【完結】ポケットモンスター 約束のためにもう一度   作:犬鼬

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すいません。こちらの操作ミスで、一瞬だけ先行投稿されてました。特に何かあるわけではないのですが、定時に設定し直しました。

先に見れた人はラッキー程度に思ってください。


147話

「ズガガーン!!」

「デンショック!!」

 

 

 大きな鳴き声をあげたかと思った瞬間、再び始まる両者の攻撃のぶつかり合い。

 

 自身の頭を使って行われる爆発攻撃と、自身の体を流れる電気を放出して行われる放電攻撃は、攻撃をぶつけている相手だけではなく、広範囲に無差別にまき散らされる。戦っている本人たちにとっては、こちらにまで飛んでくる攻撃なんて一切気にしていないだろうけど、その攻撃にさらされるボクたちにとってはどれかひとつでも掠ってしまえば、かなりのダメージを受けてしまう程とんでもなく出力の高い攻撃となっている。今この瞬間も、ボクたちが立っている場所の近くに爆発の余波と電気の流れ弾が着弾しており、バリアの中でもはっきりと響くくらいには大きな音が鳴っている。その音の大きさがこの攻撃の威力を物語っている。

 

「この攻撃の嵐の中であいつらを止めるってなると、かなり骨が折れるぞ!?」

「正直全然駆け抜けられるビジョンが見えないんだが……」

 

 普段強気なホップとジュンすらも臆してしまう程のその攻撃。他のみんなも口に出さないだけで、その威力の高さに驚いたような反応をしている。しかし、その威力におびえて何もしないという選択肢を取ってしまえば、この問題は解決せず、このあたりの生態系が変わってしまう可能性があるので、できれば止めて起きたい。

 

 とにかく動かなくては。

 

 そう思ったボクは、すぐに準備をする。

 

「例えビジョンが見えなくても、やれることはやらないと!!」

「そうね。ここの周辺をお家にしている子たちのためにも、せめて話ができるくらいには落ち着けましょう」

 

 同じく、すぐに決着をつけるべきだと考えていたシロナさんも、ボクと同じようにモンスターボールを構える。

 

「カトレアさん。ズガドーンのコードが『UB BURST』、デンジュモクのコードが『UB LIGHTNING』なんですよね?」

「ええ、そう聞いたわ……」

「「それなら……」」

 

 カトレアさんの説明を改めて聞き直し、そして戦っている2人のバトルを見つめて、頭の中で予想を汲み立てる。

 

(『BURST』って言葉は『爆発』を意味して、『LIGHTNING』は『電光』を意味しているんだったよね。それにあの2人の戦闘スタイル的にも、あのポケモンのタイプはズガドーンがほのお、デンジュモクはでんきだと思って間違いはないはず。……複合タイプまではわかんないけど……でも、この2つのタイプが相手ならまだ戦いやすい。だって……)

 

「「じめんタイプで殴ればいいだけ!!」」

 

 じめんタイプの技なら、ほのお、でんき、どちらのタイプに対してもばつぐんで殴ることが出来る。勿論複合タイプによっては防がれるけど、どう考えたってひこうタイプを持っていない2体なので、等倍までは抑えられても効果がないことはないはずだ。それなら、こちらの攻撃は至ってシンプル。

 

「グライオン!!ヨノワール!!」

「ルカリオ!!ガブリアス!!」

 

 場に現れるのは物理攻撃が得意な4人のポケモン。そしてこの4人が全員共通で覚えている技がある。それこそが、今目の前にいる2人に刺さる技。

 

「シロナさん!!」

「ええ、行くわよフリア!!」

「「『じしん』!!」」

 

 ボクとシロナさんの言葉が重なると同時に、4人のポケモンが同時に地面にこぶしを叩きつける。じめんタイプの技の中でもトップクラスに威力の高いその技は、4つ分の力を重ねてさらに強力な攻撃となり、ズガドーンとデンジュモクに襲い掛かっていく。

 

 一応周りの人を巻き込まないために、若干の威力調整こそ行われているものの、それでもここまで強力なものとなれば、戦闘不能とまではいかなくても、致命傷近くまではダメージを与えることが出来るはず。そんな期待を込めてじっと行方を見つめていると、ズガドーンとデンジュモクが動き出す。

 

 

「ズガガーン!!」

「デンショック!!」

 

 

 再び叫び声をあげながら電撃と爆発をまき散らす両者。先ほど見た時よりもさらに威力をあげてぶつけ合わされたその技は、より強力な余波となってありとあらゆるところに降り注ぐ。その中には勿論2人を襲っていくじしんも含まれており、地面を伝わるエネルギーと、爆発、電撃のエネルギーがぶつかり合う。

 

 ズガドーンとデンジュモクの視線……いや、目がどこについているか分からないから、正確には断定できないけど……とにかく、2人がこちらを意識しているようには見えなかったので、おそらくこの攻撃はじしんを止めるつもりで行った攻撃では無いはずだ。しかし、それでも圧倒的な破壊力を持って、確かにじしんの邪魔をするその攻撃は、バリア越しに激しい音と衝撃を奏でながら鍔迫り合う。

 

 ギリギリと音を奏でながらしばらく拮抗するその技たちは、しかし、さすがに余波と本技のぶつかり合いということで軍配はこちらに上がる。タイプ相性もあって、爆発も電撃も全てをねじ伏せて突き進むじめんのエネルギーは、そのままズガドーンとデンジュモクを捕える。

 

「おお!!あの激しい攻撃を全部はじき返して到達したぞ!!」

「さすがの火力だな……シロナさんは当然として、あいつ、頭脳戦を主軸にしながらも火力はしっかりあるのやばいよな……」

 

 ホップとジュンの言葉を聞き流しながら戦況を見つめるボクとシロナさん。かなり威力は削られたとはいえ、こうかばつぐんであるじめんタイプの技を4つも重ねたその合体攻撃は、ダイマックスをして圧倒的な耐久力を手に入れているズガドーンとデンジュモクにさえかなりのダメージが入ったようにも見える。その証明じゃないけど、動きを中断してぐらいついている姿も確認できたし、あれだけ激しかった爆発と電撃も止まっていた。

 

「効いてると!!」

「こうかばつぐん!!案外攻撃は通るみたいねェ」

 

 その様子を見てボクたちの周りで声が上がる。

 

 得体の知れず、自分たちの攻撃が当たるのかどうかすらわからない相手だったし、明らかに激しいこの攻撃の嵐に対して、本当に自分たちで対応することが出来るのかすらわからない状態だったものに、確かに攻撃を乗り越えてダメージを与えられたというこの結果は、ボクたちにも対抗手段がちゃんとあるということを改めて理解できるものとなったため、まるで希望の光が見えてきたかのような感覚に囚われているんだと思う。けど……

 

「ぬぅ……」

「……そう」

「これは、骨がお折れそうですね」

「うん……」

「嫌な予感が凄いわ……」

 

 今の結果を見て、本当の意味に気づいたマスタードさんとカトレアさん、そしてコクランさんは苦い顔を浮かべ、答えに辿り着いてはいなくとも、何となく喜ばしい事ではないということに気づいたユウリとヒカリも、少し悩まし気な声をあげていた。

 

「なんか……あまりいい雰囲気じゃなかと?」

「なんでなんでェ!?」

「な、なんだ?攻撃が通っているのはいい事じゃないのか?まるで意味が分からないぞ?」

「何かまずい点でもあるのか……?」

「そうね……この状況のまずい所は大きく分けて2つと言ったところかしら……」

 

 そんなボクたちの雰囲気を感じて、自分たちの意見が間違っているとは分かったものの、それでもどこが間違っているのかがわからないため声を上げる。その疑問に対して、シロナさんが2つの問題点を挙げた。

 

「1つは、今私たちが弾いたのはあくまでも攻撃の余波だという事。余波を突破するためだというのに、こちらは4匹がかり。それも、相手の攻撃に対して弱点をつける技なのによ。……じゃあもし、これが余波ではなく全力の攻撃だとすれば?」

「「「「っ!?」」」」

 

 あの爆発と電撃が同時にこちらに飛んできてしまえば間違いなくつぶされる。もし仮に、ボクたちが全力を出し、ズガドーンとデンジュモクの攻撃を受け止めることが出来たとしても、今度はその余波がボクたちトレーナーの方に飛んできてしまうため、この余波を防ぐのにも力のリソースを裂かなければならない。当然だけど、そんなことを続ければ、最初はよくってもこちらのガス欠は一瞬で訪れてしまう。そうなればポケモンたちよりも先にボクたちがやられてしまいおしまいだ。

 

「申し訳ないけど、そうなってしまえば本当に自分の身を守るので精一杯になってしまうわ」

「それはつまり……ここにいる誰かが犠牲になる可能性がふんだんに含まれている。という事ね……」

 

 カトレアさんがはっきりと答えを口にするけど、それを言う前から答えに到達していたマリィたちののどの音が聞こえてくる。勿論、ここに来るまでに危険は散々聞かされているから、みんな襲われる覚悟こそできてはいるものの、いざその瞬間と対峙すれば、当然少しは緊張で体が硬くなるというものだ。特に、クララさん、マリィ、ホップに関しては、他のみんなと違ってそういう経験が少ないため、傍から見てもわかるくらいには緊張していた。これがこの先のバトルで影響しなければいいのだけど……

 

 ひとまず、1つ目の理由についてはこんなところだろう。

 

「そして2つ目の理由が……これね」

 

 そういいながらシロナさんが向ける視線は地面。そこには、長く続くズガドーンとデンジュモクのバトルによって生み出された破壊の痕跡がいたるところに広がっており、そこに先ほど行われたじしんと余波のぶつかり合いの痕跡も追加され、更に凄惨な状況となってしまっていた。

 

「地面の荒れ具合……っ!!」

「気づいたみたいね。そう、私たちがいる所はあくまでも()()()()()だという事よ」

 

 マリィの言葉に続いて、みんなも地面の痕跡を見て気づいたみたいで、今の状況のやばさを改めて理解する。

 

 ボクたちがいる場所は、ポケモンが地面を掘り進めてできた巣穴……いわば1つの洞窟だ。洞窟とはいってもただの洞窟ではなく、ダイマックス巣穴というとてつもなく大きい洞窟ではあるんだけど、ここが地面の中だということに変わりはない。それも、ここから外に出るとなれば、今まで通ってきた歩きづらい道を数十分と逆走してようやく外にできるくらいには深い場所にいる。そんな場所で、あのデンジュモクとズガドーンと激闘を広げてしまえばどうなってしまうのか。

 

 答えは崩落だ。

 

 一応、ダイマックス巣穴は中でダイマックスレイドバトルが行われることを想定したつくりにはなっているため、その辺の洞窟と比べればかなりの強度がある。ちょっとやそっと暴れたって全然問題ないくらいには頑丈のはずだ。しかし、その頑丈さにだって限度はある。幾度の攻撃の余波にさらされ、補強されることすらなく傷を負わされれば、この巣穴だっていつかは崩壊してしまう。ボクはその道のプロではないため、あとどれくらいでこの巣穴が崩れてしまうかまではわからないけど、周りの地面の様子や、先ほどのじしんによって起きた落石の状態などを考えても、この巣穴の寿命がそんなに長い方ではないことはすぐにわかる。こんな状況下で、さっきみたいなじしんを連発すればどうなってしまうかなんて、ポケモンスクール入りたての子でもわかるし、その結果ボクたちがどうなってしまうのかも簡単に想像ができる。そうなって来ると、ボクたちは必然的にじしんやなみのりと言った大技は控えて戦わなければいけないということになる。それも、ズガドーンとデンジュモクを相手に、だ。

 

 果たしてそんなことをしてデンジュモクたちを止められるのか。間違いなく無理だろう。

 

 あれだけ激しい攻撃を抑えるとなると、こちらもそれ相応の威力のある技を放つ必要がある。けどそんなことをしてしまえばこの巣穴の崩壊が進んでしまうという最悪のジレンマ。

 

「ここにいる全員の攻撃を合わせれば、おそらく止めることは可能でしょう。けど、間違いなくこの戦場は大荒れになるわ。そうなってしまえば、長くデンジュモクとズガドーンの攻撃にさらされ続けてきたこの巣穴は限界を迎えるかもしれない。……もしかしたら杞憂の可能性もあるけど、さすがにそんな確証のない状態で動くことは勘弁願いたいわ」

「そこで失敗してしまえば、ワシら全員生き埋めじゃからな……」

 

 思いのほか分の悪い状況ということもあって、ボクたちの口数は減ってしまう。そのうえ、ズガドーンとデンジュモクが怯んでいる今のうちが動くべき場面だというのに、考えがまとまらないせいで手も足も動かない。

 

(どうすればいい?どうすればこの状況を乗り越えられる?)

 

 自分の手持ちと相談し、相手の状況とタイプからいろんな作戦を考えてみるけど、どれもこれもがうまくいく気がしない。ふと横を見てみれば、それはシロナさんやマスタードさんも同じようで、全然動く気配がない。

 

(『サイコキネシス』で技を止めて、エルレイドやガブリアスで突撃……いや、威力が高すぎて長時間抑えられないし、そんなことをすれば万が一技がこっちに飛んできたときに、安定してバリアを張れるポケモンがいないからボクたちを守れない。かといって……)

 

「おい、デンジュモクとズガドーンが動くぞ!!」

「っ!!」

 

 ジュンの言葉で弾かれるように前を向く。すると、頭の中で思考を繰り返している間にとうとうダメージから復活したズガドーンとデンジュモクが態勢を立て直し、再び攻撃の構えを取ろうとしていた。

 

「まずいぞ、さすがにあんな攻撃をしたのなら、こっちにターゲットが向いてもおかしくないぞ」

「どうしよう……どうすれば……」

 

 ホップとユウリの言葉を聞き流しながら、とにかく今自分が出来ることを模索していく。しかし、やっぱり何も思いつかなくて……それでも何もしないわけにはいかないと思ったボクは、とにかく迎撃の準備を整える。

 

「グライオン!!ヨノワール!!『いわなだ━━』」

「まって……!!」

 

 そんな時に響くのは、珍しく声を張り上げたカトレアさんの言葉。急にあげられたその声にびっくりしてしまい、思わず声を止めてしまったボクたちの視線は、自然とカトレアさんに吸い込まれる。

 

「どうしたのカトレア。急に声をあげて……今はそれどころでは━━」

「今は()()()()()()()()よ……観なさい……」

「動かないが正解って……どういう……」

 

 カトレアさんの言葉の意味が分からず、首をかしげるボクたちはカトレアさんの指を追って視線をズガドーンたちに向ける。すると、そこには予想外の光景が広がっていた。

 

「ボクたちを無視してる……?」

「まるでわたくしたちのことなど眼中にないみたいですね……」

「そんなことあると!?あれだけしっかり『じしん』を貰っておいて!?」

「けど事実みたいじゃな……まるでこちらを見ておらん」

 

 それはボクたちを無視して行われる技の応酬。再び周りにまき散らされる電撃と爆発の嵐は、さっきよりまた1ランク強くはなっているものの、それでもこちらを襲っているようには見えなかった。マリィの言うように、あれだけの攻撃をすればちょっとくらい反撃してもおかしくないのに、だ。

 

「あたくしたちを無視してまでしたいこと……なにがあるのかしら……」

 

 顎に手を添えながら考え込むカトレアさん。その間にも、ズガドーンとデンジュモクの技の打ち合いは続けられており、激しい爆発音と電撃音が鼓膜を叩いてくる。しかし、ここまで両者の打ち合いを見て何か違和感を感じた。

 

「カトレアさん!」

「ええ、あたくしもちょっと気になってたわ……」

「え?何がだ?」

 

 その違和感を伝えるべく、カトレアさんの方に視線を向けると、カトレアさんも同じ結論に至っていたようで、頷きながら意識を集中させ始めた。ジュンが何かを言っているけど、今はカトレアさんの邪魔をする訳には行かないので、とりあえず放置してカトレアさんの行動を待つ。それでも状況がまだよくわかっていないジュンは、いきなり無視されたことに『なんだってんだよー!!』と言葉を口にしながら地団駄を踏み出す。もちろんこれもスルー。いつものことなので気にしてはいけない。一方なにかに気づいたカトレアさんは、意識を集中させる過程で目の光が少し変わる。元々エメラルドグリーンの綺麗な瞳をしていたそれは仄かな光を帯び始め、同時にカトレアさんの長い金髪が、重力に逆らうように浮かび上がる。

 

 カトレアさんの超能力発動の証。おそらく得意なテレパスを持って、デンジュモクとズガドーンの今の状態を読み取ろうという考えだろう。ただ、本来なら自分のポケモンに対してや、ボクとヨノワールを繋ぐ時のように予め相手のことを知っていたり、元々絆で繋がっているもの同士を観るための力であるためか、今日初めて出会う彼らの内面を見るのは少し力と時間がかかるらしい。コクランさんが少し心配そうな表情を浮かべている中、ボクの耳元にひとつの声がかけられる。

 

「ねぇねぇフリア」

「ん?どうしたの?」

「フリアとカトレアさんはどこが気になったの?」

 

 その正体はユウリの声。どうやら違和感自体は何となく感じているけど、何がどうおかしいのかの答えには辿り着いてはいないと言った感じだった。そんな彼女に対して、ボクとカトレアさんが思ったひとつの疑問を口にする。

 

「それはズガドーンとデンジュモクの姿だよ」

「ズガドーンとデンジュモクの姿?」

「うん」

 

 ボクの言葉につられて、改めてズガドーンとデンジュモクを観察するユウリ。しかし、それでもまだよくわからないみたいで、もう一度首をかしげている。そんな彼女にヒントとなる言葉を付け加える。

 

「ズガドーンとデンジュモクはウルガモスたちを追い出した元凶。ってことは、ボクとユウリがワイルドエリアでモスノウたちと共闘したあの日よりも前から、ず~っと()()()()()()()()()()ってことになるよね?」

「うん……それはわかる……けど……」

「うん。じゃあその情報を前提として、改めてズガドーンとデンジュモクの身体を見てみて?」

「身体を見る……あっ!」

 

 ボクの言葉を反芻しながら、改めてズガドーンとデンジュモクを観察するユウリは、ほどなくして違和感の正体に気づいたみたいで声を上げる。

 

「身体に傷がほとんどない!!」

「正解」

 

 ユウリが嬉しそうに上げた声に対して肯定を返すボク。

 

 ユウリの言う通り、ズガドーンとデンジュモクの身体はあれだけ激しいバトルをしている割には物凄く綺麗な身体をしている。両者がじこさいせいなどで身体を治すことが出来る存在なのだとしたらこの考察は全く意味のないものになるんだけど、さっきのじしんの痕も治っていないところを見るに、その可能性はないと思っている。そのうえで改めてズガドーンとデンジュモクの戦いを見てみると、お互い派手な技こそ打ってはいるものの、お互いにぶつかっているのは技の余波だけであり、技そのものをぶつけているようには一切見えなかった。

 

「もしかして……そもそも()()2()()()()()()()()()?」

「うん……ボクとカトレアさんはそうじゃないかと睨んでる」

 

 もしこの2人が闘っているわけではないのだとしたら、戦って制圧する以外の解決方法があるかもしれない。そう予想したからこそ、ボクとカトレアさんは一旦攻撃の手を止めて、彼らの観察に行動をシフトしたというわけだ。そして……

 

「そう……そういう事ね……」

 

 そんな話をしているうちに、何かを感じとることが出来たらしいカトレアさんが、ほっと一息つきながら目を閉じる。

 

「お嬢様、大丈夫ですか?」

「ええ……気にしないで……」

 

 コクランさんから飲み物を貰い、喉を一度潤すカトレアさん。そんなカトレアさんにボクたちの視線は集中。けど、焦ることなく優雅に小休憩をはさむカトレアさんは、落ち着いたところでようやく口を開いた。

 

「フリア……どうやらあたくしのたちの予想通りのことが起きているみたい……」

「やっぱりそうなんですね……」

「おいおい、いい加減無視はやめてくれよ!!」

「ええ、分かっているわ……」

 

 ジュンがみんなの意見を代弁し、それに対して頷くカトレアさん。そして……

 

「じゃあ……わかったことを話すわね……」

 

 カトレアさんの口から、この2人の行動について語られる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




巣穴

実際問題、強度はどのくらいなんですかね?わからないですけど、UB2人が大暴れすると流石に壊れそうですよね。

カトレア

どんどん活躍してますね。なんだかんだで書いてて楽しい方。今回はテレパスで見てもらいました。

UB

どうやらバトルが目的ではないようで。では何でしょうか?




前回のあとがきにて、ハロウィンの贈り物の話をしましたが、あれから作者様の許可をいただいたのでこちらで掲載させていただきますね。……いえ、単純に私が許可を取り忘れていただけなのですが……とにかく、ご紹介です。



【挿絵表示】




【挿絵表示】



私が、フリアさんがパンプジンモチーフの衣装を着て、ユウリさんとお話しする寸劇をTwitterにあげたところ、それを参考に描いていただきました。製作者は、前回と同じくひのはさんです。2枚目に関してはpixivにもあげていますので見てみてくださいね。

しかし、相変わらず素晴らしい絵でついつい見入ってしまいます。1つ目に関しては可愛いが溢れた絵で、ユウリさんやホップさん、マリィさんたちと朗らかに遊んでいるのが想像できますよね。余った袖をパタパタさせているところも素敵です。

2つめは一転してちょっと意地悪なフリアさん。こちらはジュンさんやヒカリさんに対して浮かべてそうですよね。特に気に入っているところが、ちゃんと男の子の笑顔を感じさせるところでしょうか。可愛くはあるんですけど、こうしてみるとちょっとカッコよさもありますよね。




改めて、本当にありがとうございました。本当にうれしかったです!




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