「行くぜ、ダイオウドウ!!」
「パオォォッ!!」
「エルレイド、頑張るよ!!」
「エルッ!!」
いきなり始まってしまったピオニーさんとのバトル。ルールは一応1対1。お互い最初に繰り出した子だけでのバトルとなる。そんな後も先もない一発勝負にお互いが選出したのが、ボクは自分から出てきたエルレイドで、ピオニーさんがダイオウドウだ。
「ダイオウドウ……見るのは初めてじゃないけど、戦うのは初めてだね……」
ダイオウドウと言われて思い出されるのはラテラルタウンで起きたあの事件のこと。操られてしまったビートがローズ委員長から借りて大暴れしてしまった時に利用されていたのが、今ボクの目の前で大きく吠えながら睨んでくるこのポケモンだ。
ダイオウドウ。
体色は緑で、四角い身体から伸びている大きな牙と鼻が特徴の巨大なポケモン。その見た目通り彼の力は凄まじく、その威力は突進でラテラルタウンの石版を壊しきってしまうほど。そんな一撃を受けようものなら、物理に対して固いとは言いづらいエルレイドに手痛いものを残すことになるだろう。体格差も歴然なため、純粋なパワー勝負では話にならなさそうだ。だけど、こちらにも有利な点はちゃんとある。
それは相手がはがねタイプであるということ。
こちらはかくとうタイプ。相手にとってばつぐんの技で攻めることが出来るため、足りないパワーはここで補うことになるだろう。
(まずは『かわらわり』とかで様子を見ながら……)
「元ジムリーダーに喧嘩を売るたぁ大したやつだ!!ダイオウドウ!!『じゃれつく』!!」
「だから巻き込まれただけですって!!『かわらわり』!!」
相手の動きを確認してゆっくり攻めていこうとした瞬間に、元ジムリーダーというなかなか大きな情報を口にしながら突っ込みの指示を出すピオニーさん。本当はその情報に反応したいけど、もうひとつのことに対する反論したい気持ちと、いきなり突っ込んできたダイオウドウを止めるのに忙しいせいで反応が出来ない。
真正面から猛進してくるダイオウドウに対して、体を半身右にずらしながら左のかわらわりを右から左に薙ぐことで受け流し、ひとまず初撃をよける。
「『サイコカッター』!!」
そのままエルレイドの横を通り過ぎたダイオウドウの背中に追撃をするべく、両腕の刃から虹色の斬撃を飛ばしていく。
「そのまま走り続けるぜ!ダイオウドウ!!」
対するダイオウドウは、攻撃が外れたのを確認したうえでそのまま止まることなく走り続け、大回りしながら反転していく。こうすることによって、飛んでくる斬撃をよけながらもう一度エルレイドと向き合う形を取り始める。
「『てっぺき』しながら『10まんばりき』だぜ!!」
再び真正面を向き合ったところで、今度は身体をてっぺきで固めながら再び直進。鈍色に光りながら、じゃれつくの時よりもさらに激しく力強い速度で突っ込んでくる。その強さはいくら当たってもすべてを弾かれてしまうサイコカッターの姿が物語っている。このままではサイコカッターごと押し切られてしまうだろう。
「『インファイト』!!」
相手が全力ならこちらも全力で。身体ごと突っ込んでくるダイオウドウに対して、こちらもばつぐんを取れるかくとう技の最高威力をもって迎え撃つ。
全体重をぶつけるダイオウドウと、ありったけの力を両の拳に乗せて叩きつけるエルレイドの攻撃は、辺りに物凄い轟音を鳴り響かせながら拮抗する……かと思われた。いや、確かにほんの一瞬、お互いの力は拮抗した。しかし、その拮抗はダイオウドウに押し切られるという形で崩れ去る。
「なっ!?」
「エルッ!?」
確かにパワーはダイオウドウの方が上だし、てっぺきによって防御が挙げられているためこちらの攻撃がなかなか通りにくくなっているのは理解できる。けど、それを見越したうえでかくとうタイプで一番威力が出るインファイトを選んでいる。なのに、まるでそれを意に返さない勢いでエルレイドが弾き飛ばされた。
「ダーハッハッハッ!!言っただろ?これでも元ジムリーダーなんだ!坊主がどれくらい強ぇか知らねぇが、オレのことを甘く見ていたんだったら残念だったな!!」
別に甘く見ていたつもりも油断していたわけでもない。ただただ単純にこの人が強い。今も、弾き飛ばされたところから態勢を整えて、相手の攻撃の後隙に向けてかわらわりを放っているものの、攻撃は確かに当たっているのに、てっぺきによる防御アップと、ダイオウドウ本人によるステップで攻撃を綺麗にいなされているため、思いのほかダメージが通ってくれない。
(強いだけじゃない……上手い……!?)
身体が大きく、被弾してしまう回数の多さを自分の身のこなしでカバーするその戦い方は思わず魅入ってしまう程。しかし関心している場合じゃない。
「そんなちまちました攻撃じゃあいつまでたってもオレは倒せないぜ!!ここは一発、ド・派手な一撃決めなきゃな!!ダイオウドウ!!ジャンプだぜ!!」
「パオォォッ!!」
ピオニーさんの一言とともに高らかに叫びながら、その巨体でどうやっているのか不思議なほど高く飛び上がるダイオウドウ。
「その状態でまずは『てっぺき』だぜ!!」
姿が見えなくなるほどとはいかないけど、それでも高く飛んだ彼は体を更に鈍色に輝かせる。元々高く、そこからぐーんと上げた防御力を更に研ぎ澄ませた。
この状況で繰り出す技なんて1つしか思いつかない。
「エルレイド!!避ける準備!!」
「エルッ!!」
空にいるダイオウドウをにらみながら、いつでも横に飛べるように少しだけつま先立ちになるエルレイド。足元が雪なため踏ん張りがちょっと効きづらく、最初のスタートダッシュもしにくそうだけど、それでも頑張ってもらうしかない。それくらいには、次の一撃は絶対に貰うわけにはいかないから。
「行くぜダイオウドウ!!『ボディプレス』!!」
ボディプレス。
自身の防御力が上がれば上がるほど威力が上がるという一風変わったその技は、今回においてはてっぺきでかなり強化されたダイオウドウによってとんでもない火力となってエルレイドを襲ってくる。
まるで地面に落ちて来るねがいぼしのような速度で落ちて来るダイオウドウ。その姿を見逃さないようにしっかりと見つめていたエルレイドは、その攻撃を何とか避けることに成功。しかし、ダイオウドウが地面に落ちたと同時に、その破壊力から起きた振動によってエルレイドのバランスが少し崩され、そのうえでダイオウドウが直地と同時に舞い上がった雪がエルレイドを包み込むことによって、エルレイドからの視界が奪われる。
(攻撃じゃなくて視界隠しが狙いか!?)
あんな派手な動きをしておいて、真の狙いはただの目隠し。ド・派手な一撃なんて枕詞を使うから余計身構えてしまったけど、この様子だと本当にただのブラフなのだろう。……いや、雪をまき散らすという演出のことを派手と言っているだけ……なんて可能性も無きにしもあらずかもしれない。関わってまだ数分のピオニーさんだけど、何となくそんな性格していそうと思ってしまった。
(けど今の攻撃があくまでも目隠し目的ならボクとエルレイドにとっては何も怖くないね)
確かにエルレイドの視界は奪われることになったけど、エルレイドは相手を探る術として視界に頼り切っていない。他者の感情を読み取ることが出来る彼にとって、この程度の雪は決して障害にはなりえない。それに、ボクは舞う雪の外から全体を俯瞰して見える。いくら雪で目隠しをしたからと言って、体の大きいダイオウドウの身体を完全に隠すのは難しい。現にボクの視界ならちらちらとダイオウドウの影は確認できる。
「ダイオウドウ!!雪の中から吃驚『10まんばりき』だぜ!!」
「エルレイド!!左後ろに『かわらわり』!!」
エルレイドから見て大雑把な位置を提示することで、そこからはエルレイドが感情を読んでダイオウドウの位置を確定。すぐさま振り返ったエルレイドは、ダイオウドウが突っ込んでくる方向に正確に向き直り、突っ込んでくるダイオウドウに向かって肘から伸びる光の刃を叩きつける。
ダイオウドウの体とエルレイドの刃がぶつかり合い、その時に起きた衝撃で舞っていた雪が吹き飛ばされ、2人の身体がはっきり見える。しかし、それと同時に2人のぶつかり合いのおかしなところが目に入る。それは、ダイオウドウの大きな鼻がエルレイドの縦に振られた腕に側面からぶつけられ、エルレイドの左腕がダイオウドウから逸らされて地面に突き刺さっているところだった。
「な!?」
「エルッ!?」
「ダイオウドウ!!ド・かませ!!」
「パオォォッ!!」
空振りに終わったかわらわりの後隙を当然逃す相手ではない。地面に腕が刺さってしまったエルレイドに対して、全体重を乗せた突撃を叩き込むダイオウドウ。左腕のせいで避けることも防ぐこともできないエルレイドはこの攻撃を真正面から受けてしまい、大きく後ろに弾き飛ばされる。空中で何とか態勢を整えたため、背中から地面に不時着なんてことはなかったものの、それでも体に刻み込まれたダメージは決して少なくない。
「エルレイド、大丈夫!?」
「エル……ッ!!」
それでもボクの言葉に返事をして、両足でしっかりと地面を踏みしめるエルレイド。けど、そのあとすぐにちょっと足元をふらつかせてしまう。
(……強い)
エルレイドの後ろで晴れやかな笑顔を見せるピオニーさん。その表情を見るボクは、厳しそうな表情を浮かべていた。
☆
「エルレイド!『サイコカッター』!!」
「ダイオウドウ!『てっぺき』!!」
飛び回る虹色の斬撃を、自身の防御をさらに上げることで受けきってしまうダイオウドウ。そこから再びボディプレスの準備をするため高く飛び上がり、垂直落下。轟音とともにまた巻き上がる雪とその中から聞こえる打撃音から、着地したダイオウドウに対してエルレイドがインファイトを仕掛けたのだということが予想できる。しかし、てっぺきを3回も行ったダイオウドウにはてんでダメージが入っていないようで、雪が晴れた後には何事もなかったかのようにダイオウドウが立ち尽くしており、エルレイドだけが一方的に消費しているように見える。そこからは再び両者の身体と拳がぶつかり合うけど、ぶつかり合うたびにエルレイドが押されているように見え、このままではエルレイドが負けるという未来が誰の目から見ても明らかだった。
「おいおい、あのフリアが一方的だぞ……」
「ここまで押され続けてるのはなかなかなかと……」
「あのピオニーって人、もしかしてものすごく強い……?」
そんな両者のバトルを傍から見ていた私たちは口々に感想を零していく。特に、フリアと自分たちの差をよく知っているホップ、マリィ、私は、この状況に少なくない衝撃を受けていた。ヒカリとジュンも、言葉こそ出していないけどその視線は驚きに揺れているように見える。そんな私たちに対してシロナさんは少し微笑みながら説明をしてくれた。
「ガラル地方に住んでいる人でも知っている人はあまりいないのね。……まぁ、彼の現役時代はそんなに長くないから仕方ないのでしょうけど」
どこか意味深なことを言うシロナさんに首をかしげながら耳を傾けていると、シロナさんの言葉に続くようにカトレアさんが説明をしてくれた。
「ピオニー……彼は今のポケモンリーグ委員長であるローズ氏の実弟……そして元はがねタイプジムリーダーでもあり……一年未満という短い期間とはいえど……確かに頂点に一度は立った……元ガラル地方チャンピオンの1人よ……」
「え?」
「「「「ええええぇぇぇぇっ!!??」」」」
私の一言に続いて大声を上げるホップたち。それもそのはずで、シロナさんとカトレアさんが言っていることが本当なら、あのピオニーさんは少なくともマスタードさんと同じくらいの実力は兼ね備えているということになる。それに、あのローズ委員長の兄弟だという事にも驚きだ。
「もっとも、あの口ぶりから自身が元チャンピオンであることは認めてないみたいだけど……」
「そこはピオニー様の感情によるところもあるので何とも言えませんが……彼の実力が陰るわけではないでしょう」
「フリア……」
シロナさんとコクランさんの言葉を聞きながら、いまだに苦しそうな戦いを繰り広げているフリアに視線を送る私。きっかけは理不尽だったし、私たちもちょっとおふざけ感覚でフリアに押し付けてしまったけど、蓋を開けてみればまさかの強敵の登場で、さすがの私もちょっとした罪悪感を感じてしまう。あんな悪ふざけをしたのだって、フリアなら負けることがまずないだろうといった一種の信頼からだ。勿論、ここで負けたからと言って、フリアの性格ならここで折れることはないんだろうけど、だからと言ってフリアが負けるところを見たいわけではない。どうせ戦うのならフリアが勝って喜ぶ姿が見たい。そう思い、さっきまでフワフワしていた空気を一転させ、祈るように手を合わせて願う私。ふと横を見ればホップたちもその表情を引き締めさせており、じっと戦場を見つめていた。そんなどこかピリピリした空気が流れ始める観客側だけど、シロナさんだけは相変わらず微笑んだようなその表情を変えない。
「大丈夫よユウリ。この試合はフリアが勝つわ」
「え?」
シロナさんの私にだけ聞こえるような小さな言葉に思わず聞き返してしまう。その言葉の意味を聞き返そうとして、そんな私の言葉を遮るようにシロナさんが口を開く。
「あなたはただ、フリアを信じてじっとこのバトルを見ておきなさい」
それ以上は喋ることはない。そのことを態度で表すかのように、シロナさんはバトルの観戦へと戻っていく。きっともう私が何を質問しても答えることはないのだろう。
(フリア……頑張って……!!)
ならわたしもシロナさんの言葉を信じて今はただ見守るだけ。さっきよりも強く手を握りながら、私はぶつかり合うエルレイドとダイオウドウの戦いをじっと見つめた。
☆
右手のかわらわりを縦に振る。それに対して相手の鼻が左からぶつけられ逸らされる。次に左手のインファイトを急所に当てるためにしっかりと狙って相手の身体に振るう。しかしこれを細かいステップを踏まれることによって急所を逸らされてしまい、結果当たりはしたけど大したダメージにはならなず、返しに10まんばりきをぶつけられそうになる。これを後ろにステップで下がることによって何とか避け、追撃されるのを止めるためにサイコカッターを飛ばしていく。このサイコカッターを、ダイオウドウは鼻を扇風機のように振り回すことですべて弾いて行く。
(攻撃が……届かない……)
10まんばりきによる手痛いダメージを貰った僕は、それでも諦めることなくダイオウドウに技を振るっていく。しかし、その悉くを逸らされ、いなされ、受け流され、受け止められてしまう。てっぺきによって上がった防御を急所を打ち抜くことで無効化しようとしても、小さくステップを踏むことでインパクトの地点をずらされて急所に当てることが出来ず、では力ずくで行こうと構えると、向こうがそれ以上の力でつぶしてくる。
ただただ身のこなしが上手すぎる。
(このままじゃあ……負けてしまう……!)
主様のために自分からこの戦いに立候補して、シロナ様に教えてもらった動きを身体で覚えるために頑張って、けど現状は全然うまくいかなくて……このままではダイオウドウにどうやったって勝てない。
僕の一番の強みは鋭く切れるような一撃だ。スパッと切断するようなその一撃は一瞬で相手の体力を削りきる代わりに重さというのが存在せず、今回のような力と力のぶつかり合いではまず勝つことが出来ない。その対策として、シロナ様に更に一歩踏み込むことを教えてもらったけど、意識して前に踏み込んだところで距離を見誤ってしまったり、思うように拳に力が入らずにむしろ火力が下がってしまったりしているように感じてしまう。
(何が違うんだろう……何が足りないんだろう……)
ガブリアスとの模擬戦ではかなり形になっていたとシロナ様には言って貰えた。そしてそこからあと半歩詰められたら成長できると言う言葉も貰えた。だからこそ、その言葉を意識してもっと前に行くことを目指してみてはいる、けど、そうなってくるとどうしてもタイミングと距離が変わって攻撃が合わない。勿論ダイオウドウの動きが巧みで、こちらのインパクトをずらされているというのもあるが……。
相手は上手いし僕は動きがどこかぎこちない。それを理解しているからこそ余計悔しさが増してくる。
悔しさと上手くいかないもどかしさから自分の中でどんどん焦りが募っていく。その焦りによってまた自分の動きが悪くなり、今もまた僕の浅い攻撃がダイオウドウに避けられる。
「エルレイド!!」
「っ!?」
そんな時に響く主様の声。僕の耳から通り、僕の心の焦りを一瞬にして取り除いていくその声は、身体の隅々までいきわたって、ゆっくりと緊張で固まった身体をほぐしていく。と同時に、今までしてしまった失態を思い出し、何か言われるのではないかという別の緊張に襲われた。
後ろから掛けられた主様の声にゆっくりと振り返る。その時間がとても長く感じてしまい、凄く心が苦しい。けど、これは自分の責任で起きたことだ。だから、主様からの叱責はしっかりと受ける。そう覚悟を引き締め、改めて主様と向き直り、主様と顔を合わせ……
「大丈夫……落ち着いて?君なら勝てる。信じてるから」
「っ!?」
主様の穏やかな表情と、主様から感じる優しい感情に息をのんだ。
(そうだ。主様は、こんな時、絶対に僕たちのせいになんかしない人なんだ……)
負けた時は自分の采配のせい。勝った時は僕たちポケモンが頑張ってくれたから。自分は何もしていないんだと常に謙遜して、いつも僕たちを立ててくれる、そんな優しい主様。そんな主様だからこそ、僕たちはみんな頑張ろうと思うんだ。だからこそ、主様の采配は誰が相手でも通じるんだと証明したくなるんだ。
(なのに、こんなところで焦っている暇なんてない!!)
深呼吸を1つ。
焦りによって乱れていた心の波を穏やかにし、心の刃を研ぎ澄ます。
(今までの僕じゃ、ダイオウドウの防御を貫けない……)
防御力を完全に上げ切った今のダイオウドウには生半可な攻撃は通じない。あの壁を崩すとなると、より強い力で攻撃する必要がある。けど、やっぱり僕にはそんな力はなくて、力勝負になるともっと勝てなくなる……だから!
(いくら防御をあげても関係ない……いくら逃げようとされても関係ない……もっと奥まで踏み込んで、もっと鋭い、この自慢の刃で……!!)
主様に勝利をささげると誓ったこの剣で、相手の意識を、防御の隙間を縫って断ち切る。
(そのためにも、もっと鋭く……もっと速く……!!)
「エルレイド!!」
「エルッ!!」
主様の声に弾かれたように身体が動く。
今まで動きづらかった身体が嘘みたいに動き、一瞬でダイオウドウの懐へと潜り込む。
「ダイオウドウ!!『10まんばりき』!!」
「パオオォォッ!!」
今までで一番の速度が乗った僕の動き。しかし、それにもなんとか反応し反撃の態勢を取るダイオウドウ。流石の反応速度だし、このままでは僕の攻撃は弾かれ、この攻撃を受けて戦闘不能になってしまうだろう。
(でも……もう大丈夫!!)
主様の想いを再確認し、今一度心の刃を研ぎ澄ませた僕の自慢の刃。
(主様に勝利を届けるこの刃に……切れぬものなどほとんど……ううん、全くない!!)
「エルレイド!!いっけぇぇっ!!」
「……エルッ!!」
主様の声援を受け止めた僕の足はさらに奥へと踏み込まれ、僕の身体はさらに加速する。
加速した僕の身体は、そのままダイオウドウの横を通り抜け、同時に刻まれる僕の刃。
ダイオウドウの10まんばりきは、そんな通り過ぎ去った後の僕の影を踏みつぶすように着地。同時に、ダイオウドウの身体が崩れる。
「パオォッ!?」
「ダイオウドウ!?」
いきなり受けた、本来なら受けるはずのない大ダメージに混乱するダイオウドウ。
(また、受けきれると思ったんだよね……?でも、もうそんなことさせない……)
そんなダイオウドウと向き合うように振り返り、再び僕は刃を構える。
(主様の想いを乗せたこの……『
その刃は、いつもよりも更に
ピオニー
元チャンピオンですが、本人の自己紹介は元ジムリーダーとしか言われないです。やっぱりお兄さんとはあまり仲が良くないみたいですね。性格も全くの正反対なのでそりは合わなさそうですよね。
せいなるつるぎ
威力90命中100。効果は、『相手の能力ランクを無視して攻撃する』です。つまり、相手がいくらてっぺきを積もうが関係ないという事ですね。え、エルレイドはせいなるつるぎを覚えない……?いえいえ、ちゃんといただいていますよ。剣盾では確かに憶えませんが……。
きれあじ
またもや聞きなれない言葉ですね。こちらも剣盾にはない要素ですが……こんなことをされたら書かざるを得ないですよね。
12/20追記
一応現状はまだ「きれあじ」になれていたいこともあり、補正は1.1か1.2くらいのイメージですね。本来は1.5なんですが……まだまだ成長の余地ありということですね。
追加要素も取り入れることが出来そうならどんどん入れたいですね。ですが、とある方面に関しては取り入れないようにしようかなと。それが何なのかは……お楽しみにですね。