暗く深く、そしてとても静かな地下の底。今まで微睡んでいた私の意識が、少しずつ目覚めていき始める。
はて、ここはどこだろうか……。
「進捗の方はどうかな?」
「はい……それが、前回検出してからというもの、また反応がぱたりと消えてしまったのでなかなか……申し訳ありません……」
そんなことを考えていたら、私の耳に人の声が聞こえてくる。
(ああそうか、私はあの子を逃がすために力を……そしてそのまま……)
同時に思い出される、初めて私の友となってくれたあの、星の子のような色をした身体を持つ小さきものの姿。あの子は無事逃れることが出来たのだろうか。いや、聞こえてくる声的に無事に逃げられたのであろう。そのあたりはほっと一安心だ。しかし、同時に逃がしてしまっているからこその、人間側の執着の強さもうかがい知ることが出来た。
「これは困ったねぇ……私の計画のためにも、可能ならば1日でも早い決行が望ましいのですが……」
「すいません、わたくしの方からも急ぐように指示を……」
「ああ、そこまで急がなくてもいいよ。あの子に関してはあくまでも理想ではある。ダメならば最悪そのまま決行するまでだよ。勿論、可能であるのなら、ちゃんとこの場にいて欲しいがね」
「あなたの希望を叶えるのがわたくしたちの役目です。必ず見つけて、なんとしてでもこれが目覚める前に、こちらまで……」
「ふふふ、期待しているよ」
まだ、あの子に手が及ぶ可能性があるというのか。やはり、人間はこういうものばかりなのか。
私の心の中で、ふつふつと湧き上がるものがある。
「!?新たな反応をキャッチ!!場所は……シュートシティ!?」
「なんですって!?1回目はヨロイ島、そして2回目はカンムリ雪原だったはず……なぜ急に一気に北へ……」
「いかがいたしましょう?」
「そんなこと聞かなくてもわかるでしょう!?当然すぐに人員を派遣なさい!!一刻も早く!!」
「はっ!!」
私が沸き上がる思いに震えそうになっている間に、にわかに場が騒がしくなっていく。人の足音も増え、慌てている音がよく聞こえる。
そんななか、やけに落ち着いた男性の声が聞こえてくる。
その声は、私の心をひどくざわつかせた。
「この子が完全に目覚めるまで、あと少し……その時が、決行タイミングです」
私の力が完全に目覚めるまで、あと少し……その時が、私が動くチャンスだ。
☆
「初戦はマクワさんか……」
トーナメントの抽選会を終えたボクたちは、しばらく抽選結果をもとに盛り上がり、そのまま話し込んでしまっていたらいつの間にか夜時間になっていたので、流れで全員で食事をとり、それが終わってももう少し話し込んで、さすがにこれ以上遅くなると明日に影響が出るかもしれないというところで解散。そこでみんなと別れたボクは、ホテルで自分の部屋に帰ってきて、最後の追い込みとして1人で作戦会議を行っていた。……いや、1人なのに会議って言葉はおかしいんだけど……とにかく会議だ。
「マクワさんの手持ちのポケモンも、大体公開されていたっていうか、突破者紹介で、6匹のポケモンの名前が出てたよね」
思い出されるのは先の式でのそれぞれのトレーナー紹介シーン。そのシーンでは、ジムチャレンジの突破者順で紹介が行われたため、マクワさんの紹介は一番最初だったんだけど、そこで紹介されたポケモンたちは、キャンプで見せてもらったポケモンたちと相違はなかった。
「ツボツボ、イシヘンジン、バンギラス、ガメノデス、セキタンザン、アマルルガ……どの子も癖のありそうな戦い方をしてきそうで怖いなぁ……」
マクワさんの戦い方は一度メロンさんのジムのところで直接確認はしているけど、その時はステルスロックを使った変わった戦法を駆使していた。ボクに似て、変化球を好んで戦うタイプという可能性が高い。よくよく考えたら、こういった変化球を主な武器として戦うタイプというのは、ガラル地方に来てからぶつかった記憶があまりない。勿論、搦め手という話であれば、ヤローさんのしびれごなを乗せたはっぱカッターだったり、おにびを駆使したカブさんの攻めだったりといろいろ出会ったけど、バトル全体を通して構築したり、前のポケモンが整えてくれた場を利用するような戦い方をしてきたのはポプラさんくらいしかボクは知らない。キバナさんも天候を利用という意味では構築かもしれないけど、どちらかというとその天候下で有利なポケモンをとにかく並べ、個人の力を引き上げていると言った感じで、作戦というにはちょっと違う気がしなくもない。
もっとも、今まで戦ってきたジムリーダーたちは、いわばボクたちの実力を試す試練の1つとして立ちふさがっただけで、本来のバトルスタイルで闘ってくれたわけではないから、実際のところはどうかはわからないんだけどね。もしかしたら本戦ではバチバチの知能派プレイを見せてくれる可能性もある。それはそれで楽しみだ。
「っと、今からジムリーダーたちのバトル考えたって早計すぎるって……今はとにかく、マクワさんのことを考えておかないと……」
先のことよりもまずは直近の出来事。そのことに視野を向けるため、頭を軽く振って考えを戻し、再びマクワさんへの対策に頭を向けていく。
「フルバトルとなるとやっぱり『ステルスロック』がかなり脅威だよね……とはいっても、相手が全員いわタイプである以上、いくらい対策しても多分絶対どこかで『ステルスロック』は発動されるし、『ちょうはつ』とかで対処しようにも、撒いてきそうなポケモンが多すぎてどうにもできないんだろうなぁ……」
ステルスロックに対する策をたくさん練らないと多分止められないうえ、止めたところでそこへかける労力が大きすぎて割に合わない。しかも、もしこの対策が失敗したら不利なんてレベルではなく、一瞬で敗北が決まると言っても過言ではないレベルで押し込まれる。それならいっそ、撒かれることを前提とした戦い方をするべきだろう。
「となると、ボクの初手はほぼ二択……いや、絶対に一択かな。『ステルスロック』を撒かれることを前提とした立ち回りをするのなら、やっぱり初手は……」
そこから頭の中は更に深いところまで潜り込んでいき、本格的にマクワさんとの闘い方を構築していく。勿論、この考え通り戦いが進むことなんて絶対にないので、他の案も考えながら、そして最後はどうせすべての案を出し切った後になるので、いつでもアドリブに移行できるように、この案に固まりすぎないように柔軟にしていくつもりで構えておく。
「あとは、あまり意味がないかもだけど、当たるかもしれない相手のこともちょっとは考えておかないと……今回のトーナメントだと、2回戦はセイボリーさんとクララさんの勝者と当たるから、ここまでは対策を考えておかないと……」
さっきは直近のことを見ないととは言ったけど、セイボリーさんとクララさんに関しての対策は十分直近の部類に入るだろう。ここまでは考えておいて損はないはずだ。流石に決勝戦までとなると、候補が4人もいるから対策しきれないけどね。
「そうなると、一度ヨノワールたちを出して、みんなのコンディションとかを改めて確認した方が……」
今度はポケモンたちと相談しながら煮詰めていこうと準備するボク。そんなボクの行動を止める音が聞こえてくる。
コンコンコン……
「ん?」
音の発生源はボクの泊まっている部屋の扉から。3回聞こえる丁寧なノック音に反応し、首を向けながらボクは声を出す。
「は~い」
(この様子だと、ユウリかマリィ……かな?マクワさんとサイトウさんは4回しそうだし、クララさんやホップ、セイボリーさんは2回か、もしくは声を上げて呼び出してきそう。……他の人だったらわかんないや)
なんて軽い予想をたてながら、扉のロックを解除してゆっくり扉を開けると、ボクの予想通りの人物が扉の前で待っていた。
「こんばんは~。……今大丈夫?」
「こんばんは。大丈夫だよ。中はいる?」
「えっと……うん。お邪魔します」
その人物はユウリ。こんな時間に訪問したことに負い目を感じているのか、若干申し訳なさそうに頭を下げながら部屋に入って来る。そんなユウリを迎え入れたボクは、ユウリを椅子に座らせた後に、部屋にそなえつけられている小型のキッチンで飲み物の準備をしようとし……その前にユウリがどのような理由でここに来たのかを確認する。
「今回は急にどうしたの?もしかして、またナックルシティの時みたいに眠れなくなったとか……?」
ユウリと話しているときにふと思い出されるのは、キバナさんへ挑戦する前の夜にもあった一幕。あの時は、本人曰く、緊張と不安で眠れなくなったと言っていたけど、今回も同じなのだろうか?そういう意味もかねてユウリに尋ねてみると、あってはいるけど細かい所は違う見たいで、首を遠慮がちに振りながら言葉を返してくる。
「ううん、あの時みたいに不安や緊張はないの。……ああいや、ちょっとはあるけど……今はそれ以上に、どっちかというと楽しみとか、やる気とか、そういったプラス方面の意識が強くてね?えっと……つまり……」
「興奮して眠れない……と」
「は、はい……」
若干頬を赤く染め、俯きながらゆっくりと答えた。その姿がどうにもいとおしくて、ついつい微笑みがこぼれてしまう。もしかしたら、他の人も同じなのかもしれない。現に今もスマホが揺れ、画面にはマリィからヘルプの連絡が入っていた。そこには全文がうつっていたわけではないので詳しく全容を知りえることはできなかったけど、見える部分だけでも、ホップ辺りが眠れずに突撃してきたであろうことはよくわかった。とはいえ、こちらもユウリの相手をしなくちゃなので、マリィには悪いけどそのままホップの相手を頑張ってもらうとしよう。……明日小言を言われるかもだけど、そこは我慢しよう。なんてことを思っていると、ホップやマクワさん、サイトウさんからも続けて連絡が入って来る。ただ、連続で連絡はくるものの、みんなで集まっているわけではなく、ホップとマリィ。クララさんとマクワさん、セイボリーさんとサイトウさんという感じで綺麗に分かれているみたいだ。
ホップ以外からは、『一緒にいる人がちょっと騒がしいから助けられるなら手伝って欲しい』という旨なのも、余計におかしくて笑ってしまう。
「ふふ、やっぱりみんな同じなんだろうなぁ……」
「……?どうかしたの?フリア」
「ううん、何でもないよ」
一方で、特に連絡が来ていないのかユウリは不思議そうに首をかしげる。確かに、ユウリだとあの騒がしいみんなを止められる力は一番なさそうだもんね。連絡がいっていないのも納得だ。
(さて、ボクはボクでやることをしなくちゃね、とりえずみんなに返信をして……と。あとは、飲み物は落ち着くものがいいよね。となると、ホットココアかな……?)
とりあえず自分の今の状況を説明し、今は部屋を動けないことを全員に返して、ボクはキッチンでやろうとしていたことを再開しながらユウリとおしゃべりを開始する。
「はい、お待たせ。やっぱり初めての大型大会は緊張しちゃうよね」
「あ、ありがと。……うん。でも、自分でも思った以上に楽しみにしているの。……フリアも、最初はそうだったの?」
「う~ん……その時のボクはあんまり余裕がなかったからなぁ……」
「あ、そっか……えと、ごめんなさい」
「いいよいいよ、気にしないで」
ユウリの目の前にホットココアを置きながら、ボクも自分の分を用意して椅子に座る。それから2人して一緒に目で乾杯をし、ゆっくりと口の中に流していく。
「あったか~い……」
「落ち着くよね~」
「うん~」
幸せそうに頬を緩めながらホットココアを飲むユウリ。その姿にこちらも頬が緩んでしまう。
「でも意外。ユウリもそんなに楽しみにしてるなんて」
「私も自分でびっくりしてるよ。ここまで楽しみな気持ちであふれてるなんて……もしかしたら、ホップたちの気持ちがうつっちゃってるのかも?」
「それはあるかもね」
ホットココアのおかげで口が回るようになったのか、ユウリの口が少し軽くなる。勿論いい意味でそうなっているので、こちらも気楽におしゃべりが出来た。
「で、ユウリの方はどう?初戦はサイトウさんとのバトルだけど……」
「う~ん……一時期一緒に旅をしていたとはいえ、あの時から比べて絶対に強くなっているから、まずは先入観から取り除こうかなって。でも、それも本番じゃないと難しそう……」
「確かに……でも幸いなところは、ユウリの手持ち的にかくとうタイプが苦手じゃない事かな?」
「そこはそうだね。ポットデスには攻撃が当たらないし、ストリンダ―はいまひとつにおさえらる。アブリボンに関しては完全に強いから、そこは戦いやすいかも。その3人を中心にうまく立ち回ろうかなって」
「うん、それがいいかもね」
「逆にフリアはどう?マクワさんとのバトル、何か考えてる?」
「ボクは━━」
そこからどんどん膨らんでいくボクとユウリの会話。やっぱり内容は明日開催される大会についてのそればかりになるけど、こればかりは仕方ない。
ホットココアを飲みながら明日について考えている作戦をそれとなく言い合うボクたち。幸いボクとユウリがぶつかる可能性があるのは決勝戦だ。1回戦と2回戦の話をしても、ボクたちがお互いの対戦相手に話をしない限りバトルに影響はないし、勿論そんなことをする仲でもないことはしっかりと理解しているからこそ、ボクたちは安心してそういった話をしていく。逆に、マリィとホップみたいな明日当たることが確定している2人はどんな話をしているのだろうか?少し気になる。
「それでね、もしこのまま勝ち進めたらなんだけど……ふぁ……ふぁぁ……」
「っとと、大丈夫ユウリ?」
そんなことを考えながらも、ユウリとずっと楽しく話していると、ユウリがほんのり涙目になりながら口を開ける。その際に少し身体を傾けていたので、倒れないように軽く支えながら、手に持っていたカップを受け取って机の上にそっと置く。この部屋にかけられている時計を確認するともうかなりいい時間になっていた。
「落ち着いたら眠くなった感じかな?」
「うん……ホットココアを入れてくれたっていうのもあるかも……これなら、今日はちゃんと寝て明日に備えられるかも……」
「それならよかった。じゃあそろそろ部屋に戻ろっか」
「うん……あ、カップ……」
「ああ、置いておいていいよ。後で洗っておく」
「んん……ありがと……」
いよいよ言葉も動きもまったりしてきたので、本当に眠気が本格的にやってきたのだろう。逆に部屋に戻れるのかが不安になって来るけど……。
「……送ろうか?」
「ううん、大丈夫……流石にそこまでお世話になるのはちょっと……」
そういいながら椅子からゆっくり立ち上がったユウリは、ゆっくりとドアのほうに歩いて行く。多少おぼつかないように見えるけど、足並みは真っすぐなのでユウリの言う通り大丈夫なのだろう。ただ、それにしても不安は少しあるので、せめて扉のところまでは送っていこう。そう思って扉までついて行くと、ボクの部屋の扉を開けて外に出たユウリが、ボクの方をふりかえってその足を止めた。見送りはここまででいいということだろうか?そう思い、こちらから最後の確認をしようとしたところで、先にユウリが口を開く。
「フリア。改めてさっき言いかけたこと言うね?」
「言いかけたこと?」
「うん。欠伸の前に言った、『もしこのまま勝ち進めたら』って言葉」
「ああ、言ってたね。確かに続き気になってたかも……」
内容は欠伸をする前にユウリがこぼした言葉について。ついさっき喋ったばかりの言葉だけど、それ以上に眠そうなユウリが心配で、気になることよりもそちらを優先してしまっていたため、記憶からこぼれてしまっていたけど、今の言葉で完全に思い出した。1度思い出してしまえば、その時に感じたことも思い出してしまい、再びその言葉の続きが気になってしまった。なので、これから話されることについて一言も聞き漏らさないように、ボクはユウリの言葉にしっかりと耳を傾ける。
「私が言いたかったこと……もし、今回のガラルリーグの決勝で、私とフリアが戦うことになったら……絶対に手加減はしないでね?」
「それはもちろんそうだけど……」
一体何を言われるのかと身構えながら聞いていると、言われたことはいたって普通のことだった。ここ最近一緒に特訓していないので、今のユウリの腕前は分からないけど、少なくとも手加減する余裕なんて全くないので、当然手加減なんてすることは無い。
(いや、もしかしてこれは自分に言い聞かせてる……?)
今のユウリの発言は、どちらかと言うとボクに向けてと言うよりも、自分の心を固めるために言っているようにみえた。多分、ボクがヨノワールと繋がった時に、ダメージがフィードバックすることに対して、ちょっと思うところあると言ったところか。
キバナさんとの戦いの後や、ヨロイ島でのやり取りもあってか、ボクがヨノワールと繋がるあの現象を多用することにみんな難色を示しているけど、今回ばかりはそれを止めないと言う意思でもあるこの言葉は、やっぱりボクに向けて言っているようには見えない。あるいみ、覚悟を決めているということなんだろう。
(……答えなきゃね)
ボクも、少し覚悟した方がいいだろう。
「それともうひとつ」
「ん?なぁに?」
「あ、あのね……」
ボクとユウリ。2人して形は少し違えど、先についての覚悟を固めていたところに、今度は少し態度を軟化させたユウリが、もじもじしながら言葉を続ける。けど、言いづらい内容なのか、話し出すのに少し時間がかかっていた。ただこのタイミングで話すということは、よっぽど大事な話だということだろう。なので、ボクは急かすことはせずに、ゆっくりと話し出すのを待ってあげだ。
「すぅ……はぁ……」
その間深呼吸をして心を落ち着けたユウリは、改めて言葉を述べる。
「もし、決勝戦で私とフリアが闘って、その結果が出たとして……そのバトルで、私自身の成長を確認出来たら……私が、あなたの隣に立ってもいいって、確信出来たら……」
真剣な目で、さっきまでのしおらしい態度とは一変して、ボクから一切視線を逸らさないユウリの言葉に、ボクの視線が逸らせない。
そして同時に、ボクの心音がうるさく聞こえてくる気がしてきた。
「……その時は、私からの大事な話を……聞いてもらっていいですか?」
「……」
ユウリの言葉に、ボクは言葉を返すことが出来なかった。けど、決して無視をしたというわけではなく、空気に飲まれて声を出せない代わりに、ボクは首肯にて返答をする。
「……うん。ありがと。……じゃあ、また明日!!」
ボクの返事を聞いて満足したユウリは、自分の部屋へと帰っていく。その姿を見送って、完全にユウリの姿が見えなくなった辺りで、ボクはようやくかなしばりのようなものから解除され、思わずその場に座り込んでしまう。
「い、今の……何……?」
頭をよぎるのは、さっきまで真剣な目でこちらを見つめていたユウリの瞳。
その瞳は見ているだけで吸い込まれそうな魅力があって……。
「とりあえず……寝よう……」
そう言葉を零すものの、未だに激しく聞こえる心音と、ボクを襲っている脱力によって、しばらく動くことが出来なかった。
☆
「言っちゃった……言っちゃった……!言っちゃった……!!」
部屋に戻って、自分がいましたことを思い出した私は、急に襲ってきた羞恥心に顔と心を熱くさせられる。けど、不思議と嫌な気持ちにはならず、むしろ自分でも驚くくらい落ち着いていた。
私の中で、確かな覚悟が決まったという事なのかもしれない。
「明日……絶対に……頑張るんだ……!!」
そう言葉を零すとともに、私に再び眠気がやって来る。
今日はゆっくりと眠ることが出来そうだ。
地下
終わりが近いということは、こちらも動くという事。あらかじめ言っておきます。この子が動く編は、思いっきりはっちゃけさせていただきます。
ユウリ
此方も、別の覚悟を決めるものが1人。頑張って欲しいですね。
だんだん、自分でも書くのがドキドキし始めていますね。