【完結】ポケットモンスター 約束のためにもう一度   作:犬鼬

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49話

「これは『まがったスプーン』でこれは『もくたん』。……こっちは『じしゃく』、だよね……?」

「おお、お嬢ちゃん!!お目が高いねぇ!!ここに並んでいるものは他じゃなかなか手に入らねぇ掘り出し物だ!!今しか手に入らないかもだからしっかりと考えてくれよな!!」

「えぇ〜……」

 

 みんなと楽しく晩御飯を食べ、一夜超えた今日。

 

 ここ最近のハードなスケジュールと昨日1日壁登りをし続けた結果無事筋肉痛となり、未だにピリピリする腕を労るためにジムミッションの予定を少し遅めに設定したわたしたち━━サイトウさんだけは確かもう受けているから既にジムミッション中だと思うけど━━は今日は別々に行動することにしていた。

 

 そんな私が今いる場所はラテラルタウンのほりだしいちと言われる場所。各地から発掘された珍しいアイテムを取り扱っていると言われる、知る人ぞ知る名店。らしいんだけど……

 

(すごく胡散臭い……)

 

 まがったスプーンとじしゃくはまだ分からなくはないんだけど、もくたんなんかはつい最近木こりをしてから作っただけなのではないかと思ってしまう。もくたんが発掘されたって、それはもはや石炭なのでは?と素人の頭では思ってしまうほど。勿論全くの別物ってことは分かるんだけど……用途は一緒だし変わらないでしょっていうのが私の意見だったりする。

 

(まさかポケモンに持たせるとかないよね?)

 

 ……一応後学のためにあとでフリアに聞いておこう。

 

「お嬢ちゃん、もしかして今有名なチャンピオンから推薦されたっていうユウリ選手か?」

「え、あ、はい。そうですけど……」

「おお!」

 

 なんて考えながらほかの商品も物色していると、お店の店主から声を掛けられる。あんまり実感はわかないんだけど、こうして声をかけられると少しだけ、ああ、自分は注目されてるんだなぁなんて、自覚することができる。できたところで、何をすればいいのかとかわかんないから私からの対応は一切変わらないんだけどね。

 

「テレビでいつも見てるぜ!次はここのジムに挑戦だったな。挑戦日とかはもう予約してるのか?」

「はい、一応2日後に。長旅でちょっと疲れちゃってるので少し休憩を取ってから挑戦しようかなって」

「なるほど二日後だな……一緒に旅してる兄ちゃんたちも一緒なのかい?」

「はい。確かフリアとセイボリーさんは一緒の日だったかと」

「よし!その日はお店を休みにするぞ!!」

「……いいのかなぁ」

 

 物凄い私事で自分の生命線とでもいえるべきお店の動きを変えようとしているんだけど、はたして大丈夫なのかな。今から店主さんの将来がものすごく心配です。

 

「当日はしっかり応援するぜ。うちの嫁と娘も嬢ちゃんの大ファンみたいでな」

「あ、ありがとうございます……」

 

 こうも真正面から応援されると嬉しさよりも先に恥ずかしさが来ちゃう。

 

(フリアはシンオウリーグで準優勝って言ってたし、こういう事にも慣れてたりするのかなぁ?)

 

 その地方で二番目の強さとなるとこれとは比にならないくらい持ち上げられてもおかしくはないと思う。けど……

 

(エンジンシティとか預かり屋での反応を見るに明らかに慣れてはいなさそうだし……そこは地方の違いなのかな?)

 

 思い出されるのは詰め寄られたときに明らかに慣れてないような顔色や動きで少し戸惑いながら対応するフリアの姿。おろおろしているところが彼の中性的で、小柄な見た目と相まって、男性としてはあまり言われてうれしい言葉じゃないけど、見ていてとても愛らしいというか、可愛いらしいが先行しちゃってついつい頬が緩んじゃう。普段しっかり者で頼れるフリアがあたふたした姿が普段とのギャップのせいで……

 

(いけない……人前だからしっかりしないと!)

 

 頬を叩いて緩みそうなところをしっかり正す。目の前の店主さんが話に夢中になってこちらをあまり見ていなくてよかった。

 

「っと、そうだ。ここで会えたの何かの縁。今日はサービスだ、こいつを貰ってくれ!」

「えっと……これは?」

 

 パンと手を鳴らし、得意そうな顔をして持ってきたのは一つのポット。とてもきれいで素人目に見ても高価そうだなというのがよくわかる。白色を基調とし、水色とその中を走る藍色の線で描かれた模様は渦巻き模様のような、はたまたちょっとかわいいマスコットの顔のようなものに見え、不思議な魅力をもってして私を迎え入れる。蓋や取っ手、白色と水色の境目のラインは金色になっており、そこがまたこのポットの高級感をさらに増して表現している。

 

 ここにきて一番ほりだしものと言われて納得できるものが持ってこられた。そして先ほどのセリフと合わせると、どうやらこのポットを私に譲ってくれるという事らしい。明らかにかなりの値打ちがするであろうものをこう簡単に譲ってもらって果たしていいのだろうかという不安がものすごくあるんだけど……

 

「こいつは不思議なポットでな。こいつで作ったお茶はものすごく美味しくなるって言われているんだ。長旅ってなるとちょっとしたところで休憩とかキャンプとかすることになるだろ?そんな時にこいつがあれば普通のお茶も美味しいお茶に早変わりってことだ!ちょっとでも旅を豊かにするためにも是非あった方がいいと思うぜ!!」

「は、はぁ……」

 

 店主が熱弁しながら進めてくる不思議なポット。確かにキャンプでの野宿の際にこれが一つあるだけで華やかさが生まれそうではある。何より……

 

(このポットでフリアにお茶を淹れてもらったら絶対に美味しい……)

 

 さらにそのお茶とフリア特製のポフィンを一緒にいただけばその時点でその場所はオシャレなティータイム会場になる。想像するだけでおなかが少し鳴ってしまいそうだ。

 

 フリアに全部任せること前提になっていることは突っ込んではいけない。これもひとえに彼の女子力が高いのがいけない。私が料理できないことは関係ないのだ。ないったらない。

 

「では……本当に貰っても?」

「ああ、構わないぜ。うちにあっても電気ケトルとか使ってるせいで使う機会がないからな」

 

 そういいながら笑顔で梱包して、ポットを渡してくる店主さん。ここまでしてもらったのならありがたくいただこう。明らかに割れ物なので取り扱いには注意して……

 

「ありがとうございます。大切に使わせていただきますね」

「おう!こいつも嬢ちゃんに使ってもらった方が本望だろうよ!!」

 

(ごめんなさい。私料理できないので使う時はフリアが使うことになります……)

 

 その言葉をぐっと飲みこんでちゃんと笑顔で受け取る。ほんの少しの罪悪感はあるものの、それ以上に私の中には次のお茶会のことで頭がいっぱいだ。それから会話を何回か交わした後、サインを残して私はほりだしいちから外に出る。

 

(早く次の街へ旅に行きたいなぁ!)

 

 まだここのジムも突破していないのに、それでも未来が楽しみで仕方がない。

 

「よし、次はおいしそうな木の実とか見に行ってみよう!!」

 

 次の目的地へと進む私の足は、その未来への楽しみから自然とスキップの形となり、心地いい足音を鳴らしながらラテラルタウンを軽快に駆けていった。

 

「木の実のみきわめできないけど大丈夫かな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユンゲラー、『サイコカッター』です!」

「ユキハミ、『こなゆき』!!」

 

 冷気とサイコパワーの刃がぶつかりあって空中でキラキラと光をまき散らしながら相殺されていく。冷気のはじけるけむりとサイコカッターのはじける光で視界が少し悪い中でユキハミが糸を吐いてユンゲラーの腕にくっつける。

 

「巻き取って!!」

 

 そこから糸を巻き取ることによって本来なら素早さの遅いユキハミがかなりの速さで接近していく。

 

「『サイコカッター』で糸を切りなさい!!」

 

 それに対してすぐさま糸を切るように指示をしてユキハミの動きを阻害する。糸を切られたユキハミはそのまま慣性の法則にのっとってユンゲラーの方に飛んでいくのは変わらないが、巻き取る力が失われた今、その速度はどんどん落ちていく。

 

「『サイコショック』!!」

 

 速度が落ちて無防備なユキハミに対してなら簡単に攻撃を合わせられる。そう信じたセイボリーさんが攻撃を指示するが、当然こちらもそう簡単に喰らってやるつもりはない。

 

「ユキハミ、あの街灯に向かって糸を吐いて巻き取る!!」

「なっ!?」

 

 今度はバトルコート端にある街灯に向けて糸を張り付けて、ターザンでもするかのように空中をかけていく。ユキハミの糸は冷気が混じっている分頑丈にできており、自分一匹の体重を支えることくらいなら造作もないことだったりする。糸を自分にまきつけて天井に張り付いてつららのふりをする習性もあるみたいだしね。これはその性質を利用したユキハミならではの空中移動方法。慣性や巻き取る力、糸を張り付けている場所などを工夫し、そこを支点にどう飛ぶかを計算して不規則に動いて行くその姿は、どこか常に浮遊してつかみどころのないゴーストタイプのような動きにも見える。

 

 今現在、ボクとセイボリーさんはラテラルタウンのバトルコートにて軽い模擬戦をしていた。あまり激しく戦うとせっかくの休みが意味をなさないからね。そういうわりには少し白熱しているような気もしているけど……

 

 どうしてこうなったかというと、次のジムであるラテラルジムがゴーストタイプというセイボリーさんの大の苦手とする相手なため、少しでも対策を取っておきたいという事から戦う事に。ボク自身、現状ゴーストタイプが……いないわけではないけど、この子を出すのはさすがにレベルが違いすぎて対策とかそんな話以前の問題なので、同じく弱点をつけて戦い方次第で不規則な動きができるユキハミとの対決ということに。正直、そんなに対策を取れる気はしないんだけど、本人曰く、だからと言って何もしない方が嫌だとのことで、仕方なくこういう形だ。ボクとしても新入りの戦い方を試せるからありがたいので構いはしないんだけど……

 

(これであまり成果が出なかったら悲しいなぁ)

 

 口から吐く糸によって立体軌道をしながらユンゲラーを惑わせて的確にむしのていこうを当てていくユキハミと、むしのていこうの追加効果で特攻を下げられながらもサイコカッターやサイコショックで粘るユンゲラーの戦いを眺めながらそんなことを思っている間にもう何度目かわからないこなゆきとサイコカッターの相殺を確認。お互い地面に着地し、両方のポケモンが息を切らせているのが見えたところでお互いこのあたりが潮時と判断し、バトル終了。これ以上やると本番に疲れが残っちゃいそうだからね。

 

「お疲れ、ユキハミ」

「戻りなさい、ユンゲラー……はぁ、やはりどうもやりづらいですね……」

「必要以上におびえているだけなような気もするんですけどね」

 

 お互いのポケモンにリターンレーザーを当てながら歩み寄り、先の戦いの反省会をする。セイボリーさんとユンゲラーのコンビ自体は悪くないんだけど、どうも自分の苦手なものに過剰におびえているような気がしなくもない。このコンビならいつもの自信たっぷりと言ったあの姿のまま戦えば勝ち負けはわからないけどかなりいい試合をすると思うんだけど……そこは感情面の問題なので正直アドバイスにならない。どれだけ言ってもセイボリーさんの心次第だからね。なので別の方面の話をしよう。

 

「あとはちょっと自分の考えと反れた結果が起きた時の対応の遅さかな?ユキハミのあの動きに関しては最後まで慣れてなかったし……」

「ユキハミをあんな風に操るのはあなただけですよ……」

「そうかなぁ?」

「あたしもあんなユキハミ見たことなかと」

「ユキハミってあんなに速いんだな……」

 

 ボクの言葉に対してまるでお前の方がおかしいとばかりに反論してくる3人に首をかしげることしかできない。個人的にそこまでおかしな動きをしている気はしないのだけど……ユキハミの図鑑説明と本人のやる気を鑑みてこれならできそうと思っただけだからそこに文句を言われてもボクとしても反応に困っしまう。それに……

 

「例えそうだったとしても、ゴーストタイプって基本的にふわふわ浮いてるし、トリッキーな戦い方が得意だから扱う人によっても戦法が変わりやすいからいちいち驚いてたらキリがないですよ?」

「ぐっ……それはそうなんですよね……」

 

 ボクの言葉に今度はセイボリーさんが詰まる。実際にシンオウ地方にいるゴーストタイプのジムリーダーであるメリッサさんはフワライドを使っているんだけど、ある時はバトンタッチで後続に能力を託し、ある時はおいかぜで味方をサポートし、ある時は特性かるわざから高速で攻めてきて、ある時はいきなりだいばくはつでかき乱してと動きが毎回違って対策を立てようにも意味が分からなかった。同じ人が同じポケモンを使ってもここまで幅が出てきてしまう。なのに全部に驚いていたら一瞬で自分の負けだ。ゴーストタイプは特にその色が強い方だから常に裏をかかれることは頭に入れておかないといけない。

 

 こうしてみるとひねくれているように見えて意外と真っすぐなセイボリーさんには確かにぶっささるタイプなのかもしれない。

 

「そうだ、マリィとホップはどうやって超えたの?」

「確かに……突破者の意見は参考になるかもですね」

 

 妙案を思いついたとばかりに手を叩き、ボクたちが模擬戦をすると聞いて興味を引かれてついてきたマリィたちの方へ顔を向ける。使える手はなんだって使わなきゃね。

 

「う~ん、と言ってもあたしはあくタイプのポケモンしかいないからここのジムで苦戦はそんなに……ごめん、あんまし参考にならないかも」

「そっか、マリィはむしろ得意なジムだったのか……」

「まぁね。その分次で地獄みそう……」

「ああ……が、がんばって」

「ん、ありがと」

 

 そういえば次はフェアリータイプのジムのはず……苦手タイプとの激突はタイプ統一にとってはどうしても迎える壁の一つだ。今回のセイボリーさんといいマリィといい頑張ってほしい。さて、話を戻そう。次はホップの番だ。負けが込んでいるのを知っているためちょっと話を聞きづらいけど聞かないわけにはいかないので申し訳ないけどしっかり聞いておく。

 

「お、オレはエレズンとスナヘビで相手をまひにしてウッウとバチンキーで倒したって感じだぞ!あの読みづらい動きは厄介だからまひで動きを制限したんだ」

「成程……」

 

 言っていることはかなり理にかなっている。実際にオニオンさんの切り札であるゲンガーに対して特に有効に働く戦法だ。耐久力の低い代わりに機動力と火力を備えたゲンガーを抑えるのに一番行いやすい対策のひとつだろう。そこまで考えて一つ気になったことができた。

 

「あれ、ウールーは出さなかったんだ?」

「う、ウールーは使う技がノーマルタイプとかくとうタイプの技しかないからな!出したくても出すところがなかったんだ」

「そうなんだ?ホップと言えばウールーってイメージ強いから出さないなんて意外と思ったんだけど……それなら確かに出しづらいよね」

「本当に残念だったぞ!」

 

 相棒が活躍できない。勿論対戦相手によってはそういう事もあるので何もおかしなところはない。んだけど……

 

(なんでそんなに焦っているんだろう……?)

 

 どうもホップの言葉の歯切れが悪い。まだ何か隠しているような……

 

(まさか……そもそもウールーを手持ちから外している?……ってそんなことないか)

 

 旅の途中で何回もウールーとの思い出話をしていたあのホップの姿を思い浮かべるにさすがにそんなことは無いと思う。やっぱりその人にとって一番最初に手にしたポケモンっていうのはものすごく印象に残るから。現にボクだってそうだしね。そっと相棒の入ったボールに触れると嬉しそうにカタカタと揺れる。そろそろまた外に出してあげて遊ばせたい。……と、また話がそれてる。

 

「結論をまとめると、相手の動きを阻害するのが闘いやすいのですかね?」

「もしくは上から素早く、高火力の技を叩き込むかですね。基本的にゴーストタイプって動きが独特なだけで早い個体はあまりいなかったりするので」

「となるとやはりカギはユンゲラーが握りそうですね……」

 

 相手より速く、そして火力もあるとなるとセイボリーさんの中ではユンゲラーが筆頭になるだろう。そうなればやっぱり一番の対策となると……

 

「交換、します?」

「そうですね……あまり早くすると頼り切ってしまいそうでまだとっておいてはいたのですが……それも候補の一つですね」

 

 ユンゲラーは他のトレーナ―と交換することによって進化をすることができるポケモンの一種だ。進化をすればゲンガーとだっていい勝負ができるだろう。お互いばつぐんを取ることができるタイプ相性なため大味な戦いになること間違いなしだ。観客的には見ごたえのあるバトルになりそうだけどやっている本人たちからすればいに穴が開くようなバトルになるだろう。がんばれセイボリーさん。

 

「そういうあなたはどうやって対策をするんですか?」

「ボクですか?」

 

 心の中で応援していると逆に質問をされる。セイボリーさんからすれば当然の質問。むしろこちらの方が気になるかもしれない。一応ボクも考えるには考えているけど……

 

「ボクの方法もコンビネーションをもとにしてるからあまり役に立たないかもですね……」

「もともとあなたの作戦は参考にできると思ってないですよ。これはいわば興味ですね」

「ならなおさら言いません。ぜひ本番をお楽しみにとだけ」

 

 と、ちょっと大げさに言ってみたものの、正直そんなに対したことでもない……訳はないと思うけど一発屋みたいなところがあるから果たしてどこまでうまくいくか……。

 

「ま、とにもかくにもまずはジムミッションを超えなきゃね」

「ですね……むしろ読めないという点ではこちらの方が何が来るかわからないですし……」

 

 一つ目はウールー追い。二つ目は水の迷路。三つ目は捕獲。……捕獲は突破したと言っていいのか怪しいけど……とにかく本来は全部一筋縄ではいかないミッションばかりだ。どうもどのジムミッションでも変な展開にばかりなっているせいであんまり大変さが伝わってなさそうなのが何とも言えないところだけど。

 

(え、今回も変なこと起きたりしないよね……)

 

 一抹の不安がよぎるし、何か変なフラグが建った気がしなくもないけど……気にしたら負けな気がするので2日後の自分に全部ぶん投げよう。任せた、2日後の自分。

 

「ああ!!皆なんで集まってるの!?」

「「「「あ」」」」

 

 遠くから聞こえる声に全員で今までいなかった彼女の存在を思い出す。

 

「もう!!今日はみんなそれぞれ自由時間だったんじゃないの?なんで私以外集まってバトルしてるの!!」

「い、いえ。戦っていたのはワタクシとフリアさんだけですし、ワタクシがお願いして突き合わせてしまっただけなので……」

「あたしたちは面白そうだなって思ってついてっただけだし……」

「そのまま自然な流れで結局集まったんだぞ」

「それでも仲間はずれみたいじゃん……」

 

 明らかに不機嫌そうな表情を浮かべるユウリにみんな揃って苦笑いを浮かべる。これはお詫びじゃないけど何かしてあげないと機嫌を取り戻してくれなさそうだ。

 

「バツとして、これから私のショッピングに付き合って!!」

「頑張れ、フリア」

「ファイトだぞ!!」

「よろしく頼みますね」

「ちょ!?何でボクに押し付けられるの!?」

「さあ、フリア行くよ!!」

「ちょ、引っ張らないで~!?」

 

 そのまま腕を引かれてラテラルタウンの町中を駆けていく。これはセイボリーさんがするべき挽回の行動だと思うんだけど。

 

「えへへ……どこ行こうかな!」

「……全くもう」

 

 こうも楽しそうな笑顔を浮かべられては言い返す気力もわかない。こういう振り回してくるところと言い、この笑顔の浮かべ方と言いなんだか少しずつヒカリに似ているような気がする。それがどこか懐かしくて、楽しくて……

 

(なんだかんだでこういう振り回されるのを楽しんでいるあたり、ボクも大概染まってるんだなぁ)

 

 そのことが嬉しいような、悲しいような。けど、今はこの感覚を楽しもう。手のひらから伝わる暖かさを肌で感じながら二人で駆けるラテラルタウンの景色は、岩肌だらけで本来無骨なイメージを受けるはずの街並みを少しだけ華やかに映しているように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ほりだしいち

木炭の化石ってもうこれよくわからないですよね

ポット

不思議なポットですね

ユキハミ

気分はスパイダーマン

ゴーストタイプ

あなたのことですよドラパルトさん。
型多すぎてわかんないです。
ただ総合的に見ればそんなに早いポケモンいないという……。
ゴーストの数自体が少ないんですけどね。




吹雪編が大分こってりだったので少し箸休め中。
日常会も必要かなと。
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