【完結】ポケットモンスター 約束のためにもう一度   作:犬鼬

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179話

「ほんと、カンムリ雪原ってガラル地方でも屈指の寒暖差よね……」

「だよな~、ちょっと南下すればもう雪は消えてるし、あったかいもんなぁ……」

「逆にこれだけ温度差が激しかったら体調を崩しそうと……」

「私にとっては、まだちょっと寒いけどね……」

 

 ヒカリ、ジュン、マリィ、ユウリの言葉を聞きながら歩く道中。ボクたちは、フリーズ村でおばあさんから聞いた情報をもとに氷点雪原へと南下。その先にある巨人の寝床へと足を踏み入れた。

 

 巨人の寝床。

 

 カンムリ雪原中部の大部分を占める巨大なエリアで、ジュンの言った通りフリーズ村と比べて幾分か温かく、その証拠に雪が溶けてなくなっていた。特に、この巨人の寝床は巨大なエリアを崖上と崖下の2つのエリアを坂でつなぐ形になっているエリアなのだけど、崖下の状況はかなり顕著だ。春先をちょっと超えるくらいには温かくなっているこの地域は、寒いと言われているカンムリ雪原でもかなり過ごしやすい。いろんなところにある集落跡と畑の跡がその証拠だろう。流石に昨日赴いたボールレイクの湖畔に比べたらちょっと寒いけどね。ただ、今回ボクたちがいるのは崖上側なので、ほんのりと肌寒さは感じている。

 

 巨人の伝説の時も3鳥伝説の時も通ったこの巨人の寝床だけど、崖上の方を歩くのは今回が初めてだったりする。目的が全部南側経由だったからね。まぁ、崖上と崖下で変わることなんて、景色的にはほとんどないから、特に目新しさがあるわけではないけど。

 

「にしても、畑の状態を確認しにここまで……かぁ」

「こんなところまで来ないといけないほど追い詰められているってことだよね。……何とかなればいいんだけど……」

「さすがにそこまで行くと、オレたちがどうこうできる問題越えているぞ……」

「そうなんだけど……バドレックスが力を取り戻せたら、何とかならないかなぁって……」

「……信仰とバドレックスの力の関係の逆を行く感じか」

 

 愛馬を手に入れたらバドレックスは力が戻るらしい。ならば、その時に復活した力を豊穣の力に傾けてあげれば、フリーズ村の問題を解決できるのではないか。なんてことを考えていた。それが上手くいけば、バドレックスの信仰も増えて便利だなんて思ったから、ホップとそのあたりについて話をしていたんだけど……。

 

「どちらにせよ、現状だと憶測の粋でしかないっていうか、まずはそんな先のことよりも目の前のことで精いっぱいだから、何とも言えないぞ」

「だよね……ちょっと焦ってるのかなぁ」

「バドレックスのあの様子を見たら、その気持ちもわからなくないけどな……っと、それよりも。フリーズ村のおばさんたちが言ってた畑、あれのことじゃないか?」

 

 ホップと話をしながら歩いて行くこと数十分。野生のポケモンたちを視線で見送りながらようやくたどり着いたのは、集落跡の瓦礫に囲まれた、荒れ果てた畑が密集しているところだった。かなり長い間放置されていたのか、畑の上には雑草やらごみやらであふれかえっており、周りにある木枠がないと、とてもじゃないけど畑だと識別するのが不可能なくらいにはボロボロの状態になってしまっていた。その姿はボクたちの足を思わず止めて、言葉を失わせてしまうには十分なくらいの荒廃具合だった。

 

 そんな荒れた畑の集団の前に、黒色のコートとニット帽を身に着けた老人が1人。

 

「この畑も手遅れじゃな……」

 

 その老人がこぼした言葉をききながら、ボクたちはその老人の近くへと歩いて行く。

 

「土が完全に痩せ細ってしまっておる。これでは野菜は育つまい。カンムリ雪原の土地はもう、だめなのかもしれんな……」

 

 畑を見ながらとても寂しそうにつぶやく村長さん。その姿がどこか痛々しく、思わず声をかけるのを躊躇してしまいそうになるけど、ボクたちにも譲れない用事があるので、代表してボクが意を決して声をかける。

 

「あの……すいません……」

「おや?あなたたちは今朝も話した……いかがなさいましたかな?」

 

 ボクの声を聞いた村長さんは、先ほどまでの声を隠しながら振り返り、朝も聞いた明るく穏やかな声で返事をする。客人であるボクたちに不安そうなところを見せたくないと言ったところだろうか。村長としての威厳を少し感じた。そのことに敬意をし抱きながら、ボクたちはここに来た目的を伝える。

 

「村長さん。ボクたち、やっぱり『豊穣の王』のことが気になって……今は、その王様が乗っていたと言われている愛馬についていろいろ探っているんですが……」

「村長さんの家に、そのあたりについて詳しく記録されていたりするものってあったりしませんか?例えば……本とか……石碑とか……?」

「ふむ……」

 

 今朝聞いたときにはあまり情報を得られなかったところから、ボクとユウリはコクランさんからもらった案をもとに別角度から質問を投げかけてみる。すると、村長の反応がさっき聞いたものとはちょっと違うものになった。

 

「結論から言うと、お嬢ちゃんの言うその本に心当たりはある」

「「「「「「!!」」」」」」

 

 村長さんから帰ってきた言葉はまさかの『YES』。コクランさんの考えがズバリ当たった形となる。これは後でコクランさんに感謝をしなきゃいけないね。

 

「じゃが、ここで話すと身体が冷えてしまう。まずはフリーズ村にあるわしの家に来なさい。そこでゆっくりお話ししましょうぞ」

 

 そう告げた村長さんは、ボクたちに返事を聞く前に歩き出してしまい、フリーズ村へと帰ってしまった。本当はみんな、何かしら一言や二言、お礼なりなんなり言いたかったのだけど、その歩幅が老人とは思えないほど大きく、そして会話が思いのほかあっさりしていたこともあって、喋るタイミングを逃がしてしまっていた。そのため、ボクたちが動けるようになったのは、村長さんの背中が見えなくなったあたりだった。

 

「なんか……ここまでビンゴだとは思わなかったぞ……」

「もしかしてコクランさん……何か知っていたと?」

「さすがにそれはないんじゃないかな……あはは……」

 

 村長さんの姿が見えなくなり、ようやく口が回るようになったところで、ホップ、マリィ、ユウリが口を開く。確かに、さっきまでどこから手をつけたらいいのか分からない状況だったのに、まるで答えを知っていたかのようなアドバイスをくれたコクランさんに、なにか思う所が出てきてしまうのはちょっとわかる。けど、さすがにそれはないと思うので、否定の言葉が飛ぶ。

 

「ユウリの言う通りよ。あまり変なこと言わないの」

「ま、オレも意見はホップとマリィ寄りだけどな!!」

「アンタねぇ……」

「コクランさんって、シロナさんともよく話をするから、その過程でこの手のものに沢山触れてきたから、ノウハウが身についているってことじゃないかな?」

「「なるほど……」」

 

 ヒカリとジュンの言い合いをそこそこに聞き流しながら、ボクは思ったことを伝え、ホップとマリィの説得……って言う程でも無いけど、コクランさんへのフォローも兼ねて説明を入れる。それに納得したホップとマリィは、『確かに』と言った表情を浮かべていた。これでコクランさんに変な疑惑が向くことは無いだろう。それよりも、今は村長さんのことだ。

 

「早くフリーズ村に向かおう。せっかく協力的なのに、待たせた結果『やっぱり見せたくなくなりました』なんて言われたら勿体ないからね」

「そうね……急ぎましょう」

 

 ボクの言葉にヒカリが乗っかり、他のみんなも頷くと同時に足を動かし始めた。豊穣の王の伝説。その歴史に触れるために……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よくぞいらっしゃいました。何の変哲もない普通の家ですが、ゆっくりしてください」

「「「「「「お邪魔します!!」」」」」」

 

 巨人の寝床からフリーズ村に帰ってきたボクたちは、今日三度目となる村長の家へと訪問し、家の中に招いてもらった。外から見たらちょっとだけ豪華な外観に見えた村長の家だけど、内装まで豪華かと言われると特にそうでもなかった。というか、シロナさんが借りて、ボクたちが現在の拠点とさせてもらっている民宿のそれとあまり大差ないように見える。勿論、複数人で宿泊することを前提として作られている民宿と比べると、家庭用に少し縮小されているようには感じるけど、差なんてそれくらいで、むしろどこか安心感を感じてしまう程だ。

 

「なんか……思ったよりも普通の家だな」

「逆にどんな家を想像していたのよ……」

「いや、村長ならもっと派手な内装に変えてんのかなぁと……」

「ほっほっほっ、お気に召しませんでしたかな?」

「あ!?い、いや!!別にそういうわけじゃあ……」

「このあほが失礼しました!!」

「い、痛い!!わかったから無理やり頭ひっ捕まえて下げるなって!!」

 

 そんな感想抱いていると、ジュンがボクと似ているようで、その実ちょっと失礼に傾いた感想を呟いてしまい、それを聞いたヒカリが慌てて謝罪。ジュンの頭を鷲掴みにして思いっきり下げる。あまりの勢いにジュンが首を痛めそうだけど、相変わらずの自業自得なので見て見ぬふりをしておく。失礼なことに関してはボクも思っていたかもだけど、ジュンと違って口に出していないからボクはセーフ。こういうものは思っていても口に出してはいけない。

 

「かまいませんよ。あなたの言う通り、この村には特別目を引くものはありませぬ。それはわしの家も一緒……」

「そんなことは……」

「それよりも!あなたたちに聞きたいことがある!!」

「ひゃい!?」

 

 村長さんの自虐を止めようと声をかけていると、急に村長さんが元気よくこちらに声をかけてきたので、思わず変な声をあげてしまうボク。こちらの手を握り締めるかのような勢いでこちらに近づいてきた村長さんは、かなりテンションをあげながらボクたちに質問を投げかけて来る。

 

「『豊穣の王』の像が!!頭が大きくなっておった!!わしが子供のころから壊れていたこの像だったのだが……もしかしてあなたたちが直したのか?」

「ま、まあ……と言っても、頭を乗せただけなんですけどね……」

「その頭は一体どこから持ってきたので?」

「持ってきたというか、裏手に隠されてあったというか……」

 

(とてもじゃないけど、知り合いが枕代わりにしていただなんて、ボクには言えない……)

 

 村長さんの言葉にごまかしながら視線を逸らすボク。この意見にはみんなも賛成みたいで、それぞれ苦笑いを浮かべていた。

 

「しかしあの姿……確かに、わしが作ったTシャツと同じ形ではある……」

「あれが本来の『豊穣の王』の姿らしいぜ!!」

「そうのなのか……しかし、まるで本物を見てきたかのような自信の持ちよう……」

「ま、まぁ……そこはな!!」

 

 村長の言葉にやっぱりしどろもどろになりながら返すジュン。本当ならバドレックスのことは正直に話した方がいいのかもだけど……なんだろう、こういう時の判断って難しい。本当のことを話すべきかどうか迷っていると、横からユウリが小声で聞いてくる。

 

 

「フリア、本題に早く入らないと……」

「っとと、そうだった……」

 

 

 ユウリに言われて今回の訪問の目的を思い出し、改めて村長さんに向き合って質問を投げる。

 

「すいません村長さん。本題の愛馬についてなんですけど……」

「おお、そうじゃったな。すまんすまん……なんでそんなことを調べているのかはてんでわかりませんが……そのことについてなら、確か昔本で読んだことがある。確か、王の愛馬はカンムリ雪原のとある野菜が好きだっと……」

「とある野菜……?」

「うむ……しかし、その肝心の野菜のことを忘れてしまってなぁ……いかんのう、最近物忘れがひどくてのう……」

「そうですか……」

 

 情報が手に入りそうなところでギリギリとどかない。そのことがちょっともどかしくて、ついつい声を漏らしてしまう。そんなボクたちを見て、村長さんは励ますように声をかけてくれた。

 

「そんなに気を落とさないでくだされ。わしが覚えていないだけで、その本は今もこの家に残されておる」

「え!?」

 

 村長さんから本の話をされた瞬間、みんなの顔が弾かれたように上がる。

 

「確かあそこの本棚の中に一通りそろっているはず……散らかさない程度であれば、探してもらってよいぞ」

「じゃ、じゃあ……!!」

「失礼します!!」

 

 村長さんからの許可をもらった瞬間、ホップとユウリが先頭を切って本棚へと走り出す。それに負けないように、ボクたちも続き、村長の家のリビングにおいてある本棚へとみんなで手を伸ばした。

 

 収納されている本の数はそんなに多くはない。本棚とはいっても、飾ってあるのは本だけでなく、観葉植物や写真、置物など、いろいろなものが置いてある状態となっており、探すところは意外と少ない。これならそんなに時間をかけずに探し終わりそうだ。

 

「まずはカンムリ雪原に関係ありそうな本を、タイトルから探して区別していきましょうか」

「本の数も少なそうだし、そのおおまかな組み分けだけでも時間は掛からなさそうだよな」

「あたしも賛成と。おおまかに組み分けて、そこから詳しく読むのがよさそう」

 

 ヒカリが音頭を取ってジュンとマリィがこれに賛成の声を上げることで、これから行うことを明確化し、みんなで探していく。本が収められているのは5段ある本棚の1番下と、下から2番目だ。とりあえずここに収められていた本を一度全部取り出し、1番下の段に収められていた本をボク、ヒカリ、ジュンで、下から2番目の段に本をユウリ、ホップ、マリィでそれぞれ目を通していく。勿論、あまり散らかしては村長さんに迷惑が掛かってしまうので、本のタイトルや表紙を見て、関係なさそうなものはちゃんと順番通りに並べて元の場所に戻していく。その作業を行っていくことで、ボクたちの手元には6冊の本が残った。

 

「関係がありそうなのはこのあたりか?」

「そうだね。あとはこの本の中を読んでいく作業になるんだけど……」

 

 本の選別を終えたあたりでホップがそれぞれの本を見ながら声を上げ、その言葉にユウリが続く。ボクたちの手元に残った本のタイトルを順番に読み上げると、『豊穣の王』『王の愛馬』『キズナのタヅナ』『雪原の野菜』『フリーズ雪踊り』『お土産アイデア』となっている。正直一部はもう関係ないものとして切り捨ててもよさそうなのが混じってはいるけど、万が一のことを考えて少しでもカンムリ雪原に関係あるものは全部集めた結果がこれだ。

 

「ここにあるのは6冊。そしてボクたちの人数もちょうど6人……」

「1人1冊調べればちょうどよさそうとね」

「よし、じゃあ各々が気になる本を取って調べるぞ!」

 

 ボク、マリィ、ホップという順番で口を開き、同時にみんながそれぞれ気になった本を手にし始めた。幸いにも、各々が気になった本が被るということはなく、全員が別々の本を手にした。

 

「オレはこの『フリーズ踊り』ってのを読んでみるぜ。面白そうだしな!」

「じゃああたしは『王の愛馬』を見ると。多分一番大事な情報そうだし、頑張って読むけんね」

「私は『お土産アイデア』を読もうかな……?」

「わたしは『雪原の野菜』ね。食材のことなら何かわかるかもだし」

「オレは『豊穣の王』を読むぞ!!」

「じゃあボクは……『キズナのタヅナ』……だね」

 

 上から順番にジュン、マリィ、ユウリ、ヒカリ、ホップ、そしてボクの順番で、自分が手に取った本のタイトルを読み上げる。みんながみんな、それぞれの趣味や好きなもの、気になる言葉に惹かれた結果、このように綺麗に別れたというわけだ。ヒカリやボクなんかが一番わかりやすいよね。

 

「さて、じゃあ次はこの本からの情報収集よね」

「そうなるね。けど……村長さんの家にそんなに長居してもいいのかな?」

「ああ……」

 

 ヒカリが次のステップの話をしているときに、ふと思ったことを口にするボク。ヒカリもボクの言葉を聞いて、何か思うところがあったようで困ったような声を上げた。他のみんなも、あまりここに長居するのは気まずいみたいで、少しだけ表情が曇る。

 

「村長としての仕事とかも考えると、さすがにそろそろ離れた方がよさそうと」

「でも、本はどうしよっか……?」

「借りたりできないか?民宿に持っていけたら、仕事の邪魔にもならないだろ?」

 

 マリィとユウリの言葉に対して、ホップが本を借りて民宿に戻るという案を出す。確かにそれなら、ボクたちの目的も達成できるし、村長さんの邪魔になることもなさそうだ。他のみんなもその案におおよそ賛成らしく、ホップの言葉に頷いていた。そうと決まれば、あとは村長さんに話を通すだけだ。

 

「すいません村長さん」

「ん?どうされましたかな?」

「村長さんのおかげで愛馬については調べられそうなんですけど……」

「ほう、それはよかったですな」

「はい。ありがとうございます。それで、この本についてなんですけど、民宿の方でじっくり読んでみたいので、少しの間本を借りたいのですけどいいですか?」

「その事でしたか。ちゃんと返してくれるのであれば構いませんぞ。自由にして下され」

「ありがとうございます!!」

 

 村長さんからの許可も、思ったよりもスムーズに受けることが出来た。これで心置きなく調べることが出来る。

 

「よし、じゃあまずは民宿にもどろっか」

「そうね。ついでにコクランさんやカトレアさん、ピオニーさんにもこの顛末を話しておきましょ」

 

 ボクの言葉に頷くみんな。更にヒカリがこれから追加でした方がよさそうなことも提示してくれたので、これも一緒に遂行してしまおう。

 

「「「「「「お邪魔しました!ありがとうございました!!」」」」」」

「またいつでも来てくだされ」

「「「「「「はい!」」」」」」

 

 本を大事に抱えたボクたちは、村長さんにお礼を言ってから、民宿へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 キズナのタヅナ。それは、昔王様が愛馬を手懐けるために、私たちが作ったものに丹精に力を込めて作られたタヅナである。

 

 実りを与えてくださる王様に、私たちが人間がそのお礼として代々捧げていったものである。実りの対価として王様にささげられたこのタヅナは、王と愛馬をつなげるだけのモノでなく、人と王様とのキズナのつながりでもある。このタヅナを、年の初めに王様へと捧げることを忘れてはいけない。なぜならそれは、王様と私たち人とのキズナであるから。奉納を忘れるということは、私たち人間と王様の、キズナの終わりを示してしまうから。そのキズナが未来永劫途絶えないように、ここにタヅナの作り方を記しておく。

 

 必要な素材は2つ。輝く華と鬣である。この2つを、幾重にも重ね、織ることで完成する。

 

 この作り方を、子々孫々に至るまで語り伝えよ。私たち人間と、王様のキズナを途絶えさせぬように……。

 

「バドレックスの言っていた奉納品って、これのことだったんだ……」

 

 ボクが手に取った『キズナのタヅナ』には、要約するとこのようなことが書いてあった。他にも、このタヅナによって起きた出来事や歴史、奉納の儀式の様子などが書かれていたけど、特に大事と思われるところはたぶんこの部分だろう。

 

「この奉納品がなくなったからバドレックスは力を失って、バドレックスと愛馬をつなぐものもなくなったから、愛馬も逃げてしまった……という事なのかな?」

 

 この本を読む限りだと、ボクの頭ではこのような考察に辿り着く。そしてもしこれが正しいのであれば、例え愛馬の居場所が分かり、捉えることに成功したとしても、このタヅナがないと以前のように乗りこなすことが出来ないということになる。これに関しては、バドレックスに力があるない以前の問題の可能性が高い。暴れ馬と言われていた愛馬をおとなしくさせる唯一のアイテムである可能性が高い以上、捜索と同時にこのタヅナの作成も大事になるだろう。

 

「と言いつつも、これはあくまでもボクだけで考えた結果……この辺は、みんなとも情報共有しておかないとね」

 

 とりあえずボクは本を読み終えたので、ぱたんと音を立てながら本を閉じる。周りを見てみると、みんなも本を読み終えたみたいで、各々が満足したような表情を浮かべていた。

 

(よし、じゃあ次は情報交換会だね)

 

 本を読み終えたボクたちは、カトレアさんたちも含めて、リビングに集まって話し合いを始めていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




巨人の寝床

雪の積もる積もらないの分け目が凄いですよね。実際にこんな感じなのでしょうか?私はあまり雪に縁がないので、このあたりはよくわからないのですよね……。

村長

この人が子供のころから壊れている像。果たして、そんな中見つけてきあピオニーさんが凄いのか、ここまで来て見つけられなかった村人の視野が狭いのか……。単純に、興味がなかった可能性の方が高そうですけどね。

キズナ

キズナという言葉を見て、フリアさんが反応しないわけがありませんよね。




いよいよアニポケ、次が最終回ですね……やっぱり寂しさが強いです……。




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