35話
ワイルドエリアに飛び出してゆっくりと進んでいくことはや数日。
ミロカロ湖・北に差し当たったところで確かに野生のポケモンの強さが上昇をしたのをしっかりと肌に感じてきた。出てくるポケモンも今までは進化前の子が多かったものの、比率としては半々くらいまで上昇。そのうえちらほら見えるポケモンは明らかにレベルが高い子もいて、間違いなく最初に出会ったイワークと同等、もしくはそれ以上のポケモンも簡単に目に入ってくるようになってきた。ぱっと見ではわかりづらい個体もいるから戦う相手はしっかりと見極めないといけないね。
(もしかしたらこういう観察眼とかをしっかりと身に着けてもらうためのジムミッションだったのかな?)
ターフスタジアムではポケモンへの理解。バウスタジアムでは知恵。エンジンススタジアムでは判断力を求められてきた。
今思えばあのミッションもこのワイルドエリアでうまく立ち回るための練習だったりするのかもしれない。そういう意味ではこのジムミッションは、ジムチャレンジャーへの試練という意味だけではなく、ワイルドエリアで危険な目に合わないための勉強という側面もあるのかもしれない。言ってしまえば命だって危ないこの場面。逆に言えばこのジムミッションを超えられるくらいの手腕がないとワイルドエリアで命を落としたり、危ないことになりかねないということかもしれない。そう考えてみると、前半のジムがミッションの時点でかなり難しいというのもすごく納得のいく話だ。
……まぁ、ボクはエンジンシティのミッションに関してはちょっとおかしな攻略方法だったけど。もしこれがさっきボクが言ったことを想定しているのならやっぱりボクがあの方法でクリアしたのはまずいのではなかろうかと思う。
(い、一応他地方を冒険した経験があるから大丈夫だ。うん)
それに、ここまでがワイルドエリアに向けての勉強のための高難易度だからと言って、次の街以降でのジムミッションが簡単になるのかと言われると間違いなくそんなことない。むしろジムリーダー自身が強くなっていくのだろうから、きっとカブさんのところよりも苦しい戦いが予想されるだろう。
けど同時にワクワクしてもいる。きっとこの先にもまだまだ強い人や見たことの無いポケモン、作戦、技がこの先に待っている。その新しいものたちはボクを必ず先のステージに連れて行ってくれる成長の糧だ。だから……
「早く……ナックルシティに到着したいなぁ……」
この吹雪、止まないかなぁ……。
窓の外から見える白銀の世界にボクはそっとため息をこぼした。
☆
「っくしゅ……うぅ、流石にこれは寒い……」
「部屋の中だというのに外の景色みるだけで寒そうですね……」
「二人とも、ホットココア持ってきたよ。……にしてもひどいなぁ」
ガタガタと鳴り響く窓ガラスの揺れる音。その音の原因である猛吹雪がいまもごうごうと大きな音を立てて吹き荒れていた。
エンジンシティからワイルドエリアに出てミロカロ・北へ到着したボクたちは、そのままナックルシティへと向かうべくガラル第二鉱山とエンジンシティをつなぐ橋の下の部分であるエンジンリバーサイドへと向かい歩いていた。北側のポケモンが見えはじめるその区域を、それでも成長したボクたちの手持ちならまだ進めるくらいの難易度だったので確実に進んでいった。この時点で若干の肌寒さとぽつぽつとした雨は見えてきたんだけど、ワイルドエリアは過酷な環境で天候もころころ変わってしまうという前情報があったため、まあこんなものだろうと、むしろまだ優しいほどではないのかとも思えるほどだった。しかし、エンジンリバーサイドを進んでいく途中でだんだんと雲行きが怪しくなっていく。小雨だったものがだんだん雪へと変わっていき、風も冷たく、気温も低下。明らかに真冬のそれへと変わっていき風も強くなっていく。それでもセイボリーさん曰く、これくらいならまだワイルドエリアの常識範囲内ということで進む速さこそ少し落としたものの、それでも着実に足を進めていっていた。そしてボクたちがターフタウンとバウタウン間をつなぐ橋が見えてくる場所くらいまで進んだあたり、ハシノマ原っぱと呼ばれる地点に到着して歩いている途中にいよいよ無視できない問題に発展していった。
風はより強く、吹雪はより激しく、視界は真っ白で埋め尽くされ一寸先は闇改め白。隣にいるはずの二人の姿までもが視認できるのがやっとといったレベルの白さ当然それだけ激しければ体温もかなりのスピードで奪われていく。慌ててコートを取り出し、マフラーもいつもよりしっかりとまいて防寒対策を取っていくものの、その壁を簡単に突き抜けるほどの寒さに真面目に命の危険を感じたほどだ。
風もかなり強かったのでテントを張ってしのぐということもできずいよいよもってやばくなってきたところでボクたちに救いの手を差し伸べたのがハシノマ原っぱの隅にある建物の預かり屋。真っ白い視界の中、方向感覚もなく歩き回っていたところでたまたまこの異常気象を見て巡回に当たっていた人に救助され、何とか預かり屋に到着。そこの運営者に何とか泊めてもらうことによってとりあえずは事なきを得た。
それがここまでの経緯だ。
ちなみにここの預かり屋はアオイさんの家族が経営していたところとは全くとまではいわないにしろ特に関係はない。預かり屋同士という事で専用の繋がりみたいなものはあるみたいだけどね。そもそもこういった施設はいろんなところにある。このガラル地方だって両手を優に超える預かり屋設備があるしね。
「うぅ、あったまる~……」
「ワタクシとしては紅茶の方がよかったのですが……」
「贅沢言わないでください。他の人も我慢しているんですから。むしろココアってかなり贅沢な方ですよ」
「わかってますよ」
そういいながら預かり屋にいる他の人にも目を向ける。そこにはここ数日でたまりにたまったジムチャレンジャーや観光客、果ては一般トレーナーまで。この吹雪によって足止めを喰らってしまい、先に進むことも後に戻ることもできなくなってしまった人たちだ。この預かり屋が建物としてはかなり大きい方だったのが幸いして全員を収容することができてはいる。
ポケモンをたくさん預かる施設だし、ワイルドエリアの気候が激しいことをわかったうえで建てられている設備だけあって備蓄も多い。こと食料などにおいてはまだまだ持ってくれると思う。
けど問題は別にあって……
「う~ん、また人増えているね」
「仕方ないよ。ここは次のジムに進むための通過点なんだもん」
「ですがあまり増えすぎるとここに収容しきれなくなりますよ……」
ユウリの言う通り、この預かり屋に泊まっている人が日に日に増えていっているということだ。
理由は単純で、カブさんのジムを突破した人がここを通るから。
エンジンシティから次のジムがあるラテラルタウンまで行くには必ずここは通る道だ。そして突破者は当然ながら日に日に増える。そして現在のこの状況を知らない人がまたボクたちと同じようにここまで歩いてきてしまいこの場所にきてしまうという、なんだか追い込み漁みたいな状態になってしまっている。
「備蓄よりも先にスペース問題かぁ……」
「それはあるかも……もともと人が泊まるような施設じゃないからそういう意味では部屋は少ない方だし……」
「すでに布団はありませんしね」
現状は床に自分の替えの衣類などを敷いてその上に寝ている。寒い中で上にかける布がないっていうのはなかなかつらいと思うかもしれないけど、そこは過酷な環境に立つ預かり屋。暖房器具はいつでも使えるように常にスタンバイされているみたいで、今も季節外れながらもストーブや暖炉がフル起動中だ。おかげでこの預かり屋の中はそこそこあったかくはなっている。
「これも吹雪がやめば一発なんだけどなぁ……」
最近外に出ることがなくてこってしまっている体をぐっと伸ばしてほぐしていく。別に外で遊ばないと耐えられないというつもりは無いけど、最近はジム戦のための特訓や旅が続いていたので動いていない時間が急に長くできてしまうと体が少し物足りなさを感じてしまいどうも落ち着かない。
「せめて技の練習くらい出来ればなぁ……」
「預かり屋を壊す気ですか……」
「でもフリアの気持ちもよくわかるかも。私たちトレーナーだけが不満ならいいんだけどラビフットたちも不完全燃焼って顔してるもん」
ユウリの言葉を聴きながらふと横を見ること、美味しそうにポフィンを頬張りながらもどこか物足りないと言った顔をしているポケモンたち。みんなも動けない時間が続いているためか窮屈な思いをしているみたいだ。いくら預かり屋だと言っても、預かっている場所は建物裏の庭なので部屋の中に施設が充実しているという訳でもないから暇を持て余してしまっている。
「なにか刺激があればいいんだけど……」
「う〜ん、困ったわね……」
「ん?」
今日はどうやって時間を潰そうかななんて思っていたところに聞こえる悩ましげな声。その声が少し気になってしまいそちらに視線を向けると、そこにはここの預かり屋のオーナーである女性が少し思案顔をしていた。
「どうかしましたか?」
「あら?」
なんだか放っておくにもおけないのでついつい声をかけてしまう。オーナーさんも急に声かけられてちょっとびっくりしたのか少しだけ素早く振り向いた気がした。ちょっと申し訳ない。
「なにか悩んでいたような気がしたので……なにか問題でも見つかりましたか?」
「大丈夫よ。そんなに大きな問題でもないから気にしないで」
遠慮がちにそう行ってくるオーナーさんの表情からは間違いなく何か問題が起こったようにしか読み取れない。オーナーとして子供になにかさせる訳には行かないのかもしれないけど、こちらとしては命の危険を助けて貰っている恩人だ。ここはできる限りなら手を貸してあげたい。
「それなら尚更私たちに手伝わせて貰えませんか?お礼も兼ねて!」
どうやらユウリも同じ考えなようで、いつの間にか隣に来て興味深そうに答えていた。ちなみにセイボリーさんは遠くでまだココアをゆっくりと飲んでいる。けど、話はしっかりと聞いているのかこちらに耳を傾けている雰囲気はしっかりと感じる。もし何かあれば手伝ってくれるんじゃないかな?
「でも……」
「正直、やること無くて体を動かしたい気分なんです。寧ろこちらからお願いさせてください」
「一宿一飯どころではない恩を感じているのでやっぱりボクも手伝いたいです」
「う〜ん……」
そこそこの熱意を持って発言しているつもりなんだけどそれでもなかなか首を縦に振らないオーナーさん。そんなに頼みづらいことなのかな……?
「そうね……ってあら、そういえばあなた達どこかで見たことあるような……」
そんなことを思っていたらちょっとした話題転換。もしかしたらここから交渉材料として持ちかけられるかもしれない。……なんか自分の有名度を盾にしてくるおごり野郎な気が若干するからあまりしたくはないんだけどね。とはいえ現状ここにいる人のほとんどがジムチャレンジャーだ。これもどこまで効果がるものか……
「あ、一応ボクたちジムチャレンジ中のトレーナーなのでもしかしたらテレビかなにかに映ってたりしたのでそこかもしれません」
「って、あなた達今注目のユウリ選手とフリア選手じゃない!最近のカブさんとの戦いしっかり見たわよ!!凄かったわね。次のジム戦楽しみにしていたんだけど……そう、あなた達もここにいたのね……」
なんだかここまで反応されるとは思わなかったのでユウリと二人揃ってこっぱずかしくなってしまう。けど、打算的なことを言えばこれで実力に関しては大丈夫な気がする。実務的なことでは無い限りは手伝えるはずだ。
「本音を言ってしまえば、ジムチャレンジ中の子たちにこちらの都合で仕事を振って万が一でも何かが起きたら大変だからあまりお願いはしたくなかったのよ……けど、そうね……あなた達なら頼んでみてもいいかもしれないわね」
どうやらオーナーさんはオーナーさんで考えがあったようで。なんだかちょっと罪悪感。
(少し強引だったかな……)
反省反省。
「実はちょっと無視できない問題が出てきたのよ……あなた達も知ってると思うけど、今このハシノマ原っぱは猛吹雪に覆われていてとてもじゃないけど暖房器具なしでは生活できない状態でしょ?だからこうやってストーブや暖炉をずっと稼働させているんだけど……」
顎に手を当てながら説明をしていくオーナーさん。……話の途中だけど少しわかってきた気がした。
「ワイルドエリアの天候の荒さはよくわかっているから常備はしてはいるんだけど……さすがに限度はあるのよ。それにいくらワイルドエリアと言えども季節に全く影響されないって訳でもないしね。だからさすがにここまで吹雪が続くのは予想外なの。その結果燃料の消費が早すぎてこのペースだと遠くないうちになくなりそうなのよ……丁度納品が近い時期ってこともあって元々数が多くない時に限ってこんな状態なものだから余計に足りなくなりそうで……ね?」
「燃料の問題だったんですか……」
あからさまに残念そうな顔をするユウリ。かく言うボクも、少しなら役立てるかなと思ったものの、思いのほか問題が深刻だったうえ、子供の手だとどうしようもないタイプのそれだったから今回は手伝えそうにないことが少し残念だ。ポケモン関連なら確実に手伝えたんだけどね……
「ああ、燃料に関しては手に入れられる場所が近くにあるから大丈夫なのよ。ここの近くに石炭が取れる場所があるわ」
「そうなんですか?」
と思ったら思いのほかすぐに解決しそうな流れ。
(この預かり屋の近くに石炭取れる場所あるんだ……何気に凄い立地だね……)
けど納品してもらってもいる辺り採取するのに少し手間がかかるのかな?だとすると今回のお願いは……
「問題はこの猛吹雪の中その石炭が取れるところまで行って採取。そしてここまで持って帰る手段をどうしようかしらってことなのよ。この寒さを耐えることが出来て且つ、石炭を掘ってくることが出来る力が必要でね……」
成程、これは確かに誰かに頼むのに躊躇したくなる気持ちも凄くわかる。思いっきり大変な体力仕事だ。それもただの体力仕事じゃない。この天候の中外に出なくちゃいけないというなかなかのハードミッション。こんなお願いを普通のトレーナーやジムチャレンジャーにお願いなんてボクがオーナーさんの立場だったら絶対にできない。
「もちろん主な仕事はうちの従業員がするわ。だからそのサポートをして欲しいの。人手が足りないから少し手伝ってくれるだけでも凄くありがたくて……」
つまりは、採掘自体はここの預かり屋の従業員が行うから、ボクたちにはその採掘によって取れた石炭の運搬だったり、途中に現れる野生のポケモンからの襲撃に対する迎撃だったりを行えばいいと言ったところかな?
「それなら私たちにもできそうだね!」
「ただ準備はしっかりしないとね。この猛吹雪の中を歩かないと行けないし……」
「ここからあまり距離は離れていないし、洞窟に入ってしまえばだ少しは暖かいはずだから想像よりはまだ動きやすいはずよ」
「分かりました。では早速準備しますね。セイボリーさん!」
「はぁ……大人しくここで過ごせばいいものを……仕方ないですね。少し時間をくださ━━━」
「「話は聞かせてもらった!!」」
善は急げ。早速取り掛かろうとしたところにかかるとてつもなくでかい声。思わずビクッと体が反応してしまい、慌ててそちらに顔を向けると、登山家のような服装をしてビシッとポーズを取る、おそらく双子と思われるそっくりな顔をした2人組がそこにいた。
「え、えっと……」
「あなた達は……」
「誰、ですか……?」
「……全くエレガントでは無いですね」
こらセイボリーさん、そんなこと言ってはいけません。ただびっくりしたのは事実だし、傍から見ても奇怪なのは否定できない。オーナーさんも辛うじて誰?と聞けているけど本当に誰?状態だ。
「よくぞ聞いてくれた!!おれたちは!!」
「泣く子も黙る穴掘り兄弟!!」
「「「穴掘り兄弟……」」」
さも有名人かのような振る舞いを見せているけどもちろん知らない。
「洞窟あるところにおれたちあり!!」
「穴掘り進めて20年!!掘った宝は数しれず!!」
「たとえ火の中水の中!!」
「おれたちのツルハシは止まらない!!」
「なんか変なの始まった……」
「う、うるさい……」
「さて、準備準備」
いきなり始まった変な前口上に戸惑いを隠しきれないボク。ユウリはそのあまりにもでかい声に耳を塞いでしまっているし、セイボリーさんに至ってはまるで知り合いと見られることが汚点だと言わんばかりにスルーし始める。オーナーさんも困っているのか少し頭を抱え始めた。ほんとにどんまいです……。
「おれの名前はサイ!!穴掘り兄弟の兄だ!!」
「そしておれは穴掘り兄弟、弟のクツ!!」
「「おれ達に掘れない洞窟はない!!」」
まるで休日の朝にやっている某ヒーローや、プリティでキュワワーな作品のようにいちいちポーズを取る2人。疲れないのだろうか?
「え、えっと……つまりは、あなた達も手伝ってくれるということですか……?」
恐る恐ると言った感じで質問するオーナーさん。こんな不審者に声をかけるなんて確かに怖い。
「ああ、その通りだ。そこの少年が言ったように我々はこの施設に命を救われている」
「それに……ここの従業員は別に採掘が本業という訳でもないだろう?」
いつの間にか準備が整っていたのか周りにはこれから採掘に向かうであろう、服装や道具を整えた人たちが集まり始めていた。けど、穴掘り兄弟の2人が言っているように何故か言いようのない不安感を覚える。さっきも……えっと……双子だから見分けがつかないから自信ないけどクツさん、かな?が言っていた通り本業というわけじゃないから、その準備も万全とは言えないということだろう。
「採掘というのはとても危険だ。その方法や、順序を失敗してしまえば生き埋めになる可能性だってある」
「そうなってしまえばいよいよもってここの燃料が枯渇してしまうだろう。未来ある少年たちに怪我をさせる訳にも行かない」
言っていることは真っ当だ。確かに素人であるボクたちではそもそも何が危険なのか分からないので致命的なことが起きる可能性がかなりある。
「そこでおれ達プロの出番だ。長年の経験と技術を備えたおれ達にはその辺を見極める目がある」
「どうすれば安全か。どう掘れば効率的か。その辺のノウハウを教えながら安心して作業できるはずだ」
けど、こういう経験者がしっかりと同伴してくれることによって安心感が格段に上がる。最初の言動こそ怪しさ満点だったものの、その服装と道具の整い方は素人目に見てもピシッとしているように見える。これは心強いのではないだろうか?オーナーさんもそこを見極める目はあるみたいでゆっくりと頷く。
「では、お願いしてもよろしいでしょうか?」
「「任せてください!!」」
いい笑顔でサムズアップをする2人。これで戦力は大幅に上がった。これなら安心して採掘に行けそうだ。
「すいません、わたしも同行してもいいでしょうか」
予想外の戦力増加に若干士気が上がっているところにさらにかかる声。振り向けばそこには1人の女性が立っていた。
髪の色は灰色でショートカットにしており、頭に着けた大きなリボンのついた黒いカチューシャがよく目立つ。少し褐色の肌に何かしらの格闘技でも嗜んでいるのかかなりがっしりとした印象を受ける体格に、女性としては少し高い身長。ボクよりも、そしてユウリよりも頭1つ分くらい高いその身長は、若干の威圧感を感じるものの、硬い表情の中にある少し柔らかそうな雰囲気がそれを少し中和してくれている。外の気候に合わせて白色のジャンバーに身を包んだ彼女なのだけど……
(どこかで見たような……?)
記憶に引っかかるなにかに疑問を感じ首を傾げていると、なにかに気づきハッとした彼女が再び口を開く。
「これは失礼しました。わたしはサイトウと言います。フリアさん、ユウリさん、セイボリーさん。あなた方と同じジムチャレンジャーの1人です。以後お見知りおきを」
サイトウと名乗った彼女の言葉を聞いて一気に記憶が鮮明になる。
(そうだ、テレビで名前を聞いたことがある。確か……)
「サイトウ選手!?あのガラルカラテの申し子の!?」
オーナーさんが驚きの声を上げる。
確かにニュースでもそういう紹介をされていた。たまたま見たジムチャレンジ注目選手のピックアップに名を連ねていたその名前。かくとうタイプのポケモンを好んで使う少女。
「サイトウさん……うん。こちらこそよろしくね」
右手を差し出し握手。サイトウさんもそれに答えてくれ、右肘を左手で支えながら丁寧に返してくれる。
意外なところでまさかの会合。はたから見たら和やかな雰囲気。だけど……
(この人は、どれくらい強いんだろう……)
お互いの目線はしっかりと相手を捉え、相手の内側を探るような視線。何を考えているのか、言わなくてもわかる。
(……無茶苦茶戦ってみたい)
お互い、そっと闘争心を燃やしながら交わす握手は、少しずつ力強くなっていた。
吹雪
ワイルドエリアの吹雪は本当に視界が狭まりますね。
実機でも全然前が見えないです。
預かり屋
2度目の登場預かり屋さん。
けどこちらを利用してる人多分少ない気がします。
個人的にもここはあまり使いません。
登場回数は2回目ですけど今回は全然違うお話になります。って言う必要なさそうですけどね。
穴掘り兄弟
実機でもそこそこお世話になったところですね。
回数詐欺は許さない()
燃料
気分はマインクラフト。
ワットも考えたのですが、暖炉などにはさすがに使えないのでは?と思い石炭に。
一般家庭にはおかしいけど預かり屋という大きな施設なら竈とかにも使えそうなので無くはないかなぁと……
鉱山もありますしね。
サイトウ
意外なところで登場。
この作品ではジムリーダーではなくジムチャレンジャーとなっています。
ガラルカラテの申し子なのは変わりませんけどね。
ちなみにチャレンジャーだからといってポケモンを貰ってすぐという訳でもないです。
ちゃんとポケモンと特訓の日々を送っていますよ。
編で言うならここは預かり屋編ではなく、吹雪編ですかね?
そこそこ長くなると思います。
ここで書きたいことも多いですからね。
楽しみにしていただけたら。