評価者が5人を超えた証です。
読むだけでなく評価までしてくださった方感謝です。
評価にあった内容をかけているか不安なところはありますがどうぞよしなに。
ではどうぞ
「あなたたちには本当にお世話になったわね。ありがとう」
「いえ、ボクたちの方こそたくさん勉強させて頂きました!!お世話になりました!!」
一連の騒動から2日後。
戦ったのが夜中だったことや、バンギラスが暴れたことによって壊れた屋根や庭の整備を手伝うためという理由のもと、予定よりも1日長く滞在したこの預かり屋。本当はまだ屋根が直りきっていないためもうちょっと残って手伝い等したかったんだけどヒマリさんから……
「あなた達にはジムチャレンジがあるんでしょ?屋根の方は業者さんに頼んだし、ジュンサーさんの厚意で警備を増やしてもらえることになったからこちらのことは大丈夫よ。ジムチャレンジ、頑張ってね」
と言われてしまったので、ここまで言われると断る訳にもいかず、少し心配は残るもののこうして今日出発することとなった。あとひとつ、言うことがあるとすれば……
「……この子、本当に貰って良かったんですか?」
「私たち、本当の親じゃないんですけど……」
「ブイ?」
「エレ?」
ボクの肩に乗っているイーブイとユウリが抱えているエレズンの事だろうか。
ポケモンには変な習性があり、卵が孵化した時、最後にその卵を持っていた人を親と認識するらしい。つまり何が言いたいかというと、どうやらあの日孵化した時に抱きしめていたボクとユウリのことを親と勘違いしたのだ。夜が開けて改めて2匹を返そうとしたところ物凄く2匹から悲しそうな顔を浮かべられてしまったことと、やたら懐かれてしまったことがあり、2人してかなりの罪悪感に苛まれていたところ、スミレさんから元々引受人がいなくて困っていたからあなた達さえ良ければそのまま仲間にしてあげてはくれませんか?と言われてしまい、そのままボクたちの仲間になることに。
新しい仲間が増えるのは嬉しいし、こうやって肩に乗りながら頬ずりしてくる様が物凄く可愛らしくて癒されるのだが、高価なものをタダで貰った時のような、何となくどこか本当にいいのだろうか?という恐怖と疑問を綯い交ぜにしたような感情が燻ってしまう。
「大丈夫ですよ!この子たち、フリアさんとユウリさんのこと大好きみたいですから!!それに、私たちを何回も助けてくれたあなたたちになら私たちも安心して渡すことができます!!」
「そうだぞ?フリアとイーブイも、ユウリとエレズンもすっごく相性良さそうだしな!」
「はたから見てても2匹ともベタベタだし、それでも離れるって言うならまたその子たち大泣きすると思うけど?」
「「そう、かな……?」」
確かにあの悲しそうな顔をもうさせたくないというのがあるにはある。けどやっぱり自分にふさわしいのかと少し考えてしまうのがなんとも……
「2人なら大丈夫です!そしていつか、大きな舞台で成長した2匹を見せてください!!その時は全力で応援しちゃいます!!」
拳をグッと握りしめながら答えてくるアオイさんになんだか押され気味になるもののここまで期待されて答えないというのもそれはそれで申し訳ない。なんだかんだでイーブイにもこんなに好かれてしまっているのだ。
「……なら、改めて。一緒に頑張ろ?イーブイ」
「よろしくね、エレズン」
「ブイ!!」
「エレ!!」
ボクとイーブイ。
ユウリとエレズン。
お互い手を合わせ新たな仲間を歓迎する。
そばで見ていたホップたちもまるで自分の事のように嬉しそうに笑っていた。その事がなんだか嬉しくて、こちらもつられて笑ってしまう。
「おし、それじゃあそろそろ行くぞ!仕方ないとはいえちょっと時間使っちゃったからな。待ってろよ〜2つ目のバッジ!!」
「はいはい、はしゃがないの。……では、行ってきます」
マリィの言葉に合わせてみんなで頭を下げて感謝を伝える。
「「「行ってらっしゃい!!」」」
それに答えてくれたアオイさんたちの言葉を背にボクたちはバウタウンへの道を歩き始めた。
背中にかけられたその言葉は、ボクたちにとって心強く、そして暖かく背中を押してくれる最高の応援になっていた。
☆
「行ったわね〜」
「うん……」
もう既に米粒みたいに小さくなった4つの背中。私にとって初めての同い年くらいの友達。みんなと過したこの2、3日は怖いこともあったけれど、とても楽しく輝いていた。それだけにまた会えるとわかっていてもどこか寂しさを感じる。
「寂しい?」
「少し……ううん、とても」
「もう、だからお風呂一緒に入るように誘導したのに、アオイったら恥ずかしがって何もしないんだから」
「や、やっぱりそういう狙いだった!!もう!恥ずかしかったんだからね!?ユウリとマリィと一緒にどれだけ小声でやり取りしたと思ってるの!?」
「大丈夫よ。あの2人も可愛い子だったけどアオイだって負けてない私の自慢の娘なんだから、男の子の1人や2人落とせるわ!!」
「どこからその自信出てくるの!?あと落とすってなに!?」
相変わらずお母さんの突飛な発言は意味がわからない。
「だって勿体ないじゃない。せっかくの繋がりを得られるチャンスなのに……それに早く孫の顔だって見たいし……」
「だからって強引なの!!それに私まだ13!!早すぎるよ!?」
お母さんが私に歳の近い友達が、住んでいる場所と仕事のせいで出来ないことを少し後ろめたく思っているのは知っているし、この行動だって私を思ってのことだって分かっているから強く言えない。けど、それでも順序というのはある。せめて私の意思と羞恥心は守って欲しい。
「けどホップ君もフリア君も、どちらも凄くいい人ですよ?あんなに優しい人はそう居ません。狙い所だとは思いますけど……」
「もう!!おばあちゃんまで!!」
普段あまりこういうことを言わないおばあちゃんまで悪ノリしてくる。でも確かに……
(2人とも、いい人だったなぁ……)
ホップの底抜けな明るさも、フリアの穏やかな優しさも、きっとそう何人もいない良い人なんだろうなっていうのは人生経験のない私でもわかる。
そして何よりも大きなこと。
(この預かり屋を守ってくれたこと)
とても怖い人たちに襲われた。私なんて攻撃されたことにショックを受けて腰が抜けそうになった。なのに、フリアは、みんなは、私たちを守るために前に出て戦ってくれた。果ては私の心を慮ってマホミルちゃんを貸してくれた。本当に感謝してもしきれない、命の恩人と言っても過言ではない人たち。とても大きくて暖かくて、頼りになる強い背中。
ドクンと、一昨日の夜を思い出す度に跳ねる心臓。
(この感情はなんなんだろう?お母さんに聞けば教えてくれるのかな?)
けど、きっとこれは自分で気づかなきゃいけないもの。
気付くのにたくさんの時間を使うかもしれない。でもそうじゃないと意味がない気がしたから。
(早くわかるといいなぁ)
そんな淡い気持ちを抱えた私の視線の先には、もうあの背中は見えなくなっていた。
(そういえばユウリとマリィはどうなんだろう?ただの旅仲間って言ってたし嘘をついているような感じでもなかったし……う~ん?まあいっか!さぁ仕事仕事!!)
私の日常はこうしてまたゆっくりとはじまっていく。
☆
「う~ん、いい潮の匂い……ミオシティでも似たような空気は感じるけど役割が全然違うからこれはこれで新鮮かも……」
「シンオウにも似たような地域があるのか?」
「大きな港町が一つ。でもここと違って元海軍施設だったこともあってどこか物々しいというかかっこいいというか……すごく整頓されているというか……」
規則正しく並んでいる街並みは人工的な美しさがあり、これはこれで壮観なんだけど利用目的がどちらかというと鉱物の輸出なので工場のような機械機械したイメージが強く、自然を感じるとはあまり言えない景色ではある。船が通るたびに上がる跳ね橋とか見ていてかっこいいから好きなんだけどね。
一方ここ、バウタウンは釣り堀や港に並ぶ船から見るに明らかに漁業を中心とした港町だ。そのため近くに魚ポケモンやその魚ポケモンを狙った鳥ポケモンなどがよくみられ、自然豊富な景色になっている。海の綺麗さも多分あまり変わらないと思うのだけれども、やっぱり工業地帯よりかはこういう漁業港のほうがきれいに見えてしまうところは仕方ないと思う。港のそばに立っている灯台もなんだかおしゃれに見えるために一役買っている気がする。
西側にはこれまたおしゃれな住宅街が並んでいるし、その中間には市場やらレストランやらで人通りがとても多く、かなりにぎわっているのがよくわかる。全体的に明るく物凄く楽しい街というのがこのバウタウンの第一印象だ。
(漁港にあるレストランなんて無茶苦茶美味しそう……)
いまからよだれが出てきそうだ。
特にことあるごとにおなかの音を聞かれているユウリなんかもうすでに視線がレストランに固定されている。まあ預かり屋からずっとここまで歩いてきてたことを考えると仕方ないっちゃ仕方ないけどね。時刻ももう少しで夕方に差し掛かろうとしているし……ただ想像以上に預かり屋からここまで時間がかかることはなかった。やっぱり直線の道はなんだかんだ歩きやすい。途中の道が橋やトンネルと舗装されている場所が多かったのも大きい理由の一つだろう。
「ユウリ、ご飯にはまだ早か。先にジムチャレンジの受付いこ?」
「そ、そうだね……うん。もうちょっと我慢する」
ユウリの言葉に皆で苦笑いを浮かべながらバウスタジアムへと足を向ける。
ターフスタジアムと違い、町の中心じゃなくて海に出っ張るようにかかった橋の先にあるバウスタジアムは周りを海に囲まれており、水色の外観も相まってかこれまたとてもおしゃれに感じる。
自動ドアを潜り抜けて中に入ると流石に内装はターフスタジアムとあまり変わらない。ただスタジアムの中では、選手の数は減っているもののそれ以上に観客の数が増えているため人口密度はかなりある。どうもターフスタジアムの戦いからさらにファンの数が増えているみたいだ。特集も組まれていたって話だし分かるのはわかるけどそれにしてもたった一試合でここまで変わるものなのだろうか。
『おい、来たぞホップ選手だ!チャンピオンの弟ってだけあってやっぱり強かったよなぁ!!バウスタジアムも楽しみだぜ』
『それを言うならユウリ選手だって、的確に相手の弱点をつくところとか相手の攻撃を避ける勘の良さとか、こっちもチャンピオンに推薦されてるだけはあるって!!』
『うおーー!!マリィーー!!応援してるぞーーーー!!』
『来た!フリア選手だ!!一説ではヤローさんに複合技を使わせた唯一の選手とか!!』
『やっぱりシンオウ地方から態々、それもシンオウチャンピオンからの推薦ってなるとこうもレベルが違うんだな……』
『きっとまだまだ色々見せてくれるだろうし他のジムリーダーもこれを機に全力を出し始めるかもだから今年は益々目が離せないわね!!』
『今年は例年を余裕で超える当たり年だよほんと』
人が沢山いてごちゃごちゃしている所をかき分けながら何とか受付へと進んでいくボクたちの耳に微かに聞こえるのはボクたち4人に注目する声。マリィに関しては恐らくエール団と思われる人がほとんどだと納得出来るけど……あ、エール団の人が近くの人押しのけてる……
「凄いね……もうこんなに噂されるんだ」
「見てる人はちゃんと見てるってことだな。なんならベテランの観察眼持ちの人はヤローさんとの戦いだけでこの人はバッジを集めきれるか分かっちゃう人もいるらしいぞ?」
「その点を考えたら1つ目のジムの時点でファンが多くなるのって実は不思議じゃなかったりするんだけどね。マリィはちょっと例外っぽいけど……」
「もう、私の応援はいいけど他の人の邪魔や迷惑にはならないでって言ってるのに……」
「ははは……やっぱり慣れないなぁこの空気は」
ボクがジムを巡っていた時なんてずっと1人から4人でしかいなかったから周りからジムの時点でこんなに注目されるのが物凄く違和感でしかない。地方が変われば常識が変わるのは分かっていたつもりではあるけど落差が激しすぎてまだついて行くのに時間がかかりそうだ。
そんなことを考えながらもジムチャレンジャーの受付の邪魔にはならないようにしっかりと配慮はしてくれているサポーターの皆様の間をするするとすり抜けていき、バウスタジアムの受付まで到着。ターフスタジアムと同じように次の日に挑戦日を予約してとりあえず今日スタジアムでやることが終わったのでずっと中に留まっても邪魔になるだろうということからスタジアムの外へ。
「受付も終わったしレストランでも行くと?」
「レストラン!!」
マリィの言葉にこれでもかと反応するユウリ。なんだけど……
「うーん……まだ早くないか?」
ホップの言う通り空はだいぶ赤くなり始めているとはいえ時間にしてみれば17時と言ったところか。確かにご飯にするには少し早い気もする。
「うぅ、確かに早いね……」
「じゃあ今のうちにもうひとつの目標やっちゃう?」
「「「もうひとつの目標?」」」
ボクの言葉に3人揃って首を傾げる。ってこの様子だと預かり屋の事件が大きすぎたせいで皆忘れてしまっているようだ。
「忘れちゃったの?せっかくの漁港なんだからこの機に釣りを教えてもらおうって」
「そういえば……預かり屋のこととかエレズンのこととか色々なこと起きすぎて……」
「そんな話してたな。すっかり忘れてたぞ」
「水タイプのポケモンに出会う手っ取り早い方法ではあるもんね。少し気が早いけどここに勝ったら次はカブさんだし」
「有識者に教えてもらうっていうのは今からだと難しいかもだけど、一応ボクも知っている方ではあると思っているから少し教えるよ」
3番目のジムに強いというのももちろんあるがそもそもみずタイプそのものがかなりバランスのいいタイプだ。色々理由はあるけど1番はみずタイプのポケモンのほとんどの種類がサブウェポンとしてこおりタイプの技を覚えるということがあげられる。これのどこが強いかというと、みずタイプの技が半減されるのはくさタイプ、みずタイプ、ドラゴンタイプの3つなのだが、このうちくさとドラゴンに対して抜群を取れるのがこおりタイプの技だからだ。みずタイプの技を受けようと出てきても他の技で弱点をつける。このタイプの相性補完が完璧なところがみずタイプの優秀と言われる点。防御に関してもばつぐんを取られるのがでんきとくさのみに対していまひとつはみず、こおり、ほのお、はがねと4つ。全体で見ても優秀な方だし、弱点のくさタイプに関しては先程言った通りこおり技で仕返し可能。前に説明したくさタイプと比べてかなり強いタイプと言うのもこれでよく分かるのではないだろうか。
現にボクもジメレオンにこおりタイプの技は仕込んでおきたいとずっと思っているしね。
さて、少し脱線したけど……要はこの先のことを考えておいてもみずタイプの確保というのはできる限りしておきたいところである。
(チャンピオン目指すなら尚更だよね)
みんな知っての通り、チャンピオン、ダンデさんの切り札であるリザードンにも有利に闘えるタイプである以上その需要の高さは計り知れない。その点においてもやっぱり釣りは趣味じゃないにしてもやり方くらいは知っておいて損は無いと思う。
「幸いにもここには釣り堀があるみたいだし練習ならできるでしょ」
バウスタジアムから少し歩いたところに木の桟橋によって組まれた足場があり、そこにはポケモンにあげる用の撒き餌がいくつか置いてある。ここに入るのに特に何か必要ってわけでもないし、撒き餌のところにも何もないというかほかの利用客も普通に使っていることからおそらく勝手に使ってもいいという事だろう。練習にはもってこいというか、そういうための施設ではないかと思えてくるほどサポートがしっかりしている。
「とりあえずここで一匹くらい釣ってみる?」
「ここの道具全部使っていいのか?」
「他の人も使ってるし、なかには私たちと一緒で釣り初心者かつジムチャレンジャーの人も多いみたいだね」
「試してみるとして……どうすると?」
「じゃあとりあえずお手本見せるね」
バッグの中から折り畳み式の釣竿を取り出しながら桟橋においてある撒き餌を手に取り近くに巻いて行く。ポケモンフーズを混ぜたそれは少しの間海面に浮かんだと思ったらすぐに沈んでいってしまう。これでこの沈んだ部分にポケモンが集まってきてくれるはずだ。あとはこの部分に釣り竿の糸を垂らして待つだけ。
「やることとしてはそんなに難しくないでしょ?」
「特別なルアーとかいると思ったけど……そんなことないんだね」
「一応ガチ勢はそういうの気にしている人がいたり、あとは珍しい子がつれやすいんじゃないかって思ったときにそういうのを使うって人はいるみたいだけど……結局ポケモンフーズが一番ポケモンが寄ってくるからよっぽどのことがない限りは気にしなくてもいいかも」
「どこかの話で珍しい子は特別なルアーがいるって聞いたことある気がしたけど……迷信なんね」
「むしろ気にするべきなのは時間と場所かな?同じ町の中なのに場所によって全然釣れるポケモンが違うとか、中には特定の時間じゃないと釣れないっていう事例の方が多かったりするんだよね」
特にボクが昔旅行に行ったことがあるホウエン地方ではこのお話は結構有名だったりする。海へのアクセスが簡単な地方だからみずタイプのポケモンが豊富に住んでいるというのもあるが、一部のポケモンがものすごく珍しいんだとか。ボクは見たことないんだけどね。
「場所の方が大事なのか。それは驚きだぞ……」
「ポケモンの生態って結局全部わかってはないからね……っと、きた!」
「「「あっ!」」」
話している間にぽちゃんと音を立てながらボクの釣竿の浮きが沈む。それに合わせて釣竿を持ち上げると確かな手ごたえ。しっかりかかったのを確認してゆっくりと糸を巻き上げていき水面付近に影が見えた瞬間に思いっきり振り上げる。
「よっと!こんな感じかな?」
「「「おお~」」」
釣り上げたのはそこそこの大きさのコイキング。
ひげが金色なあたり♂のコイキングだろう。元気のいいコイキングから釣り針を丁寧に外して頭をひとなで。ポケモンフーズを上げてそのままリリースしてあげる。
「大体はこんな感じかな?そんなに難しくないでしょ?」
「なんかいいな!さらっと釣り上げてるところに慣れてる感があってかっこいいぞ!」
「本当に器用やんね……バトル強くて料理できてそのうえ釣りも……」
「一応シンオウ地方での手持ちのうち一匹は釣りしてる途中に捕まえた子がいたからね。そこそこ得意な方ではあるつもりだよ?」
「成程……フリアの昔の手持ちの一匹はみずタイプっと……」
「メモする必要ある?ユウリ……」
別に隠しているつもりはないから気になるのなら教えるのにと思わなくはない。とりあえずみんなにお手本は見せたし、今度はみんなに個別で頑張ってもらおう。
「じゃあ適度に距離を取ってまずは一匹釣ってみよっか。釣り糸が絡まったら危ないしそこのところは注意してね」
「「「は~い」」」
ボクの言葉に返事をして適度に距離を取って釣り糸を垂らしていくみんな。
そのまま少しの間、みんなで雑談しながらゆっくり待っていたんだけど……
「なかなかかからないぞ……」
「う~ん、フリアとやり方変えてないと思うけど……」
「意外とフリアの技術ってすごかったり?」
「ボクとしてはそんなに特別なことをしてるつもりはなかったんだけどなぁ」
まあこういうのは時の運もあるし、釣れないときはとことん釣れないのでこんなものだろう。果報は寝るまではしなくてもゆっくり待つべきである。しかし、さっきも言ったけど釣りというと置いてきた僕の手持ちのうちの一匹を思い出す。
(あの子は確かジュンたちと釣り競走で勝負した時に出会ったんだっけ?)
「ん?おいユウリ、何かかかってないか?」
「え?うそ!?」
ジュンがどっちが多く釣れるか勝負しようともちかけてきたので仕方なく釣りバトルをした時に海面から跳ねるその姿がとても綺麗で思わず見とれていたところをキャモメが咥えて逃げようとしたから思わず助けてしまったのがきっかけだった。
「ユウリ!!気張りんしゃい!!」
「が、頑張る!!」
自然の食物連鎖に手を出すのは悪いとは思ったんだけどついつい助けてしまったのがきっかけで物凄く懐かれてしまいそのまま仲間にって流れだ。
「あ!コイキングの影見えてきたぞ!!もうちょっとだ!!」
「もう……ちょっと……!!」
少し遠い海面をコイキングが勢いよく飛び跳ねる。
(そうそう、ちょうどあんな感じに跳ねてたよなぁ)
仲間になってからはさらにスキンシップも多くなってボクに飛び込んでくることも少なくなかった甘えん坊な子だ。
(……こういうの思い出すと今どうしてるのか凄く気になるや)
バウスタジアムの挑戦が終わったら1度みんなの姿を確認がてら、シンオウ地方に電話するのもいいかもしれない。そうと決まれば、しっかりバウスタジアムも突破していい報告ができるように頑張ろう。
「よ〜し、気合い入れて頑張るぞ〜!!」
「……釣れた〜!!」
「「おお〜!!」」
なんて思い出に浸っている間にどうやらユウリが初めての釣りに成功したみたいだ。話的にコイキングみたいだけど、釣れたコイキングのサイズも気になるので視線をユウリの方へと向けて……
「フリア!危ない!!」
「え?」
ユウリの言葉に疑問を返しながら振り返ると目の前にユウリによってかなりの勢いで釣り上げられた赤い物体が……
「むきゅっ!?」
顔面に鱗の硬い感触がぶつかる。その後少しの浮遊感の後に体が水に包まれる感覚が……
「「「ふ、フリア〜!?!?!?」」」
ボクを呼ぶみんなの声は、ボクの体が海に叩きつけられるザパァンッという音にかき消された。
……なんでさ。
イーブイ、エレズン
というわけでフリア君のガラルでの4匹目、及びユウリさんの3匹目ですね。
ユウリさんがここでエレズンを貰えなかった場合ルリナさんの切り札で詰んでたのでむしろ居れなくてはとなってました()
アオイさん
13歳で襲われてるところをあんなふうに助けられたら少なくともなにか感じるものはあるのではないかなと。
少なくとも違和感はないように書いたつもりです。
正直この辺は全く考えてないのでキャラたちに勝手に動いてもらおうかなと
バウタウン
すごく綺麗ですよね。
少し水の都みたいな雰囲気がして好きです。
漁港は勝手に考えたけどあんなに釣り人多いとそう見えてしまう……違ったらすいません。
釣り
剣盾はまさかの釣竿初期装備。
正直びっくりしました。
もしかしたらガラルの人は釣りも大好きなのかもしれない……
灯台
アカリちゃんが居そう(ストリンダーがいる)
フリアの思い出
1匹紹介ですね。
これでどのポケモンかわかった方は恐らくポケットモンスター ムーン、もしくはNewポケモンスナップをかなりやりこんでいる方です。
ポケモンの魚って海にも川にもいるのはなんで?と思わなくもないです。
さて、もう少し2つ目のジム。
頑張っていきましょう。