するように動く。

 

「まずはユウリたちにシンオウ地方での仲間を紹介するね」

「おう!よろしく頼むぞ!!」

 

 ボクの一言にワクワクを隠しきれないと言った表情を見せるホップと、脱線をやめてこちらに振り向き、こちらを見つめるマリィとユウリ。3人の視線をしっかりと受け止めたのを確認し、今度はヒカリたちの方へ視線を向ける。

 

「左から順番に紹介するね。ボクの幼馴染兼親友のヒカリとジュン。そして今回のジムチャレンジの推薦状を出してくれたシロナさんと、さっきシロナさんから紹介してもらったイッシュ地方四天王のカトレアさんと、その執事さんのコクランさん」

 

 ボクの言葉に続いて、それぞれが「よろしく」や、「ライブで戦っているところちょっと見たよ」など、口々にユウリたちに対する感想や意見をしゃべるヒカリたち。分かってはいたけど、ヒカリたちから聞こえる言葉は基本的に肯定的なモノばかりだったことにちょっと安心感。変なことは言わない……いや、ヒカリはよく変なことを言うけど…………とにかく、失礼なことは言わないだろうと信じてはいるものの、実際会ってみると、悪い人ではないんだけど性格上合わない相手は存在はする。だからちょっと心配だったんだけど、特にそういったことには特にならなくてよかった。

 

 ……なんかヒカリが小声でユウリに話しかけて、ユウリが顔を真っ赤にしてしゃがみこんでいる姿が見えるけど、背中に物凄い悪寒が走っているから、あれは見なかったことにしておく。

 

「次にこちらが、ユウリとホップ、そしてマリィ。みんなガラル地方で、ジムチャレンジ中に出会った親友たちだよ」

 

 そんなこんなで次はガラル地方で出会ったみんなの紹介。みんなの雰囲気が悪くないのは、シンオウ地方のみんな+カトレアさんとコクランさんを紹介した時にわかっていたから、そのあたりはつつがなく終了した。

 

 お互いの自己紹介後の展開としては、まずはボクの予想通り、テンションが割と近しいホップとジュンはすぐに打ち解け合った。

 

 最初こそジュンのせっかち具合にあのホップが少し押され気味になったものの、ジュンの流れに慣れ始めたホップがどんどんついて行く形となって、最終的には離れてみているボクとシロナさんが若干のあきれ顔になるくらいには盛り上がっていた。

 

 次に、ユウリとヒカリは何か気が合う事でもあったのか、ボクたちに聞こえないように意識して、少し離れたところで話し始めていた。ちらちらとこちらを見ながら喋っているあたり、もしかしたらボクに関係のあることでも話しているのかもしれないけど……そう考えると少しむず痒い。

 

 陰で自分の話をされているって聞かされた時、ちょっとその話気にならない?そんな感じだ。

 

 最後はマリィとカトレアさん、シロナさん。他の地方のリーグ環境もそこそこ知識として持っているマリィは、シロナさんのこともカトレアさんのこともしっかりと知っていたみたいで、自己紹介が終わった瞬間に目を輝かせながら話に行っていた。シロナさんとカトレアさんも、目を輝かせながら話してくるマリィに対して、一番最初に感じたものが『可愛い』だったらしく、本来は表情豊かなシロナさんは勿論のこと、眠たげで若干のダウナー気質なせいで、あまり表情が変わらないように見えるカトレアさんも、少し頬を緩めながらマリィさんの話を聞いたり、アドバイスをしたりしていた。

 

(とりあえず、みんな仲良さそうに話してくれてよかった)

 

 ボクが仲のいい人同士が、こうやって出会って楽しそうにしているのを見ると、なんだか心に温かいものが宿っていく感じがする。

 

「お~いフリア~!!」

 

 そんな少し穏やかな時間を過ごしていた時に、ようやく話がひと段落したらしいホップがこっちに駆け寄って来る。

 

「なぁなぁ!!ジュンやシロナさんたちの登場でいろいろ話し込んじゃったけどさ!!フリアが持っているそのボール……シンオウ地方の旅の仲間だったポケモンが入っているんだよな?」

「うん、そうだけど……」

 

 ボクに質問しながら目を輝かせるホップに、何が言いたいのかをすぐに察する。かく言うボクだって、せっかく久しぶりに再会したのに、ボールに入れたままなのは寂しすぎる。ガラルで新しく仲間になったみんなにも合わせてあげたいし、いい加減外に出してあげよう。

 

 シロナさんからもらった5つのボールに視線を落とす。すると、ようやく外に出してもらえると感じたこの子たちが、またボールをカタカタと揺らし始めた。ホップ以外にも、ボクの手持ちが気になっていたマリィとユウリもこちらに駆け寄って来て、それにつられてジュンやヒカリたちもこちらに視線を向けてくる。

 

 いろんな人の視線を集めているせいで少しだけ緊張するけど、それよりも速くみんなの顔を見たいという気持ちが先行してしまい、気づけばボールの真ん中のボタンを押していた。

 

「……みんな!久しぶりに出てきて!!」

 

 大きくなったボールに確かな重量感を感じたのちに、そのボールを思いっきり同時に投げ上げた。ポカンという軽快な音とともに、上空で蓋が開くボールたち。そのボールからあふれ出した光はボクの目の前で徐々に形を成し、ボクにとってはもはや安心感さえ感じる姿へと変わっていく。

 

「みんな……久しぶり!!」

 

 ボクの声に反応して吠えるみんなと、ガラル地方では見かけることのできない珍しいポケモンに、嬉しそうな声をあげて眺めるホップたちの声。ひとまずはホップたちの声は無視して、ボクは久しぶりに出会うみんなに、順番に顔を合わせていく。

 

 まずは1匹目。

 

 ボクとジュンが釣り勝負をしていた時に、キャモメに捕食されそうになっていたところを見かけたボクが、たまたま助け出したことによってボクになつき、そのままついてくるようになったポケモン。非常に大きな胸ビレが特徴的で、海のアゲハントの異名を持つ、『ネオンポケモン』のネオラント。

 

「元気にしてた?」

「フィ~!!」

 

 ボクの顔に頬ずりしてくるひんやりとした感覚に、ボクも笑みをこぼしながら頭を撫でてあげる。この甘えたがりの性格は、ボクがケイコウオの時に助けたあの瞬間から何も変わっていない。

 

「ガウガウ!!」

「ふふ、キミも元気いっぱいだね」

 

 そうやってネオラントとのポケリフレを堪能しているところに声をかけてきたのは、白色を基調とした体毛を生やし、見た目は人間に近しい形をとりつつも、頭から立ち上る激しい炎が、バトルの時になると気性が激しくなる彼の性格と力強さを表しているように見える。最も、今はただはしゃいでいるだけにしか見えないけどね。ボクとの再会を心から喜んでいる姿を見せてくれるのは、『かえんポケモン』のゴウカザル。ナナカマド博士からいただいた初心者用のポケモンの1匹である、ヒコザルを最後まで進化させた姿。ヨノワールの次にボクが手に入れた仲間だ。

 

「ガウガウ!!」

「はいはい、またヨノワールとも戦わせてあげるし、ガラル地方のみんなとも戦わせてあげるからね」

 

 ボクと出会えたことに喜び、さらに頭の炎を激しくさせるゴウカザルを何とかなだめ、ボクは次の仲間に視線を移す。

 

「おいで~」

「チリ~ン!!」

 

 綺麗な音色を奏でながらボクに近づいてくるのは、『ふうりんポケモン』のチリーン。リーシャンの頃から育てて、ボクの手助けをしてくれた彼女が奏でる涼やかできれいな音色は、本来なら物凄く熱いはずのヨロイ島の温度を少し下げてくれているような気がした。

 

「チリチリ~ン!!」

「うんうん。キミとも楽しくお話しできそうな子もいるから、楽しみにしててね」

 

 ボクの周りをふわふわと飛び回る彼女に、『マホイップと一緒にしたら物凄く癒される空間が出来そうだなぁ』なんて考えながら、そっと笑みを落とす。

 

「シシィ!!」

「え!?ちょちょちょ!?」

 

 久しぶりに鼓膜を叩くチリーンの涼やかな音を堪能していたら、突如ボクの体を襲う浮遊感。何が起きたのかと視線を落とせば、文字通りボクの体が浮いており、背中を何かにつかまれているような感覚がある。こんなことをする子は1人しかいない。

 

「全くもう、持ち上げるなら一声かけてよね?メガヤンマ?」

「シシシィ!!」

 

 たしなめるように注意してみるけど、怒られているという事よりも、ボクに会えたことの方が嬉しかったみたいで、手加減はしながらも、まるでボクを高い高いするかのように空を飛び回り始める。

 

 全身は深緑色の甲殻に覆われており、幅広いゴーグル状の複眼を持つ。また、頭部から背中にかけて黒いフィンが縦に3つ並び、先端に赤い模様がある2対4枚の羽根が背中、小さい1対2枚の羽根が尻尾の先端にあるのが特徴のポケモンで、注目するべきは強力な飛行能力と、強靭なアゴ。飛べば飛ぶほど加速するその速さは、最終的には相手に視認されることすらなく相手の隣を通り抜け、すれ違いざまにそのアゴにて嚙み切るという芸当を可能としてしまう程。

 

 『オニトンボポケモン』メガヤンマ。その高速戦闘の強さと経験値は、今回のオニオンさんとの闘いでとても助かった。

 

「ありがとね。メガヤンマ」

「シシィ!!」

 

 メガヤンマにとっては心当たりのないお礼のはずだけど、メガヤンマはこうやって空を飛び回っていることにお礼を言ってくれているのだと勘違いをしたみたいで、そのまま嬉しそうに返事をする。しばらくそうやってメガヤンマと空中遊泳を楽しんでいると、ボクたちと並走してくる影が一つ。

 

「グラァ!!」

「こうやって一緒に飛ぶのも久しぶりだね。グライオン!」

 

 紫色の外骨格に包まれ、硬く、重そうにこそ見えるものの、滑空するのに適したその体は、まさかの進化前のグライガーに比べて20kg以上も軽量化された体という、一部の人には羨ましがられるような変貌を遂げた彼は、他にも大きなハサミやキバ、尻尾と、強力な武器を併せ持ち、そのうえで音も羽ばたきもなく獲物の背中を取る。その姿はまるで暗殺者で、一度彼に捉えられたら最後、血を吸いつくされる。なんて言われているけど、ボクの前では下手をすれば、メンバーの中でも1位2位を争うレベルで甘えん坊な可愛い子だ。

 

 『キバさそりポケモン』グライオン。

 それがぼくの最後の1匹のポケモン。

 

 メガヤンマとグライオンによる空中散歩を楽しんだボクたちは、ようやく地面まで降りて来る。同時にボクたちの周りには、ネオラントたちは勿論のこと、目を輝かせたホップや、興味津々と言った顔を浮かべるユウリに、ボクたちのポケモンに見とれていたマリィ。そして、久しぶりのじゃれ合いをみて、微笑ましそうな顔を浮かべているシロナさんたちまで集まって来る。そして、ボクが地面に足をつけると同時に、ボクの懐のボールから姿を現すのはヨノワール。

 

「ノワ」

 

 唯一ガラル地方に来ることが出来たヨノワールもまた、ボクと同じく久しぶりにみんなに出会えたことに、少なくない感情を表に出し、再会を喜び合っていた。

 

 ヨノワール、ゴウカザル、ネオラント、チリーン、メガヤンマ、グライオン。

 

 やっぱり、ボクにとってはこの6匹が集まるというのは何とも言えない安心感がある。

 

「ホップ。ユウリ。マリィ。これがボクの自慢の仲間たちだよ。どう?」

「す、凄いぞ!!名前こそ聞いたことあるけど、みたことないポケモンばっかりだ!!グライオンにメガヤンマ……凄くかっこいいぞ!!」

「ゴウカザル……凄い熱気……エースバーンも共鳴みたいに凄く熱くなってる……戦ってみたいのかな……」

「チリーンにネオラント……綺麗で見とれそうなのに、感じる覇気みたいなものは本物と……凄い……」

 

 みんなから聞こえてくるのはネオラントたちを称賛する声。その声がとても嬉しくて、ボクの表情も凄く緩んでしまう。

 

「よし、みんなも出てきて!!」

 

 シンオウ地方からのみんなが、このヨロイ島の環境に慣れ始めたあたりで、今度はガラル地方で仲間になったインテレオンたちを呼び出す。

 

「レオッ!」

「ガウッ!」

 

 それぞれの代表として向き合うインテレオンとゴウカザル。最初こそにらみ合う2人だったけど、少し経った後に握手を交わす2人を見て、マホイップが前に突撃。予想通り、チリーンとネオラントの3人に、更に遅れて合流したブラッキーが癒し空間を作り出すことによって、両陣営順番に打ち解け始める。

 

 ゴウカザル、エルレイド、インテレオンによるちょっとしたライバルを見るような視線は、この先の3人のさらなる成長につながる気がした。

 

 ふと空を見上げれば、そこにはグライオンとメガヤンマと空を飛ぶモスノウの姿。この3人は3人で、広々としたこの空を自由に飛び回って楽しそうだ。しいて言えば、暑さのせいで少しだけモスノウが嫌な思いをしそうな所くらいか。それもこおりのりんぷんで弾いているみたいだから大丈夫そうだけどね。

 

(本当に良かった。みんな元気そうだし、ガラルのみんなとも仲良くなってくれて……)

 

 はしゃぎまわるみんなを見て、また笑顔をこぼすボクだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




旧メンバー

というわけでようやく全員登場。
メンバーは、ネオラント、ゴウカザル、チリーン、メガヤンマ、グライオンでした。

ネオラントのキャモメのくだりは、ポケモンスナップでも再現されていましたし、図鑑にも書かれていましたよね。
一番予想している方が多かったです。ヒントも多かったですしね。
かくとう、およびじめんタイプは、単純に御三家を絞らせないためのタイプです。
御三家予想もばらついていたのでよかったのではと。
高速戦闘が得意に関しては、メガヤンマのかそくですね。
かそくもちで剣盾にいないのはメガヤンマだけだったりします。

いかがだったでしょうか?
感想欄でも、一部正解者は何人もいましたが、完答された方は見ていないですね。
最高でも4人くらいだったかと。
感想を書いていない方も、予想を楽しんでいただけたら幸いです。

選んだ理由は、私が個人的に好きなポケモン&バランスです。
本当に趣味全開の手持ちですね。

一応裏ルールで、全員ダイパ初登場に関係するというのもあります。

チリーンのみホウエン地方出身では?という方もいると思いますが、進化前のリーシャンがダイパ初登場なのでルールは満たしています。




以上発表会でした。
ダイパリメイクでもこのメンバーで旅……をしたかったのですが、ヨノワールたち追加進化組が、ことごとく殿堂入りでないと実機ではアイテムが手に入らないので、泣く泣く妥協しました。
妥協点としては、

ヨノワール→ミカルゲ
メガヤンマ→ビークイン
グライオン→グライガーのまま

という感じ。

悔しい……

特にミカルゲは、手に入れられる最速のタイミングで取りに行ったため、ジムバッジ2つあるかないかくらいで、3時間かけて取りに行きました。


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