今からワクワクが止まらなくて言いたいことがたくさんあるんですが、パッと気になること言うならイダイトウ無茶苦茶気になります。
あとはシール復活嬉しい……
戦闘環境はホーム解禁後はグライオンがどうなるかなといったところでしょうか?
ポイズンヒール今の環境来たら間違いなく壊れそうですよね~……
ウルガモスから飛んでくる超強力なねっぷう。圧倒的な炎の暴力は全てを飲み込まんとするものの、周りを飛び回るモスノウによる特性『こおりのりんぷん』とふぶきによりそこそこ威力を抑えられ、最後にセイボリーさんのヤドンとボクのジメレオンによるみずのはどうとキルリアのひかりのかべにより何とか相殺しきることに成功はしていた。今まで防戦一方だったモスノウ側も最初こそボクたちの存在に対してかなり警戒をしていたものの、そばにユキハミがいた事と、攻撃対象をウルガモスに絞っていたため敵意はないと判断され、今は協力体制にこぎ着けていた。
仲間が増えたことにより相手の攻撃を防げるようになった。ならば次は攻撃だ。
ボクが基本守りの動きをしているため周りのみんなが攻撃に転じている状態。しびれごなでまひを与え、ローキックですばやさを下げ、隙ができ始めたところをみんなで一斉攻撃。訓練も何もしてない即席の行動だったけど、各々が自分のするべきことをしっかりと把握している、とりあえず及第点と言っていいコンビネーションを立てることには成功した。
(まずはいい阻害!)
初動は完璧。ただこの行動によりウルガモスからは明確な敵意を向けられる。
「フィィィ……」
「「「「っ!?」」」」
ただこちらを見つめたただけ。それなのに体に降りかかる重圧のなんと重いことか。それだけこのウルガモスが強い個体なのだということがいやでも伝わってくる。
「フィィィィィイイイッ!!」
叫び出すウルガモスから放たれるのは緑色の波動。あたり全体に飛び散っていくその波動はキルリアが張っていたひかりのかべを簡単に破壊していく。
(むしのさざめき!!火力が高すぎるのとエスパーの弱点をついてきたせいで守りきれない!?)
「ゴーリキー!!『いわなだれ』!!」
「アブリー!!『ようせいのかぜ』!!」
しかしその攻撃がこちらに届く前に岩の壁とピンク色の風によって何とか防ぎ切る。
「ありがとう!」
「先程護っていただいたお礼です」
「私だって、ちゃんと護れるから!!」
2人に視線を向けると帰ってくるのは好戦的な笑顔。本当に頼もしい仲間だ。
「ヤドンは『みずのはどう』を、ユンゲラーは『サイコショック』です!!」
水の塊とエスパーの波動が一緒に飛んでいきウルガモスに直撃。
むしのさざめきのあとの隙を狙って放った技は正確に相手を射抜く。が……
「ちっとも効いている気がしませんね……」
ダイマックスしたウルガモスの体力が多すぎて見た目では全然効いていないように見える。特にサイコショックはともかくとして、みずのはどうはこうかはばつぐんなのにだ。
「けどここ数日ずっとモスノウの群れと戦っていたのなら、ウルガモスの体力が満タンということはないはず。これはモスノウたちにも言えるけどこのまま攻めればいつか倒せるはず!!」
「なら1番の前衛はわたしにおまかせを。ゴリーキーのいわなだれなら決定打になるはずです」
「ほのお、むしタイプのウルガモスには最適な技だもんね。私は賛成!!」
「じゃあみんなでサイトウさんの補助をして一撃を叩き込むことを考えよう!!」
みんなが自分のすることをさらに明確化させ行動開始。
「ボクも手数増やさないとね……イーブイ!!」
「ブイっ!!」
懐から3体目のポケモン、イーブイを呼び出し行動の幅を増やしていく。この子がいるだけで立ち回りはかなり広がる。理由は……
「ウルガモスが攻撃の構え……次来ます!!」
「キルリア、『ひかりのかべ』を貼り直して!!イーブイは『まねっこ』!!」
「キルッ!!」
「ブーイッ!!」
サイトウさんの言葉を聞いてまた飛んでくるねっぷうに対して先程よりもより強固な壁を貼っていく。
これがイーブイの強み。
まねっこによって実質同じ技を連続で放つことが出来るため、こういったダブルやレイドバトルでは無類の強さを発揮する。
二重に貼られたひかりのかべが先程ねっぷうを受けた時よりも安定感をまして余裕で受け止める。
「防御は任せて!!」
「「「っ!!」」」
ボクの言葉を聞いた瞬間いっせいに前を見る3人。それぞれがそれぞれのポケモンに指示を出し、その言葉を聞き受けたポケモンがいっせいに走り出す。先行するのはゴーリキー、ユンゲラー、ラビフット、ジメレオン。ねっぷうがひかりのかべを受けきったタイミングを見計らって飛び出した4匹目掛けて三度ねっぷうが飛んでくるが、これを2、2に別れて避け、左右から挟み込むように走り出す。その行動を見てウルガモスは当然挟撃を予想し、むしのさざめきを全方位に放つ。が、こちらも敵の暴れは予想しておりむしのさざめきに対してアブリー、ヤドンがそれぞれようせいのかぜ、みずのはどうで威力を相殺していく。もちろんこの2つでは相殺しきれないが、足りない部分はモスノウがふぶきを放って補ってくれる。モスノウのおかげもあってむしのさざめきが完全に止まり、4匹の距離がさらに縮まる。
一方で攻撃を止められたことに怒ったウルガモスが再びむしのさざめきを構え、全てを一掃しようとする。
「ヤドン!!『かなしばり』!!」
が、セイボリーさんのヤドンがそれを許さない。直前の技を縛るかなしばりによって技を封じられたウルガモスが動きを止める。体が縛られる違和感に困惑をするウルガモス。だが野生の本能がここで止まることを拒みねっぷうを構える。
「オトスパス!!」
ゴーリキーたちが攻撃するまであと少し距離が足りないというところで地面からあなをほるによって飛び出したオトスパスが下から攻撃を行う。予想外な方向からの攻撃にダメージこそ少ないものの体制を少し崩したせいでねっぷうがあらぬ方向へ飛んでいく。
致命的な隙。
まず飛び込むはジメレオン。
「ジメレオン、『みずのはどう』!!」
ウルガモスの顔面に水の塊を叩きつける。
「ジメレオン!!『とんぼがえり』!!」
「ユンゲラー、『サイコショック』!!」
「ラビフット、『ひのこ』!!」
みずのはどうがヒットしたのを確認してジメレオンがとんぼがえりで後ろのラビフットとユンゲラーとスイッチング。ジメレオンと交代で前に出た2匹はジメレオンを狙って放とうとしたねっぷうの予備動作を確認し、ユンゲラーは右、ラビフットは左の翅を狙って攻撃。今度はねっぷうを放つことそのものを防がれたウルガモスが激昂する。しかしまだ攻撃動作に入れない。
「ラビフット、『でんこうせっか』で離脱!!」
その隙にラビフットがでんこうせっかで下がり、今度はゴーリキーとスイッチング。前に飛び出したゴーリキーが渾身の攻撃を構える。
「ゴーリキー、『いわなだれ』!!」
ほのおにもむしにも弱点として刺さるいわ技。さすがにマズいと判断したウルガモスが防御姿勢をとるものの、今までで1番大きなダメージが入る。目に見えて攻撃が入ったことに少し喜ぶボクたち。しかしこの程度で終わるウルガモスなわけがなく……
「フィィィィィイイイッ!!」
叫ぶウルガモス。同時に巻き起こるはぼうふう。しかしこのぼうふう、こちらを攻撃するために放ったのではなく、自分の周りに展開して守るために使い始める。
「アブリー、『ようせいのかぜ』!!」
「ヤドン、『ようかいえき』!!」
嫌な予感を感じたユウリとセイボリーさんが慌てて攻撃するもののすぐに風の鎧で防がれるだけでなく、たった今放った技がそのまま反射されてアブリーとヤドンが吹き飛ぶ。
「アブリー!?」
「ヤドン!!」
2匹が心配なのは分かるけどそちらに気を向ける暇がない。風の鎧が機能しているのを理解したウルガモスが今度は纏っているぼうふうにねっぷうを混ぜ始めた。ただでさえ強力な鎧が炎によってさらに強化。ウルガモスの鎧が風から炎に変わり、吹き荒れる風によってさらにその火力が上昇され近くにいるだけで被害を受けるほどにまで出力が上がる。それはつまり、さっきまで近接で戦っていたポケモンたちに矛先が向くということで……
「ジメレオン!!急いで戻って!!」
「ラビフットも『でんこうせっか』で速く!!」
「ゴーリキーはユンゲラーにつかまって、オトスパスは『あなをほる』です!!」
「ユンゲラー、『テレポート』でゴーリキーを連れて帰りなさい!!」
慌てて退却命令。攻撃後すぐに下がっため既に距離が離れているジメレオンとラビフットはそのまま素早さを活かして走って退却。ゴーリキーは近くにいたユンゲラーによりテレポートで同じく退却成功。しかしオトスパスは技が間に合わず炎の嵐に弾かれる。
今まではひかりのかべや技をぶつけて相殺していたものが一切なく、さらにねっぷうとぼうふうという災害のような組み合わせに巻き込まれたオトスパスが勢いよくこちらに吹き飛んでくる。
「オトスパス!!」
「ジメレオン、みずでクッションを!!」
「ヤドンも手伝いなさい!!」
急いで展開したみずのクッションで何とか受け止めきるものの、オトスパスは目を回してダウンしていた。
「お疲れ様です……ゆっくりお休みを」
オトスパスをボールに戻しながら労うサイトウさん。特にダメージも疲れもなかったオトスパスが一撃で落とされた。その事に対してかなりの驚きがあるがいちいち反応していられない。炎の鎧をどうにかして剥がさないとここからはウルガモスに対してダメージすら通らない。今もモスノウたちが必死にふぶきを当てているものの全く効果がない。
「フィィィィィイイイッ!!」
防御が完成したウルガモスが次に行うのは勿論攻撃。また飛んでくるであろうねっぷうに備えてひかりのかべをさらに強化しようとするが……
「フリアさん、この構えはねっぷうではありません!!この構えは!!」
「まず!?キルリア、イーブイ!!すぐに壁を張って!!ジメレオンも『みずのはどう』を最大出力で!!」
「ヤドンも『みずのはどう』で援護を!!」
飛んでくる技が何か気づいたセイボリーさんもすぐにフォローをしてくれる。しかしそのすべてを吹き飛ばす攻撃が飛んでくる。
「『ダイバーン』が来る!!」
ウルガモスから飛んでくるキョダイな火の玉。全てを焼き尽くす圧倒的な火力が飛んでくる中、はりめぐらせた数多の防御策。しかしそのすべてをねじ伏せるがごとく圧倒的火力が飛んでくる。あまりの火力にモスノウたちも危機を感じて吹雪で援護をしてくるもののそれらもすべてのみこんでしまう。
「よけて!!」
みんなに大声で叫んだ後に慌てて右に飛び込む。それぞれの手持ちのポケモンと一緒に左右に分かれた結果、右にボクとサイトウさん。左にユウリとセイボリーさんの組み分けになたった。左右に分かれたボクたちの間にひかりのかべを打ち壊しながら落ちていくダイバーン。なんとか技はよけられた……と思ったのだが……
「ヤドン!?」
素早さの高くないヤドンが逃げきれずに巻き込まれてしまう。
「ユンゲラー!!」
セイボリーさんの指示のもとユンゲラーが急いでテレポートを行い倒れているヤドンを救い出す。遠目から見た限りだとまだ戦闘不能まではいっていないが大けがを負っているのかほとんど動けそうにない。これでひかりのかべやみずのはどう、ふぶきで減衰してなかったらと思うと鳥肌がたってしまう。しかし安心しているだけの時間はない。ダイバーンが炸裂したということは天候が晴れに変わるという事。そしてバトルフィールドが晴れるということはほのおタイプの技がさらに強くなるという事。
「フィィィィィイイイッ!!」
(まずい、『ねっぷう』がまた飛んでくる!!)
しかも今度は今までの威力ではなく、晴れによって強化されたねっぷう。ただのねっぷうすらギリギリ防げるくらいだったのにここにきてさらに威力の上がったねっぷうを受け止めるのはほぼ不可能だ。
「キルリア!イーブイ!ジメレオン!またお願い!!」
だからといって何もしないとヤドンの二の舞だ。攻撃を受けるにしても少しくらい威力を削らないと全員一気にやられてしまう。ひかりのかべとねっぷうがまたぶつかるが今までと違って明らかに押されるのが早い。ねっぷうの威力が上がっているのとみずのはどうの威力が晴れの効果によって下げられているのがあまりにもでかすぎる。
「私も手伝います!ゴーリキー、『いわなだれ』です!!」
ひかりのかべが割れたタイミングでちょうど間に岩の雨が降り注ぎ、何とか炎を受け止める。
「ありがとう!助かった!!」
4匹のポケモンによりようやく止まるねっぷう。しかし……
「きゃああ!?」
「ぬぐぅ!?」
「ユウリ!セイボリーさん!!」
左右に飛んで分かれてしまったため自分たちを守る壁こそ作れるものの距離が離れすぎてユウリとセイボリーさんまで守れない。つまり今回の攻撃は向こうは自分たちの力で受け止める必要があった。けど向こうのポケモンで対抗良しうる技を持つのはヤドンのみずのはどうのみだし、そのヤドンもかなりの傷を負ってしまっている。それでもむりやり己を奮い立たせてヤドンがみずのはどうを、ユンゲラーがサイコショックを、アブリーがようせいのかぜを、そしてラビフットがひのこを打ちながら自分の体を盾にすることによって何とかトレーナーへのダメージを最低限にまで抑えていた。しかしその代償はあまりにも大きく、ヤドンに引き続き、アブリー、ラビフットまでが大けがを負ってしまう。
「サイトウさん!!」
「はい!!」
弱っているユウリたちを見て先にそちらを落とそうと攻撃の標的を見定めるウルガモス。その賢い行動に舌打ちをしながらボクとサイトウさんはウルガモスとユウリの間に走りこんだ。
(くっ、どうにかして少しでも時間があればジメレオンで切り札を切るのに……!!)
あと一手が遠い。その事実がどうしようもなくボクを焦らせる。
☆
熱い。辛い。苦しい。そして何よりも自分の手持ちが苦しんでいるのが悔しくてたまらない。
ユウリ、セイボリーの二人の心の中を占めている感情はおおむねそれだった。
(こんなにも自由に動けないなんて……)
(またここでも守られるのですか……)
二人の腕の中には火傷を負って苦しむ自分の手持ち。火傷直しと傷薬で応急処置を現在進行形で行っているものの、今から戦場に戻るとなると少なくない時間がかかる。
「キルリア!『いのちのしずく』でみんなを回復!!イーブイは『スピードスター』!!ジメレオンは『みずのはどう』!!」
「ゴロンダ!!ゴーリキー!!ふたりで『いわなだれ』です!!」
今もユウリたちの前に盾として立って攻撃を何とかさばききっているフリアとサイトウにすぐさま合流したい気持ちが強い二人にとって、その数秒というのは無限にも等しい時間である。そしてその無限に等しい時間があれば自分の頭の中に嫌な感情が渦巻いてしまうのは当然だった。
(頼られて、嬉しかったのに……うぬぼれていただけだったのかな)
(やはりワタクシはあの人たちの言う通り、出来損ないなのでしょうか……)
お互いが抱える悩みがどんどん肥大化していく。片やあこがれの人に何回も助けられているのにお返しができない事を。片や昔いた場所の同門や知り合い、果てには家族にさえ罵倒された過去を。
いつもならほんの少しだけ心に引っかかるだけの小さな悩み。しかしこういう時だからこそその小さな引っ掛かりが大きく見えてしまい必要以上に傷ついてしまう。何もできなくて守られるだけという現状なのも拍車をかけていた。
((もしかしなくても……いない方が足を引っ張らないんじゃ……))
どんどん続いて行く負の感情。いつもならフリアが励ますところだが今フリアはそれどころではなく、励ます人もいないためその感情を止める人もいない。
「リ、リィ……」
「ヤ、ド……」
辛そうに鳴くアブリーとヤドンの声がさらに胸を締め付けてくる。
自分がもっとちゃんと指示を出せていたら、ここまで傷つくことは無かったのではないか。あの時、自分の身を盾にしてでも守るべきだったのではないか。
留まるところの知らない思いは自然と顔に現れ、少しずつ涙と言う形で現れていこうとする。
「リィ……!」
「ヤド……!」
「「っ!?」」
そんな時、自分の手を叩く相棒たち。ハッとして顔を上げるとユウリとセイボリーの視線がぶつかる。
((……なんて、情けない顔))
お互いの顔を見てそんな感想を浮かべる。
((自分も、こんな顔しているのかな……))
だとすれば……なんてバカなのだろうか。
勝手にひとりで考え込んで、勝手にひとりで落ち込んで、今目の前で憧れている人が、目標にしている人が頑張っているいるのに勝手に腐って諦めて。
自分の顔を客観視して、そのあまりにも不甲斐ない顔に今度は怒りが湧いてくる。
(私とフリアたちに差があるなんてわかってたこと。それでも追いつきたいって、横に立ちたいって思ったんだもん。ならこんなこと考えてちゃダメなんだ)
(今いる場所の同門のみんなが、シショーが、ミセスおかみが押してくれた背中を……こんなところで裏切るなんて出来ません。このブレスレットに誓った約束を、破る訳には行きません!!)
アブリーの手を握るユウリ。ヤドンを抱きしめるセイボリー。
(私の憧れの人がもう怪我をしなくてもいいように……無茶をしなくていいように)
(ワタクシが目標にしている強さを、優しさを持つ彼に置いていかれないように)
「力を貸してくれる?アブリー」
「一緒に来てくれますか?ヤドン」
「リィッ!!」
「ヤドッ!!」
アブリーがユウリの手を握る。ヤドンがセイボリーのブレスレットに手を添える。
そして……
「「行こうっ!!」」
アブリーとヤドンが青色の光に包まれた。
☆
「くっ……」
「攻撃が激しすぎます。ここは1度引いた方が……」
「引かせてくれる程の隙を見せてくれればそうするんだけど……ねっ!!」
顔にあたる熱い風を振り払いながらもう何度目か分からない指示をみんなに飛ばしてウルガモスの攻撃をいなしていく。
晴れによるパワーアップが想像以上に辛く、防戦一方のこの状況。こちらの即効の回復技もキルリアのいのちのしずくしかないためジリ貧状態で、いつ瓦解してもおかしくない。本当なら1度下がってたて直したいんだけど、後ろで倒れているユウリとセイボリーさんのポケモンがいる以上ここを離れる訳にはいかない。
(せめて、ジメレオンをボールに戻す時間があれば……っ!!)
焦る気持ちとは裏腹にこちらの体力はどんどん削られて……そこから生まれるさらなる焦燥感は相手の新しい攻撃に対して反応を遅らせる。
ウルガモスが放つぼうふうがボクたちじゃなく、地面や壁の岩を巻き込んで飛んでくる。
「まずっ!?」
ぼうふうそのものはひかりのかべでとめられるけど岩までは止められない。
「ゴーリキー!!『かわらわり』です!!」
ゴーリキーにより何とか岩は壊すものの、岩によってひかりのかべ1枚が壊され、ぼうふうを防ぐものが減り少なくない被害を被る。
「「ぐぅっ!!」」
みんなの限界が近づき始め、膝をつくポケモンが増えていく。そんなボクたちに対して無常にもねっぷうの構えを取るウルガモス。
(みんなの体力が減りすぎて対応出来ないし攻撃範囲が広すぎて相棒を使っても守りきれない!?いや諦めるな!!考えろ!!考えろ!!)
自分が諦めて危険な目にあうのはボクだけじゃない。ここにいるみんなだ。せめてみんなだけは五体満足で帰らせなきゃならない。そのためにも必死に頭を回転させるも何も思い浮かばずに攻撃が放たれる。
(くそっ!!)
悪態を着くもそんなことで何も変わらない。襲いかかるねっぷうに対してできることは意味があるかも分からない防御行動のみ。腕を前にだし、クロスして衝撃に備え……
(……あれ?)
いつまで経っても来ない衝撃に目を開けて前を見る。するとそこには
「「な、何が……」」
サイトウさんにも何が起きたのか分からないようで2人揃って疑問の声をあげる。ボクたちは回復アイテムは使ってないし、たとえ使ったとしても傷が治るのには時間がかかる。
(ということは何かしらの回復技を受けた……?でもボクはキルリアにそんな命令はしてない……)
「みんなおまたせ!!」
後ろからかけられた声に振り向くとそこにはやる気に満ち溢れた顔をするユウリの姿。その傍らには小さく可愛らしい、けど一回り大きくなり、頼もしさも感じる黄色いポケモン。
「……そっか。アブリーがアブリボンになったんだ」
「うん。これでフリアをもっと支えられるよ!!」
「いつも支えてもらってるけどね。けど、うん。今回は本当に助かった。ありがとう」
「えへへ〜」
ツリアブポケモンのアブリボンは得意技のひとつに『かふんだんご』という技がある。この技は相手にぶつければ普通にダメージが入るけど味方にぶつければ回復させるという変わった効果を持つ。その回復量はいのちのしずくの比ではなく、より多くの体力を回復できる。今みんなが元気に攻撃を受け止めることができるのはこの技のおかげだ。
「回復は私に任せて!!どれだけ傷付いても癒してあげるから!!」
「ならキルリア。君はひかりのかべとアブリボンの回復に集中して!!」
ただ1つ弱点をあげるならかふんだんごで自分の体力は回復できない。そこはキルリアに補ってもらう他ない。しかしこれで体勢はいつでも立て直せる。
「フィィィィィイイイッ!!」
喜びもつかの間。こちらの回復してきた士気を再びくじくために高らかに吠え、攻撃の準備をするウルガモス。しかし……
「ヤドラン!!『みずのはどう』です!!」
先程よりも圧倒的に速い弾速で放たれたみずのはどうがウルガモスの羽を撃ち抜き技を不発に終わらせる。
視線を向ければそこには見たことの無いヤドランと一緒に立つセイボリーさん。
「ヤドランの特性、『クイックドロウ』……あなたの足がどれだけ素早くとも、ワタクシたちの狙撃には追いつきません!!」
「ヤドッ!!」
堂々と立つその姿はどこか吹っ切れている顔をしている。そのまま翅全てを一発ずつ素早くみずのはどうで射貫くヤドラン。
晴れ下で威力が下がっているとはいえ的確に素早く動きの起点部分を弱点技で打ち抜かれた結果大きく体制を崩す。
喉から手が出るほど欲しかった大きな隙。
「「フリア!!」」
「ジメレオン!!」
「ジメッ!!」
ユウリとセイボリーさんに呼ばれてボクも動く。ジメレオンを手持ちのボールに戻す。
忘れているかもしれないがここはダイマックス巣穴。周りはダイマックスエネルギーであふれており、その強さはウルガモスがダイマックスしている通りだ。そうとくれば勿論ボクたちにだってできる。
「行くよジメレオン!!ダイマックス!!」
「ジメエエエェェェッ!!」
ダイマックスしたジメレオンが顕現する。
「これで天候が奪える!!」
さぁ、反撃開始だ!!
ウルガモス
炎の鎧はポケモンスナップより参考に。
あちらではリンゴぶつければ消えましたけど、こちらではちゃんと消火しないと消えません。
むしのていこう
むし技なのでひかりのかべを壊しやすいというアニポケっぽい流れ。
トリックルームをシザークロスで壊していたシーンは素直に驚きましたね……流石サトシ……
前にバークアウトを受けきれたのはお互いにレベル差があったけど大きくなかったからです。
ボクの脳内では今はフリアたちのポケモンは30過ぎ出したくらいに対してウルガモスは60前後くらいですね。
普通にハードモード。
ただモスノウたちの群れとの長期戦でこれでも体力は半分近く削れている感じですかね。
ヤドン、アブリー
めでたく進化。
このお話し中にしたかったことですね。
セイボリーさんがつけているブレスレッドは言わずもがなガラナツブレスです。
ミセスおかみが作ってくれました()
ダイマックス
ゲームならちゃんと待ってくれますけど野生のポケモンにそんな考えありませんからね。
しっかりと時間がないとできないです。
普通に考えたらねっぷうバンバン飛んできているのにそんな悠長なことしている暇ありません。
たぶん次回で終わるかなぁと……
想像以上に長くなってしまった……
感想で追記をしてくださった方へ。
反応が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
もしかしたら今も追記をしているのに反応帰ってきていないという方がいるかもしれませんね……というのも、確かハーメルンは間奏の追記では通知が来なかったはずなので余計に……
例え通知が来ていたとしても他の方の感想で埋もれてしまうことも多々あります。
本当に申し訳ありません。