【完結】ポケットモンスター 約束のためにもう一度   作:犬鼬

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45話

「ガラルの英雄伝説。その謎を紐解く鍵がようやく……!!」

「ソ、ソニアさん!!」

「興奮するのは分かりましたから少し落ち着いて……」

「あぁ、ご、ごめんなさい」

 

 少し興奮気味に進んでいたソニアさんがようやく落ち着いてくれた事で少し呼吸を整えて周りの状況を確認する。ボクは構わないんだけどユウリが疲れてるからね。そんなに無理やりにされるとこの先の見学の途中で集中力が切れそうだからこういう時は落ち着かないと。

 

 ソニアさんに手を引っ張られてボクたちが来たのはナックルシティの繁華街を西に抜けて、ボクたちの本来の目的地がある6番道路へと続く道の途中にあるひとつの建物。厳重に鍵をかけられている両開きのその扉は一目でこの先に重要なものを置いていますと言ってるように感じるほど、その存在感を示していた。両開きの扉の上にあるドラゴンを象徴するかのようなエンブレムも拍車をかけているようにも見える。建物自体も小さい訳ではなく、石造りの数階建てでどっしりと構えるその建物は見ただけで頑丈さが伝わってくる。

 

「これが宝物庫……」

「普段はしっかりと鍵がかけられて誰も入れないようになっているの。まぁ、当たり前よね」

「宝物庫ですからね」

 

 当然今のボクたちが扉に手をかけて力を入れたって空くわけがない。試しにユウリがそっと手をかけて引いてみるとボクたちの予想通り扉がゆっくりと開いて……

 

「え、あれ!?空いちゃったけど勝手に開けてよかったの!?」

「宝物庫の意味とは一体……」

「うそ、この扉の鍵はジムリーダーがしっかりと管理しているはずなんだけど……」

 

 まさかの出来事にソニアさんもびっくり。これでは誰でも簡単にここに入れてしまい、宝物庫の意味をなさないと思う。けどそんなボクたちの焦りなんか嘲笑うかのように宝物庫の扉はそのまま綺麗に口を開けてボクたちを歓迎する準備を整えていた。

 

「……これ、勝手に入っていいと思う?」

「流石にダメなのでは……?」

「私もダメな気が……」

 

 今の状況に少し呆れながらソニアさんの言葉に返していく。ここの見学の許可を貰っている以上この宝物庫を管理している人と合流をし、注意点を聞いてから一緒に行動するというのが筋というものだと思う。ボクが相手側ならこんな貴重品を知らない人に見せるのだから警戒するはずだしね。

 

「やっぱりそうよね……けどこの扉を開けたまま放置ってのもなんだが……」

「じゃあ閉めちゃいましょう。それこらゆっくり待てば大丈夫ですよ……きっと」

 

 多分。メイビー……なんて呟きながら開けられた扉の取っ手を掴んでゆっくりと閉じようとして……

 

「おお、音がしたと思ったら来てたんだな。随分と遅かったじゃないか」

 

 扉の中から声が聞こえ、たった今ボクが閉めようとしていた扉の動きがピタリと止められる。

 

 いきなり聞こえた声にびっくりしてしまい、思わず手を離して後ろに下がってしまう。その位置から声が聞こえた扉の奥の方へ視線を向けると中から1人の男性が出てくる。

 

 サイトウさんのような褐色の肌にスッキリとした印象を受ける甘いマスクでありながら、口から少し覗く八重歯がアクセントとなってやんちゃさも感じさせる。瞳の色は緑がかった青で、耳にはシンプルなゴールドのピアス。側頭部と後頭部を刈り上げた髪型の上にオレンジのバンダナを巻いており、服装はネイビーのユニフォームの上にドラゴンポケモンのお腹を想像させるようなデザインのパーカーを羽織っていた。そして何より目を引くのはその身長と体の細さ。誰がどう見てもモデル体型と答えそうな見た目をしたその人物はナックルシティがジムリーダー、ドラゴンタイプを統べるガラル最強のジムリーダー、キバナさんだ。

 

「よう、待っていたぜ。宝物庫を見たい人がいるってダンデから連絡があったから誰かと思ったらダンデの同期だった研究家の姉ちゃんと、ダンデの推薦者……それとシンオウチャンピオンの推薦者じゃねぇか。こりゃまた時の人が来たもんだな」

「どうも初めまして。フリアです」

「ユウリです」

「今回宝物庫の見学を許可してくれてありがとうございます。ソニアです」

「ナックルジムのジムリーダー、キバナだ。よろしくな」

 

 言葉遣いと八重歯のせいで少し荒っぽく感じるものの、少し視線を上にあげて目を合わせたら見える垂れ目がそこはかとなく面倒見のいい優しいお兄さん感をにじみだしていた。差し出された手からもわかるように、想像よりもかなり優しいというか友好的というか、とにかく関わりやすそうな人だなぁという印象だ。

 

「しかし……なるほどなぁ。パッと見じゃあ分かりづらいけど、確かにダンデが注目したのも頷けるな。それに、カブさんとの試合も見させてもらったぜ。面白い戦い方するよなお前ら。見てて面白かったぜ」

「「あ、ありがとうございます……?」」

 

 これは褒められていると取っていいんだよね?しかしジムリーダーと会う度に何かしらの情報が既に渡っているというか、見られているというか……これはこの先のジムリーダー全員に目をつけられてそうで少し怖い。

 

「いやぁ、本当ならすぐに戦ってみたいところなんだが……あいにくオレ様と戦えるのはバッジを7つ集めた後だ」

「はい。よくわかってます」

「なら結構。できる限り早く来てくれよ?オレ様のジムとなるとそもそも挑戦者が少なくてな……意外と暇なんだよ」

「だから今回も宝物庫の中でスマホロトムを触っていたと……?」

「それについては悪かったって」

 

 ボクとユウリに対して発破をかけているところに向けられるソニアさんからのジト目。まぁたしかに、宝物庫の許可を出している側の人なら普通は宝物庫の入口で待ってそう……というか、中で待たれていたらお客であるこちらとしては勝手に中に入るしか出会う方法がないため永遠と外に待つことになる。そういう意味でも外で待ってて欲しかったと言うソニアさんからの気持ちは痛いほどわかる。

 

「本当ならオレ様も外で待ちたかったんだがな……この時間は繁華街の近いこの辺りは人通りが多いんだよ。別にファンサービスはいくらやっても構わないんだが……お前たちを待たせてまでする訳にはいかないだろ?だから今回は外で待ちたくても待てなかったんだよ」

 

 一方のキバナさんの意見。

 

 どうやらガラル最強のジムリーダーと言うだけあって、こちらもダンデさんに負けず劣らずかなり人気があるみたい。確かにキバナさんの周りにファンが集まるのは本来ならとても微笑ましいことだと思うんだけど、今回のように誰かと待ち合わせとなるとそうはいかないだろう。変装という手も考えられるけど、この宝物庫の前で、となるとここを管理できる権限を持つ人がそもそもキバナさんしかいない以上、バレるのは時間の問題な気もする。

 

 ……集合場所からしっかり決めておけば大丈夫な気はするけど。

 

「まぁ、そういうことだ。って、ダンデのやつにもそう伝えたからよろしくとは言っておいたんだが……伝わってなかったか?」

「元凶はダンデくんか……」

 

 バトルとか事件が起きるととても頼りになるいい人のはずなんだけど……方向音痴と言い今回のことと言い、どうもあの人はポケモンバトル以外のことはポンコツになってしまうみたいだ。なんだかそれが少し面白くて頬がちょっとだけ緩んだ気がした。

 

「まぁ、こうして無事に集合できた事だしいいじゃねぇか。さて、それじゃあ早速本題に入るわけだが……確か、タペストリーが見たかったんだよな?」

「「タペストリー?」」

「……何も話してないのか?」

「この子達を連れてくることはさっき決まったばかりだから説明する時間がなかっただけです」

「こういうところはダンデさんに似てますよね。ソニアさん」

 

 少しせっかちというか、目的に進み始めたらちょっと周りの声が遠くなるというか。方向音痴を発揮しているダンデさんもこんな感じだった気がする。ある意味お似合いなふたりなのかも……?

 

「はぁ、しゃーねぇ。とりあえずガラルの英雄伝説を調べているならここで見たいものと言えばタペストリー以外ない。それについて移動しながら説明するか。ついてきてくれ」

 

 呆れたような声を上げながらキバナさんが宝物庫内の奥へと歩き始める。置いていかれないように慌てて追いかけるボクたちは、キバナさんが開けた、恐らく2階へと通じるのであろうと思われる階段への扉を一緒にくぐる。

 

「この宝物庫で1番大事に保管されているのがさっき言った英雄伝説のタペストリーだ」

 

 石畳の階段はとても綺麗にととのえられており、靴で地面を叩く4人分の音が綺麗にこだましてどこか耳が心地いい。キバナさんの説明の言葉も反響して聞こえるこの空間は、外の賑やかな声もあまり伝わってこないため、この空間だけ違う場所なのではと錯覚してしまいそうなほど雰囲気が違う。

 

「このタペストリーは英雄伝説を後世に伝えるためにかなり昔から作られたものでな。曰く、過去にガラルで起こったことを記しているのではとその手の人たちの間ではまことしやかに噂されてるって話だ」

 

 しばらくすると再び耳に入ってくる外の喧騒。どうやら2階のタペストリーとやらがある部屋へ行くには1度外へ出る必要があるみたいだ。オレンジ色の夕日に照らされたナックルシティはそれはそれは風情のある素敵な眺めだった。そのまま石畳の階段を昇っていけば視界に入るのはこの宝物庫に入る時にも見かけた木製の大きな扉。1階のものに比べるとやや幅は狭いものの、それでも存在感はしっかりと放っている。

 

「まぁその実、なんでこんなものが作られたのか、どんな技術で作られたのか。なんでこんなに綺麗な形で今まで残されてきたのか……謎が深まる代物ではあるんだがな」

「そうなんですか?」

 

 キバナさんの言葉の真偽を確かめるためにソニアさんに視線を向けると、ソニアさんも顎に手を当てながら考え込むような表情をする。

 

「確かに……歴史書で読んだ限りだとブラックナイトが起きたのは3000年前の事と言われているわ」

「そんな昔から!?」

「そんな太古から受け継がれている重要なものなんだ。しっかりとその目に焼き付けろよ?」

 

 3000年だなんて昔過ぎて全然想像出来ない……。

 

(シンオウ神話とどっちが先なのかな……いや、さすがにあの子の方が早い気がするけど……)

 

 一応伝承ではあの子が生まれたことによって時間が生まれ、あの子の心臓が鼓動を刻むごとに時間が進むと言われているからその文面をそのまま受け取るならあの子が先……だけど伝承はあくまで伝承だから本当かどうかはわからない。あの子が3000歳に見えないっていうのが大きいのもあるんだけどね。

 

(今どうしているんだろう)

 

 懐かしいあの子のことを思いながらキバナさんが開く扉をじっと見つめる。木がきしむ独特の音がこだまする中ゆっくりと開かれるその扉はボクたちを中へと誘っていく。

 

 階段と同じ石造りになっている内装は想像よりも天井が高く、天から差し込んでくる光が奥に飾られているタペストリーを綺麗に照らしており、その空間は人工物で囲まれているはずなのにどこか幻想的に見えた。

 

「これがこの宝物庫で一番重要なものとして保管されているもの……英雄伝説を伝えるタペストリーだ」

「これが……」

「ガラルの歴史……」

「凄い……ようやく見れた……!!」

 

 皆思い思いの感想を口にしながら掲げられたタペストリーを眺めていく。

 

 飾られているタペストリーは四枚あり、左から順番に……

 

 空を眺め、ねがいぼしを見つめる二人の若者が描かれた絵。

 

 そんな若者の前に突如降り注ぐ災厄が描かれた絵。

 

 その災厄を追い払わんと光り輝く剣と盾を見つめる若者が描かれた絵。

 

 無事災厄が追い払われたのか、王冠をかぶり明るい空のもとで向かい合っている若者が描かれた絵。

 

 ……と、ストーリーがつながっているように見える形で並べられていた。

 

「ガラルに王国ができるまでのお話をつづったと思われるお話……これがそうなのね」

「ターフタウンの地上絵と見比べるとずいぶん雰囲気が違いますね……なんていうか……マイルドになっている?」

「確かに、ターフタウンの地上絵だけの印象だとなんだかものすごくやばいポケモンに襲われているところしか書いていないから怖さがあるけど、こっちは最後まであるからわかりやすいというか……最後がハッピーエンドに見えるから心理的に見やすいのかも」

「それにしても綺麗に保存されているのね……本当に3000年も昔の出来事なの?」

「流石に何回か補修は行われているはずだけどな。それにしてもここまできれいな形で過去のものが残っているっていうのは世界的に見ても珍しいものらしくてな。今でもその手の研究者でにぎわうこともあるぜ」

 

 意見を交換しながらタペストリーを眺めてガラルへの歴史への考察を深くしていくボクたち。

 

「う~ん、これを見る限り、ブラックナイトを止めたのはこの二人の若者よね?」

「二人の若者が剣と盾を使ってブラックナイトを追い払ったってことですよね?」

「ええ。そういう事ならエンジンシティにある英雄の像との辻褄はある程度合うんだけど……そうなると今度は人数が合わないわね」

 

 ユウリとソニアさんの頭の中に思い出されているのはおそらくエンジンシティのスボミーインにおいてあった英雄の像の姿だろう。一人の若者が剣と盾を携えて吠えていたあの像。あれもまたガラルを救った伝説の英雄の姿だというのならこの時点で食い違いが起きている。

 

「英雄が一人か二人って結構違いそうなものだけど……同じ伝承でもこんなに差があるものなの?」

「あくまで伝承だからね。人伝いのうわさって結構違いが出てくるものだよ?」

 

 ユウリの質問はもっともだけど日常生活から考えると実はそんなにおかしいことではなかったりする。一般的に人は他人から十のことを話されたとして、どれくらいの話が正確に伝わっているかと言われると平均的には七割と言われている。勿論、その人への興味があったりだとか、メモを取っているか否かでこの割合は変わるけど、メモも道具もなく、話を聞くだけだと大体このくらいだ。そしてこの話を次の人に伝えるべく、話してもらった人が別の人に伝えたとして、ここでもまた七割しか伝わらなかったとすれば……間に一人を挟むだけで最初の人が言いたかったことの五割弱しか伝わっていないこととなる。ここで例えるならボクからソニアさんへあることを伝えて、ソニアさんがユウリにボクが言ったことを伝えたとして、ボクが言いたかったことをユウリは半分くらいしかわかっていないってことだ。

 

 伝言というのはひどく頼りないもので、こうやって伝わっていく間に次々と話の内容というのは書き換えられたり、曲解して伝わってしまう。それが3000年も前の話となるとそんなことは当たり前で、むしろこうやってタペストリーや、地上絵として形あるものとして残って伝わっていることの方が珍しい。

 

「ボクもシロナさんのお手伝いで何回かこういったものに触れてきた経験はあるけど、やっぱり食い違いや間違い、デマも少なくなかったよ。その出来事について調べるだけなら実はそんなに難しいことじゃないんだよね。一番大事なのは情報をたくさん手に入れたうえで、どの情報が正しくて、どの情報が間違っているのかを取捨選択して、最後のゴールにたどり着けるかの判断だってシロナさんが言ってたんだ」

「情報の取捨選択……」

「そこが難しいからこそ、日々研究者が頭を悩ませているんだけどね……」

 

 ソニアさんもね。なんて続くボクの言葉にユウリも一緒に視線を向けるとずっと考え込んでいるソニアさんの横顔。いま彼女の頭の中ではたくさんの情報が渦巻いているはずだ。

 

「ねぇフリア」

 

 そんな中でぽつりとつぶやくソニアさん。

 

「シンオウ地方での食い違いって例えばどんなことがあったの?」

 

 知りたいのはシンオウの伝承について。他のサンプルからヒントを得てみたいといったところかな?

 

「そうですね……食い違いってほどのものじゃなかったですけど、シンオウ地方ではとある神話があって、その神話に出てくるポケモンの話や、ポケモンを象った像とかがあったんです。けどやっぱり神話というだけあって伝承が正しく伝わっていたというわけではなく……少し深く話しますね。シンオウ神話に伝わっているポケモンは神と呼ばれるポケモンが一匹。そんな神が作った分身が三匹。さらに人々に知識、感情、意思を伝えるために作った子が三匹いたんです。けど、とある町に作られていた神の分身を象った像はどう話が伝わったのか二匹の分身が組み合わさったような見た目をしていて、さらにもう一匹の分身については存在そのものが伝えられていなかったんです」

 

 思い出されるのはハクタイシティに建てられていた像。時を司る神にも、空間を司る神にも見えるその像は、今回の英雄が一人なのか、二人なのかの議題を作っている現象とそこはかとなく似ているような気がした。

 

「結果的には分身は三匹全員存在をちゃんと確認できたので、ああこの像はあの二匹が組み合わさったものなんだなってわかったんですけど……それまでは伝承では二匹と言われているのに何で石像では一匹なのかってものすごく話題になっていましたよ。まあふたを開けてみたら実は分身は三匹だったって感じで予想の斜め上をいったんですけどね」

「成程……ってことは今回もどちらか正しいことは言っているけど、スボミーインの英雄の石像、ターフタウンの地上絵、このタペストリーだけではわからない予想外なこともある可能性が高いってことかしら」

「当たり前と言われたら当たり前のことではあるんですけどね……あまり役に立てたかどうか……」

「いいえ、なかなか面白いお話だったわ。ありがとうね。……ちなみに、あなたは今までの情報をもとに、どう推理するのかしら?」

「ボクの推理ですか……?」

 

 突如振られるソニアさんからの大きな質問。正直あまりここの伝承について詳しく知ろうという気持ちがこの宝物庫へ来るまで大きくなかったからボクが持っている情報自体がかなり少ない。

 

(もっとも、ソニアさんが聞きたいのは手札が少ない他地方の人だからこその意見だとは思うんだけど……)

 

 しかし過去の経験からいろいろな予想を立てられそうだなぁとは思う。シンオウ神話では時も空間も裏の世界も、意思も感情も知識も、全てがポケモンによってもたらされたものだった。そして今回のガラルの伝承。ターフタウンの地上絵が頭に雲を浮かべた巨大なポケモン……ダイマックスしたポケモンが暴れている様子を描いたものなのだとしたら……あれがブラックナイトをちゃんと表しているものなのだとしたら……

 

「若者の人数は一人なのか二人なのかは正直判断することはできません。どっちの可能性もありますし……けど……」

「けど……?」

「ブラックナイトを解決した若者か、はたまた剣と盾の方か……どちらかはわかりませんけど……」

 

 シンオウ神話と同じく、それこそ神と称されるようなポケモンがかかわっているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はありがとうございました。いい経験をさせてもらいました」

「気にすんな。オレ様も注目の選手に会えてよかったからな。お前たちならオレ様にそう遠くないうちに挑みそうだし……期待してるからな。それじゃあな」

「「ありがとうございました!」」

 

 ナックルジムの方へと歩きながら手を振るキバナさんにお礼を言いながら見送るボクたち。既に日が落ちて若干暗くなった道を歩いて行くキバナさんの後ろ姿が見えなくなるのを確認してからボクたちもスボミーインへと歩いて行く。

 

「あなたたちもありがとうね」

「いえ、ボクも貴重なものを見させてもらいましたし」

「私はよくわからなかったんだけどね……」

「むしろ普通はわからないわよ。フリアの経験が豊富なだけ。本当に、わたしよりも年下なのになんでそんなに詳しいのよ……ちょっと自信なくすんだけど……」

「あ、あはは……運がいいだけですよ」

 

 少し苦笑いしながら話すユウリと若干落ち込んでいるソニアさん。ただ自分で言うのもあれなんだけど比べる相手が悪いというかなんというか……この年で神と呼ばれるポケモンに触れて、神話を確認した人ってどれくらいいるんだろう……?

 

(あれ?もしかしてボクって自分で思っているよりもやばい人間なのかな……?)

 

 深く考えたらおかしくなりそうなのでとりあえず放っておこう。とにかく今日はユウリを背負って歩いたり頭を使ったり色々したからつかれた。速く休んで明日の観光を楽しみたい。ソニアさんも今日の仕事は終わりみたいで、取っている宿も一緒の模様。恐らくこの後の夕食も一緒のホテルでとるんじゃないかな?

 

「そういえば、フリア。ガラルは……ジムチャレンジはどう?」

「凄く楽しいですよ。新鮮で、どこみても新しいことが多くて、一緒にいて楽しい仲間もいますしかなり充実しています」

「そっか、それはよかったわ」

 

 ね?って言いながらユウリにも確認を取るとユウリも嬉しそうに頷いてくれる。少なくとも楽しいと思っているのはボクだけじゃないみたいで安心だ。それから少しの間、別れた後の話で盛り上がっていると途中でソニアさんの表情が少し暗くなる。

 

「……ねぇフリア。ホップとは連絡とってる?」

「そういえば……最近は取ってないかも……何かあったんです?」

「それが……」

 

「「……え?」」

 

 ソニアさんから聞かされた話。

 

 それはどうやらホップがスランプに陥ったとのこと。

 

(大丈夫かな……)

 

 その話を聞いてボクは少し、自分の過去をホップに重ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キバナ

顔面偏差値600属のお方ですね。
たれ目なのがギャップ凄いなぁと……

神話

ポケモンの世界自体があの神様が作ったらしいのでおそらくシンオウ神話の方が昔だと思うんですが……伝承は伝承なのでどっちが古いのか……
ガラルの3000年の歴史もかなり古いと思うんですよね……
それにしてもタペストリーで残すってまた斬新というか新しいなって。
こういうのって石板とかのイメージなのでその時代にはすでにタペストリーを作れるほどの文明があったことに……
ポケモンの過去って思いのほかハイテクなのでは?

ポケモンの年齢

神話の話を組み合わせると彼らは最低でも3000歳は超えることに……
どれだけ生きてるんだ……

情報の取捨選択

これは今のネット環境でも言えそうですね。
踊らされないように注意しましょう。

ハクタイシティ

あの像凄いですよね。
本当にどっちにも見えます。
リメイクでもその像は映ってましたね。楽しみです。

フリア

そんな神のポケモンにたいして「あの子たち元気かな?」なんていう中学生がいるらしいです。

ホップ

当然ながら彼も先に言っているのであのイベントはもう終わってます。
つまりは……




絵が描けたら挿絵なんかを入れてわかりやすくしたいんですけどね。
残念ながら私に絵の才能はないのでここにつくことはないです。
がんばって文字で描写します……
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