「ドラピオン!!『つじぎり』ィッ!!」
「ド……ラッ!!」
傷つき、重い身体を何とか持ち上げたドラピオンは、歪んだ空間の中を頑張って動き出す。黒く光るドラピオンの爪は、耐久の低いフーディンには一撃で自身を倒してくる最凶の刃に見えるだろう。しかし、それは当たればの話だ。
「『テレポート』です」
体力を一撃で刈り取るその攻撃は、やはりフーディンの瞬間移動で避けられる。そして瞬間移動で距離が離れるということは、遠距離技が主体のフーディンがのびのびと技を放てるというわけで。
「『マジカルシャイン』です!!」
「フッ!!」
「ッ!?『クロスポイズン』!!」
「ド、ラァッ!!」
離れたフーディンから放たれる妖精の光。残り体力の少ないドラピオンを仕留め切ろうと放たれたそれを、ドラピオンは毒の爪で何とか弾く。けど、弾くだけではダメージは抑えられず、少しだけダメージを受けてしまう。
時間は相変わらずクララさんの味方をしているはずなのに、エンニュートの時と比べて明らかにクララさんが苦しい表情を浮かべる回数が増えてきた。先程の避けるだけでいい状況とは違い、体力の少ないドラピオンでいなすというのが、フーディン相手だととてつもなく辛いのだろう。現に、フィールドではまたもやクララさんが一方的に攻撃を受け続ける展開が繰り広げられている。言ってしまえば、さっきのエンニュートの時のリプレイみたいなものだ。
「『トリックルーム』の切れ際……それが勝敗を左右するな……」
「できれば切れる直前で次のポケモンにつなげたいわね……」
それでも必死に攻撃に耐えるドラピオンを見ながら、わたしとジュンは理想展開について語る。もしトリックルームの時間がまだ残っている状態だと、次のポケモンもこの被害にあってしまう。かといって、ドラピオンで耐えきってしまうと今度はトリックルームを再展開する時間を与えてしまう。そうならないようにするには、切れるギリギリのところでドラピオンが倒れ、トリックルームが切れる前に次のポケモンを出すしかない。そうすれば、トリックルームを再展開される前に戦うことが出来る。恐らくクララさんもそれを狙っているからこそ、ドラピオンへの指示はつじぎりによる防御行動のみにしている。ただ、それをセイボリーさんに悟られないように、ちゃんと攻める形は見せていた。そうでもしないと、一番最悪なのはここでセイボリーさんにこの作戦がばれ、トリックルームをセイボリーさんの意志で解除し、再び張り直されてしまう事だからだ。
そのために、クララさんは必死に演じている。その心中は決して穏やかではないだろう。むしろ、ドラピオンに対する申し訳なさでいっぱいのはずだ。
(言ってしまえば、ドラピオンに負けるように指示をしているようなものだものね……けど、ドラピオンも、自分が倒れた方が勝てる未来があるとわかっているから、反論することなく指示に従っている。主人であるクララさんを信じて、主と一緒にしっかり演じてる)
コンテストで演じることの多いわたしとしては、どうしても惹かれてしまうことがある。どちらかに傾いて応援するつもりは特になかったのだけど、こんな姿を見せられるとクララさんに少し寄ってしまいそうだ。心の中で少しだけクララさんへの応援を強くしていると、クララさんの意地と願いを聞き届けようと奮闘していたドラピオンが、とうとうその身体を地面に沈めてしまう。
「ドラピオン、戦闘不能!!」
これで倒されたポケモンの数は、セイボリーさんが3人にクララさんが4人。気づけば残りポケモン数すら逆転している。そんな逆転のきっかけを作ったフーディンの強さに、観客のみんなは釘付けになっていく。一方でクララさんのサポーター陣は、先ほどまでよりもさらに声を張り上げ、ここからまた逆転をするための応援の言葉を投げかける。
「ありがとうドラピオン……ごめんねェ……あなたのために、絶対に逆転するからァ……だから、行くぞォ!!ペンドラー!!」
そんな言葉に押されて、クララさんが懐から投げた次のポケモンはペンドラー。赤い甲殻に身を包んだ大きなむしポケモンで、その身体の大きさは実に2.5メートル。むしポケモンの中ではトップクラスの大きさを誇るそのポケモンは、しかしその身体に似つかわしくない素早さを誇る。先ほども述べた通り、特性『かそく』を持つ彼が流れを掴めば、その動きを止める者はいない。
もっとも、その流れをつかめることが出来ればだが。
「『トリックルーム』はいつ切れるんだろうな……」
「さぁ?でも時間的にもうすぐのはずよ。そして、その切れた瞬間がこのバトルの注目ポイントよ」
トリックルームの効果が切れた時、フーディンによって再び展開されるのか。はたまたペンドラーがトリックルームのない間にかそくを行って再展開を防ぐのか。このバトルの一番の分岐点を前に、見ているこちらも心臓が鳴りだしていく。
「ペンドラー!!『ミサイルばり』!!」
「ペン……ッ!!」
トリックルームはまだ切れない。もう少しだけ時間が残っているようだ。けど、だからと言って何もしないわけにはいかないクララさんは、自身の素早さが関係ない技で攻撃していく。ペンドラーから放たれた沢山の針は、いろんな軌道を描いてフーディンの方へ飛んでいく。
「『テレポート』です」
「フッ」
まるで追尾と言わんばかりに飛んでいく針だけど、テレポートによる瞬間移動ですべて避けられる。やはり遠距離攻撃だと見てから判断する余裕があるため、あのフーディンを捉えるには自身の速さで追いつく必要がある。そのことを改めて確認したクララさんは、その壁の高さにまた表情を苦しくする。
「『サイコキネシス』です!!」
一方のセイボリーさんは至って冷静に指示を下す。調子に乗ってやられてしまった先ほどのココロモリの戦いを思い出して、少しだけ考えを改めているみたいだ。その結果が、ペンドラーの後ろに回り込んでのサイコキネシス。ペンドラーの死角からの攻撃に、このままでは大ダメージを貰う気配を感じてしまう。
「後ろに『メガホーン』!!」
しかし、この攻撃に対してすぐさま振り向いたペンドラーが、技やフ-ディンを確認する前にクララさんを信じて真後ろにメガホーンを放つ。すると、後ろから飛んできていた虹の念動とぶつかり合って衝撃を散らす。
ペンドラーにとって死角ならば、その死角はクララさんが補う。当り前だけどそれがトレーナーの役目だ。
「『ミサイルばり』ィ!!」
攻撃を防いだペンドラーは、そこからさらに追撃を戦と技を放つ。本来ならここでまたメガホーンをしたいところだけど、残念ながら現在は特性のせいで素早さがどんどん落ちている状態なので、仕方なくミサイルばりを選択。しかし、この攻撃もまたテレポートによって距離を開けたフーディンが簡単に避けきる。
全く進歩の無い対戦は、しかしこのままいけばいつかペンドラー側にミスが出来てダメージを負う可能性が出てくる展開になっている。フーディン側もテレポートの負荷は大きいものの、セイボリーさん自身も能力を使ってフーディンのサポートをしているためペンドラー側よりも負担は少なそうだ。そのかわり、こちらはこちらでどく状態になっているため、現在進行形で体力を奪われているからその点での消耗はあるけど……それを加味してもペンドラーの方が厳しそうだ。
でも、それもここまで。
何かが割れるような音とともに、現在張られているトリックルームが崩壊していき、歪んでいた空間が元に戻る。
「ペンドラー!!」
同時に、反転していた素早さが元に戻った。それは、ここまでしっそくしていたペンダラーの足がかそくされた状態に戻るという事。
「『メガホーン』!!」
「ペンッ!!」
戻った瞬間に攻撃を選択するクララさん。すると、まるで身体からおもりを外してすぐのような、軽やかな速度で走り出すペンドラー。その速さは、いままで瞬間移動以外でまともなダッシュを見ていなかったわたしたちにとって余計に速く見え、テレポートで遠くに離れていたはずのフーディンの下にも一瞬で辿り着く。
「かましちゃえェ!!」
今まで窮屈な思いをした分のすべてをお返しするかのように、緑色に光らせた角を叩きつけるペンドラー。
「フーディン!!防御を!!」
「フッ!?」
そのあまりにも速い攻撃に、テレポートが間に合わないと判断したセイボリーさんは手持ちのスプーンをクロスさせて守ることを指示。しかし、防御としてはあまりにも頼りないその壁は、ペンドラーの一撃を簡単に許して吹き飛ばされる。
「フーディン……平気ですか?」
「フ……ッ!?」
「……やはり、一撃の重さはとんでもないですね」
一撃で倒されるなんてことはなかったものの、ペンドラーの重さと速さ。そしてフーディンの脆さが重なってかなりのダメージが入っている。どくのダメージも相まって、もうあと何か一つでも喰らえば戦闘不能になってしまうだろう。セイボリーさん的には、その前に少しでもペンドラーを削っておきたいし、出来るなら倒してしまいたい。
「フーディン!!上へ!!」
そのためにも、もうこれ以上攻撃を受けたくないフーディンは空へ浮き、一方的に攻撃できる位置を取る。
「逃がすかァ!!『ミサイルばり』ィ!!」
当然これを許したくないクララさんは遠距離攻撃で追撃。緑色の針の嵐が、宙に浮くフーディンを打ち落とさんと飛んでいく。
「『サイコキネシス』です!!」
この攻撃を迎撃するべくサイコキネシスで応戦。しかし、先ほどよりも技の速度も上がっているこの攻撃をいなすには、技だけでは少し足りない。
「まだまだァ!!『いわなだれ』!!」
そんな防御にいっぱいいっぱいなフーディンに、クララさんがさらに追撃を仕掛けるために岩を飛ばしていく。
「フ……ッ!?」
「くっ、さすがにこれは……」
質量の重い岩の攻撃と、軽いけど威力とタイプで勝てない針の嵐。これらの攻撃をさばききるのはさすがのフーディンでも難しい。体力が少ないこともあって、若干力のぶれが出始めているフーディンの身体に、少しずつ技が掠り始めていく。
そんなフーディンに、今のペンドラーの動きを気にする余裕はない。
「ペンドラー!!『いわなだれ』に乗ってけェ!!」
「ッ!?」
その間にペンドラーは、フーディンに向かって飛んでいく岩の1つに、自身の素早さを生かして飛び乗る。飛び乗って足場的に問題なことを確認したら、また次の足場へ飛び乗りまた確認。これを繰り返していくペンドラーは、徐々に自分のいる位置を高くし、フーディンに向かって徐々に距離を詰めていく。
とどめにメガホーンを叩き込んで、確実に仕留める気だ。
「叩き込むぞォ!!」
岩と針の対処で動けないフーディンに着実に近づくペンドラー。このままいけばあと少しでフーディンの下に近づくだろう。そうすれば、ようやく一番の目標であるトリックルームの再展開を防ぐことが出来る。
フーディンまでの距離は、あと5メートルもない。
「フーディン!!『サイコキネシス』です!!」
いよいよやばいと判断したセイボリーさんが、ペンドラーを迎撃するために技を指示。フーディンはこれに応えるためにスポーンを構え、今までで一番の力をもってペンドラーを迎撃する。
「負けるなペンドラー!!『メガホーン!!』」
これに対してペンドラーが行うのはさっきと同じくメガホーン。先ほどこの2つの技をぶつけた時はペンドラーが勝ったので、その時の経験から今回も勝てると踏んでの行動。また、もしこれで勝てなかったとしても、この後に跳んでいく岩と針は刺さることになるからそれはそれでいいという判断だ。やっぱり、クララさんはちゃんと後のことも考えて行動している。
わたしの中での予想がまたクララさんの方に傾いた所でぶつかり合る両者の攻撃。どちらも相手を倒すために全力で放たれているその技は、しかしタイプ相性という大きな壁をどうしても超えることが出来なかったサイコキネシスが崩れていく。相手の技を突き抜けたペンドラーはそのままフーディンの下へと飛び込み、ついに攻撃のチャンスがやって来る。
「射程距離内に……入ったぞォ!!『メガホーン』!!」
「ペンッ!!」
自身の角の範囲に入ったのを確認したペンドラーが、さらに力を込めてメガホーンを振りかぶる。これが当たれば当然フーディンは戦闘不能。その事実に、いやが応にも力が入るペンドラーは、フーディンをしっかりと見据えて技を振りぬく。
「フーディン!!『テレポート』!!」
が、その攻撃が当たる寸前のところでフーディンの姿が掻き消える。
「エェ!?あのタイミングは間に合わないって思ってたのにィ!?」
あれだけ緊迫し、且つ目まぐるしかった状況でテレポートなんてできるわけがない。事実、こんなことが出来るのなら、トリックルームが切れた瞬間の組み合の時もすればよかったはずだ。けど、あの時は出来ずに今回は出来たということは、おそらく原因はセイボリーさんの方にあるはずだ。
「念のためにワタクシの方で演算しておいてよかったですよ……ギリギリ間に合いました」
そちらに視線を向けてみると、そんなセイボリーさんの声が聞こえてきた。わたし自身サイキッカーではないからその手の話には明るくないけど、どうやら能力を使う時は頭の中で演算を組み立てて行うらしい。その過程の計算式的なモノをあらかじめセイボリーさんが立てておいて、フーディンがそれを使わせてもらうことで、余裕をもって発動で来た……みたいなかんじでいいのだろうか。……理解できたような出来ないような。とにかく、凡人であるわたしたちにはセイボリーさんが何かしたという事だけ分かっていればいいみたいだ。今はそんなことよりも、『フーディンがペンドラーとの距離を離すことに成功した』という事実の方が問題だ。しかも、ただ距離を離したのではなく。ペンドラーが空中にいる状態で、地面に逃げたというのがとにかく大きい。これなら例えペンドラーの足が速くとも、空中から加速する方法は取りづらい。岩を足場にして飛べば、さっきみたいにまた速く動けるかもしれないけど、そうなると予備動作がわかりやすいし、されたらまた空中にテレポートすればいいだけ。
これでもう一度トリックルームを発動する準備が出来てしまった。
「フーディン!!相手に絶望を!!『トリックルーム』です!!」
「ペンドラー!!」
セイボリーさんから宣言される最悪の一手。それに対し、クララさんが声を上げて何とかしようとするけど、すでに組みあがってしまった空間ではもうどうしようもない。ここまで長く戦っていたペンドラーは、特性のおかげで素早さも極限まで上がっているので弊害も大きく受けてしまう。
「ペンッ!?」
空中にいながらトリックルームの影響を受け、徐々に高度を落としていくペンドラー。そこには先ほどまで軽快に飛び回っていた元気の良さはなく、身体に再びおもりを乗せられ、不器用にもがく姿があった。
ここまで遅くされたら、もう岩を足場としたアクロバットな動きもできない。空中で自由の聞かないペンドラーは、もはやフーディンにとって格好の的だ。
「フーディン!!トドメです!!『サイコキネシス』!!」
そんなペンドラーに対して、フーディンが勝負を決める態勢に入る。こんな無防備なところに、フーディンからのタイプ一致弱点技を貰おうものなら戦闘不能は確実だ。クララさんのサポーター陣営も、そのこと理解しているからか悲鳴のような声が上がる。
「『メガホーン』!!」
「ペン……ッ!!」
それでも決して諦めないクララさんは、緑色の角を振り回してサイコキネシスだけでもかき消すように技を振る。身体の自由が効かないながらも、それでも懸命に技を奮った結果、何とかサイコキネシスを1回防ぐことに成功する。けど、状況が好転した訳では無い。
「どうしよォ……どうしよォ……!?」
独り言のようにオロオロするクララさん。表情にすら出そうなその姿は、本当にどうすればいいのか分からないと言った様相を呈しており、その戸惑いの声はわたしの下まで届いていく。
たとえ今は凌げたとしても、ここからもう一度トリックルームを耐え切るだけのそ体力は無い。そうなればこのままペンドラーは倒され、3対1の構図となり、状況はいよいよ絶望的なものになる。かと言って明確な対処はおそらくこの場にいる誰にも分からない。
「……ッ!!」
顔色をどんどん悪くさせていくクララさん。もう何もすることが思いつかない彼女に、セイボリーさんがいよいよとどめを放とうと、最後のサイコキネシスを構える。もうあと数秒もすれば、無防備なペンドラーにこの技が炸裂し、2人の差がさらに開くことになるだろう。
けど、そんな状況でも、クララさんの目は死んでいない。
「こうなったら……一か八かァ!!ペンドラー!!地面に『メガホーン』!!」
「ッ!!ペンッ!!」
クララさんの投げやりにも聞こえる叫び声のような指示に頷くペンドラーは、自身の角を更に濃く光らせ、クララさんの言う通り地面に向かって振り下ろしていく。
「何をしても無駄です!!フーディン!!とどめの『サイコキネシス』を!!」
セイボリーさん視点ではもはや狂った行動としか見ることが出来ないその行動。そんなことをすればこちらの攻撃を防ぐことなんてできないから、セイボリーさんにとっては絶好の的だ。そこを突くフーディンの攻撃が飛んでいき、いよいよペンドラーに大ダメージが入ると思われた瞬間。
「やっちゃえェ!!」
「ペン……ッ!!」
「……は?」
わたしたちの耳に、何かが割れるような音が響き渡る。
「なんだ……今の音……?」
その不思議な音が気になったジュンが、辺りを見渡しながら声を漏らす。それにつられて一緒に周りを見ると、わたしはあることに気づいた。
「成程……そういう事……」
「そんな……ばかな……!?」
わたしが気づくと同時に、音の正体に気づいたセイボリーさんが驚愕の声を上げる。
わたしとセイボリーさんが気づいた音の正体。それは……
「『トリックルーム』が……
歪む空間の崩壊。素早さを反転する部屋が崩れる音だ。
「『トリックルーム』が壊れた!?どういうことだよ!?」
言葉の意味を受け止めきれなかったジュンが、焦りながらわたしの方を見て聞いてくる。
「わたしだってよくわからないわよ。でも多分、『トリックルーム』はエスパータイプの技でしょ?だから、『こうかばつぐんを取れるむしタイプの技なら壊せるんじゃないか?』なんて思って攻撃したら、なんか壊れちゃったって感じじゃないかしら?」
「そんなバカなことあるのか!?」
「バカなことだけど、実際に起こってるじゃない!」
正直わたしだって意味が分からない。わたしがセイボリーさんの位置にいるのなら、彼と同じく目が飛び出そうなほど驚いた表情を浮かべ、しばらく放心してしまうだろう。
しかし、トリックルームが消えた今、この数瞬の停止は致命的となる。
「ペンドラーァ!!」
「はッ!?しま……ッ!?」
トリックルームが壊れたということは、すばやさ関係が元に戻ったという事。となれば、ペンドラーを縛るものはもうない。
着地した瞬間再び俊足を手に入れたペンドラーは、飛んでくるサイコキネシスをすんでのところで回避。そのままフーディンの下へと一瞬で駆け抜ける。
「ペンドラーァッ!!『メガホーン』!!」
「ペンッ!!」
「フ……ッ!?」
「フーディンッ!?」
そしてそのままフーディンの横を通り抜けながら、すれ違いざまに緑の角を叩きつけるペンドラー。遂に叩き込まれた渾身の一撃は、防御の低いフーディンにとっては当然致命傷となり……
「フーディン、戦闘不能!!」
「ッしィ!!」
「……お疲れ様です、フーディン」
ここまで場を制していたフーディンが、ついに戦闘不能となった。
トリックルーム
トリックルームと言えば、やはりVSマーシュさんとのバトルで見せた『トリックルーム破り』ですよね。お話を書くにあたって、このくだりは外したくないなと思いました。なんせ、初めて見た時は本当に驚いたので……
アニポケ最新話で、オーベムがなかなか怖いことをしていましたね。やはりリアルファイトのエスパータイプはチートなんだなと改めて思いました。