【完結】ポケットモンスター 約束のためにもう一度   作:犬鼬

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伝説ツアー 巨人伝説編
165話


 ピオニーさんの口から聞かされた3つの伝説。そのうちの1つである巨人伝説は、シンオウ地方にもゆかりのある伝説だ。シンオウ地方の最北端に位置する、キッサキシティ。その最奥に建つキッサキ神殿には、今回ピオニーさんから聞かせられた巨人伝説の、そもそもの原因となるものが眠っていると言われている……らしい。ボクもこのあたりはシロナさんからの聞き伝えでしかないから詳しくはわからないんだけどね。

 

 シンオウ地方に関わる伝説として、ボクたちにとっても物凄くかかわりが深いのが『シンオウ神話』だ。詳しく説明すると長くなってしまうのでおおまかに端折って説明するのだけど、簡単に言えば、混沌からひとつのポケモンが生まれ、そのポケモンから2つ……いや、正確には3つなんだけど……言い伝えでは2つのポケモンが生まれ、そしてさらに3つのポケモンを生んだ。最初に生まれた3つのポケモンにより、時、空間、反転世界が生まれ、次に生まれた3つのポケモンによって、意志、感情、知識の3つが生まれたというもの。どのポケモンも伝説のポケモンとして今の時代まで語り継がれており、ボクたちにとっても決して他人事ではないお話となっている。

 

 そんなシンオウ神話なんだけど、では一体この神話と巨人伝説のどこに接点があるかというと、シロナさん曰く、シンオウ神話と巨人伝説、それぞれの原点とされるポケモンは、どうやら大昔に大きな戦いを起こしたことがあるらしい。その戦いはとてつもなく激しいもので、長い年月と大きな被害をもって終息したと言われている。歴史的にも大きなその戦いは、しかし詳細はあいまいで、多岐にわたり仮説や考察が立てられてはいるものの、残念ながら現在でも究明されていない。シロナさんは今、そんな未だに分かっていないことについて研究するためないし、自分の中で立てた仮説があっているかの確認をするために各地にいる巨人を追いかけているらしい。今回、ここにいるとされるでんきの巨人と、ドラゴンの巨人を追いかけてきたのもそのためだ。

 

 その巨人を追いかけるために、ボクたちが朝から急いで準備をしてやってきた場所は、カンムリ雪原は東側に広がる、雪原以上の寒さを備えた氷海、『凍てつきの海』。

 

 ここ凍てつきの海は、沖からこのカンムリ雪原へと流れて来る潮によって、流された流氷が数多く存在する海域だ。文字通り、身体が凍てついてしまう程寒いこの海域には、この場にふさわしいこおりタイプのポケモンが多く存在し、流氷の上でのんびりしたり、この冷たい海の中でも優雅にバカンスを楽しむように回遊していたりと、各々が自然のままに自由に過ごしていた。この景色だけを切り取ってしまえば、思わず寒さを忘れてしまいそうになるほど幻想的な風景になっている。最も、そう感じるにはいささか寒すぎるし、一緒に冒険している仲間がちょっと放っておけない状態なので、完全にこの景色に見とれるということはちょっと難しいんだけどね。

 

「うぅ……やっぱり寒い……」

「大丈夫……?やっぱり民宿で待ってた方がよかったんじゃ……?」

「ううん……大丈夫。昨日よりはましだし、それに私も伝説っていうのを見てみたいから……」

 

 綺麗で澄んだ海と、そこを泳ぐポケモンたちからちょっと視線を横に向ければ、そこには身体を振るわせるユウリの姿。あいかわらず寒さにあまり強くない彼女は、少しだけ辛そうな表情を浮かべているものの、彼女の言う通り、場所は雪原より寒いものの昨日よりは確かに高い気温と、昨日のことから学んでさらに厚着をしていることによって、その表情はだいぶ良く見えた。彼女の言うことはあながち間違いでも強がりでもないという事だろう。そこはちょっと安心だ。

 

「それにしても……本当に凄い所と……」

「まるで秘境よね」

「こういうところってワクワクするよな!!」

「ああ!!沢山のポケモンも見られて楽しいぞ!!」

 

 他にも、この凍てつきの海をみて口々に感想を漏らす仲間たち。マリィとヒカリは景色に見とれ、ホップとジュンはこおりタイプのポケモンたちの姿を見て興奮していた。特に、ホップとマリィは見慣れないこの景色と初めて見るポケモンたちに感情を抑えることが出来なさそうだ。

 

「……寒い……早く終わらせて民宿に戻りたいわ……」

「もう少しで目的地だから我慢してちょうだい。それにこの程度、あなたにとっては言うほどつらくないでしょうに」

「気持ちの問題……あたくしは別に古いものに惹かれるわけではないもの……コクラン……」

「はい。お飲み物でしたらこちらに……」

 

 一方で、そこまで現状に対して思いを馳せていないカトレアさんは、少しだけ憂鬱そうに言葉を紡ぎながら、いつになくテンションの高いシロナさんとやり取りをしていた。ピオニーさんまでとは行かないものの、わりとはっきり自分の意志と気持ちを口にするカトレアさんらしいやり取りだなぁと思ってしまう。それに、四天王と言う役職の都合上、色んなところに顔を出す必要はあるだろうから、もしかしたら似たような景色を見たことがあるのかもしれない。そうじゃなくても、お嬢様という立場としても色々な場所を回ってそうだしね。

 

 ちなみに、ここまで賑やかなのに一切声がしていないことからわかる通り、ピオニーさんはここにはいない。というのも、いつシャクヤが戻ってきていいように、民宿を空き部屋にしないためだとか何とか。心配なのはわかるんだけど、あれだけ自信満々に伝説について語っていたのに、いざ当日になると『オレはこの民宿に残るぜ!!』と言われた時のみんなの呆れた顔は、地味に記憶に残っていた。

 

 さて、結局ココ最近で見てみると、もはやいつものメンバーという言葉がしっくり来てしまう顔ぶれになってしまったボクたちは、御覧の通り凍てつきの海に来たわけだけど、目的の定めの遺跡は今ボクたちがいる場所からさらに南に行く必要がある。本来ならそこに行くためには凍てつきの海を渡る必要があるのだけど、今は運良く大きな流氷が連なっているため、この上を歩くことで先に進むことが出来そうだった。流氷がなければ、ポケモンの力を借りて船なりなんなりを引っ張ってもらう必要があったため、手間が多かっただろうし冷たい思いをすることになっていただろう。ユウリがいる以上、その手を取ることにならなくて良かったと、ホッと一安心だ。

 

「流氷の上を歩くって……大丈夫ってわかっててもちょっと不安だよね……」

「だいじょーぶだいじょーぶ!思ったより頑丈だし、そんなに気負わなくってもいいのよ?ユウリ!」

「そうだぞ!流氷って言っても、クレベースよりも大きくて頑丈そうだからな!!こうやって上に乗っても、硬すぎて地面と遜色ないぞ!!」

「ヒカリとホップの言う通りだから大丈夫と」

「ヒカリの『だいじょーぶ』って言葉は、ちょっとしたフラグだったりするんだけどね」

「ちょっとフリア!それはどういう意味よ!!……ってあれ?ジュンのやつはどこに……」

「お前ら何やってるんだよ!!定めの遺跡まで競走だぞ!!遅れたら罰金5000万円だからな!!」

「「また暴走してるよあいつ……」」

「なんか……シンオウ地方での3人の旅の模様が簡単に想像できると……」

 

 流氷の上を歩くというちょっとした貴重体験に各々の言葉を並べていくボクたち。不安そうな声を上げながらも、その表情はどこか明るく、みんな楽しんでいる雰囲気を感じることが出来た。もちろんボクもちょっと楽しんでいる。こういうのって、海に落ちてしまうって危険は確かにあるんだけど、どうしてもテンションが上がっちゃうよね。

 

「しっかし……今度はアバゴーラにプロトーガかぁ……」

 

 そんな楽しい冒険をしながらもふと視線を海に向ければ、そこには海をゆったりと泳ぐアバゴーラとプロトーガの姿。こだいがめポケモンの分類に当てはまるこのポケモンは、このカンムリの雪原にきてすぐに見かけたアマルスと同じく、化石の復元によってその存在を確認された種類のポケモンだ。そういった背景があるため、アマルス同様本来なら野生として存在するはずがないポケモンである。他にも、ここに来る途中にもリリーラやカブトプス、オムスターなどのポケモンが徘徊している姿を確認できた。もはや化石のポケモンが普通に生活しており、一瞬自分の常識を疑いたくなってしまう程。それほどまでに、今目の前にあるこの状態を信じることが出来なかった。

 

「カセキポケモンが普通に歩いているの、やっぱり慣れないなぁ……」

「こればっかりは仕方ないわね」

「シロナさん」

 

 ボクがボソッと言葉を零しているときに、いつの間にか横に寄り添っていたのはシロナさん。少しだけ悲しそうな表情を浮かべながらプロトーガたちを見つめるシロナさんの視線が妙に引っかかってしまい、ついつい言葉を投げかけてしまう。

 

「そう言えば、アマルスの時に『調べる』って言ってましたけど……こっちは何かわかったんですか?」

「ええ。大体のことについてはね……」

 

 ボクの質問に対してシロナさんが返す言葉は肯定。しかし、その言葉を口にしてもあまり表情が晴れていないあたり、結果はあまり気分のいいものではなかったらしい。

 

「このカンムリ雪原にカセキポケモンが沢山見受けられるのは、どうも復元されたポケモンを逃がしている人がいたかららしいわね」

「ってことは、この子たちは元々研究所で復元されて管理されていた子たちだったんですね……」

「そういう事。研究するために復元されたカセキポケモンが多すぎて管理が出来なくなってしまったから、人の出入りが少ないこのカンムリ雪原に、秘密裏に逃がして隠ぺいしていたみたい……」

「責任もって面倒みれないなら……復活なんてさせるなって話……」

「まったくもってその通りですね」

 

 ここにいるポケモンが、昔から頑張って生き残ってきた子たちの家系なのではと期待していたのに、現実はなかなかショックなことだったと思い知らされているところにかけられるのは、カトレアさんとコクランさんの言葉。2人ともあまり感情を表に出す方ではないんだけど、それでも少なくない不満を乗せているあたり、この件に関してはかなり嫌悪感を抱いている様子だ。他の地方でも、ラプラスが乱獲されたことによって絶滅寸前まで追いやられたり、そこから過保護に扱われすぎてむしろ数を増やしすぎたりと、人の都合によって未来を左右されてしまっている子たちを見てしまうと、どうしてもやるせなさが残ってしまう。

 

「ガラル地方に地方外からのポケモンを持ち込まないような決まりが出来てしまったのも、このあたりが原因なのかもしれないわね」

「少なくとも、この地域の生態系は影響を受けてしまってますもんね……これ以上この被害を増やしたくないっていうガラル地方側の意見もわかる気がします」

「そうね……ただそれでこちらが被害を被るのは、やっぱり何とも言えないわね」

「あたくしやシロナはともかく……フリアは確か手持ちが……」

「ヨノワール以外は連れてこられなかったとか……」

「初めてガラルに来たときは凄くショックでしたね……今となっては、新しい仲間と出会ういい機会だったと、割り切っていますけどね」

 

 ガラル地方のリーグがとったこの決まりは、今となってはボクにとってもいい転機になったと思っている。シンオウ地方のみんなと離れ離れになったのは確かに寂しいけど、ボクの戦闘スタイル的には沢山の人と戦い、沢山の仲間と経験を積むことによって、たくさんの手札を手に入れることが出来た。結果、ゴウカザルがカブさんの戦い方を取り入れることが出来たことから、ボクにとってはいい方向に傾いてくれたと思っている。

 

「改めて、推薦状ありがとうございました!」

「ふふふ、気にしなくていいわよ」

 

 もう何回想い、もう何回言ったか思い出せないお礼をまた言う。と、ちょっと脱線してしまった話を戻すべく、ボクの視線は再びプロトーガたちへ向けられた。

 

 研究員の勝手な行動によって起きてしまった被害。それにより、この地域には少なくないカセキポケモンがあふれかえってしまう事となった。流石にどこにでもいるというわけではないけど、ちょっと詳しくあたりを見渡せばすぐ見つかるくらいにはいた。生態系の破壊はなかなか深刻な状態になっているらしい。……しかし、この光景を見て、少しだけ気になることがあった。

 

「……研究員が逃がしてしまったことから野生化した割には……カセキポケモン、多くない……?」

「やっぱり……フリアも気になった……?」

「ということはカトレアも気づいたのね。……ええ、あなたたちが言う通り、研究員が逃がした時期から考えると、カセキポケモンたちの数が些か多いように見えるわ」

「ってことは、やっぱり別の要因があるという事でしょうか……」

 

 それは明らかに視界に入るカセキポケモンが多い事。これだけの数を一気に逃がしてしまえば、いくら隠ぺいしたと言えどすぐにばれてしまう。管理できないポケモンを野放しにするっていう、頭の悪い行動をしているとはいえ、さすがにそこまでおかしなことをするとは思えなかった。となると、コクランさんの言う通り、別の要因があるのではないかという考えは自然と浮かんでくる。どうやらシロナさんもその線で考察を回していたみたいで、コクランさんの言葉に頷きながら言葉を続ける。

 

「ほぼ間違いなく、何かしら別の要因があると思うわ。でないと、やっぱりこの数は説明できない。ではその要因は何なのか、という話なんだけど……」

 

 顎に手を当てながら考えを述べていくシロナさんの視線が動いたのを確認したボクたちは、それを追いかけ、とある部分を見つめる。

 

 それは、ユウリの腰元についている1つのモンスターボールだった。その様子から、ボクたちの中で1つの予測が立った。……いや、正確には、すでに予想自体は出来ていたため、答え合わせだ。

 

「……やっぱり、ほしぐもちゃんですか?」

「さすがに2回も現場にいたら……ね?」

 

 苦笑いを浮かべながら喋るシロナさんに言われて、今まで起きたことを振り返ってみる。

 

 1回目はズガドーンとデンジュモクの小競り合いの時。そして、2回目はつい先日起きたスイクンとのバトルの時。ウルトラホールが急に開き、それぞれのポケモンがその穴へと吸い込まれて行き、どこかへ旅立ってしまったあの事件。この2つの事件の共通点は、1つがそれぞれのポケモンが穴を見つけた途端、その穴に自分から入ろうと動いていたこと。そしてもう1つが、その場所には楽しそうにしているほしぐもちゃんがいたことだ。勿論、まだたった2回のサンプルでしかないので、3回目以降は違う結果が出てきてしまうかもしれないけど、少なくとも、ほしぐもちゃんが何かに関わっているのではないかという疑惑をぶつけるだけの根拠とはなりえるはずだ。

 

「あの穴に飛び込んで、元の居場所に帰るのが目的なのだとしたら、ここに来るときもあの穴を通ってきた可能性だってあるわよね?あくまで仮説だけど、もしそうなら、その穴はどうやって開いたのかしら……?」

「……」

 

 一連の出来事にほしぐもちゃんが関わっているのではないかという疑問はどうやったって付きまとう。まだ疑念の段階とはいえ、こうも都合よく出来事が重なってしまうとどうしても疑わざるを得なくなってしまう。それはよくわかっているし、シロナさんの考えは多分間違っていないのだと思う。けど、ホテルで初めて出会い、そして今までユウリと一緒に楽しそうに暮らしているほしぐもちゃんを見て、どうしても疑いたくないと思ってしまう自分もいた。あれだけ天真爛漫で、少なくともここに居るみんなにはすごく人懐っこく接してくれるこの子に、そんな力があるとは思えなかった。

 

 けど、否定したいのに否定材料がない。それほどまでに、ボクはまだ、このほしぐもちゃんという存在のことを何も理解していなかった。

 

「……でも」

「大丈夫……」

「え?」

 

 そんな悩みを抱えながら、じっとほしぐもちゃんのボールを見つめていると、背中に何かが当たるのを感じると同時に、カトレアさんから声が掛けられた。その時に、背中に当たったものがカトレアさんの手だということに気づく。

 

「あの子……エスパータイプだから何となくわかる……。あの子に悪意は無い……純粋で無垢で天真爛漫……まるで赤ちゃん……だから、あたくしたちがしっかりと監督すれば……大丈夫……あの子が望んで堕ちることはないはずよ……」

「カトレアさん……」

 

 カトレアさんから伝えられたのはほしぐもちゃんの心について。イッシュ地方の四天王であり、ボクとヨノワールを繋げてくれた、エスパータイプのエキスパートである彼女にこう言われたら、ボクの心の中ですごい安心感が拡がっていく。多分、不安がっているボクを見て励ましてくれたということなんだろう。あまり慣れていないのか、話し方がいつも以上にちょっとまごついている気がしたけど、それでも励ましてくれようとしてくれていることはちゃんと伝わった。その事がさらにボクを嬉しくさせてくれた。

 

「ふふ、カトレアの言う通りね。私も、ほしぐもちゃんが悪意を持って、わざとこんなことをしているようには見えないわ。そも、まだほしぐもちゃんの仕業だとも確定していないのだしね」

「関係なければそれでよし。関係あれば、我々で正しい道へと手を引いてあげましょう。それくらいの軽い気持ちで大丈夫と思いますよ。フリア様」

「シロナさん……コクランさんも……ありがとうございます!!」

 

 不安なことはまだあるし、問題が解決された訳では無い。でも、こんなにも頼りにできる人がこう言ってくれたことに、少なくない安心感はあった。

 

「それに……あたくしたちは四天王にチャンピオン……そしてフロンティアブレーン……大抵のことなら……何とかできる……」

「だから、あなたは少し肩の力を抜いても大丈夫よ。それよりも、今は巨人伝説のことを考えましょ?どうやら、もうすぐで着くみたいよ」

 

 シロナさんの言葉を聴きながら視線を前に向けると、凍てつきの海からいつの間にか離れ始めていたみたいで、周りから雪景色が消え始めており、気づけば三つまたヶ原と呼ばれる場所までやってきていた。

 

 ここに、ピオニーさんに教えてもらった、半分が赤、半分が黄色という、特徴的な色をした遺跡があるはず。そして、その中にはでんきとドラゴンの巨人がいるはずだ。

 

(一体どんな子なんだろう……)

 

 いよいよまみえることの出来る伝説の存在に、ボクの心はまた速く鼓動を打つ。

 

(早く会ってみたい……!!)

 

 こうなってしまえば、ボクの頭の中は巨人のことで埋め尽くされてしまい、先程までほしぐもちゃんのことで埋まっていた不安は綺麗に消え去っていた。

 

 そして、そんな伝説に心を引き寄せられたのはボクだけじゃないみたいで、そんなはやる心を抑えられないボクやジュンたちは、いよいよ姿を見せ始めた定めの遺跡に向かって駆け出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふ……」

「急に笑い出してなに……?」

「いえ、あなたがあんなにも人の事を思って話すなんて珍しいからつい……ね?」

「失礼ね……あたくしにだって……ちゃんと思いやりの心くらい持ってるわよ……」

「ですが、それを表にあまり出さないのも事実です。お嬢様にしては、なかなか珍しい行動だったと思いますよ」

「あなたまで……まったく……」

 

 私とコクランで、珍しく人を励ましていたカトレアをからかいながら、フリアの方に視線を向ける。

 

 興味のあること以外、とことん無頓着なカトレアにここまで言わせてしまうフリア。彼は自分のことを低く評価するけど、そんなこととんでもない。彼には彼なりの大きな魅力がある。だからこそ、私もカトレアもフリアに興味を持っているし、大きく育って欲しいと思っているのだから。

 

 きっとポケモン界の未来を担ってくれるだろう若き世代。

 

(本当に、面白い子)

 

 そんな子たちだからこそ、ひとつでも多くのものに触れ合って、大きく成長して欲しい。そんなことを願いながら、遺跡に走っていく楽しそうな彼らをゆっくりと追いかける私たちだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シンオウ神話

まるでスケールの違う話ですよね。今の伝説たちと比べて、まさしく『伝説』という感じがします。一方で、最近の伝説は人に寄り添う子が多いので、これはこれで親近感が沸いて、感情移入しやすいですよね。ストーリーのコライドン、及びミライドンは本当にいい子でした。どちらの扱いでもいい所はありますよね。

カセキポケモン

どうやら実機でも、ここにカセキポケモンが多い理由は『逃がしたトレーナーが多かったから』らしいです。今作品では、研究員さんのせいにしてますが、どちらにせよ、ちょっと逃がされたくらいで葉、あそこまで大量にはいない気はしますけどね。

ほしぐもちゃん

やっぱり怪しいほしぐもちゃん。今回で、カセキポケモンの疑惑も増えてしまいました……。




アニポケが毎回懐かしくて楽しくて……まるでアルバムを見ているようですね。早く先が見たいような、終わって欲しくないような……不思議な気持ちです。




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