【完結】ポケットモンスター 約束のためにもう一度   作:犬鼬

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39話

「う~ん、満足!!やっぱりフリアの料理はおいしいよ~……」

「大変美味しかったです。治療もできて料理もできてポケモンバトルも強い……控えめに言ってかなり万能な方なのでは……」

「……そう考えたらフリアってかなり優良物件なのかな……」

「人を売り物みたいに言わないでほしいんだけど……」

 

 二人からの評価を素直に受け取って良いのかよくわからなくて思わず苦笑いを浮かべてしまう。あれからとりあえず何の危険もなくカレーを作り終えてみんなに配膳。仲良くご飯を食べ終わり片付けも完了。あんなに警戒心マシマシだった野生のポケモンたちは今やみんなボクたちの手持ちのポケモンと楽しそうに遊んでいる。特にみんなの警戒心をほぐすのに一役買っていたイーブイとマホミルの周りはさらに賑やかで、今も一番人気のアイドルみたいな空気になっている。

 

(うんうん。やっぱりみんな元気が一番だよね)

 

 出会ったころのようなピリピリした空気なんてこの子たちには似合わない。勿論今が危機的状況っていうのはわかってはいるけど、だからと言って常に気を張っていたらいざという時疲れちゃうからね。特に今なんかはボクたちがしっかりと安全を確保してあげられる状態なんだから、今まで苦労した分しっかりと甘えてほしいし休んでほしい。

 

(この吹雪が意図的に放たれている可能性も出てきたわけだしね……)

 

 そうなると元凶をぶっ飛ばさないとそもそも解決しない。元凶が倒れる時期なんてもっとわからないのだからこの厳しい時間がさらに続いてしまう事なんて想像に難くない。

 

「何とかしなくちゃね……」

「うん……」

「フリアさんの考えが当たっているなら……早急に対応した方がいいですからね」

 

 ボクの考えについてはご飯を食べながら二人にしっかりと説明は終わっている。かなり驚かれたし、質問もたくさんされたけど最終的には納得してくれたし、ボクの言う事だからと言って信じてくれた。ちょっとボクへの信頼感強すぎなのでは?と不安になったりもしたけどおおむね安心できた。……少しだけ恥ずかしさも感じたけどね。

 

「とにもかくにも、まずは預かり屋に戻りましょう」

「だね。引きこもって元凶さんが雪を止めてくれるのを待つにしても、カチコミに行って黙らせるにしても、まずは拠点に戻って私たちの無事を報告しておかないと……」

「これでボクたちの捜索隊とか作られて沢山の人がこっちに来ても、それこそいろいろ無駄だし危険だからね」

 

 決して資材が潤沢なわけじゃない。少しも無駄にすることはできないのにそれをボクたちの捜索に少しでも割くのがもったいない、けど、もったいないというのは無事なボクたちだからこそいえる言葉であって、預かり屋で待っている人たちはこちらの状況を知るわけがないからそういう行動に出てしまう可能性が十分にある。預かり屋のオーナーがジムチャレンジャーの無事とか怪我とか、そういうことをかなり気にしていたしね。

 

 食事もとり、食休みも十分に済んだところで腰をゆっくりあげて外に出る準備を進めていく。ボクたちの動きにそろそろ出発する気配を感じたのか、マホミルたちも自然とボクたちの方へと歩み寄ってくる。イタズラ好きだし、遊ぶの大好きで困ったちゃんなところも多々あるけどこういう時は何も言わなくても素直に来てくれるあたり賢いというかありがたいと言うか……

 

「準備はいい?」

「私は大丈夫だよ」

「わたしもです。いつでもいいですよ」

 

 程なくして準備も完了。いざ、預かり屋へ行こうとしてふと後ろが気になり振り向くと、野生のポケモンたちが少し寂しそうな、悲しそうな、縋るような目で見てきた。

 

「凄い見てくるね……」

「わたしたちが離れることに反対なのでしょうか」

「思いのほか懐かれちゃったね」

 

 仲良くなった人が離れるのが寂しいのか、はたまたこの状況で食事を提供してくれた人がいなくなるのが辛いのか……ううん、恐らく両方の意味があるのだろう。そんな見ていて少し胸が締め付けられるような視線。けど、ここで足を止める訳には行かない。

 

「ごめんね?もしまた何かあったら戻ってきてあげるから……ね?」

 

 代表として先頭でこちらを見ていたあのゴビットの頭を軽く撫でながら別れを告げる。渋々といった顔でゆっくりと後ろに下がるゴビットたち。

 

「じゃあね!またいつか!!」

「元気でね!!」

「お体にお気をつけを」

 

 手を振りながら離れていくボクたち。そんなボクたちを見送るように彼らの鳴き声が洞窟にこだましていった。

 

(……できるなら、必ず解決しよう)

 

 その声を背に、静かに決意を固めながらボクたちは歩いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ただいま~」」

 

 

「大丈夫でしたか!?」

 

 

「「うぐおぉ……耳が……」」

 

 あの洞窟から出て預かり屋へと戻ってきたボクたち。幸いにもまだ夜になってなかった事と、洞窟から預かり屋がかなり近かったこともあり何とか記憶を頼りにすることだけで帰ってくることに成功したボクたちは、五体満足、無事に預かり屋のドアを開き中へと入った。

 

 その瞬間いきなり飛び出るハイパーボイス。その声のあまりの大きさにボクとユウリが耳を抑えながら悶絶しうずくまる。何も気にせずに立っているサイトウさんはもしかしたら鼓膜まで鍛えているのかもしれない……動じないサイトウさんの姿はユウリの目にも入っており、感心したように見ている。

 

「凄いなぁ、サイトウさんは……こんなことがあっても動じないなんて……」

「人をこんなこと扱いとはどういうことですか……ワタクシはもちろん、ここのオーナーだってものすごく心配したのですよ!?」

「セイボリーさん、心配してくれていたの?」

「いえ……そこは……その……」

「……男性のツンデレは需要無いですよ?」

「セイボリーさんがするとなんか笑っちゃうかも……フリアなら似合いそうだけど……

「あなた方への心配を返してくれませんかね?」

 

 いつものノリでセイボリーさんをいじっているけど一応これでも感謝はしている。というかむしろこれは変に心配させないようにいつも通りの空気を作っている感じだ。変に気張らなくていい分居心地がいい。セイボリーさんも何となくそれがわかっているのか深くは言わないし怒らない。本当に心配してくれているのはわかっているしね。これはボクたちなりのお礼だ。……ただ楽しんでいるだけじゃないよ?ほんとだよ?

 

「……あの~」

「あ、どうしたの?サイトウさん?」

 

 そういえば今まで何もしゃべってなかったサイトウさん。確かにボクたちと付き合いがそれこそ一日二日レベルなのでちょっと置いてけぼりだったかもしれない。身内話は楽しいけどほどほどにしないとね。サイトウさんも会話に参加できないのはかわいそうだし……

 

「フリアさん、もう少し大きな声でしゃべっていただけませんか?さっきから何も聞こえないのですが……」

「キルリア!!今すぐ『いのちのしずく』でサイトウさんを癒して!!」

 

 前言撤回。セイボリーさんの大声でおそらく鼓膜がサヨナラバイバイしていたようだ。

 

 おのれセイボリー許すまじ!

 

 とりあえずすぐに回復させることによって何とかサイトウさんも無事元にもどった。

 

 一悶着あったけどとりあえず全員無事にまた集まることができたことを素直に喜び、オーナーさんにも無事を報告を終えたボクたちはひとまず夜を迎えたので今日はゆっくり休むためロビーに集合して、ついでにボクの予想をユウリ、サイトウさん、セイボリーさんに改めて伝えていく。

 

 この吹雪が意図的に発生していること。

 

 洞窟で出会った野生は子供で、親がきのみを探していたこと。

 

 特にセイボリーさんに向けては初めての説明なのでしっかり細かくと。ずっとボクたちの無事を心配していた彼には知る権利があると思ったからここはちゃんとしないとね。

 

「成程……言われて思い出してみたら確かにあの洞窟にいたポケモンはみんな氷タイプが弱点でしたね……チェリムなんかはその固い花びらで身を守れるはずですし、その考えは当たってそうですが……」

「でも偶然こうなった可能性はあるよね?」

 

 ユウリの言う通り、ここまで筋の通った説明こそしているもののあくまでこれはボクの予想でしかないし妄想乙なんて言われたら反論の仕様が一切ない。そのレベルで証明がされていない。チェリムに関してだってボクは別にくさタイプに精通しているわけでもないのでチェリムの防御力を過大評価しているだけかもしれない。ヤローさんに聞けばそこのあたりをしっかりと教えてくれるかもしれないけど……

 

「う~ん、フリアを信じているのは本当だけど……」

「まあ、ユウリの言いたいことはよくわかるよ」

 

 動くにしても確実な情報が欲しいってことだと思う。これで万が一にもただの偶然でしたなんてことになったら目も当てられない。ワイルドエリアが気候が変動しやすいのなら、ワイルドエリアが永遠と同じ天候なのはありえないのでは?って意見もワイルドエリアにわかであるボクからの意見だしね。でも……この件に関しては証明はできる。

 

「じゃあ確かめてみよっか?」

「どうやってですか?」

「それはもちろん……」

 

 サイトウさんからの言葉に自信満々に答えてボクが懐から取り出したるは……

 

「……」

「えっと……フリア?」

「ごめんユウリ、ロトムフォン借してください……」

「うん、珍しくフリアがポンコツだなって」

「うぐっ」

「なんだか新鮮でちょっと嬉しかったけどね」

「あ、あんまり言わないで恥ずかしい……」

 

 言の()が胸に突き刺さる。違うんだよ。ボクの周りの人みんながみんなロトムフォンを使っているもんだからボクのロトム図鑑もロトムフォンと同じ効果を持っているんだって勘違いしただけなんだ……。取りえず恥ずかしい思いをしながらもなんとかロトムフォンを借りることに成功。そのままとあることを検索していく。

 

「借しておいてなんだけど……何に使うの?」

「ああ、なるほど。確かにその手がありましたか……」

「え?なになに!?なんのこと!?」

 

 サイトウさんと声を出さないのかセイボリーさんも気づいた様子。けどここはちゃんと説明していこう。

 

「人伝いで聞いただけなんだけど……ロトムフォンってロトムが入っている分電波が強力らしいんだよね。まあ代償として値段とかもべらぼうに高いみたいなんだけど……」

 

 その電波はたとえこの吹雪の中でもネットにつなげてしまう程。ただのラジオやテレビはもちろんこの悪天候で阻害されてしまうため預かり屋の機材では情報が収集できない。けどロトムフォンならこんな中でも調べられる。

 

「そしてもう一つ。ワイルドエリアの天候は確かにこまめに変わる厳しい環境だけど()()()()()()()()()()()()()()()

 

 実際に毎朝のニュース番組で予報が流れているのはこの目で見ているし、ボクたちがここに来るまでにも一応エンジンシティで一回確認は取っていた。

 

「うん。やっぱり今日のワイルドエリアの天気予報、ハシノマ原っぱは曇ってこそいるけど雪なんて予報は出てない」

「ほんとだ……でもあくまで予報だし……」

 

 勿論ユウリの言っている通り、これは天気予報なので外れることは往々にしてあるけど……

 

「なら過去をさかのぼってみる?」

 

 この吹雪は数日ずっと続いている。けど過去の天気予報を見てしまうと晴れと曇りの羅列しかない。確かに天気予報は外れる可能性だってあるかもしれないけど……

 

「いくら何でも、こんなに外し続けるのはおかしくないかな?」

「これは……」

「嫌がおうにも納得させられますね」

 

 これでこの吹雪が意図的に起こされたという証明にはなっただろう。そうなると次に浮上する問題は……

 

「では次の問題ですね。いったい誰の仕業なのか……」

「普通に考えて……というか、ここまで強力な吹雪を出すとなるこおりタイプのポケモン以外ありえないですよね……」

 

 セイボリーさんとサイトウさんの言葉に頷く。ふぶきという技自体はたくさんのポケモンが覚える。具体的に言えばこおりタイプのポケモンだけでなくみずタイプのポケモンだってほとんどが習得でき、ほかにはゴーストタイプやノーマルタイプにも覚える個体が多かったりする。しかしポケモンは基本的に自分と同じタイプの技でないと本来の威力を十全に発揮できない。自分のタイプではない技はどうしても本家に比べて劣ってしまうのだ。つまりはこの何日も続く猛吹雪を起こしているのは必然的にこおりタイプのポケモンと言いうことになる。ただ……

 

「ひとえにこおりタイプって言っても数が多いですね……」

「ラプラスにバリヤード、バリコオル、オニゴーリにユキメノコ、グレイシア……特性のゆきふらしを考慮すればユキノオーとキュウコンまで候補に入ります。こうしてみるとワタクシの予想以上ですね」

「ガラル地方ってフリアに言われて初めてそうなんだって思ったけど割と寒冷よりの地方だからこおりタイプのポケモンが生きやすい地域なのかも……」

「弱ったなぁ……」

 

 ここにきてまさかの壁。一部ボクの知らない名前が混じっているけど三人が何気なしにあげるということは全員こおりタイプという事なのだろう。とすればかなりの数だ。せっかくここまで来たのに絞り込めない。

 

「う~ん、もっと大きなヒントがあれば……」

 

 結構いいところまで思考が回ってきたもののここで停滞。四人でうんうんうなって考えるものの時間だけが刻一刻と過ぎていく。気づけばあと一時間もすればまた日付が変わってしまうところだ。

 

「だめだ、今日は思いつかないしここら辺で一回休もう。この辺のことはまた明日考えるってことで」

「異議無し!あたまつかいすぎてつかれた……」

「普段体を使うことが多いので慣れてないせいか肩に疲れが凄いたまりましたね……」

「ワタクシもいまはゆっくり休みたいです」

 

 満場一致の休憩。今日一日でいろいろ起こったため体は本当に疲れを訴えてきている。瞼もかなり重くなってきた。

 

(そう考えると今までしっかりと起きて議論できていたことが奇跡なのかも……)

 

 なんて思いながら瞼を擦り自分たちが寝る場所に移動していく。もう消灯準備も完了しているのかかなり暗くなった室内を進んでいく。ふと外を見れば相変わらず見ているだけで凍えそうな猛吹雪。正直もう見飽きてしまった。

 

(この景色も何度見ても変わらないし……)

 

『ハミュハミュ……』

 

「ほえ?」

 

 マンネリ化してきた景色にため息をつこうとした瞬間に耳に入ってきた謎の声。

 

「ねえ、誰か何か言った?」

「「「?」」」

 

 三人に聞いてみても返答は芳しくない。

 

(確かにここにいる人の声ってよりかはどこかポケモンの鳴き声っぽいように聞こえなくもなかったけど……)

 

 けどどこを見てもポケモンがいそうなところは……

 

「もしかして、外?」

 

 外の吹雪を見ていた時に聞こえたということは普通に考えて外にその正体がいるということで、こんな猛吹雪の中に外にいるポケモンとなると……

 

「まさか、元凶!?」

 

 慌てて窓の外をのぞき込みくまなく探していく。夜のとばりと猛吹雪の中で視界は最悪だけど声が聞こえたということはそんなに遠くにいるとは思えない。

 

(きっとこの窓から見える範囲にまだ……)

 

 目を凝らしてよく見る。

 

『ハミュハミュ……』

 

「「「!?」」」

「また……聞こえる」

 

 今度はユウリたちも、聞こえたみたいで一緒になって窓ガラスに近づき外を探してくれだす。あまり近すぎると冷たくなるし、ひとたび触りなんかすれば、氷のように冷えてる窓ガラスに手がくっついて離れなくなるので適切な距離は保っているけど、全員食い入るように外を見る。

 

「……いました!!そこです!!」

 

 サイトウさんの言葉に弾かれるようにして首を動かす。サイトウさんが指を差すのは窓から見える木の根元。よくよく視線を凝らしてみればそこには積もっている雪に混じって物凄く見づらいものの、確かに白色の小さなポケモンが見えた。日々体を鍛えて、体調にも気を使っているサイトウさんの視力だからこそ捉えられたその姿。

 

「っ!!」

「あ、ちょっと、フリア!?」

 

 ユウリの制止の声を振り切って急いで走り出す。先程の木をしっかりと記憶に刻み込み、自分を包み込んでいた甘く、だるい眠気を蹴っ飛ばして外へ飛び出す。

 

 お昼外に出た時以上に寒く、肌を刺すような痛みを厚く羽織ったコートといつも以上に多く巻いているマフラーでしっかりと身を包んで守り、先程の木の下へダッシュ。

 

 預かり屋をぐるりと回り込んで窓から見えていた景色にたどり着いたボクはすぐさま記憶と同じ場所の木に近づいて……

 

「……いた!大丈夫!?」

 

「ハミュ……」

 

 力なく鳴く、白くてお餅みたいにフニフニしていて、けどそのやわらかそうな体を氷の殻で覆ったとても可愛らしいポケモンが、辛そうに横たわっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハミュハミュ!」

「元気になったみたいだね。よかったよかった」

 

 あの小さい白色のポケモンを助けた後、軽いご飯と傷の手当てをして一晩寝かせた次の日。目を覚まして様子を見に行くと元気そうに鳴く白色の小さなポケモンが目に入った。

 

「ハミュ!!」

「ありがとうって言っているのかな?どういたしまして、()()()()

 

 この小さなポケモンの名前は調べたところユキハミというらしい。こおりタイプとむしタイプを複合したポケモンらしく、普段は洞窟の壁や天井に張り付いていたり、木や地面に積もった雪の中に潜んでいて人前に滅多に出てこないポケモンだという。ようは昨日みたいに地面に転がっている所を見つかるのは稀だということだ。

 

「あ、昨日のお餅ちゃん!!元気になったんだね!!」

「かなり弱ってましたからね。ご無事で何よりです」

「いきなりフリアさんが飛び出した時は、ワタクシハラハラしましたけどね」

 

 ユウリたちも、起きてきたみたいでいつものメンバーが集合。3人とも昨日のことが気になっていたみたいだ。

 

「ハミュハミュ!!」

「ははは、元気だね〜。よしよし」

「ハミュ〜……」

 

 頭を軽く撫でてあげると気持ちよさそうに声をあげるユキハミ。かなり人懐っこい性格みたいだ。

 

「しかしユキハミ……この辺りでは少し珍しいポケモンですね……」

「そうなの?」

 

 この辺りの生態系は詳しくないのでセイボリーさんの言葉に素直に耳を傾ける。

 

「本来ならげきりんの湖というところに沢山住んでいたはずです。だからと言ってこの辺に全く居ないかと言われたらそうでは無いですけどね」

 

 サイトウさんが引き継いで説明をしたおかげでさらに詳しく知ることができた。しかし……

 

「このタイミングでこんな都合よく珍しいこおりタイプのポケモンが来る、ねぇ?」

 

 まぁ当然ながら怪しさ満点だ。ただ強いて疑問をあげるとするなら……

 

「この見た目でこんな大技放てるのかなって疑問はあるけど……」

 

 大きさでいえば30cmほど。片手で全然持ち上げられるほど軽いし、ポケモンの中ではかなり小さく可愛らしい見た目のこの子に、少し失礼かもそれないけどそこまでパワーがあるようにも見えない。これでじつはとんでもない力を秘めているって可能性もあるから断言は出来ないけど……

 

「それはこの子は進化を残しているからですね」

「あ、そうなんだ」

 

 サイトウさんに言われて図鑑ですぐさま検索。するとほどなくしてロトム図鑑がユキハミの進化系であるモスノウの説明をする音声が流れる。

 

 

 モスノウ。こおりがポケモン。こおり、むしタイプ。野山を荒らすものには容赦しない。冷たい羽根で飛び回り、吹雪を起こして懲らしめる。

 

 

「う~ん、なんというか……」

「図鑑説明からしてものすごいあからさまだね……」

 

 吹雪を起こして懲らしめる。

 

 この一文のせいで思考ロックに入っちゃいそうなレベルであやしくなってきた。タイプもこおりタイプだし、もっと図鑑説明を深く読むとこのモスノウ、羽の温度はマイナス180℃まで下がっていくとか。その状態から本気で吹雪を放っていると考えれば成程、この連日の猛吹雪も説明がつく。

 

「ふむ、十中八九モスノウが原因と考えてよさそうですかね」

「となるとこの吹雪を止めるためにはこの吹雪を起こしているモスノウを倒して……」

「ハミュ!?!?」

「わわ!?ユキハミ!?」

 

 話がだんだん元凶のような気がするモスノウをどう退治するかへシフトしていく中、突如騒ぎ出すユキハミ。どうもボクたちの言葉を聞いてというよりはロトム図鑑に載っているモスノウの姿を見て騒ぎ出したかのように見える。だけど今は大事なお話し中。どうにかして落ち着いてほしいから何とかしてなだめようと試みるも……

 

「ちょ、ちょっとユキハミ?落ち着こう?ね?」

「ハミュ!!ハミュミュ!!ミュウミュウ!!!」

 

 興奮状態で話を聞いてくれそうにない。まるで何かを訴えかけているかのように暴れるユキハミ。

 

「ハミュミュ!!ハミュ!!」

「ユキハミ……」

 

 そのユキハミの目は、どこか焦りと悲しみを帯びているようにも見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




鼓膜

キルリアが治しているけどこれって実際どうなるんだろう?()

ロトムフォン

ポケモン使っているなら電波強そうだなって理由で割と勝手に考えました。
でも実際強そうですよね。ただ値段ものすごく高そうですけど……
これ流通してるとなったらいったい何体のロトムが……

ワイルドエリアの天候

リアルではスイッチ本体の時間を変えた人がまとめているみたいですね。
私は変えたことがないのでわからないんですが……ここでは予報士がいる設定で。

ユキハミ

みんな大好きもちもち三銃士の一匹、ユキハミちゃんです。
ポケモンスナップでも可愛かったですよね、

モスノウ

ようやく吹雪の犯人と思わしきポケモン登場。
こちらもこちらで人気がありますよね。
確かに綺麗で私も好きなポケモンの一匹です。




今更ですけど地味に人によって一人称の書き方変えてますけど……見やすいですかね?

ユウリ→私
サイトウ→わたし

単準に文だけでキャラ区分けできるか私の文才だとあやしかったのでちょっと見分けやすいようにこうしてます。

そして感想見て思ったんですけど……シンオウ地方って意外とかくとうタイプ少ないんですね。
調べてみたら想像以上に少なくて『これは特定されそう』と思ってしまった……
まあバレてもいいんですけどね。
私は書きたいように書くだけなので。
これからもよしなにです。
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