【完結】ポケットモンスター 約束のためにもう一度   作:犬鼬

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228話

 ジュンとヒカリからいろいろな話を聞いて、その後にユウリ、マリィ、ホップも合流。そこからいろいろな情報交換や、自分たちのバトルの話を軽くしていると、ジョーイさんが来て軽い検査の時間となったので、みんなに一度退室してもらって現在。スタジアム内に設置されている休憩室にて、ボクの体調とポケモンたちを診てくれていた。

 

「はい。もう体調は大丈夫そうですね。ヨノワールたちももう大丈夫なので安心してくださいね」

「ありがとうございます。ジョーイさん」

 

 そんなジョーイさんから無事全快を言い渡されたボクは、お礼を言いながらベッドから足を下ろしていく。数時間とはいえ、ずっと横になっていたこともあって少し身体が凝ってしまっているので、明後日のことを考えても少し身体を動かしてはおきたいのだけど……

 

「無茶は厳禁……とは、明後日のことを考えたらなかなか言えませんが、まだ傷が治っただけで、疲れが完全に消えたわけではありません。少なくとも、今日は無茶な練習はしないでくださいね?」

「わかりました」

 

 その手の専門の人にこのような釘を刺されてしまったので、今日はおとなしくしておこう。やると言っても、ちょっとしたストレッチをして、身体をほぐすことにとどめておくことにする。確かに、作戦はいくつか思いついてはいるけど、どれも今の自分でできる範囲の行動でしか考えていないから、ぶっつけ本番でも何とかなるレベルだと思う。それに、どっちにしろ次の試合までは2日しかないわけだから、今更何か凝ったものを考えてもうまくいかない可能性の方が高い。例え体力が万全でも、無茶な練習は逆に本番への支障となるから、ここは疲れを残さないという意味でも、おとなしくジョーイさんの指示に従っておくべきだろう。

 

 改めて診てもらったみんなを腰のホルダーにつけ、ユニフォーム姿からいつも通りの服装に身を包んだボクは、ベッドを挟んでジョーイさんと向かい合う。

 

「今日はありがとうございました」

「いえいえ、これがお仕事なので。それに、フリア選手のバトルはわたしも楽しませていただいているので。先ほどのマクワ選手とのバトルも、とても素晴らしかったですよ」

「そ、そういわれると……あはは……」

 

 頭を下げてお礼を言うと、むしろさっきのバトルについての賞賛の言葉を貰ってしまい、思わずこそばゆくなってしまう。知り合いから褒められることこそ多くはなっているものの、こうやって世間の声を真正面からもらうことは本当に少なかったので、やっぱり慣れない。

 

 ジョーイさんの顔はどこの地方に行っても基本変わらないから、余り他人のような気がしないというのはあるっちゃあるけど……それはそれ、これはこれだ。中には、誰がどのジョーイさんかの見分けがつく人がいるらしいけど、少なくともボクにはそんな技術はないので知らない。

 

「ただ、ファンとしてはとても楽しいのですけど、医療従事者としては不安なところは、なんとも言えませんね……」

「そこは申し訳ないです……多分、次の試合終わりももしかしたらお世話になる可能性が……」

 

 ヨノワールとの共有化に完全に頼り切った戦い方をしているわけではないけど、やはりボクの切り札はこれだ。これを使わずにこのリーグを突破できるほどこの世界は甘くない。セイボリーさんも、次に戦う可能性のあるユウリとホップのどちらかも、この手札を切らないと勝てないとは言わないけど、つらい戦いが待っているのは間違いない。となれば当然この反動がまた襲い掛かって来る。その時はまたジョーイさんのお世話になることだろう。医療関係者としては、なかなか難しい顔をせざるを得ない状況だ。

 

「わかってます。ですので、わたしたちが出来るのは、例えその能力を使わないといけない状況になっても、そのアフターケアをしっかしとしてあげることです!何があっても、必ずあなたを万全な状態に治しますので、少なくとも、このガラルリーグに関しては安心して全力を出してくださいね」

「本当に、ありがとうございます!!」

 

 こんな素晴らしい人が働いている施設をタダで利用させてもらっていることに逆にちょっとした罪悪感みたいなものを感じてしまう。このお礼は、素晴らしい試合内容という形で返させて頂こう。

 

「では、先に失礼しますね。お大事に」

 

 ボクの言葉を聞いてもう大丈夫だろうと判断したジョーイさんは、最後に常套句のようなものをボクに残して退室する。ジョーイさんがいなくなったことで、室内を支配し始める静寂に対してすぐに『よしっ』声を出したボクは、リュックやマフラー、ペンダントといった道具、ないしはアクセサリー等を身につけて休憩室を退室。そのまま裏口の方へと足を進める。

 

 行きには正面の入口を使っていたけど、今その入口を使うと間違いなくファンやサポーターの人たちによって渋滞が起き、混乱する可能性があるから、この期間中はリーグ参加者はこの裏口を使って外に出ることになる。もちろん、この裏口も複数用意されており、簡単に待ち伏せできないように対処を施してくれている。そのため、目下注目株であるらしいボクが外に出るこの瞬間も、意外と静かな時間を過ごしながら行動することが出来た。この辺りは、ガラル地方の運営さんの慣れ具合が伺える。

 

「っよいしょ。ふぅ、疲れた~」

「お、きたきた。こっちだこっち~」

 

 そんな静かな道を進んで、外に出るための最後の扉を開けてスタジアムから出ると、待ち伏せしていたのかボクを呼ぶ声が聞こえる。本来なら待ち伏せなんてあるわけが無いけど、逆に言えば待ち伏せできる人というのはそれだけ限られた人間となる。となれば、聞き覚えのある声も合わせて、ボクの右側から聞こえる声の正体というのは、たとえ目で確認しなくても判断できた。

 

「お待たせみんな」

 

 その想像通り、ボクが返事を返した先には、声をかけてきたホップを筆頭に、ユウリ、マリィ、ジュン、ヒカリといういつものメンバーが揃っていた。もはやお馴染みすぎて、顔を合わせるだけで安心感を感じさせるこのメンバーも、今日はこの裏口から出てきたみたいだ。本来なら参加者では無いジュンとヒカリは利用できないんだけど、ジュンもヒカリも別地方での活躍から話題になる可能性を考慮されたのか、今回は特例で使用を許可されているみたいだ。確かに、観客席をチラッとみた時の2人の浮き具合はちょっと面白かった。

 

「ううん。そんなに待ってないよ」

「ここに全員揃ったのはついさっきと」

「ユウリのポケモンの回復がさっき終わったんだ。だからオレたちが揃ったのもそんなに前じゃないんだよな」

「それよりも、全員そろったならホテルに戻るわよ」

「腹も減ったしな!!」

 

 みんなを待たせたことから、少しだけ申し訳なさを滲ませたボクの言葉に対して、ユウリ、マリィ、ホップ、ヒカリ、ジュンの順番で返してくれる。一番試合が遅かったユウリは、ボクの部屋に来る前にポケモンを預けてから来ていたので、ボクの診察時間のときはその預けたポケモンたちを受け取りに行っていたらしい。今ではもう元気なのか、ユウリの腰のホルダーでゆらゆらと揺れるボールも確認できた。また、ヒカリが試合中預かっていたほしぐもちゃんも今はユウリの下へ戻っているらしく、ユウリの背負うカバンも小さく揺れていた。この調子なら、ホテルから戻った瞬間すぐさま飛び出して、ユウリに甘え倒すことになるだろう。

 

(その時はポフィンを用意してあげようかな?)

 

「フリアこそ、身体の方は大丈夫?ジョーイさんから何か言われていない?」

 

 そんな感じでホテルに向かってみんなで足を進めながら、戻ったあとのことについて考えていると、今度はいつの間にかボクの隣まで来ていたユウリから質問が投げられる。1度休憩室でボクの体調が戻っていることは確認しているけど、改めて専門の人に診てもらった結果が気になるらしい。ごもっともな心配だけど、ボクとしてはそんなに心配することでは無いと思っているから、不安を与えないように明るく振る舞いながら言葉を返す。

 

「全然何も。ご覧の通り健康体だよ」

 

 共有化による疲れや痛みは確かに辛いものがある。けど、身体が感じるものはあくまでもヨノワールの感じた痛みの再現でしかない。こんなことを言うとまた怒られそうだけど、言ってしまえばボクが感じている痛みは全部錯覚だ。実際に受けている訳では無い以上、立ち直りもすぐだ。もちろん精神的な疲れはかなり負うので、そこの回復には相応の時間がかかる。しかし外傷的な意味ではダメージは無いから、健康体から大きく外れることはほとんどないと言ってもいい。

 

「そっか、なら良かった」

 

 ユウリもその事は分かっているので、これはあくまでも確認作業。それでもこうやって安堵しているあたり、ユウリの中では大きな不安要素だったみたいだ。

 

 嬉しくはあるけど、ここまで心配されるとジョーイさんの時同様少し罪悪感が湧いてきてしまう。かといって、完全に向こうの善意からくるものだから反論等もしづらい。そして、さっきジョーイさんに応援された時とはまた違ったこそばゆさに襲われる。

 

(う~ん……嫌じゃないけど、調子が狂う……)

 

「はいはい、乙乙~」

「……え、何が?」

「何でもないわよ~」

 

 頭の中でこの謎のこそばゆさについて考えていると、横腹をヒカリが肘で突きながら謎の言葉を投げて来る。その時の表情がやたら明るく、正直言うと少し気持ち悪かったので、ヒカリからの言葉の意味も含めて質問を返してみるけど、やっぱりのらりくらりと躱されてしまう。ここ最近、こういうやり取りが増えている気がするから余計に気になるんだけど……きっとこの謎については未来永劫答えてくれることはないだろうから、もういっそのこと無視を決め込んでもいいのかもしれない。

 

「ちなみに、わたしへの反応を無視したら、今度コンテストで使う用のサーナイトの衣装着せるからね?」

 

 と思ったら、ヒカリに肩を掴まれながら逃げ道を塞がれてしまう。

 

「だから!人の心読まないでってば!それに、無視されたくなければ答えてくればいいのに……ねぇ、ユウリからも何か言って━━」

「フリアの……サーナイトドレス……?」

「ユ、ユウリ……?」

 

 その助けとしてユウリの方に声をかけてみるけど、ユウリはユウリでどこか遠くに視線を向けて少し表情を緩める。その顔はとても穏やかで幸せそうなのに、なぜか背中に悪寒が走り、本能が『関わるな』と警告を発してきたのでそっとそのそばを離れる。

 

 

「ヒカリ……その話について詳しく……」

「良いわよ~。なんなら他の衣装も今日の夜に見せようかしら?いっそのこと2人でどんな衣装なら似合うかの談義を……」

 

 

「…………」

「ん?どうしたんだフリア?」

「急にこっちに飛んでくるとか珍しいな?」

「な、何でもないよホップ。ジュン。うん、何でもない……何も聞いてない……」

「ならいいんだが……っておい、本当に大丈夫か!?なんか震えていないか!?」

「……なんというか、お疲れ様と」

 

 去り際に聞こえた言葉を幻聴だと決めつけて、ホップたちの集団に合流して雑談へと入るボク。最初こそ身体が震えていたものの、おそらく一番事情を分かってくれたであろうマリィが気を効かせてくれたおかげで、ホテルに着くころには何とかいつも通りの状態に戻ることが出来た。

 

 そんな恐ろしくも、けどむしろいつも通りのような感覚がして落ち着きも感じる不思議な空気感のままホテルに辿り着いたボクたち。

 

「「あ」」

「え?」

 

 そのホテルの自動ドアが開かれ、その中へと足を進めようとしたボクたちの前に、2つの影が声をあげながら立ちふさがった。その正体はクララさんとサイトウさん。今日の試合で負けてしまい、ガラルリーグの敗退が決定してしまった2人だ。

 

「サイトウさんにクララさん……」

 

 ユウリからの話でサイトウさんの方は平気だというのは何となく聞いたけど、クララさんの方は分からない。対戦相手であるセイボリーさんとはまだ話せていないし、クララさんの目元を見れば、化粧で隠してあるとはいえ少しだけ泣いた跡が見受けられる。白目の部分もほんのりと受血していたことから、少なくない時間泣いたという事だろう。

 

 正直、何て声をかけたらいいのかわからないから、少しだけ言葉に詰まってしまう。けど、そんなボクの気持ちをスルーして、今この場で一番気兼ねなく声をかけられる、リーグ不参加者のヒカリが前に出た。

 

「サイトウさんにクララさん。こんにちは。珍しい組み合わせな気がするのだけど、2人でお出かけかしら?」

「こんにちはヒカリさん。あなたのお噂はかねがね……いつかあなたのパフォーマンスを直で見てみたいですね」

「あはは、そういってもらえてうれしいわ。その時は気合を入れなくちゃね!」

 

 切り替えの早いサイトウさんと、こういった時のコミュ力が強いヒカリのおかげで最初の気まずい空気は一瞬にして消える。こういった時のヒカリには本当に頭が上がらない。

 

「っと、本題からずれてすいません。わたしとクララさんで何をするか、でしたね。それは……」

「……特訓」

「特訓……?」

 

 若干話しやすくなった空気に変わったところで、本題を喋ろうとしたサイトウさんの言葉を遮ってクララさんが口にした特訓という言葉。こんな言い方をしたらちょっとあれだけど、敗退が決まってしまい、もう先がないのに繰り出されたその言葉に少なくない疑問を抱いてしまう。それはボクだけでなく、同じく敗退が決まっているマリィの口からも無意識に零れてしまう程だった。そんなマリィの言葉を聞いたクララさんは、一回頷いた後、ゆっくりと口を開いて説明を始める。

 

「うちって今、師匠の道場に通ってるでしょォ?そのことを思い出したサイチャがァ、うちを仲介人にして師匠とお話をしたいっていうからァ、それならうちもついでにヨロイ島に戻ってェ、今の自分にできることをしよっかなァって……」

「今回の立ち合いのおかげで、わたしにはまだまだ足りないものが多いということがわかりました」

 

 クララさんの説明になるほどと納得していると、今度はサイトウさんがその続きを引き受ける。その時の表情がとても真剣で、ここにいるみんなの視線がすっと集まり、同時にその表情に魅入られて口を閉ざす。

 

 その中心にいるサイトウさんは、ゆっくりとボクたちへ向けて言葉を並べていった。

 

「わたしは今まで、ヨロイ島に伝説のかくとうジムリーダーがいることは知っていました。しかし、未熟者であるわたしが声をかけるのは些か早いのではないかと思っていたのです。しかし、今日の立ち合いを経て、わたしが本当に目的を達するのであれば、そのような小さなプライドにこだわるのはダメだと思ったのです」

「成程。だから、今この時ってわけね」

 

 ゆっくりと語られるサイトウさんの独白を聞いて、サイトウさんの狙いに気づいたヒカリが小さく口を開いた。他の人も、声には出していないものの、サイトウさんの狙いにはうすうす気づき始めている。

 

「わたしのガラルリーグは終わってしまいましたが、わたしのトレーナーとしての生涯が終わった訳ではありません。むしろ、ここはまだまだスタート地点です。なら、リーグが終わり、一足先に自由の身となったこの期間を逃す手はないでしょう?あなたがたが大会のために激しい練習のできない今こそが、あなたがたとの距離を縮める絶好のチャンスです!」

 

 ヒカリの言葉に頷きながら、徐々に語気を強めて話していくサイトウさん。その瞳にはギラギラした光が灯っており、ハイライトさえ消すバトルの時とは違う意味でこちらを圧倒する何かを発していた。

 

(これでボクたちと距離があるって嘘でしょ……?気迫だけならもう誰よりも強いんだけど……)

 

 正直、こんな相手にユウリはよく勝てたなぁと感心せざるを得ない。けど、そんなサイトウさんと同じくらいの圧を出している人がもうひとり居た。

 

「これは、うちたちの下克上ゥ……今はフリアっちたちが前を歩いているゥ。でも……ぜってェ追いつく。ここまで悔しい思いしたのは初めてだからァ、今度は本気で挑みに行くからァ!!」

 

 サイトウさんと同じくらいギラギラした光を目に宿すクララさん。2人の強烈な光を見て、ボクたち全員が同じことを思っただろう。

 

 このガラルリーグは、あくまでも通過点。この結果に満足して天狗になってあぐらをかけば、この2人のような人たちに、一瞬で喉元を食い破られると。

 

(元々通過点のつもりだったけど、ますますその色が強くなったね……)

 

 勝って兜の緒を締めよ。いや、勝ったからこそ、余計に強く緒を締めなければ、這い上がってきた人に撃ち抜かれる。

 

 サイトウさんとクララさんの言葉に当てられたボクたちも、同じように燃え始めていく。

 

 気合いがどんどん漲る。この調子だと、明後日の大会はもっと激しくなりそうだ。

 

「とまぁ、そういうわけで……わたしたちは一足先にここを離れます。ですが、あなたがたの試合はちゃんと見るつもりでいますので、素晴らしい立ち会いが見られることを楽しみにしていますね」

 

 みんなが改めて気合いを入れ直したところで、ようやく目の光を元に戻したサイトウさんの雰囲気がいつも通りに戻る。隣にいるクララさんの気迫も収まり、ボクたちの周りにはいつも通りの空気が流れ始める。心做しか、みんなの呼吸音も少しゆったりになったような気がした。そんな感じでみんながちょっと落ち着き始めたところで、クララさんがマリィに向かって質問をなげかける。

 

「ねえねェ。もし良かったらなんだけど、マリィせんぱいも行かないィ?」

 

 それはマリィもヨロイ島で一緒に特訓をしないかというお誘いだった。確かに、すでに敗退しているマリィなら時間はある。今からヨロイ島に行って特訓に力を注ぐのも全然ありだ。マリィも今日も結果に思うところはあるだろうし、割とクララさんの提案はいいような気もする。

 

「そうとね……その提案はすごく魅力的だけど、やっぱりあたしはここでちゃんとみんなのことを見ていたかと。凄い人の下で特訓も大事だけど、現地の空気でしっかりと目で確認することも、立派な勉強だしね。……それに、ここまで一緒に旅をしたみんながどこまで行くのか……あたしは見ていたかと」

 

 しかし、マリィの答えはシュートシティへの残留。マスタードさんの下ではなく、ここで見ることで勉強する方向に考えているみたいだ。……それよりも、ボクたちを見ていたいって気持ちの方が強そうだけどね。こういわれると、ちょっと嬉しいし、頑張ろうと思う。

 

「そっかァ……でも、マリィせんぱいならそう言うと思ってたしィ、解釈一致ダカラオッケェ!!」

「……相変わらず元気になるスイッチが謎だぞ」

「考えちゃだめだよホップ」

 

 マリィに断られたというのに、どこか納得した表情を浮かべながらサムズアップするクララさんと、そんなクララさんを見て呆れるホップとユウリ。ユウリの言う通り、ここはあまり気にしてはいけないところだ。

 

「では、わたしたちは先に失礼します。大会、頑張ってくださいね」

「フリアっち!ホップきゅん!ユウリン!ファイトだぞォ!!マリィせんぱいとピカリンとジュジュンもまたねェ!!」

 

 会話が一つの区切りを見せたところで、サイトウさんとクララさんはホテルから出て駅の方へ向かっていく。次に会うころには、おそらく一回り以上成長している彼女たちとまみえることが出来るだろう。

 

(そんなクララさんたちに、良い報告が出来るように頑張らないとね!)

 

 前を向いて別の道へ歩いて行く友人を見送ったボクたちは、入れ替わるようにホテルの中へと足を進める。そのままボクの泊まっている部屋に集まったみんなは、今日のバトルについてのアーカイブを見ながらいろいろな話をして時間を使っていく。

 

(クララさんの期待に応えるためにも……まずはセイボリーさん!!絶対に勝つよ……!!)

 

 そんなまったりした時間を過ごしながら、ボクは明後日のことで頭の中を埋めていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




サイトウ クララ

実機でも特に絡みがあるわけではないので、かなり珍しい組み合わせ。セイボリーさんに関してはそもそもバージョン違いで出会いすらしませんからね。そういう意味では、サイトウさんは本当に道場とのかかわりが少ないですね。まら、クララさんはクララさんで毎回あだ名にちょっと頭を抱えたりしています。今回で言うと、ヒカリさんジュンさんのあだ名はなかなか……




もう少しでまたフルバトル。クライマックス感が凄いですね。




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