【完結】ポケットモンスター 約束のためにもう一度   作:犬鼬

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未知との遭遇編
146話


「さて~、このあたりのはずなんだけど~……?」

「ここが鍋底砂漠……あたし、砂漠は初めて見ると……」

「私も……熱いって聞いていたけど……ちょっと寒いね……」

「昼間は物凄い熱いけど、夜の砂漠は逆に気温が凄く下がるからそのせいね」

「そんな性質が……」

 

 マスタードさんからこの島で起こっている問題について一通りの説明を受けたボクたちは、足をそろえてヨロイ島の北の方にある『鍋底砂漠』へと来ていた。初めて来た砂漠はとても新鮮で、マリィとユウリと同じ疑問を抱えていたボクにとって、シロナさんから聞かせてもらった情報もまた、物凄く興味深かったかった。

 

 鍋底砂漠。

 

 ヨロイ島の最北部に位置するこの場所は、ヤドン追いの舞台の1つとなっていた鍛錬平原から向かうことが出来る。鍛錬平原の北の方にある『慣らしの洞穴』というちょっとした横穴を通った先にあるこの場所は、本当に周り全部が砂の地面となっており、合間合間に岩が地面から突き出ている。雰囲気としてはラテラルタウン付近と似たようなものを感じる場所となっている。あちらと違って、ごつごつした感じはないけどね。ちなみに、この鍋底砂漠という名前の由来は、周囲を岩山に囲まれたこの窪地の地形を鍋に見立てたからだとか。ネーミングセンスが凄いよね。

 

 生息するポケモンはじめんタイプのポケモンが多く、他にもコータスやウォーグル、バルジーナと言ったポケモンたちもここに生息するらしい。らしい、とつけられているのは、今が夜なため、活動するポケモンが少なく、ボクたちの目に該当するポケモンたちがあまり見つからないから、()()()()

 

「さっきの音のせいか、ポケモンが全然見当たらないぞ……」

「ここまで誰もいないと、物凄く不気味だな……」

 

 ボクが『らしい』とつけた理由はジュンとホップが言う通り、ボクたちが眺めている範囲のどこからもポケモンの反応がないからだ。間違いなく先ほどの爆音のせいで、本来ならこのあたりに住んで活動しているポケモンたちがみんな隠れてしまっているせいだ。よくよく考えれば当たり前で、あのウルガモスが逃げるレベルの相手がここにいるということは、その辺のポケモンなんか相手にすらならないというわけだ。それは身を隠すに決まっている。その結果が、今のボクたちの目の前のこの状況だ。

 

「ポケモンの声も全然聞こえない……本当に不気味ね……」

「お嬢様、わたくしの後ろに……」

 

 カトレアさんの能力をもってしても聞こえないということは、よっぽど奥深くに隠れているという事だろう。幸い……と言っていいのかわからないけど、この周辺には巣穴が多く、隠れる場所には事を欠かさない。逆に言えば、隠れる場所が多いからこそ、その問題のポケモンが見つかっていないんだろうけど……

 

「さてさて、どこに隠れているのかな~?」

「これだけ巣穴が多いと、探すだけでも一苦労ですね……」

「砂漠自体もかなり広いし、本当に骨が折れそう……」

 

 マスタードさんの言葉にボクとユウリで反応するけど、この鍋底砂漠、とにかく広い。障害物があまりないから見通しこそ良いけど、それ以上にたくさんある巣穴を一つ一つ探していたら、当たりを引く頃には元凶が再び奥深くに逃げ込む可能性がある。そうなってしまえば、また今日みたいに尻尾を出すのを待つ必要が出てきてしまう。

 

 出来ることなら、今ここで決着をつけたい。

 

「ウルガモスが巣にするほどのモノってなると、意外と数は限られそうだけど……わからないものね……」

「何か目印とか痕跡があればわかりやすいんだけど……」

 

 カトレアさんとヒカリの言葉を受けながら、ボクも色々見まわしてみるけど何もわからない。

 

(ヒカリの言う通り、何かわかりやすい証拠があれば楽なんだけど……)

 

「ピュイ……」

「ほしぐもちゃん……?」

 

 そんな若干の手詰まり的な状況に追いやられていたボクたちのちょっと焦った空気を崩したのは、ユウリのバッグから顔を出したほしぐもちゃんだった。ユウリの言葉を聞き流しながら、ボクたちから少し離れて空に浮かび上がったほしぐもちゃんは、目を瞑って何かに集中をしはじめる。その姿を見たボクたちは、もしかしたら何かがわかるかもしれないと、ほしぐもちゃんに可能性を感じて黙ることに。

 

 風の音だけが流れる、とても静かな時間が経過すること数分。『やっぱり何もわからなかったか』と諦めそうになったその時に、再びほしぐもちゃんから声が上がる。

 

「ピュピュイ……」

「あ、ほしぐもちゃん!!」

 

 急に動き始めたほしぐもちゃんは、まるで何かに誘われるように、数多ある巣穴の中の一つへゆっくりと、しかし迷わず真っすぐ進んで行く。

 

「……ピュイ」

「その巣穴に……何かあるの?」

「ピュイピュイ」

 

 その一つの巣穴に辿り着いた瞬間、巣穴の周りをぐるぐる回りだすほしぐもちゃん。ユウリの質問に対しても、少し怯えながらも、真っすぐ返事を返してくれたあたり、どういう原理で知ったのかはわからないけど、原因となるポケモンがここにいるのは間違いないみたいだ。これは信じてみる価値はあるだろう。

 

「マスタードさん」

「うんうん。確かに手がかりは少ないもんね〜。なら、この子を信じてみるのも、全然アリだよん」

 

 マスタードさんに声を掛けてみたところ、帰ってきた言葉は肯定。考えていることは一緒だったみたいだ。

 

「おっし、じゃあ早速行こうぜ!!」

「元凶を突き止めるぞ!!」

「ちょっと待って。1つ、注意点だよん」

「おわっ!?な、なんだってんだよー!!」

「ぐえっ……く、首が……」

 

 目標が明確に決まったこともあり、早速中に突撃しようとしたジュンとホップを難なく止めるマスタードさん。襟首をしっかりと捕まえているせいで、少し強めに首にダメージが入ったような気がするけど……それ以上にあのせっかちボーイのジュンをいとも簡単に止めてしまったマスタードさんの動きの速さにびっくりしてしまった。……っと、今はそんなことに意識を向けている場合じゃないね。マスタードさんからの忠告を聞こう。

 

 マスタードさんの雰囲気が、いつものほわほわしたものではなく、時折見せる本気の顔だから、余計にね?

 

「ここから先は、ワシもてんで想像がつかん。一体何が待っておるのか、どんなことが起こるのか……正直、お主たちの安全すら保証はできん。それでも、進むかな?」

 

 あのマスタードさんにこんなことを言わせる。そんな状況の危険さを改めて心にとどめるボクたち。マスタードさんの言う通り、これからボクたちが向かう場所はまさしく未知の世界だ。しかも、今までの知らない土地を冒険するワクワクや探検と言ったモノではなく、あのウルガモスを追い返してしまう程の存在が確定で存在するところだ。それも、鳴り響いたあの音から察するに、おそらくその存在は2体いるのではないかという想像もできている。ボクたちが向かう場所はそんな場所。故に、マスタードさんからの忠告も、いつになくまじめなものになっている。

 

 けど、あまく見てもらっては困る。

 

 マスタードさんからの忠告に対し、ボクたちは、それぞれがそれぞれの言葉で返していく。

 

「そんな覚悟、最初からできているぞ」

「ああ。オレたちはこうなることを承知で来ているからな」

 

 まずは襟首を引っ張られたホップとジュンが、言い返すように。

 

「あたしたちだって、それなりに修羅場は乗り越えてきたと」

「それにィ、師匠のことダカラ、本当に危ないならそもそもうちたちにこの話すらしなくないィ?」

 

 次に、マリィとクララさんがまるで今更かとでも言わんかのように。

 

「その程度の言葉で止められると思っているんでしたら、それこそわたしたちのことを甘く見過ぎですよ」

「私も、たくさんの壁を越えてきました。ここで引き返すのは無しです!」

 

 そして、ヒカリとユウリが若干の不満を含ませるように。

 

「大丈夫ですよ。ここにいるみんな、全員が全員いろんな経験をしています。この程度の危険、何も問題ないですよ」

「……っくく」

 

 最後にボクが、自信満々に。

 

 そんな全員の返答をしっかりと聞いたマスタードさんは、小さく喉を鳴らす。ボクたちの返答を気に入ったらしく、嬉しそうな笑顔を浮かべる彼の姿からは、また柔らかな雰囲気が戻ってきた。

 

「いいねいいね~頼もしいね~。これならわしちゃんも安心してこの巣穴にゴーゴーできるよん。じゃあついでに、シロナちんたちは大丈夫かな?」

「あら、私たちまで試すおつもりなんですね?」

 

 また迫力ある雰囲気からいつもの状態に戻ったマスタードさんは、また人をからかうような空気を纏わせながら、今度はシロナさんたちに話を振る。

 

「これでも一応、あなたとおなじでチャンピオンの座にいた人間なんだけど……もっと言えば、フリアとヒカリ、そしてジュンの師匠みたいなもの。その弟子がこんなにも立派に育っている……それでは不満かしら?」

「ううん、問題ないよん」

「わたくしも、シロナ様やお嬢様に比べれば劣るかもしれませんが、これでもバトルフロンティアのフロンティアブレーン、キャッスルバトラーとしてバトルを行っています。皆様を守るお力にはなれるかと」

「そう言えば、コクランちんはそうだったねん。これは本当に頼りになるなる~」

 

 マスタードさんからの悪ふざけに対しても、特に臆することなくいつも通り返すシロナさんとコクランさん。その大人の対応に、少しだけかっこよさを感じながら見とれてしまうボクたちと、これまた嬉しそうに顔をほころばせるマスタードさん。一通り頷き終わったマスタードさんは、その視線を最後の一人へと向ける。

 

「最後にあたくし……ね。あたくしを試すのは構わないけど……」

 

 その視線を受けて、いつも通り気丈な姿を見せるカトレアさんは、軽く指を鳴らす。瞬間……。

 

 

『ドガァァァァァァンッ!!』

『バリバリバリバリバリッ!!』

 

 

 ボクたちの周りに、道場にいたころよりも強力な壁が張られたと思った瞬間、道場でも聴いた爆発するような、そして何かが弾けるような音が、しかしあの場所にいた時よりもはるかに小さい音として、ボクたちの鼓膜をやさしく叩いた。

 

「果たして、あたくしに頼らずして……この爆音が響く場所を進むことが出来るのかしら……?」

 

 マスタードさんからの試されるような視線を、『むしろこちらが試してやる』と言った意志を含ませながら返していた。その時、少しだけドヤっとしているところがまた可愛いらしいと思ってしまった。しかし、その顔をしても許されるほどの実力をしっかりと兼ね備えており、事実道場の時と同じように、いつの間にかムシャーナとランクルスが現れて、この防音壁を張る瞬間を確認することが出来なかった。やっぱりすごい人だ。

 

「確かに確かに~。そうなると、どちらにせよカトレアちんの協力は必要不可欠なわけだ」

「その発言は、まるであたくしがふさわしくなくても……『無理やり連れていくぞ』という脅しにも聞こえるのだけど……?」

「そんなつもりはないよん。イッシュ地方四天王の実力、頼りにしているよん」

 

 これにて全員の意思を確認完了。この先の、おそらく危険があふれている場所へ行く覚悟が出来た。

 

「さて、それじゃあ……いよいよ突入するよん」

 

 マスタードさんの言葉にみんなでコクリと頷く。

 

 マスタードさんとコクランさんを先頭に、その少し後ろを防音壁を操作するカトレアさんが続き、次いでジュン、ホップ、マリィ、クララさんが歩き、ちょっと後ろにボクとユウリ。そして殿をシロナさんが務める形で、巣穴の中へと足を進めたボクたちは、夜ということでただでさえ暗い巣穴の中を、足元に注意してゆっくりと進んで行く。一応ヒカリのパチリスやマリィのモルペコ、ユウリのストリンダ―にホップのバチンウニと、でんきタイプのポケモンたちの力を借りて、順番にあたりを照らしてもらうことによって最低限の灯を確保することはできているけど、今まで挑戦してきた巣穴のどれよりも複雑な構造になっているため、どうしても進みは遅くなってしまう。

 

「曲がりくねって高低差もあって……歩きにくいったらないぞ……」

「ほんと、辺りを照らしているはずなのに、構造のせいで死角があるから進みにくと……」

「ここはワイルドエリア以上に自然あふれているからね~。向こうと違って、人がそもそも入らないから、人の足跡によってできる道すらできないんだよねん」

 

 ホップとマリィの愚痴に返しながら、それでもボクたちの中で一番すいすいと足を進めているあたり、やっぱりこの島の管理者なんだなぁと感じさせる。

 

 ダイマックス巣穴は、ダイマックスポケモンと戦えるほど広い空間があるんだけど、中の構造はその広い空間だけというわけではない。ラルトスと戦った巣穴のように、入ってすぐにその空間とぶつかることもあれば、ウルガモスと戦った巣穴のように、しばらく細い道を進んだ先にその空間がある場合もある。これは、ダイマックス巣穴にダイマックスしていない普通のポケモンも住んでいるからだ。というより、ダイマックス巣穴にポケモンが住んでいるというよりかは、ポケモンが住むために掘った巣穴が、ダイマックスに適応するようになったからボクたち人間がダイマックス巣穴と呼ぶようになっただけなので、どちらかというと『ダイマックスできる環境』というのは、後付けでしかなかったりするんだけどね。だからこそ、ダイマックス巣穴にはたくさんのポケモンが住んでいるし、中にはこのように構造が複雑化しているものもあるんだけど……

 

「フリア、ユウリ……気づいた?」

「はい……まぁ、あれだけ大音量で騒がれていたら当然と言えば当然なんですけど……」

「野生のポケモンが……全くいないですね……」

 

 先ほども言った通り、このダイマックス巣穴は、ポケモンたちの家のようなものだ。だから本来なら、ダイマックスできる空間に行くまでにもたくさんのポケモンがいるはずなんだけど、そこそこ長い間歩いているつもりなのに、この間に全くポケモンを見ていない。あれだけの爆音が鳴っていれば、当然と言えば当然なんだけど、それにしたって奥に引きこもっている子がいてもおかしくはなさそうだ。けど、そんな子すらいないあたり、この巣穴にはいよいよ他のポケモンが存在しないのかもしれない。

 

「あたくしはもっと前から気づいていたわ……まるで何も感じない……」

 

 そんなボクたちの会話に対して返答するのは、かなり前を歩いていたはずのカトレアさん。歩いている位置は変わっていないけど、いつの前にか前を歩く人の歩幅が狭くなっていたみたいで、相対的にカトレアさんたちとの距離が近くなっていたみたいだ。

 

「けど、その代わりに……とてつもなく大きな反応が2つ……もう、目の前にあるわ……」

 

 みんなの距離が近くなったため、よく聞こえるようになったカトレアさんの声。その声につられて前を見れば、いよいよダイマックス可能な広い空間が目前にあった。

 

 緑色の防音壁からとび出ないように、しかし、この先の出来事が気になって仕方がないため、防音壁ぎりぎりの位置まで駆けだすボク。

 

「これは……」

「こやつらが、ウルガモスを追い出した元凶か」

「なぜ、彼らがここに……」

 

 ボクが前に出たことによって、最前列がボク、マスタードさん、コクランさんとなり、この3人が最初に現場を見たため、同時に声を漏らしてしまう。元凶のいる位置に飛び出したことによって、今まで聞いてきた音の正体が視界に入ったためなんだけど、その正体が、正直自分の目を疑いたくなるような、奇っ怪な姿をしていたからだった。

 

 片方はあたり一帯を爆発させ、その跡に火花を撒き散らしていたポケモン……のような存在。頭部は白色の風船のような球体になっており、青とピンクが散りばめられたポップなカラー。対する身体は、細身のピエロのようなものとなっており、それをクネクネとおどけたような踊りを踊ることによって、見るものの油断を誘うような動きをしている。しかし、この存在の何よりも目を引くのが、さっきあげた身体と頭部が繋がっておらず、頭は常にクルクル回り続けていること。しかも、この頭を外して手に持ったかと思えば、それをぶん投げて爆発させていた。幸い(?)頭部は再生可能なのか、爆発してすぐに新しい頭部が、首と思われる部分から生えてきて元の姿に戻ってはいるが、その行動は傍からは奇妙としか見ることが出来ない。

 

 そしてもう片方。あたり一帯にバリバリと電気が弾ける音を発していたポケモン……のような存在。カラフルでポップだった片方とは一転、白と黒で構成されたその体は、一言で言うならケーブル。家庭で使う電気ケーブルをそのまま体にしたような見た目で、その数は計5束。そしてそれぞれが手、足、尻尾の役割を担っているようで、尻尾と足の先端はコンセントのような形になっている。手はケーブルの中身がむき出しになっているのが、銅色の線が伸びており、頭は真っ白い何かが爆発したかのような特徴的な頭をしている。電気ケーブルの見た目から想像出来る通り、主に頭と手から圧倒的な電気量を放電しており、青白い電気が放電しているのが目で見えるほど。その姿はとても生物的には見えない。

 

 この、明らかに異質な存在のポケモン2人がダイマックスをした状態で向かい合い、お互いの技をぶつけ合っていた。道場にいた時から鳴り響いていた音の正体は、間違いなくこの2人のポケモンからだった。

 

「なんだあれ!?ポケモンなのか!?」

「見たことも聞いたこともないぞ!?」

「というより、生き物かどうかもあやしか……」

「う、うち……夢でもみるのォ……?」

「これはウルガモスが逃げるのも納得よ……」

 

 ボクたちが呆気に取られている間に到着して、この光景を目にしたジュンたちもまた、同じようなリアクションを取る。予想通りと言えば予想通りだけど、やっぱりボクたちの中でこの異様な存在について知っている人はいなかった。しかし、先程コクランさんがこぼした言葉がどうにも気になったボクは、ひとまず心を落ち着けて、コクランさんに先程の言葉の真意を確かめようとし……

 

「あれは……ウルトラビースト……!?」

「知ってるの?カトレア」

 

 その行動を、カトレアさんとシロナさんの言葉に止められる。

 

 事情を知っていると思われるカトレアさんに、みんなの視線が集まる中、カトレアさんはコクランさんとアイコンタクトを取ったあと、ゆっくりと口を開く。

 

「以前バトルフロンティアに国際警察の人がきて……フロンティアにウルトラビーストが来ていないかの聞き込みをされたことがあったわ……」

「まさか、国際警察が関わる程のものとは……して、そのことをワシらが聞いても良いのかな?」

 

 いつの間にか本気モードになったマスタードさんの、少しボクたちを気遣ったような言葉を聴きながら、カトレアさんはゆっくり口を開く。

 

「こうなってしまった以上……あなたたちも関係者だから……問題ないはず……あっても、あたくしとコクランが責任を取るわ……」

「しかし……いや、ここで口を挟むのは無粋。話を聞こう……じゃが、責任はワシも共に背負うぞ」

「それなら私もよ。この子たちを守るのが私の勤めですもの」

「マスタード……シロナ……ありがとう……」

 

 カトレアさんの言葉に、マスタードさんとシロナさんが優しく微笑む。その姿を見守ることしか出来ない自分にちょっとした無力感を感じてしまうけど、今はそれどころじゃない。カトレアさんからの言葉を聞き漏らさないように、しっかりと耳を向ける。

 

「あのポケモンはウルトラビースト……ウルトラホールという異空間を通ってこちらに来た、異世界からの生き物……あのピエロのような子が、UB BURST……名を『ズガドーン』……そしてあのケーブルの子が、UB LIGHTNING……名を『デンジュモク』と呼ぶ……アローラ地方で最初に確認された、危険生物よ……」

「異世界……異空間……」

 

 カトレアさんの説明はしっかり聞いた。けど、それでもなんと言えばいいか分からなかった。

 

 ボクたちは今、とても大きなものに関わっているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




鍋底巣穴

実機では巣穴は3つと少ないのですが、生息しているポケモンの数的に何個もあるのではないかと。砂漠に巣穴ってかなり多そうなイメージなんですが……どうなんですかね?

UB

というわけで、ほしぐもちゃんの存在でかなりの方がわかっていたと思いますが、ウルトラビースのズガドーン、デンジュモクの登場です。どこかで関わってくるうだろうと予想していた方は多いと思いますが、ヨロイ島で出るとは思わなかったのではないのかなと。というのもちょっと事情がありまして……あまり言うのもちょっと違うのでここまでにしておきますが、何か理由があるとだけ思っておいてください。




さて、まさかのUB登場ですが、どうやって解決するのでしょうか?そしていよいよ11月入りましたね。スペイン旅行まであと少しです。もう皆さんは、最初の御三家、コライドンかミライドンか、旅パのメンバー等々決めたでしょうか?ワクワクが募りますね。

あと、先日は10/31でしたが、ハロウィンということで裏で素晴らしいものをいただいてしまい、いまだににまにましてしまっています。本当に素晴らしいものをいただきました。感謝しかないですね。




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